木下昌輝のレビュー一覧

  • 信長 空白の百三十日

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    歴史小説作家木下昌輝さんの新書。
    『信長公記』の空白130日間に注目。信長のパーソナリティに注目している点が、非常に興味深い。激高したかと思えば次の瞬間には上機嫌になっていたりと、信長のころころと機嫌が変わる様子は、「麒麟が来る」の信長像にも通ずる。
    歴史記録の空白を、作家の想像力が埋める。

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    2020年12月30日
  • 信長 空白の百三十日

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    小説家の木下昌輝が、信長に関する一級資料である太田牛一著『信長公記』を読み込み、信長の真実に迫った労作。
    年代順に綴られた『信長公記』には、「空白」の期間が何箇所かあり、その謎を推理する。
    さらに、粘着質な信長の気質を読み取り、その行動からは感情コントロールが出来ない信長というパーソナリティーを導き出す。
    後半生の記述からは鷹狩りばかりに執着する信長が浮かび上がる。
    著者は、ユイス・フロイスの日本史の信長評にもふれる。
    「自邸においてきわめて清潔」「自己のあらゆることを丹念に仕上げる」という評から、単なる奇麗好きを通り越した、病的な潔癖症を信長に見、双極性障害の躁状態の行動を指摘する。
    そんな

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    2020年11月13日
  • 人魚ノ肉

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    人魚の血を飲めば不老不死に、
    人魚の肉を食べれば、妖に取り憑かれる。

    人魚というと外国のお伽話に出てくるイメージが強いが、しかし、それは幕末の京都に実によく合っていた。
    史実をなぞりながら、そこに人のものではないものの何かを重ね、美しくも恐ろしく悍しい物語が出来上がった。

    わたしはこの時代に疎いので多少読むのに時間がかかったが、興味がある人には堪らないのではないかと思う。八百比丘尼伝説も恥ずかしながら知らないので、こちらは後にきちんと調べておこうと心に決めた。
    最近ミステリー続きで、ストーリー重視の本ばかり読んでいたので、こういう想像力が掻き立てられるような描写や、心が掻き乱されるような文

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    2020年06月28日
  • 決戦!三國志

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    「奸雄遊戯」許攸
    「天を分かつ川」周瑜
    「応報の士」法正
    「倭人操倶木」操倶木
    「亡国の後」劉禅
    5つのエピソードからなる短編集。ある程度三国志に知識がある人には登場人物の個性が足されより深く三国志が楽しめる作品。

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    2020年05月07日
  • 敵の名は、宮本武蔵

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    武蔵自身を描かずに武蔵を描く。
    読んでいて、登場人物の苦悩や葛藤が伝わってきて、一緒に苦しくなった。良い作品だ。

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    2020年03月22日
  • 敵の名は、宮本武蔵

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    宮本武蔵の小説ですが、武蔵に負けた人間の視線のみで書かれていて面白い。
    本当に史実のアレンジが上手い作家さんであると毎度思います。

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    2020年03月15日
  • 戦国十二刻 終わりのとき

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    豊臣秀頼ら6人の戦国大名・武将の最後の24時間を描いた短編集。
    特に、豊臣秀頼の最後のどんでん返しは秀逸。あっと言わせる結末である。

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    2019年12月20日
  • 決戦!本能寺

    購入済み

    周辺人物の話が面白い

    書きつくされたテーマであるだけに、主役の信長.光秀以外の周辺人物の話が面白い。
    特に意外な視点から描かれた宮本昌孝の作品が気に入った。

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    2019年11月16日
  • 決戦!川中島

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    数ある合戦の中でも知名度が高く、上杉謙信と武田信玄がしのぎを削った川中島。複数の作家のオムニバスで、上杉方と武田方の視点を入れ替えての作品を楽しめた。謙信、信玄が本人であったのか影武者であったのか、史実を同定することは難しいが故の各作家の視点。それぞれの作家が史料に基づき展開するフィクション。時代小説を堪能する真髄があるように感じた。

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    2019年10月18日
  • 天下一の軽口男

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    上方落語の祖とも呼ばれる、米澤彦八をモデルとした小説。令和初の大阪ほんま本大賞受賞。

