木下昌輝のレビュー一覧

  • 豊臣家の包丁人

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    ネタバレ

    少し前に豊臣秀次の本を読んで戦乱に巻き込まれて不遇な生涯を憂いたところで次は秀長がメインの物語。秀吉が主君であるのに対し秀長は内政に翻弄され、その内政を支えたのが謎の包丁人、大角与左衛門という実在の人物。胃をつかむことがいかに大事か世の女性諸君!いや、今はそれは差別になるかw男性諸君も、だw。うまい料理を食べさせると定着する。これはお気に入りの地元の飲食店みたいなもんだね。迷ったらあそこ行こうってなもんだ。
    さて、物語は豊臣兄弟が百姓上がりの兵の時からの付き合いである謎の包丁人がやがて豊臣お抱えの包丁人となり、分け合って大阪城の庫裏を放火で焼いてしまったのが原因で大坂の陣は総崩れ。その真相が冒

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    2025年12月25日
  • 豊臣家の包丁人

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    個人的には、立身出世の為に戦場で取る人の生命と、食事の為に取る食材の生命が同じ平面上で肉や骨を断つ手触りとともにあった序盤の方が興味深くはあったのですが、どう作るかではなく、誰が、あるいは誰と食べるかという料理の積み増し部分や家族に焦点が当てられた全体も、与えられることや共有することでしか得られないあたたかさがあって良かったと思います。料理を小説に置き換えてみると、最後の与左衛門の台詞はそのまま木下さんの作家としての宣言のようにも取れるのですが、それはちょっと考えすぎでしょうか。

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    2025年12月13日
  • 豊臣家の包丁人

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    豊臣家の包丁人(料理人)がここぞという時に出てきて、人と人とを繋ぐ料理を振る舞う。苦手な日本史なので半分は勉強だが、料理という切り口があるので何とか読めた。戦国時代は本当に戦ばかりやっていたのだなと改めて思った。末端の命は、いつの時代も軽すぎる。来年の大河、見ようかな。醍醐は、バター、ヨーグルト、チーズ??


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    2025年12月11日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    ネタバレ

    徳島藩は藍の生産が盛んだったが、大阪商人の支配に苦しめられていた。蜂須賀家の徳島藩は借金が30万両に及び財政破綻の瀬戸際にあることから、新しく領主となった蜂須賀重喜のもとに藩政改革を進めようとする。
    阿波には、秘色に染めた品を友と共有すれば互いの願いが叶う、という特別な言い伝えがある。柏木忠兵衛は、藩主と約束した秘色の手拭いを身に着け支え続ける。時間はかかったが、藍大市を立ち上げ大坂の商人が支配していた阿波の藍の取引を他国の商人に開放した。
    藩政改革で藩を立て直す青年家臣たちの成功物語を期待して読み進めたが、最後の展開があっさりしすぎて物足りない。亡くなった兄と巻き込んだ剣客との確執、片頬に火

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    2025年11月09日
  • プロの小説家が教える 歴史作家のマル秘ネタ帳

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    宇喜多の捨て嫁での私の勝手なイメージとは大違いで、何とも面白い小ネタがたっぷりで、気持ち良く予想が裏切られた。知ったからどうってないトリビアだが愉快だった。

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    2025年07月17日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    なんというか、こう話の展開がやけに早いというか。ちょっとした場面展開でさらっと数年が過ぎたりして読んでいて面食らうことも。こういう書き方されるのって大体史実が元になった感じで年表通りに進んでるからってのが多いんだよなあ・・と思ったらホントにそうだった。まあ日本藩だとか人斬りとかはフィクションでしょうけど。
    だからこう、藩政の改革という現代でいう会社小説っぽい感じかと思いきや金蔵みたいな悪党との大立ち回りなんてのまであって・・・話のバリエーションに富んでいるようなどっちつかずなような。

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    2025年07月09日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    教科書に載ってないけど、どこの藩もいろいろあったのだろう。
    それぞれの地方では詳しく教えているのかな。

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    2025年05月25日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    財政難の徳島藩を救うべく、改革を進める新藩主の重喜。
    途中、家臣の誰が敵か味方か入り乱れてわからなくなってしまったり、重喜が多くの人が反対する政策を打ち出したり…と、なかなか荒れた展開だなと思いながら読んだ。
    でも、史実に基づいた小説だということで調べてみると、内容とほぼ一致している。
    江戸時代って実際にこんな感じだったの?と改めて驚いてしまった。
    急展開に戸惑いつつもテンポよく物語が進んでいくので、どっぷり浸かりながら読んだ。

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    2025年04月19日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    ようやく、、
    面白かった。若くて熱いわ。
    個人的に徳島というと、若い頃は毎年何度か遊びにいったりして、
    和歌山と文化やら味付けやら、妙に似ているところもあって、
    勝手に親近感を抱いてます。
    あと、蜂須賀氏というと、鳥屋的には蜂須賀正さんが
    すぐに頭に出てきます、ドードーの研究者。
    藍産業も有名ですよねぇ。
    重喜のころに日本国内の藍をほぼ独占してたとか
    習った記憶があったんだが、
    吉川本とか読んだ記憶が、、
    なんか、田沼意次っぽい重喜だったような、、内容がおぼろげだが。
    ともかく、本作
    大変軽く読みやすく、テンポもいいし
    ほんとのところはともかく、
    重喜像としてはするりとはいってきた。
    まあ、老

