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Posted by ブクログ
面白かったです。
単行本で既読なのですが、史実には忠実ですが怪異を上手く絡めてあって、再読でもわくわく読みました。
血を飲むと不老不死になり、肉を食べると妖に魅入られる。この違いが良いです。
坂本龍馬の「竜馬ノ夢」、沖田総司の「肉ノ人」、そして斎藤一vs斎藤一の「分身ノ鬼」が好きなのですが、今回は「血ノ祭」がぐっときました。
倒幕だ、とか、不逞浪士を取り締まる、と言っても、京の一般の人々にとっては、京をめちゃくちゃにするのは同じだよなぁ、とつくづく思いました。時代を変えるのは必要なことですが、犠牲になるのは日々の生活です。どんどん焼きで焼け野原になっても生きていかなくてはならない。切ないお話でした。
でも面白かったです。読書会でおすすめしました。
Posted by ブクログ
最近、著者の偏りを感じ、新天地開拓のような作者を探していた。大型書店で歩いていて著書が目に留まった。明らかに作品名が気になった。歴史背景や登場人物も興味をそそり衝動買いの様に買って帰り直ぐに読み始める。
幕末天地がひっくり返る中、物語は進んでいく300年にも渡り鎖国を続けてきた当時の日本国民は外国人をどう観たか、夷狄 攘夷の嵐、異教切支丹弾圧、当時の人達は外国人そのものが妖の物、怪異であったに違いない、この時代背景で歴史上の人物、出来事に合わせて「人魚の肉」を巡りそれぞれのストーリーが展開されていく、歴史概念・時代背景がしっかりと出来た上での視点が非常に良かった。幕末維新がすきな私は楽しめた。少し くどく感じる点はあったものの各ストーリーの終焉は全てを明かすのではなく、酷いと思われる描写もほぼなく、読者に何か?が残る文章構成も絶妙で小説としての出来は素晴らしいと感じた。歴史観のしっかりとした著者の作品更に深めて読んでみたいと感じさせる一冊であった。
Posted by ブクログ
人魚の血を飲めば不老不死に、
人魚の肉を食べれば、妖に取り憑かれる。
人魚というと外国のお伽話に出てくるイメージが強いが、しかし、それは幕末の京都に実によく合っていた。
史実をなぞりながら、そこに人のものではないものの何かを重ね、美しくも恐ろしく悍しい物語が出来上がった。
わたしはこの時代に疎いので多少読むのに時間がかかったが、興味がある人には堪らないのではないかと思う。八百比丘尼伝説も恥ずかしながら知らないので、こちらは後にきちんと調べておこうと心に決めた。
最近ミステリー続きで、ストーリー重視の本ばかり読んでいたので、こういう想像力が掻き立てられるような描写や、心が掻き乱されるような文章を読めてよかったと思う。
想像力といえば、人魚の肉の描写が何度か出てくるのだが、腐るギリギリのとても美味しい魚肉ソーセージというイメージだった。わたしの想像力って乏しいなと少し悲しくなった。
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