立花隆のレビュー一覧
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「知の巨人」本人による立花隆を巡るブックガイド。サブタイトル「3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと」にあるように、どんな本をインプットし、どんな本をアウトプットして来たかが濃厚に豊饒に怒涛に語られています。本の本ではありますが思索だけではなく行動の本でもあります。大量の本を読むだけではなくて、お仕着せではない旅に行くこと、徹底的に人に会うことが立花隆を作って来のだと感得。知的好奇心が駆動して来た人生。大学の卒論が「我意欲す故に我在り」と言ったメーヌ・ド・ビランと明かしていますが、まさに意欲の凄さが立花隆の凄さ、だと思いました。「知情意」と言いますが「知の巨人」というより「意の巨人」である
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Posted by ブクログ
なんの折だったか、ふと立花隆氏って最近見ないけど(例によってオレが見ないだけの話だけど)、どうしてるのかしらと思って調べてみたら、思いがけず武満徹氏の本を出していることを知った。
届いてみてびっくり、ゆうに780ページあり、しかも開いてみたら二段組、活字がページの隅までギッシリという大著であった。
まあ、氏の著作はいずれも大著が多いが、これまでいくつか読んだ限りでは、長くても面白く読み通せるのが常である。テーマというか背骨がビシっと決まっているのと、文体(ロジック)がきれいなせいではないかと思う。
そういうわけで、この本も大変面白く読んだ。
「文學界」という雑誌にかなり前に(武満氏の存 -
Posted by ブクログ
青春とは...?
著者の言葉を借りると「あらゆるの失敗の可能性を見すえつつ大胆に生きること」
それが青春であるかどうかなど考えるゆとりもなく、精一杯生きることに熱中してるうちに過ぎ去ってしまうのである。
遮二無二がんばって、ある日ふと過ぎ去った青春に気づくものなのかもしれない。
「恥なしの青春、失敗なしの青春など、青春の名に値しない。」
この言葉が特にジーンときた。
何者でもない自分という存在に苦悩し、生きる意味を必死で追い求め続けた若者達がどのような道を選んだのか。
精一杯生きようとする人にとって何らかの道しるべとなってくれる本だと思う。 -
Posted by ブクログ
"立花隆さんの本。
1つのアウトプットを出すためには100のインプットが必要という著者のインプットの数々が紹介されている本だ。
ぜひ読んでみたいと思った本を下記に列挙しておく。
・「真説バブル」日経ビジネス編 1400税
・「円の支配者」草思社 2000税
・田邊敬貴「痴呆の症候学」医学書房 4300税
・牧野信也訳「ハーディス」中公文庫全六巻 計9239税
・キッシンジャー「外交」上下 日本経済新聞社
・ジェーイムズ・A・ホート「世紀末宗教戦争マップ」時事通信社 1845税
・河合忠編「基準値と異常値の間」中外医学者 1300税
・マニヌ・モレリ「戦争プロパガンダ10の法則」草思社 -
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Posted by ブクログ
2013-2017のエッセイを順不同でまとめたもの。
近年の立花隆さんが思っている事が分かる。
日本の最大のセキュリティー問題は、安保法制やサイバー攻撃による情報漏洩でなく自然災害にある。
日本の政治状況は(与党も野党も)あまりにひどい。安倍首相の美辞麗句をならべた演説の裏側を見たらぞっとする。
経済成長の時期(機会の窓)は、日米欧露は終わった。中国も2025まで。これからはブラジル、イラン、インド。特にイランに注目。
日本は電子部品と各種素材が高品質で世界的に優位であり堅実な成長が見込める。かつて民主党が行った事業仕分けのような愚策で、日本の産業を支えている科学技術の予算を削ってはいけない。