木下昌輝のレビュー一覧

  • 決戦!本能寺

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    7人の作家が異なる主人公と視点、解釈で本能寺の変の顛末を描くアンソロジー。なので黒幕も作品毎に異なり、面白い。個人的には冒頭の織田信房編と5編目の細川幽斎編が良かった。特に織田信房編は君誰やねん???から終始定説の外を突っ走る展開でこんな本能寺があるのかと驚いた。
    結びの明智光秀編は光秀と彼を歴史の表舞台へ引っ張り出してきた信長の最後の対話が実に悲しい。

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    2019年09月23日
  • 決戦!桶狭間

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    決戦!シリーズ

    木下昌輝さんの岡部元信の本当の忠義、宮本昌孝さんの今川氏真は、特に、面白かった。
    氏真に関しては、最近色々な作家さんが書き始めていて、評価も様々出されるようになり、興味深い。

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    2019年08月25日
  • 決戦!桶狭間

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    桶狭間の戦いをテーマにしたアンソロジー。前回読んだ関ヶ原に比べて戦の経緯が複雑で理解に苦しむ部分もあったが、一方で各話のバラエティも豊富で、それぞれの物語のレベルが高い。

    砂原浩太郎『いのちがけ』、富樫倫太郎『わが気をつがんや』、宮本昌孝『非足の人』がお気に入り。特に『非足の人』は桶狭間での今川氏真をピックアップするという非常に珍しいテーマの中、放蕩息子を無能の人と描きながらも彼の内面の覚悟の一片を光らせる演出が面白いと感じた。

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    2019年08月03日
  • 決戦!桶狭間

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    好きな「決戦 ! 」シリーズである。
    桶狭間については織田信長が奇襲戦で今川義元を討ち取ったと言う事は知っているが細かい事には知識が無かった。
    多少は作られている部分はあるとしても、細部を知りこの歴史を転換させる戦に思いを馳せる事が出来た。
    特に「いのちがけ」、「わが気をつがんや」、「義元の首」は秀作だと思う。

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    2019年05月07日
  • 人魚ノ肉

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    短編連続時代小説ホラー。幕末志士、新撰組の実際の逸話とホラーを合わせた斬新な小説。全部がいかにも「それっぽく」書かれていて、最後まで飽きなかった。この話のオチはどうするんだろ?と考えながら読める。

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    2018年12月27日
  • 宇喜多の捨て嫁

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    ネタバレ

    宇喜多秀家は知っていましたが、宇喜多直家のことは名前すら知らなかった状態で読みました。構成がうまいのか、最初の捨て嫁では、直家は娘に対してさえも非情な行いをするダーティーな戦国武将として描かれていますが、次の短編、次の短編に進むにつれてそうではないんだという見方に変化していきます。一生をかけた壮大な復讐劇と、どんな手を使ってでも領民や臣下たちを大切にする、そのためにあえて非情を選んだ男の話かなと私は思いました。このお話の中の直家は本来こんな下剋上なんて全然興味はない、ただ家族と臣下と領民を守りたい、それだけの人だったろうと思いました。

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    2020年11月08日
  • 決戦!大坂城

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    決戦シリーズを初めて読みました。同じ出来事でも、当然ながら作家さんにより解釈が違うので面白いですね。大阪に移住したので読んでみようと手を伸ばしましたが、より大阪を好きになれた気がします。他の決戦シリーズも読んでみたいです。

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    2018年11月15日
  • 人魚ノ肉

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    作品を知ったのが某ソーシャルゲームのイベントの時期だったので「これは読まねば!」と思い買いました。
    出てくるのは幕末に活躍した坂本龍馬や岡田以蔵、新撰組…といった人々。
    最初の岡田以蔵、坂本龍馬、中岡慎太郎の幼少期は内心テンションMAXで読んでました。血の描写が生々しくて良いです。

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    2018年09月23日
  • 決戦!川中島

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    決戦シリーズも段々と地味になっていくかと思いきや、小説としてはやはり面白い。
    武田・上杉の雌雄を決する川中島の戦いがあった事は知っているが、その仔細については知識不足だった。
    その戦いを知り、それぞれの違う人物から戦いを捉えていく事が出来るこのシリーズは好きだ。

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    2018年08月11日
  • 人魚ノ肉

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    なぜ、沖田総司は、血を吐いたのか。
    なぜ、岡田以蔵は、「人斬り以蔵」になったのか。
    斎藤一と藤田五郎、とは。
    歴史的事実の裏に、実は人魚ノ肉と血があったとしたら……
    ゾワゾワしながら、楽しませていだだきました(*´▽`人)

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    2018年06月27日
  • 決戦!関ヶ原

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    歴史小説は好きでこれは面白いと思って読んだが期待通りであった。7人の上手い書き手による人物ごとの短編である。それぞれが書き込まれているので、短編集にありがちな薄さ物足らなさはなかった。
    書き手の取り上げ方によって史実の見方を変えている所も興味深い。一番は「怪僧恵瓊」だった。
    このシリーズは追っかけたい。

