木下昌輝のレビュー一覧
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ネタバレ宇喜多秀家は知っていましたが、宇喜多直家のことは名前すら知らなかった状態で読みました。構成がうまいのか、最初の捨て嫁では、直家は娘に対してさえも非情な行いをするダーティーな戦国武将として描かれていますが、次の短編、次の短編に進むにつれてそうではないんだという見方に変化していきます。一生をかけた壮大な復讐劇と、どんな手を使ってでも領民や臣下たちを大切にする、そのためにあえて非情を選んだ男の話かなと私は思いました。このお話の中の直家は本来こんな下剋上なんて全然興味はない、ただ家族と臣下と領民を守りたい、それだけの人だったろうと思いました。
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先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。
今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。
2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏切りや傍観や致したかなく、という気持ちで参戦する者、戦いが終わった途端に保身や論功行賞に走る者、純粋に戦うことを突き詰める者、自分自身でなく自分の国をどう守るかに徹する者…。
この戦いでの勝者と敗者ははっきりとあるものの、その後の人生や評価、あるいは自分自身が顧みての勝者と敗者はそれぞれで、何が勝 -
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いわゆる「一休さん」禅僧・一休宗純の一生を描いた作品。良くも悪くも、まあ~よく真正面から書いたな~と言う感想です。
片や一休の禅、公案(禅宗における問答、または問題)、悟り、片やその時代背景~五山(禅宗寺院で最上の寺格を示す五つの官寺)の腐敗、後南朝、最終的には応仁の乱。これらを全て描こうとするので大部(440p)です。
もともと難しい禅の公案や悟りを正面から描くので無理がある。いくら書いても悟りが無い読者(=私)には上手く伝わってこない。さらに一休の廻りの人物達のキャラが濃すぎて・・・。
木下さんは『宇喜多の楽土』以来の2作目。ひょっとしたら真面目過ぎて面白みが少し足らない作風なのかもしれま