立花隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ河合栄治郎、矢内原忠雄、大内兵衛、土方成美ら東大経済の俊英たちが、昭和10年代に次々に東大を去り、東大経済が崩壊の危機にあった時代! 東大に対するイメージが随分目が開かれたように思います。京大の滝川事件に相当する大学自治を巡る政府との衝突はむしろ東大の方が多そうです。法学部においても美濃部達吉、蝋山政道、田中耕太郎、南原繁らの系譜は凄いです。田中耕太郎が平賀譲軍艦総長の右腕として河合栄治郎処分の黒幕として活躍したという話しは意外でややがっかりでしたが。そして戦後、南原総長がフィヒテの「ドイツ国民に告ぐ」に匹敵する東大での演説が国民全てにとって明るい希望になった!一方、文学部の皇国史観の権威・平
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Posted by ブクログ
ネタバレ題名とは内容が少し乖離しているようです。明治に東大が誕生した経緯、私学の雄として発足した兄貴分・慶応、そして東大の分家とも言うべき経緯の早稲田との関係。一橋だけでけではなく、全国の高商に頭が上がらなかった東大経済学部。大学が法学部を中心として発達してきた歴史も面白いです。東大の場合には経済は法⇒文⇒法と移った後、独立したというのは面白いです。そして、日露戦争のときの7博士の征露強硬論、特に戸水寛人教授の荒唐無稽ともいうべきバイカル進撃論など、それが政府の干渉により教授休職に追い込まれたときが最初の学問の自治の経緯であったというのも、今にして思えば皮肉を感じます。強硬論へ日本を煽るのは昨今の情勢
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Posted by ブクログ
ドレイクの方程式。
フランク・ドレイク博士が提唱した、銀河系の中に、地球外知的生命体による文明がどれだけあるかを概算する公式。
N = R × fp × ne × fl × fi × fc × L
Nは銀河系内にあると推定される、電波による通信技術を持つ文明の数
R :銀河系内において恒星が誕生する速さ(1年間に恒星が誕生する数)
fp:恒星が惑星系を持つ確率
ne:一つの恒星が持つ生命に適した惑星の数
fl:生命に適した惑星から実際に生命が発生する確率
fi:発生した生命が知的生命に進化する確率
fc:知的生命が電波通信が可能な文明を持つ確率
L :高度な文明が存続する時間の長さ
ざ -
Posted by ブクログ
ネタバレ9つの論点(観点)から地球外生命はいるのか、そもそも生命が誕生するとはどういうことか、地球上での不思議な生物や進化について書かれた本。個人的に、宇宙人はあまり信用ならないが、微生物や、原生生物のようなものなら宇宙に広くいるような気がする。
自分の専門の生物系の話以外では、星間分子の話が一番好きやった。
「酢酸」が見つかっているってなかなかすごい。スペクトル見ながら、「お!酢酸やん」ってなってる様子がわくわくする。
この本で唯一気になったのは、地下生命圏に微生物はいるが、動植物は0という表現。植物は0かもしれんが、センチュウは動物やし、地下深くにもいるはず。 -
Posted by ブクログ
前半の「メイキング・オブ立花隆」は、氏の経歴や読書歴が十二分に伝わってくる充実した内容だった。
後半の読書日記は読みごたえのある本ばかりが紹介されており、本の内容もわかりやすく役に立つ。
* いいものを書くためには、IO比を100対1くらいに保つ必要がある
* 人は誰でも世に知られるようになる前に、その間どのような人生を送っていたか全く知られない「謎の空白時代」がある(青春漂流)
* 「諸君!」に書いた「石油のすべて」で用いた、調べたことを図表化して情報をつめこみ、文章以上のことを語らせる手法は「角栄研究」でも活かされた
<関心をもった本>
ホモ・ルーデンス(ホイ