木下昌輝のレビュー一覧
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ようやく、、
面白かった。若くて熱いわ。
個人的に徳島というと、若い頃は毎年何度か遊びにいったりして、
和歌山と文化やら味付けやら、妙に似ているところもあって、
勝手に親近感を抱いてます。
あと、蜂須賀氏というと、鳥屋的には蜂須賀正さんが
すぐに頭に出てきます、ドードーの研究者。
藍産業も有名ですよねぇ。
重喜のころに日本国内の藍をほぼ独占してたとか
習った記憶があったんだが、
吉川本とか読んだ記憶が、、
なんか、田沼意次っぽい重喜だったような、、内容がおぼろげだが。
ともかく、本作
大変軽く読みやすく、テンポもいいし
ほんとのところはともかく、
重喜像としてはするりとはいってきた。
まあ、老 -
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史実に基づいた時代小説。30万両の借金を抱えた徳島藩。頑迷な5人の家老達と中堅若手4名の若手藩士が藩の運営で対立する。4名の固い約束が「秘色の契り」となり、これが他藩より養子に入った殿様にまで繋がる。この殿様が問題児で賢いのか馬鹿なのか、味方なのか敵なのかハッキリしない。やっと若手と動き始めたら、皆んなが反対する策を唐突に推し進める。
強引な計略で5人の家老を没落させて、若手を家老にする。ここまでは良いのだが、突然、謎の集団が現れてきたり、また反対された策を推し進めようとする。
最後は信頼で結ばれた4人にもヒビが入る。改革が実を結ぶのは100年後とか。途中からスッキリしない展開に気が重くなって -
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感想
一休さん。有名だが、意外と何をやった人なのかは詳しく分からない。アニメくらいのイメージ。
始まり方が面白く、興味をひく。
「その男は禅僧にもかかわらず、詩と酒と女をこよなく愛した。破戒に手を染めながらも、命を投げ打ち修行に身を投じた。」
禅問答は詭弁の応酬みたいに見える。。。
悟りを求める僧でさえ、栄誉や承認要求に囚われる。人はどこまで行ってもそうなのだろう。そこに抗う一休がカッコよく見える。
一休は応仁の乱の黎明期を生きた人だったんだ。
あらすじ
禅僧一休の生涯を描く。
6歳の千菊丸が安国寺で修行しているところから始まる。禅が廃れていく中、千菊丸は養叟という禅を追求するも -
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ネタバレ宮本武蔵と同時代の剣豪雲林院弥四郎を描く剣豪歴史時代小説。
雲林院と書いて「うじい」と読むことすら知らなかった主人公の弥四郎が実在の人物であることも驚きました。
もちろん、歴史資料に残っている記述があるとはいえ詳細はわからないと思うので、エンタメ的小説が作りやすかったのだろうとは思います。
新当流も新陰流も実在の流派だし、大名の細川忠利が副主人公格でその兄興次や後に召し抱える足利道鑑や息子の左京、商人の浜田弥兵衛なども実在の人物で、タイオワン事件なんて知らなかったので勉強になりました。
著者の博識ぶりには驚愕です。
キリスト教関連だと最近読んだ伊藤潤の「デウスの城」にもつながるものがありまし