    彦八の顕彰碑がある大阪の生國魂神社では毎年彦八まつりが開催される。

    数少ない彦八の伝承噺と江戸時代の笑話から話をふくらませているのだが、これがなかなか読ませる話に仕上がっている。

    お伽衆の笑い話から滑稽話の辻芸人、座敷芸としての落語、庶民のための常設小屋での落語、落語の変遷と熟成の過程に彦八の活躍を描くのである。

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    2019年10月07日
  • 決戦!本能寺

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    7人の作家が異なる主人公と視点、解釈で本能寺の変の顛末を描くアンソロジー。なので黒幕も作品毎に異なり、面白い。個人的には冒頭の織田信房編と5編目の細川幽斎編が良かった。特に織田信房編は君誰やねん???から終始定説の外を突っ走る展開でこんな本能寺があるのかと驚いた。
    結びの明智光秀編は光秀と彼を歴史の表舞台へ引っ張り出してきた信長の最後の対話が実に悲しい。

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    2019年09月23日
  • 決戦!桶狭間

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    決戦!シリーズ

    木下昌輝さんの岡部元信の本当の忠義、宮本昌孝さんの今川氏真は、特に、面白かった。
    氏真に関しては、最近色々な作家さんが書き始めていて、評価も様々出されるようになり、興味深い。

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    2019年08月25日
  • 決戦!桶狭間

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    桶狭間の戦いをテーマにしたアンソロジー。前回読んだ関ヶ原に比べて戦の経緯が複雑で理解に苦しむ部分もあったが、一方で各話のバラエティも豊富で、それぞれの物語のレベルが高い。

    砂原浩太郎『いのちがけ』、富樫倫太郎『わが気をつがんや』、宮本昌孝『非足の人』がお気に入り。特に『非足の人』は桶狭間での今川氏真をピックアップするという非常に珍しいテーマの中、放蕩息子を無能の人と描きながらも彼の内面の覚悟の一片を光らせる演出が面白いと感じた。

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    2019年08月03日
  • 決戦!桶狭間

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    好きな「決戦 ! 」シリーズである。
    桶狭間については織田信長が奇襲戦で今川義元を討ち取ったと言う事は知っているが細かい事には知識が無かった。
    多少は作られている部分はあるとしても、細部を知りこの歴史を転換させる戦に思いを馳せる事が出来た。
    特に「いのちがけ」、「わが気をつがんや」、「義元の首」は秀作だと思う。

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    2019年05月07日
  • 人魚ノ肉

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    短編連続時代小説ホラー。幕末志士、新撰組の実際の逸話とホラーを合わせた斬新な小説。全部がいかにも「それっぽく」書かれていて、最後まで飽きなかった。この話のオチはどうするんだろ?と考えながら読める。

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    2018年12月27日
  • 決戦!大坂城

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    決戦シリーズを初めて読みました。同じ出来事でも、当然ながら作家さんにより解釈が違うので面白いですね。大阪に移住したので読んでみようと手を伸ばしましたが、より大阪を好きになれた気がします。他の決戦シリーズも読んでみたいです。

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    2018年11月15日
  • 人魚ノ肉

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    作品を知ったのが某ソーシャルゲームのイベントの時期だったので「これは読まねば!」と思い買いました。
    出てくるのは幕末に活躍した坂本龍馬や岡田以蔵、新撰組…といった人々。
    最初の岡田以蔵、坂本龍馬、中岡慎太郎の幼少期は内心テンションMAXで読んでました。血の描写が生々しくて良いです。

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    2018年09月23日
  • 決戦!川中島

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    決戦シリーズも段々と地味になっていくかと思いきや、小説としてはやはり面白い。
    武田・上杉の雌雄を決する川中島の戦いがあった事は知っているが、その仔細については知識不足だった。
    その戦いを知り、それぞれの違う人物から戦いを捉えていく事が出来るこのシリーズは好きだ。

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    2018年08月11日
  • 人魚ノ肉

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    なぜ、沖田総司は、血を吐いたのか。
    なぜ、岡田以蔵は、「人斬り以蔵」になったのか。
    斎藤一と藤田五郎、とは。
    歴史的事実の裏に、実は人魚ノ肉と血があったとしたら……
    ゾワゾワしながら、楽しませていだだきました(*´▽`人)

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    2018年06月27日
  • 決戦!関ヶ原

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    歴史小説は好きでこれは面白いと思って読んだが期待通りであった。7人の上手い書き手による人物ごとの短編である。それぞれが書き込まれているので、短編集にありがちな薄さ物足らなさはなかった。
    書き手の取り上げ方によって史実の見方を変えている所も興味深い。一番は「怪僧恵瓊」だった。
    このシリーズは追っかけたい。

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    2018年05月03日