金剛の塔

木下昌輝

「わしらは聖徳太子から四天王寺と五重塔を守護するようにいわれた一族や」美しい宝塔を建てるため、百済から海を渡ってきた宮大工たち。彼らが伝えた技術は、飛鳥、平安、戦国と時代を超えて受け継がれた。火災や戦乱で何度も焼失したが、それぞれの時代の宮大工たちが五重塔を甦らせる。そして、その塔は決して、地震では倒れなかった。なぜなのか? 現代の高層建築、丸の内ビルディングや東京スカイツリーにも生きている「心柱(しんばしら)構造」の誕生と継承の物語!

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: 徳間書店
• 掲載誌・レーベル: 徳間文庫
• ページ数: 432ページ
• 電子版発売日: 2022年09月08日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★★☆]

大阪・四天王寺の五重塔を巡る物語。かつて地震で倒壊したことがないという五重塔は通訳ガイドにとっても興味深いテーマ。五重塔の構造や木造建築の技、世界最古の企業といわれる金剛組の来歴がおもしろい。

[ブクログ · ★★★★☆]

これは不思議な作品だ‼️時代小説だけど、SFみたいでもある。聖徳太子の時代から現代まで行ったり来たりして、難しい建設技術の話が出てきたと思ったら、聖徳太子の正体に言及したり、いったい何なんだ⁉️でも良い意味で期待を裏切る面白い作品だった。