立花隆のレビュー一覧
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第二巻は、「スパイM」が暗躍した「非常時共産党時代」と、熱海事件以降の野呂栄太郎および山本正美を中心とする共産党再建の試みがえがかれます。
スパイMこと飯塚盈延について著者は、関係者への取材を通してスパイとしての活動を終えたあとの彼のすがたについても明らかにし、このたぐいまれな活動をおこなった人物の陥った人間的な苦悩をのぞき込むような叙述も見られます。本作の主要なテーマは日本共産党の歴史ですが、その歴史を動かしてきた人間たちの素顔にせまってみたいというのも、著者の関心のひとつにあったのかもしれません。
また本書の最後では、佐野・鍋山の獄中転向声明がとりあげられます。彼らの転向も、人間に対す -
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戦前の共産党が壊滅にいたるまでの経緯について、克明な調査をおこない、その歴史を記した本です。第一巻では、世界革命をめざすコミンテルンの指導のもとでの日本共産党の活動の軌跡を追い、田中清玄と佐野博の二人による「武装共産党」時代までをたどっています。
戦前の共産党の歴史における最大の理論的な争点となったのは、山川イズムと福本イズムの対立ですが、本書ではインテリ優位の分離結合論が現場からの乖離という欠点をもっていたことが指摘され、いわゆる講座派がかかえる重要な問題としてその傾向が継承されていったことを指摘するとともに、この問題が「内なる天皇制」へと回帰することになった佐野学・鍋山貞親の転向の布石と -
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彼らによりすぎ/批判的すぎる立場の記述が多すぎて、70年代の壮絶なまでの内ゲバの正体はなかなか見えてこない。連合赤軍に比べて、関連書籍も明らかに少ない。
そんな中、歴史的経緯を踏まえ、情報を精査し、極めて客観的な視点で革マル•中核派の歴史を素描する本著は他に類を見ない優れた歴史書であり、彼らの正体を捉える上でこれ以上の記述はないのではないかと思う。
なぜ「革命」という一点では同じなはずの彼らが血で血を洗う構想に辿り着くのか。
不可避であったようにも、避けられたようにも思う絶妙なところを突き進み続ける力学に、社会活動を志す自分も自己批判を強いられる。 -
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本書の巻頭の前書きは、菊入直代(立花隆の実妹)が書いている。
本書で一番読みたかったのは、実は保阪正康の解説だった。
時代に生き、万象の深部を見る と題されている。
文字通りの追悼文だ。
立花隆の追悼番組にこの人が出演していて、的確な話をしていたので関心を持っていた。
左翼の論客的なイメージだったのだが、少し違っていた。
保阪あるいは保坂という別人(いるとして)と混同していたのかもしれない。
でこの解説文を読んでこの人の立花隆、更には立花隆の一族についての考えが理解できたので、良かったと思う。
本編に関しては、ウクライナがロシアに侵攻されている現実を見て、2022年3月12日現在 -
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ネタバレ宇宙でのこぼれ話に興味津々。
数々の危機的状況に即座に対応できる彼らの能力には感嘆しました。どれほどの努力と経験を積み重ねてきたんだろう。
宇宙を体験して内面に変化はあったか?
宗教的・思想的なインタビューに対して語った内容は、12人の宇宙飛行士の間でも共通性を感じた。
・地球は奇跡のように美しいこと
・地球環境への関心、保護の思いが強まること
・宇宙から地球を見ると、同じ「人」という人種なのに民族や宗教の違いで争うのはとても馬鹿げていると感じること。
宇宙からも戦火は見えているそうです。
作中1人の宇宙飛行士が語ったように、民族・宗教・国でもなく「地球に住まう人類」という意識でみんながい -
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ネタバレ2カ月ぶりの読書。この勉強期間に立花さんのムックなどが発売になり、どうしても立花隆を復習したくなった。この本はそういう意味では最適。立花さんが生涯どういうテーマを追いかけて、何を書いてきたのかがある程度復習できる一冊。臨死体験や脳死、サル学、分子生物学など立花さんの本で学んだことは多かったけど、田中角栄研究や日本共産党のところは呼んだことが無くて、ますます興味を魅かれました。
あと、日本の近代を解き明かした「天皇と東大」にはとてつもなく魅力を感じました。
ということで、「天皇と東大」全4冊と「宇宙からの帰還」を買ってしまいました。 -
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立花隆さんの、印象は
教科書の人というイメージだった。
曲がりなりにもマスコミで働きたいと思っていた私は
昔学ぶために読んだ記憶があるが中身の記憶はない…
宇宙からの帰還
40年近く前の書籍に驚き
取材で見聞きした、を超えて
想像力と自分の視野で感じたかのように記述しており、
当時の宇宙への旅も、少し難しかったが
また宇宙飛行士のエピソードも飽きることなく読めた。
実際に地球から離れ、地球を見つめた人の言葉が印象的だった。神がイメージされるのはやはりクリスチャンが多いアメリカだからか。
きっと永遠に宇宙に魅せられる。
氏はこの未来には
宇宙飛行士だけでなく巨額の資金を使って一般