立花隆のレビュー一覧

  • 東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義
    立花隆の本は、実はあまり読んだことがないのですが、この本を読んで、彼が知の巨人と言われた理由が少しわかった気がします。
    たとえば、単に知識があるだけでなく、様々な言語に通じており、いろんな言語を通じて知識を得てきたことや、世界の動きについても、人から見聞きしたのではなく、実際に現場で見てきていること...続きを読む
  • 東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義
    20歳そこそこの若い時に、立花隆という不世出のジャーナリストの講義を拝聴することのできた人たちには、ただひたすら羨望の眼差しを向けるだけである。
  • 立花隆 最後に語り伝えたいこと 大江健三郎との対話と長崎大学の講演
    核兵器を禁止すべき理由が書いてある。なるほど、そういうことだったのかと思った。大陸からの引揚げのことも、こういう視点があるのだということを教えられた。巻末の保阪さんの解説もよかった。
  • 新装版 思考の技術 エコロジー的発想のすすめ
    1971年に立花隆氏が最初に出した本の復刊。田中角栄研究のイメージが強かったので、それより前にこういう仕事をしているのが、まず意外だった。

    内容は、生態学(エコロジー)の紹介とその発想の応用であり、人類の活動の増大が地球に与える影響に警鐘を鳴らしている。世界的に有名なローマクラブ「成長の限界」が1...続きを読む
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    立花隆の自伝的エッセイ。 生い立ちから作家としての活動著作まで人生を振り返る。 生まれは長崎だがすぐに中国に渡り、帰国後は茨城、学生時代からは東京を活動拠点としていた。 東大生の10代の頃に行った欧州旅行、作家になってからの中近東旅行は、彼にとって大きな出来事だったらしい。 田中角栄研究で金脈の政治...続きを読む
  • 宇宙からの帰還 新版
    12人の宇宙飛行士へのインタビュー。「宇宙体験をすると、前と同じ人間ではありえない」。彼らの率直な言葉で、宇宙をとてもリアルに感じることができた。著者がすごいのは、選ばれしヒーローたちの内面に迫ったところだ。輝かしい面だけでなく、恐ろしいまでのプレッシャー、その結果としての精神異常などの陰の部分。多...続きを読む
  • 臨死体験(下)
    臨死体験について、さまざま実験や仮説に基づき、科学的に解明を試みていることを、立花隆氏は徹底的に追求。
    脳内現象説なのか、現実体験説なのか、立花隆氏は、自分の死と出会うまで分からないとしている。果たして、氏は、死に際して、どのように感じたのか。おそらく、死に際してまで、その知識欲をたかめていたに違い...続きを読む
  • 田中角栄研究全記録(下)
    本巻の中心はロッキード事件であり、上巻と同様、当時の雑誌記事やその後に書かれたものなどで編制されている。

    必ずしもストーリーが一本でつながっているわけではないが、立花の取材力と洞察は見事である。

    本巻で印象に残ったのが、自民党という私的機関の、総裁選という私的選挙が、実質的にこの国の首相を決める...続きを読む
  • 田中角栄研究全記録(上)
    立花隆の代表作。田中角栄の金権政治と、金脈について徹底的に調査・取材し、田中政治のからくりについて暴いている。

    週刊誌等で掲載された記事を盛り込んでいてオムニバス調になっているため、必ずもストーリーがスムーズではない。しかし他書と同様、立花の取材力には驚かされる。

    この上巻でも結構なボリュームで...続きを読む
  • 死はこわくない
    誰にでも公平に必ず訪れるもの死。死後どうなるのか。
    生とは何であり、死とは何であるのか、人が生涯追いかけざるを得ない難問である。立花隆氏の書籍という事で、ある意味安心して、かつ論理的に、さまざまな実証を交え考える事ができる。
    誰しもが読むべき必読書かも知れない。
  • 宇宙からの帰還 新版
    タイトルからして宇宙飛行士の体験談やテクニカルな話が多いのかと思っていたら、全然違っていた。

    もちろん、それらの話も出てくるが、本書は宇宙飛行士たちの人間模様、さらには宗教観までかなり深く掘り下げた内容になっている。描写も生々しい。特に、オルドリンについての記述には怖ささえ感じた。

    こうした記述...続きを読む
  • 宇宙からの帰還 新版
    とても面白い本だった。
    文筆が、とても滑らかで、難しいことも書いてあるのに、すらっと入ってくる。
    やはり、地の巨人だと感じた。

    月時間  一日は27.3日間

    デモクラシーが、健全なのは、有権者が自分たちの投票行動っち出すことができると言うことを発見するまでの間だ。

    人為的環境汚染より、自然によ...続きを読む
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    先日惜しまれながら亡くなられた立花隆氏。
    近頃は知の巨人といえば、佐藤優氏を指すこ
    とが多いですが、この方こそ「元祖知の巨人
    」です

    副題は「僕が3万冊を読み、100冊を書いて
    考えてきたこと」とあります。

    まさに立花氏の人生を幼少の頃から振り返っ
    て、その時々にどんな知識をインプットして
    どん...続きを読む
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊
    読んでいて楽しくなった。旧制高校時代と比べ今のエリートは確実に教養に欠ける。自分自身も高校、大学時代の読書量は少なく、殆どの時間を意味のない暗記に費やしてしまった。これから死ぬまで読書を重ね少しでも失われた時間を取り戻したい。
    立花さんのご冥福を心よりお祈りします。
  • 青春漂流
    当時の若者たちの、果敢な挑戦を取材したもの。
    立花隆の文章がとても読みやすく、生き生きと
    イメージが立ち上がってくる。

    有名ソムリエの田崎真也さんを始めとして、
    自分が強烈に惹きつけられたことに対して
    貧乏も厭わず突き進んで、最高レベルの技術を
    習得する様がかっこいい。
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    先日亡くなられた知の巨人、立花隆さん。彼が、自らの人生を振り返った1冊。哲学、ロッキード事件、脳死、宇宙、生命、歴史、音楽など、その幅広さと深さは超絶。すごすぎると改めて感じます。若いころ、平和運動で欧州を周られたときに、ご一緒されたのが、駒井洋さんなんですね。すごいなぁ。
  • サピエンスの未来
    テイヤール・ド・シャルダンの進化論についての論述が主なテーマである。単なる生物の進化でなく、物質→生命→人類への3段階の進化を説く。
    無限大の宇宙と、無限小の原子の世界、人間は単にその中間にある取るに足らないちっぽけな存在ではなく、複雑化という進化の過程では、その極に、ある存在である。
  • 新装版 思考の技術 エコロジー的発想のすすめ
    触れたことのないジャンルでしたが、
    凄くわかりやすく、脳に刻まれました。

    生態学について、もっと知りたいと感じました。
    私はこのあと、土をいじり出すと思います。
  • 新装版 思考の技術 エコロジー的発想のすすめ
    最初に断わりを入れられているように、思考を良くするための技術本ではありません。人はいろんな考え方があって、それによって何が重要と考えるのかが導かれています。その人のいりんな考えというものに対する現代の問題点を突かれており、そこから何が重要と考えるのか、私たちの現代のいわゆる常識ともいえる意識に対して...続きを読む
  • 臨死体験(下)
    非常に面白かった。
    死んだらどうなるか?永遠に不明だと思うが、興味が湧くテーマ。
    本書では脳内現象説的な立場を取りつつ、現実体験説も残した感じだが、いずれにせよ解明出来ていない。
    誰も真理を見出せない。死んだら誰も教えてくれないからである。
    死を考えるより、生きることを考えた方が確かに合理的である。...続きを読む