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    2025年04月16日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    先ず、カバーイラストで損をしているような…、初手から軽く見えてしまっています。「まぁ、古き良き時代のチャンバラ映画のイメージか?」と良い方に捉えて読み始めましたが……。
    ストーリーも色々と詰め込み過ぎに感じ、ボヤけた印象でした

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    2025年03月11日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    史実に基づいた時代小説。30万両の借金を抱えた徳島藩。頑迷な5人の家老達と中堅若手4名の若手藩士が藩の運営で対立する。4名の固い約束が「秘色の契り」となり、これが他藩より養子に入った殿様にまで繋がる。この殿様が問題児で賢いのか馬鹿なのか、味方なのか敵なのかハッキリしない。やっと若手と動き始めたら、皆んなが反対する策を唐突に推し進める。
    強引な計略で5人の家老を没落させて、若手を家老にする。ここまでは良いのだが、突然、謎の集団が現れてきたり、また反対された策を推し進めようとする。
    最後は信頼で結ばれた4人にもヒビが入る。改革が実を結ぶのは100年後とか。途中からスッキリしない展開に気が重くなって

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    2025年03月04日
  • 愚道一休

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    アニメで有名な一休さんが肉を食べ女と遊んでいたというのは知っていたが、こんなに母上に執着してたのかなぁ…

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    2025年02月05日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    徳島藩の新藩主になった蜂須賀重喜を支え、特産品の藍を守り抜こうとする忠兵衛ら改革派vs旧態依然に甘んじる家老らとの対立。『改革に大切なのは、人の心よ』重喜が説く一言が重く響く。第172回直木賞候補作。

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    2025年02月01日
  • 宇喜多の捨て嫁

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    「涅槃」では、1人目の奥さんにかなり冷たかったのに、こちらでは、めっちゃ仲良くしてた笑。
    前半はまあ、支障なく読み進められたけれど、うーむ…結構高い頻度で、なんともグロテスクというかおどろおどろしい文章で病気の様子が描写されて、ちょっと萎えた( ̄▽ ̄)

    後味は決してよくないけれど、実際はこんなふうに裏切り騙し合いまくっていたんだろうなーと、内容は面白かった。

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    2025年01月24日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    型破りな末期養子の性急な改革に振り回されながらも、忠義ではなく友情に近い眼差しで共に窮状の徳島藩を救おうとする忠兵衛の芯の部分が好きだった。分かり易いキャラクター付け、勧善懲悪、エコノミクス的視点と読んでいて(あまりこういう表現はしたくないのだけど)普通に面白いし安心感がある。ただ一方でレシピ通り行儀よく出来上がったきらいもあって、読み手の満足度の計算が減点方式なら強いと思うけれど、逆に加点方式だとやや弱くなってしまうのではないかと思った。

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    2025年01月17日
  • 孤剣の涯て

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    途中まで宮本武蔵を探偵役にした時代ミステリー、という感じで読んでいたけれど、最後の方になるに従って、あまりの展開の早さと、場面の切り替えに、話に着いていけなくなった。この作品は、かなり精神力を必要とする。

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    2024年09月29日
  • 愚道一休

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    感想
    一休さん。有名だが、意外と何をやった人なのかは詳しく分からない。アニメくらいのイメージ。

    始まり方が面白く、興味をひく。
    「その男は禅僧にもかかわらず、詩と酒と女をこよなく愛した。破戒に手を染めながらも、命を投げ打ち修行に身を投じた。」

    禅問答は詭弁の応酬みたいに見える。。。

    悟りを求める僧でさえ、栄誉や承認要求に囚われる。人はどこまで行ってもそうなのだろう。そこに抗う一休がカッコよく見える。

    一休は応仁の乱の黎明期を生きた人だったんだ。


    あらすじ
    禅僧一休の生涯を描く。

    6歳の千菊丸が安国寺で修行しているところから始まる。禅が廃れていく中、千菊丸は養叟という禅を追求するも

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    2024年09月20日
  • 愚道一休

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    前半は、よかった。後半はかなりひっちゃかめっちゃかに感じてしまい、なんというか、読んでてスッキリしない感覚で、もう少しシンプルに楽しみたかったかなと。

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    2024年09月10日
  • 応仁悪童伝

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    室町時代応仁の乱が発生する中、妖しいほどの美貌を持つ螢と能楽師の少年一若は堺の慈済寺で暮らしていたが、螢は稚児灌頂を受け僧を殺害、一若と共に京を目指す。孤児が独力で室町と言う時代を生きようとする様はこの時代の凄惨さを物語っていた。山名宗全、一休宗純など誰もが知る歴史上の人物が出てくるのもまた一興。

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    2024年09月05日
  • つわもの

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    桶狭間、川中島、本能寺、賤ヶ岳、関ヶ原、大坂の陣の六篇を、一般的に主役と言われるのとは別の人物に光を当てて描いている。私の拙い知識とは違った視点から脚色されて描かれているようで、そんなに歴史に詳しくない私にとっては、残念な事に面白さがあまりよくわからなかった。特に幸村の展開についてはそんな風に描くのかと、ちょっとついて行けなかったし。
    いつか再読して、めっちゃ面白いやん!って思えるように、もっと歴史を知ろうと思いました。

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    2024年08月26日