木下昌輝のレビュー一覧
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先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。
今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。
2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏切りや傍観や致したかなく、という気持ちで参戦する者、戦いが終わった途端に保身や論功行賞に走る者、純粋に戦うことを突き詰める者、自分自身でなく自分の国をどう守るかに徹する者…。
この戦いでの勝者と敗者ははっきりとあるものの、その後の人生や評価、あるいは自分自身が顧みての勝者と敗者はそれぞれで、何が勝 -
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武田信玄の娘松姫が信玄の死後、その5つの悪行の秘密を解き明かしていく。その都度執拗に武田家に対する恨みを持った刺客に狙われ続けてすったもんだなわけですが、その謎解きが始まるまでが長かった。ページ数として全体の1/4強がプロローグ的な内容で必要とはわかるものの、これからどうなるか当たりも付けられないまま信玄が亡くなるまでが描かれるので読むスピードが全然上がらななかったが、そこからは怒涛の一気読み。かなりエンタメ寄りの内容なれど、信玄の悪行(実父の追放等)と言われていることが実は。。。という解釈もなかなか手がこんでいて一気に読めてしまった。それが信玄の悪行かどうか認識に差はあれど、信玄の行動がこう
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徳島蜂須賀家では九代藩主が急逝し、他家から養子を取ることになる。30万両の借財に苦しむ徳島藩は英明な藩主による直仕置による藩政の立て直しを目指し、佐竹家の分家新田藩の四男佐竹岩五郎に白羽の矢を立てる。末期養子が決まり蜂須賀重喜と名前を変えた岩五郎は当初藩政に興味を持っていかなかったが、苦しい生活に喘ぐ藍作人の一揆を期に、一本木な物頭柏木忠兵衛に心を動かされ急進的な藩政改革を実行する。藩政改革に五家老は反対するも次々と失脚させ、忠兵衛初め若き家臣達を登用する。一方、藩政改革を失敗させ淡路の大名になろうとする稲田植久、元盗賊の大阪商人で徳島の藍作人を苦しめる金蔵、足利家の末裔で蜂須賀家亡き後の藩主
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現在放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟』に通じるところもあって興味深く読んだ。
中盤までは秀吉の弟・秀長視点で二人が出世街道を駆けていく様子を描く。
ただ、戦国物で山場となる戦場シーンはほとんど描かれない。タイトルにあるように、鍵は包丁人・与左衛門が作る料理。
人と人を繋ぐ料理であったり、やる気を引き起こす料理であったり、逆に人を諫める料理であったり、と様々。それらの料理が豊臣家の様々な転機となるという設定。
謎めいた銀髪の包丁人・与左衛門にも過去のエピソードがあり、彼が追い求める「醍醐」とは何かを求める物語にもなっていた。
秀吉・秀長兄弟の関係は一筋縄ではいかない。時に助け合い、時に反発しあ -
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信長をめぐる歴史短編集。わりと全体に「おいおい、そりゃないだろう」的な明後日の方向に話を持っていかれている。
これはお笑いと一緒で、ツッコミながら鑑賞する趣向なんだろうか?ここまで堂々とやられると困ってしまう。
荒川新八郎は織田家馬廻り衆。高野山で姿見の井戸を覗き込み、顔がみえなかった。この井戸で自分の顔が見えないと3年で死ぬとされている。
今川義元の首を取ったのは、毛利新平か服部小平太か。
杉谷善住坊が信長を狙撃するのを依頼される話。
山中の猿という頭痛持ちが信長に厚遇される話。
九鬼嘉隆と沈まない鉄甲船。
設楽原の武田騎馬勢と三段撃ちと光秀。
弥助と本能寺。 -
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いわゆる「一休さん」禅僧・一休宗純の一生を描いた作品。良くも悪くも、まあ~よく真正面から書いたな~と言う感想です。
片や一休の禅、公案(禅宗における問答、または問題)、悟り、片やその時代背景~五山(禅宗寺院で最上の寺格を示す五つの官寺)の腐敗、後南朝、最終的には応仁の乱。これらを全て描こうとするので大部(440p)です。
もともと難しい禅の公案や悟りを正面から描くので無理がある。いくら書いても悟りが無い読者(=私)には上手く伝わってこない。さらに一休の廻りの人物達のキャラが濃すぎて・・・。
木下さんは『宇喜多の楽土』以来の2作目。ひょっとしたら真面目過ぎて面白みが少し足らない作風なのかもしれま