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Posted by ブクログ
彼らによりすぎ/批判的すぎる立場の記述が多すぎて、70年代の壮絶なまでの内ゲバの正体はなかなか見えてこない。連合赤軍に比べて、関連書籍も明らかに少ない。
そんな中、歴史的経緯を踏まえ、情報を精査し、極めて客観的な視点で革マル•中核派の歴史を素描する本著は他に類を見ない優れた歴史書であり、彼らの正体を捉える上でこれ以上の記述はないのではないかと思う。
なぜ「革命」という一点では同じなはずの彼らが血で血を洗う構想に辿り着くのか。
不可避であったようにも、避けられたようにも思う絶妙なところを突き進み続ける力学に、社会活動を志す自分も自己批判を強いられる。
Posted by ブクログ
新左翼のなかで、たがいに激しく対立して凄惨な内ゲバをくり返した「中核派」と「革マル派」についてのレポートです。
両派とも自分たちに都合のいい情報のみを機関誌を通じて喧伝し、相手を罵っていますが、著者はそれらの資料をていねいに検証して事実にせまるとともに、両派の抗争スタイルのちがいについても考察を展開しています。中核派は、米軍基地反対闘争や在日コリアン、被爆者の権利回復運動、ウーマンリブといったさまざまな大衆運動と連帯するのに対し、革マル派はそれを「大衆運動埋没主義」と非難し、自治会や労働組合でのヘゲモニーを獲得することに力を入れてきたという整理がなされており、革命についての異なる考えかたをもっていたとされています。著者は、このような理論および実践における考えかたのちがいが、たがいへの憎しみをエスカレートさせていくことになった経緯を詳細にたどっています。
著者は、こうした両者の抗争が「信仰」の対立にもとづくとして、そのために正義の名における殺人の正当化がなされているとします。そして、「人命尊重」「暴力反対」といった市民の論理では両派の抗争は理解できないとして、和解のむずかしさを指摘しています。
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