立花隆のレビュー一覧

  • 読む力・聴く力

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    河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎の3人による読む、聴くことに関するアンソロジー、講演、鼎談をまとめた本。
    それぞれが短い文量で、かつ、3人分なので、かなりコンパクトな文章になっていて、読みやすいが、若干物足りない気もする。
    ただ、河合隼雄さんと、立花隆さんの寄稿文のあと、谷川俊太郎さんの詩が入ってくるのが新鮮で、詩集を読む時よりも鮮烈に頭に響いた。
    インターネットについては、2005年当時の会話なので、この時から格段に、速さが追求され進化してきた、現代のネット文化が及ぼす影響について、お3人に語らってもらえないことがとても残念だが、河合さんのように何度も繰り返し聴き、立花さんのようにたくさんの本を

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    2023年08月08日
  • 政治と情念 権力・カネ・女

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    これを読むと、政治って何だろう、国民主権って何だろう…と思ってしまう。
    結局金と義理かい!みたいな。
    でも田中角栄を何十年も追いかけてるジャーナリスト(著者)が言うんだから、多分(誇張されてるかもだけど)本当のことなんだろう。ついこの間の選挙で、民主党政権が初めて誕生した。でも小沢さんとか、角栄政権に関わっていた人もいるんだよね。これからどうなるのか…
    良いタイミングで面白いものを読んだ。
    紹介してくれたお父さんに感謝。

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    2023年08月06日
  • いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか

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    ネタバレ

    立花さんが書いたというより、彼の著作の中にある記述をテーマごとに整理したもの。知の巨人が残したものが大きいだけに、整理したいという気持ちが強かったのでしょう。よくわかるし、確かに整理してもらってよかったような気がする。とにかく興味の範囲が広範だけど、きわめて深い。探求する気持ちが強かったのでしょう。それと、どこか真理はつながっているといわんばかりに、広く深く対象を掘り下げていく。まさに知の巨人でした。

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    2023年07月24日
  • 臨死体験(下)

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    臨死体験 上下 立花隆 文藝春秋

    リアリティがこの世と臨死体験が
    近すぎて
    死の世界としては違和感があったけれど
    キュープラロスの三段解説
    物理世界とスピリチュアルな死の世界の間に
    サイキック空間があると言う提案がしっくりくる
    さて「下」を読んでみると
    科学者が自分の信じる客観性と言う
    狭い範疇に取り込もうと躍起になって
    粗探しをしている愚かしさを感じざるを得ない状態に
    うんざりしながら読み終わった
    一方で体外離脱とは別の
    この本の題名でもある臨死体験における
    川やお花畑やトンネルなどについては
    あまりにこの世的なお話で受け入れ難く
    私自身懐疑的である

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    2023年05月12日
  • サピエンスの未来

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    著者が東大教養学部で1996年に行った「人間の現在」という講義を基にしており、「新潮」に連載された第13~24回までをまとめたもの。12回までをまとめた「脳を鍛える」の続編。イエズス会の司祭であり、古生物学者でもあるテイヤール・ド・シャルダンを軸に展開している。

    社会ダーウィニズム論は、ハーバード・スペンサーに始まり、 19世紀から20世紀の初めにかけて、世界中で大いに流行った。優勝劣敗、弱肉強食の世の中を肯定するため、帝国主義や植民地も悪くないし、弱者が差別を受けるのも仕方がないと考える。アメリカでは、資本主義の下で弱肉強食の競争をやるべきだという考え方の基本理論になり、ナチスでは人種的に

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    2023年05月07日
  • 読む力・聴く力

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    有名な人というか、すごい人は、本当に多読家なんだと実感した1冊。すごいなー、たくさん本を読んでいる人に私もなりたいし、でもそれはすごい人になりたいからという目的では勿論なくて、ただの娯楽として楽しみたいね。でも、やっぱり研究になると学ぶために本がある、その学びが私の興味関心だから、やっぱり読むことはやめられませんね

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    2023年04月12日
  • いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか

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    題名に惹かれて読んでみた。

    数々の著書を抜粋して書かれている本だった。
    抜粋されているからか、分かるような分からないような…そんなことが多かった。

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    2023年03月27日
  • サピエンスの未来

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    簡単な本ではないが、前半の進化の話は分かり易く説明してあると思う。現在のインターネットやモバイルもAIの環境下であれば立花先生の解説はどう変わったか、聞いてみたい気がする。

    テイヤールドシャルダン
    人間のやっていることは基本的にすべて知的活動である

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    2023年02月25日
  • 読書脳 ぼくの深読み300冊の記録

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     著者の選書リストがひたすらに続く。トピックは偏りがなく幅が広い。どれも自分一人じゃ手を出さない重みがある。こういうマッチング方法も、たまには新鮮で楽しいね。

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    2022年08月22日
  • 日本共産党の研究(三)

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    第三巻では、リンチ共産党事件の真相にせまります。また巻末には、著者の記事に対する日本共産党からの批判に応答をおこなった付録および資料などが付されています。

    「スパイM」の暗躍時代以降も、特高によるスパイ活動はおこなわれ、大泉兼蔵が野呂栄太郎の信頼を獲得して、共産党の中心部に入り込んでいました。しかし、袴田里見が大泉と小畑達夫がスパイではないかという疑いをいだき、宮本顕治らを説得して、両者に対する査問がおこなわれます。本書では、この査問の経緯と小畑の死因との関係、さらに小畑がほんとうにスパイだったのかということについて、くわしい検討をおこなっています。

