立花隆のレビュー一覧

  • 臨死体験(上)
    私は、『臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』を書くにあたって立花隆氏のこの本から、とくにその豊富なデータから多くを学んだ。その意味で、この本 が出版されていなければ、私自身が自分の研究をまとめることができたかどうか疑 わしいと思うほどだ。

    立花氏の本を読んで何よりも感銘を受けたのは、「脳内現象...続きを読む
  • 東大生はバカになったか 知的亡国論+現代教養論
    文字通り東大生(特に法学部生)を「バカ」だと言い切る著者。では何を持って「バカ」だと断じているのか。それは「教養がないから」だと言う。では「教養」とは何なのか、そしてなぜ「教養」と身につけなければいけないのか。現代社会を生きていくために必要な能力は、試験問題のように与えられた課題にこなすことではない...続きを読む
  • 東大生はバカになったか 知的亡国論+現代教養論
    100冊目の更新が終わったので今の自分に大きな影響を与えた1冊を。いわゆるターニングポイントになった出会いです。

    大学入試が終わった2004年3月の春休みにふと本屋でタイトルに惹かれて買ったのが本書でした。当時は立花隆さんがどんな人かも知りませんでした。

    読んで驚いたのは今、教養というものが...続きを読む
  • 解読「地獄の黙示録」
    すごい、の一言です。名前通り、コッポラ監督の「地獄の黙示録」の解説本です。これを読んでやっとどんな映画なのかが分かった。それくらい「地獄の黙示録」という難解な映画を、主人公のセリフや、翻訳の仕方まで細かく分かりやすく解説しています。やっぱり立花さんはすごい人。
  • ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊
     立花さんが、入社してから現在までに読んだ本を大量に紹介している本。しかも凄く読みやすい。この中に自分が読みたい本が必ず見つかるはず。
     ノンフィクションしか読まないという著者。私も殆どがノンフィクション中心なので、その点は共通している。しかし違う点は、私は千円台の本に対して、本書で紹介している本...続きを読む
  • 東大生はバカになったか 知的亡国論+現代教養論
    東大なんて私には足元にも及びませんが、その東大生(特に法学部生)が無教養なバカになっていると立花氏は指摘します。自分から自発的に学べない詰め込み秀才はいつの時代も少数派だったが、現在ではそのような人間が多数派になっている、教養がなくては近視眼的なものの見方しかできなくなる。と、この国のゆく末を憂いま...続きを読む
  • 中核VS革マル(上)
    おばちゃん顔だよね、立花隆って。大学にいた90年代中ごろ。世の中では学生運動とか極左とかもう昔の話になっていた。でも私がいた大学は革マル派の総本山だった。未だにこんなことやっている人がいるんだなあと思って彼らのことを見ていたが、ちょっと興味があって読んでみたのがこの本。日本の極左を二分する中核派と革...続きを読む
  • 立花隆 最後に語り伝えたいこと 大江健三郎との対話と長崎大学の講演
    2015年に行われた長崎大学の講演と作家、大江健三郎氏との1992年の対談を再構成した本。
    前半は、被爆者、核の脅威について。これからこの体験をどう伝えていくか、自分の経験も含めて語る。後半は、大江健三郎氏との対話。約30年前のソ連崩壊の頃の対談だが、その後の環境問題や人口減、移民、格差の問題、戦争...続きを読む
  • 自分史の書き方
    ・自分史の"書き方"というよりは自分史の"すすめ"だと思った。実際に書かれた自分史を覗きながら、その魅力を立花氏の視点から語られている。こういった記録は読者である第三者としては、一つの歴史小説として読めて面白いと感じた。
  • 宇宙からの帰還 新版
    40年以上前に書かれたものが、形を変え版を重ね今に読み続けられている良書。
    当時より宇宙は身近になっているものの、古さを感じないのは素晴らしい。
    宇宙飛行士を目指す人は皆読んでいるというが、宇宙に行くことが宇宙飛行士にとってその人生を一変させるほどのインパクトを持っていることがよくわかる。神を感じる...続きを読む
