木下昌輝のレビュー一覧

  • 決戦!関ヶ原

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    関ヶ原の戦いを7人の武将の視点から、7人の小説家が描いたオムニバス短編。一つの事件でも、異なる立場から見たら別々の物語になる。ということを感じさせてくれる。

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    2018年03月11日
  • 決戦!三國志

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    戦国時代アンソロジーと思っていた「決戦!」シリーズですが、三国志でもやってくれました。ただ、三国志全体でくくられちゃっているのが残念かな、と。
    戦国時代に知名度の高低はあれど数々の戦いがあるように、三国志も同様。なので、こちらも一つの戦いをピックアップしてくれればいいのになぁ、と。「官渡」でも「赤壁」でも。ま、ゲームの三国無双みたくなりそうですが。
    とはいえ、「決戦!」シリーズの新しい時代を開く1冊。今後も歴史の横展開を期待します。

    『姦雄遊戯』が好きです。
    見事な伏線回収。曹操の策略と許猪の徹底がいいですね。

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    2018年02月02日
  • 決戦!関ヶ原

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    先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。
    今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。

    2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏切りや傍観や致したかなく、という気持ちで参戦する者、戦いが終わった途端に保身や論功行賞に走る者、純粋に戦うことを突き詰める者、自分自身でなく自分の国をどう守るかに徹する者…。

    この戦いでの勝者と敗者ははっきりとあるものの、その後の人生や評価、あるいは自分自身が顧みての勝者と敗者はそれぞれで、何が勝

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    2017年12月05日
  • 決戦!関ヶ原

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    ありえないとも言い切れない設定、前提が面白い連作だった。冲方丁目当てで読んだが、どれも読み応え十分だった。

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    2017年09月19日
  • 決戦!関ヶ原

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    それぞれの関ヶ原。勝つものがいれば、当然負けるものもいる。領土への野心のため。天下のため。家を守るため。戦う理由はひとそれぞれ。

    怪僧恵瓊の毛利に対する態度。家康と三成との結託。面白かったけど、人間的に好きになったのは小早川秀秋。徳川と豊臣との間で揺れながら米のことを考える姿がよい。幼少より秀秋のことを考える家臣がいたなら世間の評価はまた変わったものになったかもと思う。

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    2017年07月26日
  • 豊臣家の包丁人

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    現在放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟』に通じるところもあって興味深く読んだ。
    中盤までは秀吉の弟・秀長視点で二人が出世街道を駆けていく様子を描く。

    ただ、戦国物で山場となる戦場シーンはほとんど描かれない。タイトルにあるように、鍵は包丁人・与左衛門が作る料理。
    人と人を繋ぐ料理であったり、やる気を引き起こす料理であったり、逆に人を諫める料理であったり、と様々。それらの料理が豊臣家の様々な転機となるという設定。

    謎めいた銀髪の包丁人・与左衛門にも過去のエピソードがあり、彼が追い求める「醍醐」とは何かを求める物語にもなっていた。

    秀吉・秀長兄弟の関係は一筋縄ではいかない。時に助け合い、時に反発しあ

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    2026年03月28日
  • 炯眼に候

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    信長をめぐる歴史短編集。わりと全体に「おいおい、そりゃないだろう」的な明後日の方向に話を持っていかれている。
    これはお笑いと一緒で、ツッコミながら鑑賞する趣向なんだろうか?ここまで堂々とやられると困ってしまう。

    荒川新八郎は織田家馬廻り衆。高野山で姿見の井戸を覗き込み、顔がみえなかった。この井戸で自分の顔が見えないと3年で死ぬとされている。

    今川義元の首を取ったのは、毛利新平か服部小平太か。

    杉谷善住坊が信長を狙撃するのを依頼される話。

    山中の猿という頭痛持ちが信長に厚遇される話。

    九鬼嘉隆と沈まない鉄甲船。

    設楽原の武田騎馬勢と三段撃ちと光秀。

    弥助と本能寺。

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    2026年03月15日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    徳島の藍の商いを巡るお話。読んでると実際に徳島に行ってみたくなりました。
    今回も無難に面白かったです。

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    2026年02月27日
  • 豊臣家の包丁人

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    豊臣秀吉と弟の秀長を中心に、包丁人を交えて戦国の世を描く。包丁人という題材はとてもよいと思うが、なんとなく中途半端な印象。

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    2026年02月26日
  • 豊臣家の包丁人

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    歴史物をまったく読まないのですが、大河ドラマも始まってなんとなく読んでみました。わりとさらさら読めて、その時代の台所仕事を軸に話を展開するって面白い!と感じました。

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    2026年01月26日
  • 宇喜多の捨て嫁

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    ネタバレ

    宇喜多直家を題材にした小説ははじめて読んだ。表題作の『宇喜多の捨て嫁』での直家の様子や娘たちを道具にした謀略の数々の話がその後の話に上手く効いていた。「梟雄」と言うイメージにぴったりな人物。どちらかと言うと息子の秀家に興味があったんだけど、直家やこの時代の中国地方の事ももっと知りたくなる。