    その後、共産党はスパイが組織内に入り込

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    2022年08月21日
  • 宇宙からの帰還 新版

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    頑張って読んだけど、アポロ計画のこととか何にも知らないで読んだので、ほぼよくわからなかった。
    地球の周りをぐるぐるしてるだけじゃさほど頭はおかしくならないらしいが、月まで行くと、地球が1円玉みたいに見えて、頭がおかしく宗教家になる人が多いらしい。いつか科学的なことにも興味を持てた日が来たらまた読みたい。宇宙に行って与えた心的環境の変化のところは面白かった。以下抜粋。

    人間は地球は特別な存在と考えてるが思い込みに過ぎない。人間は地球の上で大した存在ではなく、地球は宇宙の中で大した存在ではない。

    神はパターン。遠いところから見れば近いところでは見えなかった類似性が見えてくるから。

    人間は限界

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    2022年05月22日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    新緑の中に身を置くと心も体もピッカピカ。今の季節は何処に行っても気持ちいい。静かだとなお良い。

    最近は静かなのが心地よい。自宅では意識してテレビを消す様にしている。音を伴う映像を見ると疲れを感じるのはやはり歳のせいか。

    なので、本を読む時間が自然と増えてきた。小説が多いけど、ノンフィクションもたまに読む。

    小説以外の本を読む時は、適当に選ぶと当たり外れが大きいので、立花隆や佐藤優の書評を参考にすることが多い。

    すると、この2人が対談している新書を偶々見つけたので早速読んでみた。知性の塊りみたいな2人だがユーモアがあるし、人間味の温かさも感じて昔からファンだ。

    立花隆の書斎「猫ビル」が

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    2022年05月02日
  • 中核VS革マル(上)

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    新左翼のろくでもない人でなしたちが起こした最悪の事件は、あさま山荘事件とよど号事件や渋谷での放火殺人事件などいろいろあるけれど、こんなに日常的に、月に一人くらいの間隔で人をリンチにかけていた時期があったのか…まだ30ページも読んでいないのに、血も凍りそうな蛮行が次々と出てくる。こんな犯罪に加担した人たちは警察に取り締まってもらいたいわ。この場合は公安か?

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    2022年04月04日
  • 死はこわくない

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    義父の本棚に置いてあって気になり。
    すぐ読み終えるボリュームでした。
    死の瞬間なんて結局誰にも分からないが、少しだけヒントがあって面白かった。後半の脳に関する話は難しかったな。

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    2021年12月15日
  • 死はこわくない

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    もうちょっと突っ込んだ思考や考察を期待したのだが割と表面的な議論に終始してたイメージ。立花氏の別の著書、「臨死体験」への序章みたいな。臨死体験も読んでみたい。

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    2021年11月03日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    立花隆氏が亡くなったので、私が普段よくその著作を読む佐藤優氏の対談集をなんの気無しに読んで見た。
    立花氏の著作を読むのは、学生時代に読んだ「日本共産党の研究」以来だ。
    紹介された計400冊のうち読んだことあるのが8冊程度だった。気になる書籍は時間がある時にでも読んでみよう。お二人がすすめる書籍の購入には、転勤族で家も狭く荷物にもなり、少し抵抗があるので図書を利用するが…
    戦争もの、軍事ものが意外に数多く紹介されており、二人とも根は男の子なんだなと笑えた。


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    2021年08月09日
  • 中核VS革マル(下)

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    行き詰った過激左派。
    左派でも「大本営発表」はするのだということがわかる虚しい宣伝。
    日本全国で日本人が日本人を狙うテロが頻発していた時代が50年前にあった。

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    2021年06月13日
  • 中核VS革マル(上)

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    中核派と革マル派の抗争を描いたドキュメントですが、戦後にも関わらず、ほんの50年前に、東京で暴力が日常茶飯事であったという事実に今更ながら驚きを感じます。

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    2021年05月23日
  • 中核VS革マル(下)

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    上巻に引きつづいて、中核派と革マル派の血みどろの応酬劇についてのレポートがなされています。

    両者がこれほどまでに厳しい対立関係にいたった理由についての著者自身の考えは、すでに上巻で語られており、本巻ではおおむね事実関係を追いかけていくことに終始している印象です。

    なお末尾に近いところで、両派に加えて公安という第三項を加えなければ事実の全体像を明らかにすることはできないとして、著者自身の考えをまじえつつ公安が両派の抗争にどのようにかかわっていたのかということを論じていますが、この点については著者の取材の中心的な対象とはなっていなかったようで、抽象的な内容にとどまっているようにも感じられました

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    2021年03月31日
  • 青春漂流

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    テーマは「謎の空白期間」
    著者の立花隆氏があとがきで書いているように、各分野の第一人者である彼らが、向こう見ずにも後先考えずに(と見える)大跳躍を遂げるそれまでの「謎の空白期間」を明らかにする試みのインタビュー。

    さすがに、ちょっと人とは違った生き方を選んだ剛の者たちなので、その人生観や信念はとても興味深く、面白い読み物だった。

    85年刊行だから35年も前のはなしだが、決して古臭くないし、むしろ新鮮でもある。

    しかしあのソムリエの田崎真也氏を若者、ととらえたインタビューなんだからそりゃもう、ね。

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    2021年02月13日