悪党の金蔵含め登場人物が皆、魅力的。藩に殉じるか主君に殉じるか、誰もが大義を掲げ板挟みに…やるせない。「借財をそのままにしておけば、確かに今は争いが起きない。誰も不幸にはならない。しかし、十年後、二十年後に地獄を迎える。わしの息子や孫のためにも改革をなす」人気取りの為に借金膨らませるだけの現代の政治家に読んでもらいたい…「どうせしくじるなら、足掻くだけ足掻いてからしくじったほうが気持ちが良いでしょう」忠兵衛の妻いい。いつの世も女性は強し。徳島ブルーは知らなかったが、4月の遍路でも藍に関わった人物の銅像が道端にあったなぁ。