立花隆のレビュー一覧

  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊
    「知の巨人」立花隆氏と、「知の怪物」佐藤優氏の対談本。

    サブタイトルとして「必読の教養書400冊」と書かれている。つまり、「知の巨人」と「知の怪物」が、読むべき本としてセレクトした濃厚な400冊が紹介されているのですね。

    正直、これだけ「知」を極めつくしたこの二人が対談をするとなると、両者一歩も...続きを読む
  • 日本共産党の研究(一)
    「甲乙丙丁」を読んでいて、あまり背景を知らなさすぎるので、本書を読んでみることにしました。
    立花隆の本だから、おもしろいに決まっています。
    おもしろい本を読みながら、日本共産党の歴史も学べるので、一石二鳥です。

    「甲乙丙丁」では、いろんな人物の戦前の活動ぶりが語られますが、その当時の共産党への強烈...続きを読む
  • 日本共産党の研究(二)
    1930年代初めの共産党。
    弾圧はますます強まり、スパイがますますはびこり、ついには組織の責任者がスパイだったり、最高指導部5人のうちの2人がスパイだったりという、まともな非合法組織だったらありえない状態になってしまう。

    ここまでくると、悲惨というよりほとんど喜劇だ。スパイである幹部がスパイである...続きを読む
  • 日本共産党の研究(三)
    最終巻。いよいよ宮本顕治によるリンチ共産党事件の詳細が語られる。
    この事件のあと戦前の共産党は完全消滅する。

    宮本顕治。
    わたしの共産党のイメージは、やはりこの人が議長で、書記長が不破哲三という人。
    99歳で2007年に亡くなったそうだ。

    現委員長の志位和夫は宮本家の家庭教師だったそうです。ふ~...続きを読む
  • 臨死体験(下)
    ・これだけ多くの体験者の証言が一致しているのだから、たぶん、私が死ぬときも、それとよく似たプロセスをたどるのだろう。だとすると、死にゆくプロセスというのは、これまで考えていたより、はるかに楽なきもちで通過できるプロセスらしいことがわかってきたからである。現実体験説のいうようにその先に素晴らしい死後の...続きを読む
  • 臨死体験(上)
    臨死体験自体は側頭葉てんかんの症状によく似ている
    結局よくわからないので、人生よりよく生きよう、という内容
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊
    多少考え方に偏りがあり、受け入れ難い部分もありますが
    あらゆる分野に精通している教養の塊のような二人の対談で
    自分がいかに無知なのかを思い知らされます。
    歴史・政治・哲学・科学どれ一つとっても自分の教養が不足していることを
    思い知らせてくれるのでここに挙げられている400冊を少しずつでも
    読んでいか...続きを読む
  • 天皇と東大(1) 大日本帝国の誕生
    今の日本がいかに学問の自由や言論の自由が保障されているのかを、過去を振り返ることで思い出させてくれる本。今の学問の自由は、本当にかけがえのないものなのだと思った。江戸末期から、明治、大正時代を経て、帝国大学がどのように整備されていったのかが良く分かった。それにしても、国と帝国大学がここまで密接に関係...続きを読む
  • 武満徹・音楽創造への旅
    篠田正浩の初回監督作品、乾いた花 (主演、池辺良、加賀まりこ)の映画音楽は、武満徹との紹介あり。早速、ネット経由、この映画を鑑賞しました。賭場で花札が繰られるシーンに流れるタップダンスの音、確かに効果的であります。
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える
    既に天体観測技術の進歩によって、推定まで含めて約3000の太陽系外惑星の存在が確認されているらしい。
     地球外生命というと、下手をすると地球外文明≒宇宙人≒チャネリング≒スピリチュアルなんとかみたいな胡散臭い筋に突入してしまうものも少なくはないのだが、この本で論じられていることはあくまで地球外「生...続きを読む
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説
    立花隆のエッセイということで久々に雑学的知識を溜め込もうかという意図で購入。

    最初の方は正直単なる『エッセイ』であり、紙面の長さの都合もあろうが、単なる感想だけかなと。立花隆も老いたと感じたが、後半になるほど良い意味で知識のひけらかしが多くなり、得した気分となった。

    立花氏らしい、科学技術に関し...続きを読む
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説
    科学や時事などの様々なテーマについて、エッセイ風に書かれている。エッセイだけどアシスタントをつけてちゃんと取材を行ったらしい。コラムによってはちょっと感傷的な感があった。本書を読んでいて、エッセイはやはり、教養が高い著者のものが安定していると思った。これはよいエッセイ。「竹島の棚上げの合意」とか「東...続きを読む
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説
     文藝春秋の巻頭随筆を記載。特に、アイヒマンは、凡人だったかが印象的。
    アイヒマンの最後の言葉「もう少ししたら、皆さん、どっちみちわれわれはみな再会するのです。それは人間の運命です。私は生きていたときgottglaubigだった。ottglaubigのまま私は死にます」お進めの本は、「イエルサレムの...続きを読む
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説
    PTSD→PTG(外傷後成長。ポスト・トラウマティック・グロウス)

    X線自由電子レーザー
    相生市「サクラ」

    光格子時計。
    重力による微小な時間の歪みを計測可能。

    太陽の黒点は、巨大な磁力線の断面。
    →使徒みたいな怖さがある。

    「何でもオープンに」をルールにしている限り、政治も外交も大衆迎合的...続きを読む
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説
    私の好きな著者のひとりである。最新科学に対する言及は成程と納得させられるものが多い。STAP細胞の問題でも、そこら辺のマスコミとは一味も二味も違う意見だ。
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説
    立花隆氏による文藝春秋の巻頭随筆のオムニバス。1つ1つテーマが異なるので、掘り下げ方はそこそこながらも立花氏の幅広い素養が垣間見えます。特に自然科学系をテーマにしたものはさすがとうならされます。X線自由電子レーザー(波長がオングストローム級)を利用すると分子どころか原子レベルの挙動が、十兆分の一秒単...続きを読む
  • 読書脳 ぼくの深読み300冊の記録
    やはり興味津々。残りの人生、フィクションを読む時間が勿体ないと、一切読むことを辞めても、読まなきゃいけない本、面白い本は次々と現る現る。キュレーターなんて言い方をITでは昨今言うが、。。流石、立花隆氏。物理、生物、政治経済、時事、エロスまで。。
  • 読書脳 ぼくの深読み300冊の記録
    パックスモンゴリカ:モンゴル軍は騎兵だけで歩兵がいなかった。最小限の装備で行動し、補給部隊を必要としなかった 「石油の呪縛」と人類:石油の解説本は沢山あるが、これほど多方面な情報がこれほど見事に一冊に詰め込まれた本は他にない 北朝鮮へのエクソダス:その事業が、日本政府と日本赤十字社がはじめ、自民党も...続きを読む
  • 臨死体験(下)
    2000年に第1刷ということだが、この頃から2014年の現在まで、さまざまな研究がさらに進んだのではないだろうか。脳の研究も進んだと思うが、精神世界についての認識も、より一般化されているような気がする。”臨死体験”ということ自体も、魂の体験ととらえるか否かは別にして、一般的に受け入れられてきているよ...続きを読む
  • 読書脳 ぼくの深読み300冊の記録
    Google検索やSNSで文章を触れることがおおくなって今日の読書は昔と変わってかわってきて脳にまでえいきゅうするという。さらさらと単に読めてしまう文章だけにふれるのではなく難しい文章にもふれようということだね