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    2018年05月03日
  • 決戦!関ヶ原

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    関ヶ原の戦いを7人の武将の視点から、7人の小説家が描いたオムニバス短編。一つの事件でも、異なる立場から見たら別々の物語になる。ということを感じさせてくれる。

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    2018年03月11日
  • 決戦!三國志

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    戦国時代アンソロジーと思っていた「決戦!」シリーズですが、三国志でもやってくれました。ただ、三国志全体でくくられちゃっているのが残念かな、と。
    戦国時代に知名度の高低はあれど数々の戦いがあるように、三国志も同様。なので、こちらも一つの戦いをピックアップしてくれればいいのになぁ、と。「官渡」でも「赤壁」でも。ま、ゲームの三国無双みたくなりそうですが。
    とはいえ、「決戦!」シリーズの新しい時代を開く1冊。今後も歴史の横展開を期待します。

    『姦雄遊戯』が好きです。
    見事な伏線回収。曹操の策略と許猪の徹底がいいですね。

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    2018年02月02日
  • 決戦!関ヶ原

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    先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。
    今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。

    2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏切りや傍観や致したかなく、という気持ちで参戦する者、戦いが終わった途端に保身や論功行賞に走る者、純粋に戦うことを突き詰める者、自分自身でなく自分の国をどう守るかに徹する者…。

    この戦いでの勝者と敗者ははっきりとあるものの、その後の人生や評価、あるいは自分自身が顧みての勝者と敗者はそれぞれで、何が勝

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    2017年12月05日
  • 決戦!関ヶ原

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    ありえないとも言い切れない設定、前提が面白い連作だった。冲方丁目当てで読んだが、どれも読み応え十分だった。

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    2017年09月19日
  • 決戦!関ヶ原

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    それぞれの関ヶ原。勝つものがいれば、当然負けるものもいる。領土への野心のため。天下のため。家を守るため。戦う理由はひとそれぞれ。

    怪僧恵瓊の毛利に対する態度。家康と三成との結託。面白かったけど、人間的に好きになったのは小早川秀秋。徳川と豊臣との間で揺れながら米のことを考える姿がよい。幼少より秀秋のことを考える家臣がいたなら世間の評価はまた変わったものになったかもと思う。

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    2017年07月26日
  • 豊臣家の包丁人

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    ネタバレ

    少し前に豊臣秀次の本を読んで戦乱に巻き込まれて不遇な生涯を憂いたところで次は秀長がメインの物語。秀吉が主君であるのに対し秀長は内政に翻弄され、その内政を支えたのが謎の包丁人、大角与左衛門という実在の人物。胃をつかむことがいかに大事か世の女性諸君!いや、今はそれは差別になるかw男性諸君も、だw。うまい料理を食べさせると定着する。これはお気に入りの地元の飲食店みたいなもんだね。迷ったらあそこ行こうってなもんだ。
    さて、物語は豊臣兄弟が百姓上がりの兵の時からの付き合いである謎の包丁人がやがて豊臣お抱えの包丁人となり、分け合って大阪城の庫裏を放火で焼いてしまったのが原因で大坂の陣は総崩れ。その真相が冒

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    2025年12月25日
  • 豊臣家の包丁人

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    個人的には、立身出世の為に戦場で取る人の生命と、食事の為に取る食材の生命が同じ平面上で肉や骨を断つ手触りとともにあった序盤の方が興味深くはあったのですが、どう作るかではなく、誰が、あるいは誰と食べるかという料理の積み増し部分や家族に焦点が当てられた全体も、与えられることや共有することでしか得られないあたたかさがあって良かったと思います。料理を小説に置き換えてみると、最後の与左衛門の台詞はそのまま木下さんの作家としての宣言のようにも取れるのですが、それはちょっと考えすぎでしょうか。

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    2025年12月13日
  • 豊臣家の包丁人

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    豊臣家の包丁人(料理人)がここぞという時に出てきて、人と人とを繋ぐ料理を振る舞う。苦手な日本史なので半分は勉強だが、料理という切り口があるので何とか読めた。戦国時代は本当に戦ばかりやっていたのだなと改めて思った。末端の命は、いつの時代も軽すぎる。来年の大河、見ようかな。醍醐は、バター、ヨーグルト、チーズ??


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    2025年12月11日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

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    ネタバレ

    徳島藩は藍の生産が盛んだったが、大阪商人の支配に苦しめられていた。蜂須賀家の徳島藩は借金が30万両に及び財政破綻の瀬戸際にあることから、新しく領主となった蜂須賀重喜のもとに藩政改革を進めようとする。
    阿波には、秘色に染めた品を友と共有すれば互いの願いが叶う、という特別な言い伝えがある。柏木忠兵衛は、藩主と約束した秘色の手拭いを身に着け支え続ける。時間はかかったが、藍大市を立ち上げ大坂の商人が支配していた阿波の藍の取引を他国の商人に開放した。
    藩政改革で藩を立て直す青年家臣たちの成功物語を期待して読み進めたが、最後の展開があっさりしすぎて物足りない。亡くなった兄と巻き込んだ剣客との確執、片頬に火

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    2025年11月09日