木下昌輝のレビュー一覧

  • 人魚ノ肉

    Posted by ブクログ

    個人的な好みとして、自分が今生きている世界と地続きになっているように感じられるというか、世界観が真に迫っているというか、そういう物語が好きなんだけど、久々にそんな感覚を覚えた小説。多分、幕末もの(大好き)×怪異もの(大好き)が自分にとって相性が良かったからだと思う。

    0
    2020年03月22日
  • 天下一の軽口男

    Posted by ブクログ

    落語の小咄から始まり、出会い・別れ・笑いに感情のジェットコースターを堪能できる時代小説。緻密に練られた構成。これはヤバい。
    落語の原形を作った実在の天才だから驚く。
    上方演芸の後継者の大阪人だけに独占させるにはもったいない名作。

    本作が関東だけでなく、翻訳されて世界で支持されないかなぁ。村上春樹もいいけど、こういうのもいいと思うんだけどな。

    ・師匠と虎丸との感動的な別れから泣かせる。
    ・主人公が殺されかけた場面は笑いで切り抜けようとしたシーンは秀逸。
    ・そして最後の小咄に、悲しみを笑いに変え、未来を繋ぐという感動。

    0
    2020年03月13日
  • 天下一の軽口男

    購入済み

    上方落語の祖の米沢彦八を主人公にした物語です。江戸と上方の落語の違いだけではなく、演ずる咄家によっての背景の違いもよく書かれています。話しの持って行き方、文体も読みやすく、引き込まれてしまいます。咄家の立身出世の物語かと思っていましたが、これは人生に負けた男の物語ではないかと、気がつきました。ところがそれなのに、とても精力的な生き方をしたのではないかと、共感を覚えてしまいます。お笑いの世界の裏側をしっかりと見せてもらう物語です。秀吉の時代のお伽衆から始まって、今の漫才師や落語家の多士多彩な芸の幅広さが、元には咄家にあることを知り、古典落語の世界を覗いてみたくなります。失敗談ともいえる人生ながら

    0
    2020年03月11日
  • 決戦!本能寺

    Posted by ブクログ

    いやぁー、面白かった!
    お勧めは伊東潤先生、天野純希先生、木下昌輝先生ですね。
    「麒麟が来る」が更に面白くなる1冊です。

    0
    2020年02月22日
  • 人魚ノ肉

    Posted by ブクログ

    初めましての作家さん。
    史実を上手に利用して、そこに人魚の肉を紛れ込ませ
    表面的には何も変わっていないように見せている。
    これは面白い!というか上手い!
    誰も知らない。気付かない。
    幕末の竜馬や新選組が人魚の肉を口にして・・・
    想像以上に面白かったです。

    0
    2019年12月18日
  • 戦国 番狂わせ七番勝負

    Posted by ブクログ

    歴史上の有名な戦いや、大大名の合戦の話ではないが、英雄の若き日の活躍や小が大を制する小気味好い物語がとても面白い。島津義弘、織田信長、真田昌幸などの想定外、裏話、想像を掻き立てるフィクションなどが、短編なのでさくっと読める。物語の面白さもさることながら、この作者がこんな話を書くのかという楽しみ方もある。ところで、こういういくさ話、単純な勝ち負け(結果)だけでもないし、武士のメンツや矜持を保つこと(外部からの評価)や信頼関係の構築(ネットワーク)など、ケースディスカッションに使えそうだなと。ちょっと作ってみるか。

    0
    2019年12月05日
  • 天下一の軽口男

    Posted by ブクログ

    笑けて、そして切なさも感じる物語であった。
    主人公、米沢彦八が、人を笑わせることに対して誠実に向き合い、ときに人に騙されたりひどい目に逢いながらも、もがいてもがいてもがきぬく姿が描かれる。完全なる成功者の物語ではなく、彼もまた道半ばでこの世を去るのだが、それゆえに、人間味があり、物語が生き生きとしたものとして胸を揺さぶるのである。
    挿入される笑い話も面白い。

    0
    2019年10月30日
  • 戦国十二刻 終わりのとき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦国武将の最後の一日を描くというある意味で野心的な作品。

    この発想はなかったですね。歴史小説はある事件やある人物の側面を描くことだと思ってましたから。

    私が好きなのは意表を突かれた「お拾い様」、父親の愛に胸を打たれた「子よ、剽悍なれ」そして、最後の作品「さいごの一日」

    8月末に出る「戦国十二刻 始まりのとき」もものすごく楽しみです。

    0
    2019年08月07日
  • 決戦!本能寺

    Posted by ブクログ

    本能寺といえば明智光秀。時代小説を読んでいて様々な説に出会ってきましたが更に濃い物語集でした。光秀の後ろからどれだけ沢山の糸が引かれていたのか。千利休黒幕説が面白かったです。信長はあれね、もう少し人の心をね・・・と言っても詮無いことですね。

    0
    2019年04月25日
  • 人魚ノ肉

    Posted by ブクログ

    歴史小説は普段ほぼ読まないのだけれどとても面白くてすらすら読めた。
    史実とフィクションを上手く絡めていてとても好き。
    山田風太郎や刻迷宮を思い出した。
    他の本も読んでみたい。
    大当たりを引けた気分(*´ω`*)

