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かつては高揚する学生運動をささえていたはずの中核と革マル。だが、果てしないその対立は、鉄パイプによる内ゲバ殺人へとエスカレートしていった。世界の社会運動の歴史においても稀にみる激烈で凄惨な両派の内部抗争の局面を、戦後の学生・労働運動の流れに遡って詳細に跡づける衝撃の実態レポート。
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Posted by ブクログ
1960-70年代のサブカルチャー、つまり時代の空気を理解する上で革マル•中核の理解は欠かせない。 その目的にこれ以上にかなう書籍はない、と思うほど客観的な視点で起きたこと•起きていたかもしれないことが記される本書は、時代の証言として歴史的にも価値ある一冊だと思う
本巻で最も興味深かったのは、実は巻末の年表である。これを見ると、両派がいかに多くの内ゲバ事件を起こしてきたかに驚かされる。 筆者も指摘している通り、両派がそれぞれ自分達の思想を狂信的に信じ、異なる思想を認めないことからここまでエスカレートしたのだろう。 現在はよく分からないが、両派ともいまだに存...続きを読む在し活動を続けている。
上巻に引き続き、中核と革マルという同じ左翼の内ゲバと彼らが引き起こした事件が何件か見ていくが、下巻では、公安当局による活動家の対処法について言及されている。公安の基本的なスタンスは左右にかかわらず、国内を秩序、安寧を乱す者はマークし、体制を脅かす蓋然性の度合い、具体的に党派のもつ組織力、過激度をも...続きを読むとに、ランク付けするという。ちなみに本書によると、組織力においては革マルが、過激度においては中核が上だという。
行き詰った過激左派。 左派でも「大本営発表」はするのだということがわかる虚しい宣伝。 日本全国で日本人が日本人を狙うテロが頻発していた時代が50年前にあった。
上巻に引きつづいて、中核派と革マル派の血みどろの応酬劇についてのレポートがなされています。 両者がこれほどまでに厳しい対立関係にいたった理由についての著者自身の考えは、すでに上巻で語られており、本巻ではおおむね事実関係を追いかけていくことに終始している印象です。 なお末尾に近いところで、両派に加...続きを読むえて公安という第三項を加えなければ事実の全体像を明らかにすることはできないとして、著者自身の考えをまじえつつ公安が両派の抗争にどのようにかかわっていたのかということを論じていますが、この点については著者の取材の中心的な対象とはなっていなかったようで、抽象的な内容にとどまっているようにも感じられました。
一般人のわからないところで内ゲバをやってもらうのは構わないが、誤爆だけは本当に恐ろしいことだと思った。
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