立花隆のレビュー一覧
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最初に断わりを入れられているように、思考を良くするための技術本ではありません。人はいろんな考え方があって、それによって何が重要と考えるのかが導かれています。その人のいりんな考えというものに対する現代の問題点を突かれており、そこから何が重要と考えるのか、私たちの現代のいわゆる常識ともいえる意識に対して、ちょっと違うと言われています。本書ではエコロジーという発想の仕方について詳しく書かれています。自然の仕組みを丁寧に説明され、それに反した結果がどうだったのかを提示されています。効率化など利益を増大させる発想で、世の中をよくしようとしてきた人間。しかしそれは自然の摂理に反したものです。本来エコロジー
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1996年の逝去から24年、四半世紀が過ぎようとしているが、日本人作曲家として未だに武満徹を凌ぐ名声を獲得した者はいないように思える。残念ながら、クラシック音楽の社会的地位が当時よりも低下していることを考えれば、これはつまり、彼を超える日本人作曲家が今後登場する可能性も低い、ということを示している。
本書は、立花隆が武満徹自身への膨大なインタビューと、関連するドキュメントの徹底的な読み込み、さらには武満徹の関係者へのインタビューも重ね合わせ、「文學界」での6年近い連載をベースに、武満徹の偉業を振り返るという一冊である。徹底的な取材量で知られる立花隆だけに、アウトプットとしての本書は781ペー -
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「教養とは何か?」がよくわかる本である。たしかにネットで情報収集しようとしても、基礎的知識がなければ検索ワードさえ思い浮かばない。本書は「知の世界」に入るためにはどのようにすればよいのかのパスポートのように思えた。
小生は立花隆氏の「中核vs革マル」と「天皇と東大」を数十年の時をへだてて読んだが、読後ともに興奮した記憶がある。
立花隆氏はだいぶ前から「知の巨人」と言われていた。そして今、佐藤優氏も同じ評価を得ているが、新旧の「知の巨人」の対談は実に興味深かった。
本書の内容は、マルクスからナウシカまで多岐にわたっている。立花隆氏が「風の谷のナウシカ」を映画版ではなくコミック版を押しているのは面 -
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第一人者の筆による渾身のルポ。二段組770頁はさすがの読み応え。筆者が現代音楽好きで武満の音楽を初期から聴いてきて、相当、熱を入れて書いている。これだけのボリュームで抽象的な材料を扱っていて、いろいろな人物が登場するのに、一箇所も不明な文章がない!流石。
武満が亡くなって出版する機を失ってから18年後の出版になったことについて、邦楽をするがん友の女性の死が関係したことに触れていて、人を動かすのは情であることを実感。
武満の音楽家としての特異性は、一般的な西洋音楽の基本を学ぶことを殆どせず、映画の音響、生活音の音楽への組み込みなど、音そのものの探求から進んだことで、従来パターンにとらわれない音 -
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がんについての深い考察が、実に参考となった。
本には二つある。がんをどう治すのか?とがんとは何か?が、そしてこの本は後者に傾注している。
がんとは、そもそも何か?
がんは、なぜ起こるのか?
がんは、なぜ生じるのか?何が生み出すのか?
がんの発生メカニズムとは何か?
がんを、何が進行&成長させるのか?
がんとは、どんな病気なのか?がんの病気の本質論。
がんとは、治る病気なのか?
がんになって、どのような生き方を選択するのか?
を様々な&独特の角度から、追求する。
がんとどう向き合うか?
それは、がんと闘うのではなく、がんと共存するという立場からの
問いかけとなっている。つまり、がんとほどほどの