木下昌輝のレビュー一覧

  • 人魚ノ肉

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    作品を知ったのが某ソーシャルゲームのイベントの時期だったので「これは読まねば!」と思い買いました。
    出てくるのは幕末に活躍した坂本龍馬や岡田以蔵、新撰組…といった人々。
    最初の岡田以蔵、坂本龍馬、中岡慎太郎の幼少期は内心テンションMAXで読んでました。血の描写が生々しくて良いです。

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    2018年09月23日
  • 決戦!川中島

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    決戦シリーズも段々と地味になっていくかと思いきや、小説としてはやはり面白い。
    武田・上杉の雌雄を決する川中島の戦いがあった事は知っているが、その仔細については知識不足だった。
    その戦いを知り、それぞれの違う人物から戦いを捉えていく事が出来るこのシリーズは好きだ。

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    2018年08月11日
  • 人魚ノ肉

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    なぜ、沖田総司は、血を吐いたのか。
    なぜ、岡田以蔵は、「人斬り以蔵」になったのか。
    斎藤一と藤田五郎、とは。
    歴史的事実の裏に、実は人魚ノ肉と血があったとしたら……
    ゾワゾワしながら、楽しませていだだきました(*´▽`人)

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    2018年06月27日
  • 決戦!関ヶ原

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    歴史小説は好きでこれは面白いと思って読んだが期待通りであった。7人の上手い書き手による人物ごとの短編である。それぞれが書き込まれているので、短編集にありがちな薄さ物足らなさはなかった。
    書き手の取り上げ方によって史実の見方を変えている所も興味深い。一番は「怪僧恵瓊」だった。
    このシリーズは追っかけたい。

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    2018年05月03日
  • 決戦!関ヶ原

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    関ヶ原の戦いを7人の武将の視点から、7人の小説家が描いたオムニバス短編。一つの事件でも、異なる立場から見たら別々の物語になる。ということを感じさせてくれる。

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    2018年03月11日
  • 決戦!三國志

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    戦国時代アンソロジーと思っていた「決戦!」シリーズですが、三国志でもやってくれました。ただ、三国志全体でくくられちゃっているのが残念かな、と。
    戦国時代に知名度の高低はあれど数々の戦いがあるように、三国志も同様。なので、こちらも一つの戦いをピックアップしてくれればいいのになぁ、と。「官渡」でも「赤壁」でも。ま、ゲームの三国無双みたくなりそうですが。
    とはいえ、「決戦!」シリーズの新しい時代を開く1冊。今後も歴史の横展開を期待します。

    『姦雄遊戯』が好きです。
    見事な伏線回収。曹操の策略と許猪の徹底がいいですね。

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    2018年02月02日
  • 決戦!関ヶ原

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    先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。
    今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。

    2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏切りや傍観や致したかなく、という気持ちで参戦する者、戦いが終わった途端に保身や論功行賞に走る者、純粋に戦うことを突き詰める者、自分自身でなく自分の国をどう守るかに徹する者…。

    この戦いでの勝者と敗者ははっきりとあるものの、その後の人生や評価、あるいは自分自身が顧みての勝者と敗者はそれぞれで、何が勝ちで何が負けかは分からない。
    それらを七人の作家人が七様に描いてくれたのでどれも面白かった。
    個人的には安国寺恵瓊も面白そうな人物で、その後に別の人物像で描いてもらえないだろうかとも思った。

    この中では織田有楽斎や宇喜多秀家、小早川秀秋は面白かった。

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    2017年12月05日
  • 決戦!関ヶ原

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    ありえないとも言い切れない設定、前提が面白い連作だった。冲方丁目当てで読んだが、どれも読み応え十分だった。

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    2017年09月19日
  • 決戦!関ヶ原

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    それぞれの関ヶ原。勝つものがいれば、当然負けるものもいる。領土への野心のため。天下のため。家を守るため。戦う理由はひとそれぞれ。

    怪僧恵瓊の毛利に対する態度。家康と三成との結託。面白かったけど、人間的に好きになったのは小早川秀秋。徳川と豊臣との間で揺れながら米のことを考える姿がよい。幼少より秀秋のことを考える家臣がいたなら世間の評価はまた変わったものになったかもと思う。

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    2017年07月26日
  • 炯眼に候

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    こちらも短編集
    一応なんとなく薄〜く繋がってはいる

