サピエンスの未来

サピエンスの未来

1,375円 (税込)

6pt

人類は、分断と災厄を超えて、さらなる高みへと進化していける――。

壮大なスケールで描かれるサピエンスの全史と未来への指針。
コロナ禍の暗い時代の前途を照らす、過去からの光明。
現代の困難を乗り越える鍵はここにあった!

伝説の東大講義、待望の書籍化。

* * *

[目次]
第1章 すべてを進化の相の下に見る
第2章 進化の複数のメカニズム
第3章 全体の眺望を得る
第4章 人間の位置をつかむ
第5章 人類進化の歴史
第6章 複雑化の果てに意識は生まれる
第7章 人類の共同思考の始まり
第8章 進化論とキリスト教の「調和」
第9章 「超人間」とは誰か
第10章 「ホモ・プログレッシヴス」が未来を拓く
第11章 終末の切迫と人類の大分岐
第12章 全人類の共同事業
解説 立花隆と東大講義「人間の現在」(緑慎也)

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サピエンスの未来 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ・「生きている」状態の定義について、「膜により外部と内部を隔てている」状態とする考え方が面白かった。たしかに死ぬと外部世界との境界がなくなり、腐敗して土に還ることになる。また、この定義を拡張していくと、地球という一つの星も、大気や磁場により宇宙から隔てられているため、ひとつの生命であるとも言える。

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    シャルダンの話が印象的。
    エレメント数を増やすだけではいけない。それだったら図体がデカい方が強かったはず。複雑性が増すことも進化としては重要なポイント。
    人類進化の行き着く先として、「人類全体が1つの思考回路をつくる」というのがシャルダンの考えらしい。これって、なんかガンダムでいうところのニュータイ

    0
    2023年03月23日

    Posted by ブクログ

    生物はなぜ死ぬのかを読んで、あっ難しい面白いかと言われればわからない、領域だと思って少し諦めの中、手に取った本。

    おもしろかった!!



    立花隆さんの言う、「目の前のテーブルいっぱいにご
    馳走が並べてあるからといって、無理して全部食べる必要はない」を実践しながら読みました。

    メモ
    第一巻 オー

    0
    2022年09月27日

    Posted by ブクログ

    テイヤール・ド・シャルダンの進化論についての論述が主なテーマである。単なる生物の進化でなく、物質→生命→人類への3段階の進化を説く。
    無限大の宇宙と、無限小の原子の世界、人間は単にその中間にある取るに足らないちっぽけな存在ではなく、複雑化という進化の過程では、その極に、ある存在である。

    0
    2021年03月12日

    Posted by ブクログ

    この本で書かれている進化についての考え方は、初めて知りました。とても興味深く読めました。
    そして、この本が1996年の大学の講義録であることやその考え方を提示したテイヤール・ドシャルダンが20世紀前半の人であることに驚きました。

    0
    2023年10月28日

    Posted by ブクログ

    古生物学者であり、イエズス会神父でもあったテイヤール・ド・シャルダン。その進化論について解説された良著。地圏という無生物の物質世界、生物圏という生物による物質世界。地球はこの二つで網羅はできず、非物質世界が存在する。これが精神圏。ヌースフィアとも呼ばれるが、ユヴァルノアハラリのいうサピエンスが生きる

    0
    2022年09月14日

    Posted by ブクログ

    著者による東大駒場教養学部で行われた講義録。
    テイヤール・ド・シャルダンの思索をもとに進化史のなかで人間を位置づけ、未来を考察していく。
    圧倒的な教養力だね。そもテイヤール・ド・シャルダンも初めて知ったぐらいの読者としては唖然とするばかり。でも、今こそイデオロギーが必要な時だと思うんだけど。これから

    0
    2021年11月20日

    Posted by ブクログ

    オモロかった!
    90年代の講義ですが、機械と人間、画像認識、人類の発展、人工知能、神など、いまも考えるべきテーマが詰まっています。
    進化は、時々起こるダイバージェンスとコンバージェンスの方向性。
    べき乗のスケールの話。

    読みながら、シンギュラリティやSCALEを思い浮かべました。

    0
    2021年04月04日

    Posted by ブクログ

     この話は全く古びていない。反対にこの話の続きが誰からも語られていないのが残念だ。ハラリのサピエンス全史とホモ・デウスがこの議論に近いが、スケールはこの本の方が大きい。
     現代人必読の書だと言える。

    0
    2021年03月09日

    Posted by ブクログ

    学生時代、新潮の連載を読んでいたが、途中で止めていた。今回読んでみて、非常に面白く読んだ。テイヤールド・シャルダンを中心に、人類の未来に関して、著者の知識と理解が著述されている。

    0
    2024年11月11日

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