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    2026年01月24日
  • 愚道一休

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    いわゆる「一休さん」禅僧・一休宗純の一生を描いた作品。良くも悪くも、まあ~よく真正面から書いたな~と言う感想です。
    片や一休の禅、公案(禅宗における問答、または問題)、悟り、片やその時代背景~五山(禅宗寺院で最上の寺格を示す五つの官寺)の腐敗、後南朝、最終的には応仁の乱。これらを全て描こうとするので大部(440p)です。
    もともと難しい禅の公案や悟りを正面から描くので無理がある。いくら書いても悟りが無い読者(=私)には上手く伝わってこない。さらに一休の廻りの人物達のキャラが濃すぎて・・・。
    木下さんは『宇喜多の楽土』以来の2作目。ひょっとしたら真面目過ぎて面白みが少し足らない作風なのかもしれま

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    2026年01月20日
  • 豊臣家の包丁人

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    豊臣秀吉と秀長が若かりし頃から、節目となる出来事の裏には「豊臣家の料理人」の料理が大きな役割を果たしていた、という美味しんぼさながらの展開がなんだか微妙。主人公というかストーリーを動かしていくのは秀長、秀吉、秀頼でそこにかの料理人が現れるんだけど、その歴史上の出来事に料理が関わっていたというのは面白くもあり、いやいやそんな、というのもあり、後半どんどん現実味があまりになくなってしまい、物語として楽しめたら良かったんだけど、私は楽しめなかった。

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    2026年01月18日
  • 豊臣家の包丁人

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    ネタバレ

    少し前に豊臣秀次の本を読んで戦乱に巻き込まれて不遇な生涯を憂いたところで次は秀長がメインの物語。秀吉が主君であるのに対し秀長は内政に翻弄され、その内政を支えたのが謎の包丁人、大角与左衛門という実在の人物。胃をつかむことがいかに大事か世の女性諸君!いや、今はそれは差別になるかw男性諸君も、だw。うまい料理を食べさせると定着する。これはお気に入りの地元の飲食店みたいなもんだね。迷ったらあそこ行こうってなもんだ。
    さて、物語は豊臣兄弟が百姓上がりの兵の時からの付き合いである謎の包丁人がやがて豊臣お抱えの包丁人となり、分け合って大阪城の庫裏を放火で焼いてしまったのが原因で大坂の陣は総崩れ。その真相が冒

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    2025年12月25日
  • 豊臣家の包丁人

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    個人的には、立身出世の為に戦場で取る人の生命と、食事の為に取る食材の生命が同じ平面上で肉や骨を断つ手触りとともにあった序盤の方が興味深くはあったのですが、どう作るかではなく、誰が、あるいは誰と食べるかという料理の積み増し部分や家族に焦点が当てられた全体も、与えられることや共有することでしか得られないあたたかさがあって良かったと思います。料理を小説に置き換えてみると、最後の与左衛門の台詞はそのまま木下さんの作家としての宣言のようにも取れるのですが、それはちょっと考えすぎでしょうか。

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    2025年12月13日
  • 豊臣家の包丁人

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    豊臣家の包丁人(料理人)がここぞという時に出てきて、人と人とを繋ぐ料理を振る舞う。苦手な日本史なので半分は勉強だが、料理という切り口があるので何とか読めた。戦国時代は本当に戦ばかりやっていたのだなと改めて思った。末端の命は、いつの時代も軽すぎる。来年の大河、見ようかな。醍醐は、バター、ヨーグルト、チーズ??


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    2025年12月11日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    ネタバレ

    徳島藩は藍の生産が盛んだったが、大阪商人の支配に苦しめられていた。蜂須賀家の徳島藩は借金が30万両に及び財政破綻の瀬戸際にあることから、新しく領主となった蜂須賀重喜のもとに藩政改革を進めようとする。
    阿波には、秘色に染めた品を友と共有すれば互いの願いが叶う、という特別な言い伝えがある。柏木忠兵衛は、藩主と約束した秘色の手拭いを身に着け支え続ける。時間はかかったが、藍大市を立ち上げ大坂の商人が支配していた阿波の藍の取引を他国の商人に開放した。
    藩政改革で藩を立て直す青年家臣たちの成功物語を期待して読み進めたが、最後の展開があっさりしすぎて物足りない。亡くなった兄と巻き込んだ剣客との確執、片頬に火

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    2025年11月09日
  • プロの小説家が教える 歴史作家のマル秘ネタ帳

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    宇喜多の捨て嫁での私の勝手なイメージとは大違いで、何とも面白い小ネタがたっぷりで、気持ち良く予想が裏切られた。知ったからどうってないトリビアだが愉快だった。

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    2025年07月17日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    なんというか、こう話の展開がやけに早いというか。ちょっとした場面展開でさらっと数年が過ぎたりして読んでいて面食らうことも。こういう書き方されるのって大体史実が元になった感じで年表通りに進んでるからってのが多いんだよなあ・・と思ったらホントにそうだった。まあ日本藩だとか人斬りとかはフィクションでしょうけど。
    だからこう、藩政の改革という現代でいう会社小説っぽい感じかと思いきや金蔵みたいな悪党との大立ち回りなんてのまであって・・・話のバリエーションに富んでいるようなどっちつかずなような。

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    2025年07月09日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    教科書に載ってないけど、どこの藩もいろいろあったのだろう。
    それぞれの地方では詳しく教えているのかな。

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    2025年05月25日