  • 日本共産党の研究(二)
     第二巻では、1930年代以降の活動に焦点を当てる。この時期、共産党にとって大打撃を受けたことがいくつかある。そのうちの一つが、党の主軸にスパイがいたことである。スパイMと呼ばれた男は、当時の共産党にとって、活動を続けるのに必要不可欠な存在であった。ところが、実際は警察側の人物であった。スパイは信頼...続きを読む
  • 日本共産党の研究(三)
     最終巻では、リンチ共産党事件から党壊滅および軍部独裁の時代まで、またリンチ事件と復権問題に関する付録と資料が収録されている。第二巻の終わりで、佐野学と鍋山貞親、さらに河上肇が転向したことに触れた。それだけではない。スパイMをきっかけにスパイ査問が広がり、体制側による大量検挙、党にまつわるスキャンダ...続きを読む
  • 日本共産党の研究(一)
     現存の政党で唯一、戦前から存在する日本共産党。日本で全体主義が台頭した時代、最後まで戦争に反対した政党と言われるが、本書は、そんな長い歴史を誇る政党の結成から戦後の日本共産党のあり方を考察する。
     共産党の核となるのが、マルクス・レーニン主義(正統派)で、さらに分かれて教条主義と修正主義がある。共...続きを読む
  • サピエンスの未来
    この本で書かれている進化についての考え方は、初めて知りました。とても興味深く読めました。
    そして、この本が1996年の大学の講義録であることやその考え方を提示したテイヤール・ドシャルダンが20世紀前半の人であることに驚きました。
  • 宇宙からの帰還 新版
    宇宙空間にある地球、その中の生命体としての人間の存在。それを体験・実感出来るのは勿論宇宙に行った人だけだ。その頃迄に地球外に行った宇宙飛行士から詳しくインタビューをした作品で、とても面白かった。神の存在や精神活動の変化等、興味深い事ばかり。
    また、この本を読んで実際宇宙飛行士を目指すきっかけを与えて...続きを読む
  • 東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義
    立花隆は21年4月に逝去。享年80歳。タイトルに最終講義とあるが、死期迫るタイミングでの著作。死についても心情を吐露するが、弱音を吐かない所は本音なのかよく分からない。あとがきに編集者。もう一度お目にかかってお礼が言いたいと。人間の知の力とは何なのかと、知の巨人に思う。好きなところに出かけ気になる事...続きを読む
  • 青春漂流
    ちょっと特異なキャリアの方ばかりに紹介が偏っていると思う。普通のサラリーマンにだって何かに悩みながら挑戦して道を切り拓いている人がたくさんいると思った。
    けど、紹介されている方々の挑戦事例はどれもエネルギーに満ちていて、自分も頑張ってみようと思わせてもらえた。1988年?に書かれた本だから、紹介され...続きを読む
  • いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか
    頭の良い人の代表のような意味で「知の巨人」と思っていたが、もの凄い知的好奇心、探究心ゆえに知の巨人と言われていると理解を改めた。
    橘氏の過去の著作のダイジェストと言う感じに編集されており、価値があると感じている。
    橘氏の知的探究心は、人間とは何か、死とは何か、そしてやがて死ぬのに何のために生きるのか...続きを読む
  • いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか
    果てしない知識の海を漂うような読後感。いくら考えても答えのないテーマであるからこそ興味が湧き立つ。知の巨人、立花隆さんのお話を直に聴いているような、そんな贅沢な読書時間でした。
  • いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか
    立花隆の著作から人間とは?死とは?なぜ生きる?どう生きる?考えること、これからの人へといったテーマに沿って抜き出した「立花隆思想抜書」です。出典が50冊以上に及ぶので、全て読んでる人はいないはず。知識に基づいた見識が染みました。小学生にはまだまだ難しい知見だとは思いましたが、評論読みの勉強にもなるし...続きを読む