立花隆のレビュー一覧

  • 宇宙からの帰還 新版

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    宇宙体験のドキュメンタリーだと思っていましたが、もっと深く宇宙や人間について考えさせられる内容でした。これまで宇宙に関心は無かったわけではないですが、ちゃんと学んだことはなかったのに、おおよそのことは想像しながら読めたのも著者が的確に解説をいれているからなのだと参考文献を見て気付きました。

    読み始めてから、古い本であることを知り、現在の宇宙事情についても知りたくなりましたが、相変わらず精神面に焦点をあてたものは少ない印象です。

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    2022年06月09日
  • 中核VS革マル(上)

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    彼らによりすぎ/批判的すぎる立場の記述が多すぎて、70年代の壮絶なまでの内ゲバの正体はなかなか見えてこない。連合赤軍に比べて、関連書籍も明らかに少ない。

    そんな中、歴史的経緯を踏まえ、情報を精査し、極めて客観的な視点で革マル•中核派の歴史を素描する本著は他に類を見ない優れた歴史書であり、彼らの正体を捉える上でこれ以上の記述はないのではないかと思う。

    なぜ「革命」という一点では同じなはずの彼らが血で血を洗う構想に辿り着くのか。
    不可避であったようにも、避けられたようにも思う絶妙なところを突き進み続ける力学に、社会活動を志す自分も自己批判を強いられる。

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    2022年05月29日
  • 中核VS革マル(下)

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    本巻で最も興味深かったのは、実は巻末の年表である。これを見ると、両派がいかに多くの内ゲバ事件を起こしてきたかに驚かされる。

    筆者も指摘している通り、両派がそれぞれ自分達の思想を狂信的に信じ、異なる思想を認めないことからここまでエスカレートしたのだろう。

    現在はよく分からないが、両派ともいまだに存在し活動を続けている。

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    2022年04月19日
  • 立花隆 最後に語り伝えたいこと 大江健三郎との対話と長崎大学の講演

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    本書の巻頭の前書きは、菊入直代(立花隆の実妹)が書いている。

    本書で一番読みたかったのは、実は保阪正康の解説だった。
    時代に生き、万象の深部を見る と題されている。

    文字通りの追悼文だ。

    立花隆の追悼番組にこの人が出演していて、的確な話をしていたので関心を持っていた。

    左翼の論客的なイメージだったのだが、少し違っていた。

    保阪あるいは保坂という別人(いるとして)と混同していたのかもしれない。

    でこの解説文を読んでこの人の立花隆、更には立花隆の一族についての考えが理解できたので、良かったと思う。

    本編に関しては、ウクライナがロシアに侵攻されている現実を見て、2022年3月12日現在

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    2022年03月12日
  • 宇宙からの帰還 新版

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    ネタバレ

    宇宙でのこぼれ話に興味津々。
    数々の危機的状況に即座に対応できる彼らの能力には感嘆しました。どれほどの努力と経験を積み重ねてきたんだろう。

    宇宙を体験して内面に変化はあったか?
    宗教的・思想的なインタビューに対して語った内容は、12人の宇宙飛行士の間でも共通性を感じた。
    ・地球は奇跡のように美しいこと
    ・地球環境への関心、保護の思いが強まること
    ・宇宙から地球を見ると、同じ「人」という人種なのに民族や宗教の違いで争うのはとても馬鹿げていると感じること。

    宇宙からも戦火は見えているそうです。
    作中1人の宇宙飛行士が語ったように、民族・宗教・国でもなく「地球に住まう人類」という意識でみんながい

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    2022年03月04日
  • 東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義

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    著者は、1000冊の本を読んで初めて読むに堪える本が1冊書けると述べています。 
    僕も自分が読みたいと思った本を読みつづけ1000冊を必ず読破したいと思います。
    その集大成として何か一冊を書き上げたいです。

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    2022年03月03日
  • 東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義

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    序盤は、若者向けのメッセージとかあって、タメになったけど、後半はもういろんな分野をあっちこっち言ってて、結局何言いたいのかわからなかった。
    ただ、興味のあるものには手を出す、っていうスタンスは学びたい。

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    2022年02月06日
  • 東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義

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    科学の部分はちんぷんかんやったけど、地理・歴史の部分は「なるほど」と納得できたので、20代の頃に立花隆さんのおっしゃることが理解できてたら、今頃こんな世界にはいないやろなとしみじみ…

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    2022年01月05日
  • 東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義

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    立花隆の、東大での最終講義をもとにしたもの。いつもながら、立花氏の守備範囲の広さには驚かされる。

    立花氏が最終講義で学生に訴えたかったことは、先行き不透明な時代において、常に真実を追うことと、真実を追う目を養って欲しいということだと思う。そのために、常に勉強しなければならないということももちろん含まれる。

    本書は、注がしっかりしているところが良い。注もしっかり読むべきである。

    また、アメリカに対する見方が先日読んだ出口氏の本と正反対であることが興味深い。

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    2022年01月01日
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと

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    ネタバレ

    2カ月ぶりの読書。この勉強期間に立花さんのムックなどが発売になり、どうしても立花隆を復習したくなった。この本はそういう意味では最適。立花さんが生涯どういうテーマを追いかけて、何を書いてきたのかがある程度復習できる一冊。臨死体験や脳死、サル学、分子生物学など立花さんの本で学んだことは多かったけど、田中角栄研究や日本共産党のところは呼んだことが無くて、ますます興味を魅かれました。
    あと、日本の近代を解き明かした「天皇と東大」にはとてつもなく魅力を感じました。
    ということで、「天皇と東大」全4冊と「宇宙からの帰還」を買ってしまいました。