    0
    2018年10月27日
  • 人魚ノ肉

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    単行本で既読なのですが、史実には忠実ですが怪異を上手く絡めてあって、再読でもわくわく読みました。
    血を飲むと不老不死になり、肉を食べると妖に魅入られる。この違いが良いです。
    坂本龍馬の「竜馬ノ夢」、沖田総司の「肉ノ人」、そして斎藤一vs斎藤一の「分身ノ鬼」が好きなのですが、今回は「血ノ祭」がぐっときました。
    倒幕だ、とか、不逞浪士を取り締まる、と言っても、京の一般の人々にとっては、京をめちゃくちゃにするのは同じだよなぁ、とつくづく思いました。時代を変えるのは必要なことですが、犠牲になるのは日々の生活です。どんどん焼きで焼け野原になっても生きていかなくてはならない。切ないお話で

    0
    2018年08月21日
  • 決戦!関ヶ原

    Posted by ブクログ

     怪僧恵瓊(木下昌輝著)は文庫版でのみ参戦。対するは毛利元就や、毛利の両川に比べて智謀に劣る毛利隆元が率いる毛利本家を案ずる、吉川広家。徳川家康に弓引かないことで、本領安堵を狙ったが…。敗戦後囚われても何故か余裕を見せる恵瓊。この一作も快作、買って損無し!

    0
    2017年07月25日
  • 愚道一休

    Posted by ブクログ

    愚かで ひたすらに美しい
    禅 公案を透過する
    一休宗純 こんなに激しい人を 一休さんと親しみを込めて人々に呼ばれている。
    一休さん どんな表情をするんだろう 色々と想像してしまいます

    0
    2026年03月07日
  • 豊臣家の包丁人

    Posted by ブクログ

    戦国時代、若き日の秀吉と秀長に出会い、
    豊臣家と時代を歩んだ包丁人・大角与左衛門。
    彼が語るその半生と願いとは?食と絆を描く歴史小説。
    序章 初陣飯 一章 喧嘩飯 二章 出世飯
    三章 自立飯 四章 蘇り飯 五章 戦さ飯 
    六章 契り飯 七章 孝行飯 八章 天下飯 終章 醍醐飯
    参考文献有り。

    腹が減ったら戦さはできぬ。
    だが食は、戦場での戦さのためだけではない。
    己の上昇へ、有力者のつてを得る、相手を篭絡する、饗応する。
    料理もまた、戦さなのだろう。それらを請負う包丁人の姿。
    それら以上に家族愛や兄弟の絆を繋ぐのも料理。
    若かりし豊臣兄弟の前に現れた与左衛門には、
    彼らとその家族の姿がまぶし

    0
    2026年02月17日
  • 秀吉の活

    Posted by ブクログ

    名字なしの藤吉郎から関白となり無くなるまでの豊臣秀吉の一生を、今時の「活」と言う言葉で綴ったエンターテイメント時代小説。面白い切り口で豊臣秀吉を著しているので、単純に楽しめます。

    0
    2026年02月12日
  • 豊臣家の包丁人

    Posted by ブクログ

    題材
    ・包丁人、大角与左衛門

    テーマ
    ・料理が人を、政治を、社会を、時代を変える


    誰が何をする話なのか
    ・豊臣秀吉の天下統一とその後

    最も伝えたかったこと
    =題材

    何が新しいのか
    ・料理人という観点

    キャッチコピーは何か
    「豊臣家の天下統一の影には、凄腕の料理人がーー」

    その他(心に残ったことなど)
    ・会話文が躍動的でよかった
    ・前半の豊臣兄弟のやり取りに魅力を感じた
    ・秀吉がいなくなってから、トーンダウンしたように感じた
    ・まるで現代物を読んでるかのごとく、読みやすい時代小説だった

    0
    2026年02月09日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

    Posted by ブクログ

    徳島藩の藩政改革のお話。
    知らない登場人物ばかり、藩政についての議論が少なくないにも関わらず、わかりやすく難しくなかった。
    手に汗握る展開があったり、武士それぞれの矜持や絆があり、とてもおもしろかった。
    江戸時代の価値観が、旧規こそが正しく、前例のないことは「新規」とみなされ先祖に顔向できない行為とされるのには驚くし呆れる。
    思わず、古すぎる!とこの歴史小説に言いたくなる。
    改革がどんなに大変なことだったかを感じた。
    誰の心も縛らない、蜂須賀重喜がかっこよかった。

    星4.5

    0
    2026年01月29日
  • 豊臣家の包丁人

    Posted by ブクログ

    歴史・時代小説をあまり読まないので読んでいて勉強になった。戦国時代なので、戦働きがすべてだと考えていたが、それ以外の政治・処世術と必要なのだと気づいた。そんな中、今作は「料理」が中心となっている。各章ごとに登場する料理が、本当に美味しそうだった。料理の描写だけでなく、食べている人物たちの反応が素晴らしい。読んでいて、涎が出た。そして、料理によって強まる家族・仲間の絆に感動した。お腹と心が満たされる作品だった。

    0
    2026年01月11日
  • まむし三代記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    独自の脚色も交えつつ話が展開されており、とても話に引き込まれた。
    また、「国滅ぼし」が最終的に引き継がれた人物にもなるほどなと思わされた。

    0
    2026年01月04日
  • 豊臣家の包丁人

    Posted by ブクログ

    食に対する思いやこだわりがわかる歴史小説。

    タイトルに唆られて読みました。

    歴史については疎くても面白おかしく学びながら読めて面白かったです。
    料理もどのような環境で食べるのが印象に残って思い出となるのか。
    人って少しした変化で一生の思い出になるのか学びながら読めた気がします。

    また、歴史も時系列も木下藤吉郎から豊臣秀吉に成り上がるまでの物語も楽しめるので大いにボリュームがあってよかったです。
    ただし、読むのが大変でしたが・・・

    本当に戦国時代の「食」に光を当てた小説でした。
    歴史と料理好きにはたまらない小説だと思います。

    0
    2025年12月19日