    今年の豊臣兄弟という大河ドラマを観てると頭が腐ってきちゃうけど
    こういうちゃんとした歴史物の本を読むと
    やっり歴史ものはよいなぁと思う。
    この本の明智の裏切りは、
    信長に詰られたからでも
    比叡山を焼き討ちしたからでも
    足利義昭に誑かされたわけでもなく
    土岐氏と斎藤道三の美濃時代からの織田家に対する恨みだという設定
    フィクションでも
    歴史をなぞっている以上
    せめて、あーそれもあり、なるほどぉ
    と思えるようなものにして欲しい
    と思いながら読んでいた

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    2026年10月07日
  • 宇喜多の捨て嫁

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    孫氏の兵法に言う
    百戦百勝は下策
    戦わずして勝つが最上策

    この言葉の真意を、儂はこう考えておる。国の礎は民。たとえ、どんなに見事な勝ち戦であれ、その民は疲弊する。これを安んじて勝つものこそ、王道を歩み乱世をただせるとな。
    だからこそ兵を発する時は、どんな手段を使ってでも損害が少ない戦い方をせねばならんのじゃ。戦って勝つのが最善ではないからこそ、次善を全身全霊で探し当てねばならぬ。己の名誉のために無策にも正面から攻めるなど、決してあってはならぬ。正々堂々という耳触りの良い言葉を並べて、家臣や足軽、人夫を死役に駆り立てるなど言語道断の所業じゃ。

    宇喜多直家が石山城(岡山城)に移ってから、中国各地から大量の流民たちがやってきていた。
    戦災で村を焼かれた者や戦で不具になった者ばかりだ。“悪逆の将”と恐れられる宇喜多の居城を、流民たちが目指す気持ちがわからなかった。だが、流民たちに聞くと、案外に宇喜多直家の評判は悪くなかった。
    敵が少しでも強いとみれば、謀略を駆使し時に仕物(誅殺)も辞さず、それでもなお強大な場合は恥も外聞もなく降伏し、また隙を見て裏切る。武士の風上にも置けぬ男だが、足軽や人夫たちにとっては、何年も無謀な籠城をさせられたり、負け戦に玉砕を命じたりする大将よりよほどましらしい。自分の娘さえ躊躇なく謀略の手にする腕も、彼らにしてみれば天上人の不幸で実感がわかないと言う。

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    2026年09月26日
  • 宇喜多の捨て嫁

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    なかなか面白い趣向の短編集
    中心は宇喜多直家だが、時代と視点が異なるので
    まさに違う観点での人物評となる
    3と4を迷った
    中盤までは4
    しかし最終編がいまいちいまに。一番面白くなかったので3
    いや中盤は本当に面白かった

    播磨のあたり
    兵庫県から岡山の東部は細かい争いが戦国でも有数の多さだったのだろう
    歴史物は武田信玄や織田信長、上杉謙信など京都の東側がメジャー武将になってしまったが、赤松や別所
    または毛利あたりが、戦国をとっていれば、この辺が中心となる物語ばかりになったんだろうと思う

    歴史物はどこからどこまでが史実に近く
    どこまでがフィクションなのかいつも図りかねる
    物語として面白いことは重要だが
    あまりにかけ離れると読みづらいものだ
    ちなみに今の大河ドラマ
    本当にアホかと思う
    欲望剥き出し、自分さえよければ、他のやつなんてどうでもいい
    という日本の歴史の中でも稀有な時代を
    サザエさんみたいなドラマにしてどうするのか
    と思う今日この頃

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    2026年09月07日
  • 宇喜多の捨て嫁

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    播磨の宇喜多直家、という名前は聞いたことあるがあまり詳しいことを知らないのでいつくらいの時代かを探りながら読んでいた。
    表題の「宇喜多の捨て嫁」は直家の四女於葉の物語。
    婚姻も策略に含める直家の娘の結婚が喜ばしいものかそれとも不幸の始まりか。外から見た直家とその所業を描く。
    そこからは直家の生い立ち、主君との関係、家族との思い出、そして晩年と時系列様々に直家が描かれる。
    奇病に侵されながらも迫力がすごく呑まれそうになる本だった

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    2026年09月02日
  • 豊臣家の包丁人

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    木下藤吉郎と小一郎の兄弟が、
    清州城の台所奉行から始まって、立身出世を重ねていく。
    そんな天下取りの戦国時代真っ只中で、
    ここぞという正念場には、
    包丁人・大角与左衛門が現れて、兄弟たちに転機をもたらしてくれる。

    与左衛門の食事は
    関係を見つめ直すきっかけになったり、
    味方を鼓舞したり、
    重大なことを決心させたり。
    おのずと人とのつながりが見えてくる。
    人たらしと言われる秀吉にとって、大きな切り札になっているところがおもしろい。