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    2021年12月26日
  • 宇宙からの帰還 新版

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    立花隆さんの、印象は
    教科書の人というイメージだった。
    曲がりなりにもマスコミで働きたいと思っていた私は
    昔学ぶために読んだ記憶があるが中身の記憶はない…


    宇宙からの帰還

    40年近く前の書籍に驚き

    取材で見聞きした、を超えて
    想像力と自分の視野で感じたかのように記述しており、

    当時の宇宙への旅も、少し難しかったが
    また宇宙飛行士のエピソードも飽きることなく読めた。

    実際に地球から離れ、地球を見つめた人の言葉が印象的だった。神がイメージされるのはやはりクリスチャンが多いアメリカだからか。
    きっと永遠に宇宙に魅せられる。


    氏はこの未来には
    宇宙飛行士だけでなく巨額の資金を使って一般

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    2021年12月08日
  • サピエンスの未来

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    著者による東大駒場教養学部で行われた講義録。
    テイヤール・ド・シャルダンの思索をもとに進化史のなかで人間を位置づけ、未来を考察していく。
    圧倒的な教養力だね。そもテイヤール・ド・シャルダンも初めて知ったぐらいの読者としては唖然とするばかり。でも、今こそイデオロギーが必要な時だと思うんだけど。これからの時代を導くものがさ。

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    2021年11月20日
  • 臨死体験(上)

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    知の巨人と言われた立花隆の本である。決してオカルトや非科学的な一冊ではない。
    人は誰しも死ぬ。この本から、臨死体験は幻覚とか、興味本位なスピリチュアルから脱却しつつあるという事を思い知りました。
    科学では説明できない事象の数々、科学的には説明しきれない事象。日本よりも、海外の方が死後の世界を信じているというのが驚き。
    まさに、徹底した取材と分析により、深い考察をしています。

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    2021年11月14日
  • 東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義

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    立花隆氏の著作は初めて手に取ったが、知の巨人と呼ばれるだけあって話題の幅の広さはさすがだと感じた。
    講義をまとめた形式のためまとまりのなさは感じられるが、ゼミ生による注釈も充実しており、最後まで興味深く読むことができた。

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    2021年11月05日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    教養をつけたいのと立花隆の推薦に興味があり購入。実利的には佐藤優推薦の方が良いかも。少しずつ血肉にする。

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    2021年10月31日
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと

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    立花隆氏の本って初めて読んだけど何て言うかすごい読みやすいな。お茶漬けでサラサラご飯をかき込むような感覚。いくらでも読める。超難解で取っ付き難いイメージがあっただけにかなり意外。

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    2021年10月12日
  • 立花隆 最後に語り伝えたいこと 大江健三郎との対話と長崎大学の講演

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    今年亡くなった立花隆、若い頃から田中角栄研究で、センセーショナルを起こしたジャーナリストの作品、かなり刺激されて読んだ。
    一族も知性的で、思考が深い人々だと読んでわかった。
    読みごたえのある作品を次々と上梓し、精力的に生きた人。意志的に生きる、かなり難しいことを
    問われた内容だった。

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    2021年09月28日
  • 立花隆 最後に語り伝えたいこと 大江健三郎との対話と長崎大学の講演

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    2021.4.30に永眠された立花隆さん。彼の戦争の記憶を後世に引き継ぐという思い、大江健三郎さんとの対談での、環境問題、核拡散など地球規模での危機についての警笛が主に著されている。(保阪正康さんによりまとめられている。
    「赤い屍体、黒い屍体」という話が印象的だった。赤い屍体は、満州引き上げの際、満洲人により皮を引き裂かれ真っ赤になった日本人の死体。黒い屍体とは、原爆により黒焦げになり亡くなった日本人の死体。前者は加害者として、後者は被害者としての視点。
    日本人は黒い屍体(被害者)としての視点で戦争を語りがち。しかし、赤い屍体として戦争を語らないと、真の反戦運動にはならない。
    もう一点、大江さ

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    2021年09月13日
  • 宇宙からの帰還 新版

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    立花さんがお亡くなりになってから、それまで知らなかった彼の本を読みたいと思い、手にしました。

    宇宙飛行士の体験後に起こる生活の変化、意識や精神の変化が丁寧に取材され文章化されています。
    哲学的なことが好きな私には面白い本でした。

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    2021年08月11日
  • 宇宙からの帰還 新版

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    ネタバレ

    人体は一見固体ように見えるが、実は、膜に包まれた液体と言ったほうが近い存在なのである
    宇宙体験をすると、前と同じ人間ではありえない
    アメリカには、あらゆる国から移民が流れ込んできたため、キリスト教のあらゆる教派がある
    神は無言だ。直接的には何も答えない。すぐには何も答えない。それが普通だ。神と人間の関係はそうしたものだと私も思ってていた。しかし、月では違った。祈りに神が直接的に即座に答えてくれるのだ
    地球上に住んでいる人間は、種族、民族は違うかもしれないが、同じホモサピエンスと言う種に属しているのではないかと感じる。対立、抗争と言うのは、すべて何等かの違いを前提としたもので、同じものの間には争

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    2021年08月11日