立花隆のレビュー一覧

  • 死はこわくない
    立花隆氏の訃報にふれて、久しぶりに立花氏の本を何か読もうか、と手に取った。老境に入って死が怖くないというのは、逆説的にかえって意識してしまうようになったのだろうか、なんて感じなくもない。でも本書を読んでみると、納得するところもあった。俺自身が、はじめて死の恐怖を感じたのは幼稚園くらいの頃だったと思う...続きを読む
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    その知性もさることながら、行動力と物事への追求がすごい。発言にはデータによる裏付けがきちんとある。
    自信を持った言い切りの文章なので、逆に反論も生まれるのかもしれない。
    自伝的に語っている内容なので読みやすい。
  • 日本共産党の研究(三)
    本巻における主張は前2巻と変わっていない。

    本巻で読むべきは、本編の後に収録されている資料だろう。裁判記録や鑑定記録まで収録されている。

    さらに参考文献・資料も注目すべきである。本書の執筆にあたり、膨大な文献・資料に当たっているだけでなく、多くの関係者に対して取材を行っている。おそらく当時、共産...続きを読む
  • サピエンスの未来
    オモロかった!
    90年代の講義ですが、機械と人間、画像認識、人類の発展、人工知能、神など、いまも考えるべきテーマが詰まっています。
    進化は、時々起こるダイバージェンスとコンバージェンスの方向性。
    べき乗のスケールの話。

    読みながら、シンギュラリティやSCALEを思い浮かべました。
  • 日本共産党の研究(二)
    本巻の中心は共産党と当局との攻防だが、スパイMをはじめとするスパイの活動に紙幅が割かれている。

    日本共産党の歴史を語る上でスパイの果たす役割は大きいと立花は考えているのだろう。
  • 中核VS革マル(上)
    新左翼のなかで、たがいに激しく対立して凄惨な内ゲバをくり返した「中核派」と「革マル派」についてのレポートです。

    両派とも自分たちに都合のいい情報のみを機関誌を通じて喧伝し、相手を罵っていますが、著者はそれらの資料をていねいに検証して事実にせまるとともに、両派の抗争スタイルのちがいについても考察を展...続きを読む
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    口述筆記なんだろうな。その分読みやすい。

    小学校の時に「現代科学物語」を読んで、物質が原始からできていることを知って強烈な印象を受けた。また、1949年に湯川秀樹がノーベル物理学賞を受賞したことの影響が大きく、理系に進んで素粒子物理学をやりたかったが、高校の進路指導の先生に「色弱だから理科には行け...続きを読む
  • 日本共産党の研究(一)
    『田中角栄研究』と並び、おそらく立花隆氏の代表的著作の一つだろう。

    本書の中心は、戦前における日本共産党の歴史である。また本書が書かれた1970年代の日本共産党が戦前と比較してどうであるかについて、筆者が論考を行っている。

    一見すると、立花氏は共産党に対して批判的な立場に立っているように見える。...続きを読む
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    今読んでる途中。
    腰巻きの写真やカバーの裏表紙側の折り返しの写真を見ると、立花さんも老けたなと言う感じはする。

    少しお腹も出てるし、大丈夫かな。

    養老孟司さんの方が、最近の映像を見ても、若く感じる。
    まるロスを克服するのは大変だろうと思うけど・・・。

    閑話休題

    本書は、立花隆版の私の履歴書だ...続きを読む
  • 東大生はバカになったか 知的亡国論+現代教養論
    暗記教育で育ってきたので、一般教養不足と指摘されると、確かに納得。現代では、欲しい情報は簡単に手に入るが、巷に溢れる多くの情報から、必要な情報を探し出す能力が重要ですね。
  • サピエンスの未来
     この話は全く古びていない。反対にこの話の続きが誰からも語られていないのが残念だ。ハラリのサピエンス全史とホモ・デウスがこの議論に近いが、スケールはこの本の方が大きい。
     現代人必読の書だと言える。
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    自伝でした。
    しばらく経つと著書者の本を読みたくなるのですが、今回は自伝だったので、過去に自分が読んで面白かった(基本的にサイエンス系)のエピソードが読めて、そうそう確かにねーとか、逆に、ほーそうなのかとか思ったりできた。
    徹底した取材と勉強で一つの作品に仕上げるところは、著者の主張に納得してもしな...続きを読む
  • 宇宙からの帰還 新版
    初の立花隆作品。
    宇宙飛行士の「それまで、その後の人生」を濃密に語るので、知識欲が満たされた。なるほど、これが立花隆が知の巨人と呼ばれる所以か、と。
    「月に降り立った人が地球を見て感じる事」を客観的アプローチと主観的アプローチで語るので、説得力があり、特に印象的だった。
    各宇宙飛行士のインタビューに...続きを読む
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    立花隆が自身の人生を振り返った自伝。私の人生にも大きな影響を与えてくれた著者が、どのような人生を歩んできたのかは非常に興味があった。
    最初に著者の作品と出会ったのは高校時代に病気で入院して落ち込んでいた時に、仲の良かった先生から借りた「宇宙からの帰還」であった。天文学を志望していたこともあり、本書に...続きを読む
  • 死はこわくない
    本当にタイトルどおり死が怖くなくなります。希死念慮がある状態で読むとうっかり実行したくなるくらいに。
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊
    ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書 719)
    (和書)2010年02月07日 23:22
    立花 隆・佐藤 優 文藝春秋 2009年10月17日


    参考になったよ。

    メモしていきたい本が何冊かあった。

    「外国語上達法」千野栄一著

    「デュシャンは語る」マルセル・デュシャン著

    いろいろあって400...続きを読む
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    立花さんの自伝的な一冊。私にとって立花さんの本と言えば、『脳死』が一番ショッキングであり、最もじっくり読んだ一冊であった。その『脳死』に至る背景や経緯について書かれていて、興味深かった。立花さんが浩瀚な書物からの知識だけではなく、世界中を巡った旅行から得られた貴重な経験も、多くの著作のバックボーンに...続きを読む
  • 青春漂流
    評論家の立花隆氏が、様々な(当時)新しい分野のフロンティアとして試行錯誤しながら奮闘する人々を取材する。この本は1985年に出版されたのでもう35年前のインタビューだ。その後彼らの多くはまさにその分野での第一人者となっているか。ソムリエの田崎氏、料理人の斎藤氏や猿回しの村崎氏は、私ですら知っている有...続きを読む
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    立花隆の知識、情報量、探究心に敬服。
    自分がいかに一つ一つの事を疑問に思わず
    暮らしているか考えさせられた。
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    圧倒的な知識量。そして戦争、安保闘争、ロッキード裁判など、激動の昭和を生き抜いてきた経験。何よりもその読書量と執筆量。理系文系というジャンル分けは本当にくだらない。政治、経済、哲学、歴史、芸術、物理、脳、生命科学、、知的好奇心をさらに刺激された。
    天皇と東大も読んでみたい。