立花隆のレビュー一覧
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評論家の立花隆氏が、様々な(当時)新しい分野のフロンティアとして試行錯誤しながら奮闘する人々を取材する。この本は1985年に出版されたのでもう35年前のインタビューだ。その後彼らの多くはまさにその分野での第一人者となっているか。ソムリエの田崎氏、料理人の斎藤氏や猿回しの村崎氏は、私ですら知っている有名人である。彼らが駆け出しのころに、どんな失敗・苦労をしてきたか、どうして前例がほとんどない分野に挑戦しようと思ったのか、が書かれている。
彼らは当時22歳~36歳である。彼らに共通するのは、学校や会社で落ちこぼれだったりし、その後興味が持てる(情熱をもって努力するに値する)分野を見出し、才能を発揮 -
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「知の巨人」本人による立花隆を巡るブックガイド。サブタイトル「3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと」にあるように、どんな本をインプットし、どんな本をアウトプットして来たかが濃厚に豊饒に怒涛に語られています。本の本ではありますが思索だけではなく行動の本でもあります。大量の本を読むだけではなくて、お仕着せではない旅に行くこと、徹底的に人に会うことが立花隆を作って来のだと感得。知的好奇心が駆動して来た人生。大学の卒論が「我意欲す故に我在り」と言ったメーヌ・ド・ビランと明かしていますが、まさに意欲の凄さが立花隆の凄さ、だと思いました。「知情意」と言いますが「知の巨人」というより「意の巨人」である
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なんの折だったか、ふと立花隆氏って最近見ないけど(例によってオレが見ないだけの話だけど)、どうしてるのかしらと思って調べてみたら、思いがけず武満徹氏の本を出していることを知った。
届いてみてびっくり、ゆうに780ページあり、しかも開いてみたら二段組、活字がページの隅までギッシリという大著であった。
まあ、氏の著作はいずれも大著が多いが、これまでいくつか読んだ限りでは、長くても面白く読み通せるのが常である。テーマというか背骨がビシっと決まっているのと、文体(ロジック)がきれいなせいではないかと思う。
そういうわけで、この本も大変面白く読んだ。
「文學界」という雑誌にかなり前に(武満氏の存 -
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青春とは...?
著者の言葉を借りると「あらゆるの失敗の可能性を見すえつつ大胆に生きること」
それが青春であるかどうかなど考えるゆとりもなく、精一杯生きることに熱中してるうちに過ぎ去ってしまうのである。
遮二無二がんばって、ある日ふと過ぎ去った青春に気づくものなのかもしれない。
「恥なしの青春、失敗なしの青春など、青春の名に値しない。」
この言葉が特にジーンときた。
何者でもない自分という存在に苦悩し、生きる意味を必死で追い求め続けた若者達がどのような道を選んだのか。
精一杯生きようとする人にとって何らかの道しるべとなってくれる本だと思う。 -
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"立花隆さんの本。
1つのアウトプットを出すためには100のインプットが必要という著者のインプットの数々が紹介されている本だ。
ぜひ読んでみたいと思った本を下記に列挙しておく。
・「真説バブル」日経ビジネス編 1400税
・「円の支配者」草思社 2000税
・田邊敬貴「痴呆の症候学」医学書房 4300税
・牧野信也訳「ハーディス」中公文庫全六巻 計9239税
・キッシンジャー「外交」上下 日本経済新聞社
・ジェーイムズ・A・ホート「世紀末宗教戦争マップ」時事通信社 1845税
・河合忠編「基準値と異常値の間」中外医学者 1300税
・マニヌ・モレリ「戦争プロパガンダ10の法則」草思社 -
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