    そしてそして、
    サイドストーリーとして
    最高に美味しい未知の食べ物「醍醐」の追求が描かれているのも、おもしろかった。

    天下人となった秀吉が与左衛門に命じた「醍醐」作りは、
    秀吉の死後に未完成のまま秀頼に届けられ、
    豊臣家の終焉の後に家康に捧げられ、天下飯として完成形となる。
    なんか食で歴史のバトンが受け渡された感じ。
    歴史浪漫だった。

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    2026年08月25日
  • 決戦!関ヶ原

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    怪僧恵瓊・安芸武田家を滅ぼした毛利家に復讐するために蜘蛛の巣の様に罠を張り巡らす。吉川広家は徳川家と内通し毛利家をなんとか戦闘に参加させない様に画策する。主君輝元は天下人の器も無いのに中途半端な欲に目が眩む

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    2026年08月13日
  • 風林火山のむすめ

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    武田信玄の娘松姫が信玄の死後、その5つの悪行の秘密を解き明かしていく。その都度執拗に武田家に対する恨みを持った刺客に狙われ続けてすったもんだなわけですが、その謎解きが始まるまでが長かった。ページ数として全体の1/4強がプロローグ的な内容で必要とはわかるものの、これからどうなるか当たりも付けられないまま信玄が亡くなるまでが描かれるので読むスピードが全然上がらななかったが、そこからは怒涛の一気読み。かなりエンタメ寄りの内容なれど、信玄の悪行(実父の追放等)と言われていることが実は。。。という解釈もなかなか手がこんでいて一気に読めてしまった。それが信玄の悪行かどうか認識に差はあれど、信玄の行動がこういう事情があったのだという一つの見方として面白味のある物語になっていると思う。

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    2026年07月04日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    徳島蜂須賀家では九代藩主が急逝し、他家から養子を取ることになる。30万両の借財に苦しむ徳島藩は英明な藩主による直仕置による藩政の立て直しを目指し、佐竹家の分家新田藩の四男佐竹岩五郎に白羽の矢を立てる。末期養子が決まり蜂須賀重喜と名前を変えた岩五郎は当初藩政に興味を持っていかなかったが、苦しい生活に喘ぐ藍作人の一揆を期に、一本木な物頭柏木忠兵衛に心を動かされ急進的な藩政改革を実行する。藩政改革に五家老は反対するも次々と失脚させ、忠兵衛初め若き家臣達を登用する。一方、藩政改革を失敗させ淡路の大名になろうとする稲田植久、元盗賊の大阪商人で徳島の藍作人を苦しめる金蔵、足利家の末裔で蜂須賀家亡き後の藩主になろうと思い描く平島義宜のその家臣細川孤雲は密かに蜂須賀家を傾ける悪事を行う。
    藩政改革はなるのか。結末は意外な展開に、、、

    今も昔も性急な改革は歪みを生み、それに非論理的な理由で反対する旧勢力が存在する。
    改革を進めるのは本当に難しい。

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    2026年06月21日
  • まむし三代記

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    土岐氏を滅ぼし美濃の国を奪った斎藤道三。最新の学説によりストーリーは道三の祖父高丸から始まり、法蓮坊、道三へと繋がる。それぞれの時代の物語が独自に進み、最後には繋がってくる。
    国滅ぼしとは何か?銅製の大砲なのか?最終的にはそれが銭だとわかり、銭の増減をコントロールすることで斉藤家は病魔が巣食う美濃を救った。
    ただ物語の最後は少し減速気味。

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    2026年06月19日
  • 決戦!大坂城

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    冬、夏の大坂の陣をテーマにしたアンソロジーですが、主要人物の個性に独自の解釈を加えて史実の裏側を想像している幾つかの作品はそれなりに面白かったものの、それ以外はただ奇を衒った仕掛けを放り込んだだけで小説としての質は全く物足りず、前作と比べてかなり残念な一冊でした。

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    2026年05月22日
  • 秀吉の活

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    面白い。
    ドラマ「豊臣兄弟」のテンション&配役をイメージしながら読み進んだ。
    特に信長は小栗旬の顔しか出てこなかった。

    解説にもある通り、秀吉を主役にして新たな歴史小説をつくることは難しい。秀吉なりの野望(「活」)をキーワードにして、その難業をやり遂げる力量に、拍手を送りたい。

    ただし、同じ著者による快作「戀童夢幻」ほどの斬新さは感じなかった。

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    2026年04月25日