自殺、安楽死、脳死、臨死体験。
長きにわたり、人の死とは何かを思索し続けた<知の巨人>が、正面から生命の神秘に挑む。「死ぬというのは夢の世界に入っていくのに近い体験だから、いい夢を見ようという気持ちで自然に人間は死んでいくことができるんじゃないか」。
がん、心臓手術を乗り越えた立花隆が、現在の境地を率直に語る。
Posted by ブクログ 2021年06月26日
立花隆氏の訃報にふれて、久しぶりに立花氏の本を何か読もうか、と手に取った。老境に入って死が怖くないというのは、逆説的にかえって意識してしまうようになったのだろうか、なんて感じなくもない。でも本書を読んでみると、納得するところもあった。俺自身が、はじめて死の恐怖を感じたのは幼稚園くらいの頃だったと思う...続きを読む