立花隆のレビュー一覧
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単行本化されたこのインタビューは『文學界』に連載されていたときの強烈なインパクトは薄れたが、そのかわりに分りやすくなっているように思うのは、気のせいなのだろうか。いずれにしても微妙なテクスチャーにきわめて敏感で、それにとことんこだわる立花隆氏であるからこそ、音を削りに削って無音のなかに音を聴かせよ...続きを読むPosted by ブクログ
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いゃあ 読んでいる間 ずっと大興奮でしたね
武満さんの歩んで来られた一歩一歩が実に緻密に
再現されていることに驚きます
「聞き書き」という手法ならではの労作ですね
770ページを超える厚さ、しかも二段組み。
それが、残り少なくなっていくのが惜しいと思うのですから…
友人の琵琶奏者から「ノヴェンハ...続きを読むPosted by ブクログ -
新聞の書評欄を読み、買い求める。帯に没後二十年とある。もうそんなになるのか。
「僕はこんな本を読んできた」で読んだと記憶するが、著者は作曲した作品を楽譜に書き上げ、友人を驚かせたエピソードがあった。音楽の才能という訳でなく、あくまで作曲の技法を習得しただけとあったが。そんな著者だからこそ、武満音楽...続きを読むPosted by ブクログ -
今の自分の生き方に対して、頬をピシャリと叩かれた感覚。
自分のやり方はまだまだだな・・と思わせてもらえる実在の登場人物達の生き様といったらそれはもう。世の中凄い人達は沢山いるものです。各々ジャンルは違えども、「突き詰め方」の教科書だと思います。Posted by ブクログ -
今年は、乳がん治療に一年費やした年でした。
「あなたのがんはあなたそのものである」という言葉は腑に落ちました。
なぜ自分ががんになったのか、そもそもがんって何なのか、がんの転移とはどういう状態なのか。考えるのに非常にためになりました。Posted by ブクログ -
著者の圧倒的な読書量に驚かされる。多様なジャンルの本それぞれに的確な書評を行い、その書評の背景にある莫大な知識量に再度驚かされる。莫大な知識量も圧倒的な読書量によって培われたものであろう。素晴らし知の連鎖としか言いようがない。
紹介されている本は、週刊文春の「私の読書日記」2006年12月7日号か...続きを読むPosted by ブクログ -
立花隆が週刊文春で連載中の読書エッセイをまとめた読書ガイドブック。このシリーズは4冊目。1冊目から説明された氏の選書から読書スタイル、本の好みは本作でも変わっておらず、その安定感こそが氏の読書エッセイの強みだ。読書のコツとは、確立させたスタイルを持続させることが大事だと思う。
本書で紹介される本は...続きを読むPosted by ブクログ -
がんの発生や転移の仕組みや治療についての詳しくわかりやすい説明の本でした。
がんの浸潤と転移は、マクロファージの役割の1つである傷口修復と同じプログラムで行われていること、また受精卵の胚の中にある、ある部分から別の部分に正常な細胞が移動できるようにする遺伝子とがんの転移の原因となる遺伝子は同じだそう...続きを読むPosted by ブクログ -
20代の頃は結構フィクションも読んだが、30代前半以後、フィクションは総じてつまらんと思うようになり、現実生活でもほとんど読んでいない。
電子書籍と紙の本では脳の働き方が違う!デジタルメディアは注意力を分散させる。Posted by ブクログ -
3,4巻の合同レビュー。
基本的に、とても難しい本だった。。でも、面白いと感じたのは、何時の時代も、どんなに頭のいい人でも、人間の行動と云うのは大して変わらないモノなんだという風に思えたから。
あとは、僕はマルクスは読んだことが無いけど、ちょっと読んでみたくなった。Posted by ブクログ -
立花氏の講演内容をチェックしたくて購入した。
今の日本は、戦後の日本とおなじくらいやばい状況であることに日本人は無頓着でのんびりしているという指摘があった。
借金が日本は他先進国に比べべらぼうにあり、このような国は歴史的にみて淘汰されるという内容にはドキッとした。Posted by ブクログ -
人間の体は全て皮膚で覆われている。表側が表皮。内側を覆う粘膜質の皮膚が上皮。その上皮にできるがんがカルチノーマ。上皮がん。
がんの八割以上が上皮がん。他は、肉腫、骨腫。
上皮がんが多いのは、人間の体で最も新陳代謝が激しい部分が、体内の粘膜部分だから。
パルスオキシメーターで測る毛細血管の酸素飽和度は...続きを読むPosted by ブクログ -
題名とは内容が少し乖離しているようです。明治に東大が誕生した経緯、私学の雄として発足した兄貴分・慶応、そして東大の分家とも言うべき経緯の早稲田との関係。一橋だけでけではなく、全国の高商に頭が上がらなかった東大経済学部。大学が法学部を中心として発達してきた歴史も面白いです。東大の場合には経済は法⇒文⇒...続きを読むPosted by ブクログ
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河合栄治郎、矢内原忠雄、大内兵衛、土方成美ら東大経済の俊英たちが、昭和10年代に次々に東大を去り、東大経済が崩壊の危機にあった時代! 東大に対するイメージが随分目が開かれたように思います。京大の滝川事件に相当する大学自治を巡る政府との衝突はむしろ東大の方が多そうです。法学部においても美濃部達吉、蝋山...続きを読むPosted by ブクログ
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立花隆さんはテレビでしか見たことがなく、書かれた本を読んだのは本書が初めてだった。
本書の前半部では、自身の青年期の読書遍歴を坦懐に語った、そのままを本にしてあり、非常に好奇心が刺激された。
立花さんの哲学観(哲学の歴史のとらえ方)はすっきりしていて良いと思った。
後半部は興味のある項目だけを...続きを読むPosted by ブクログ