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タブーではなくなった地球外生命。地球の外にも生命は存在するのか? 科学ではタブーとされてきたこの問いは、21世紀に入ってからの相次ぐ新発見によりいまや科学者が真剣に取り組むテーマとなった。宇宙に「地球」はたくさんあるとする天文学者、「生命」は地球だけの奇跡だという生物学者、各分野のトップランナーが最新成果をもとに地球外生命を考える「論点」を呈示する。(ブルーバックス・2012年6月刊)
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Posted by ブクログ
ドレイクの方程式。 フランク・ドレイク博士が提唱した、銀河系の中に、地球外知的生命体による文明がどれだけあるかを概算する公式。 N = R × fp × ne × fl × fi × fc × L Nは銀河系内にあると推定される、電波による通信技術を持つ文明の数 R :銀河系内において恒星が誕...続きを読む生する速さ(1年間に恒星が誕生する数) fp:恒星が惑星系を持つ確率 ne:一つの恒星が持つ生命に適した惑星の数 fl:生命に適した惑星から実際に生命が発生する確率 fi:発生した生命が知的生命に進化する確率 fc:知的生命が電波通信が可能な文明を持つ確率 L :高度な文明が存続する時間の長さ ざっくりと言ってしまえば、何種類かの確率の掛け算となっている。 ちなみにこの式は、地球外知的生命体に関しての議論のたたき台として挙げたものだが、いつの間にか、この式だけが一人歩きしてしまったらしい。 この式の中で客観的なデータが取れるのは、R、fp、neのみ。 それでも、fpに関しては、最近になってようやく惑星が観測できるようになってきたので、データの蓄積が必要な項目だ。 本書は、このドレイクの方程式のne、fl、fiに関係するテーマを9人の学者が論じたもの。(確率を計算するわけではない) 生物学のテーマ5つと天文学のテーマ4つから成る。 一般的に生物学者は、地球外生命体には否定的で、物理学者は楽観的な予測をするらしい。 本書の生物学に関するテーマでも触れられるが、光合成のしくみや共生の絶妙さ等を知ると他の惑星でも同じような事が起きるのだろうか、という疑問を持ってしまいがちになる。 が、全体としては(「知的」な地球外生命体に限っていない、ということもあり)かなり高い確率で存在するだろう、という論調になっている。 自分も極限環境生物という類の生き物が存在する以上、同じような環境があれば、姿形はともかく、同じような能力を持つ生き物がいても不思議ではない、と思っている。 本書でも触れられているが、ドレイクの方程式を眺めた時、気になるのは最後の「L」 つまり、「高度な文明が存続する時間の長さ」 地球外知的生命体の発見に一番重要な点は「人類自身の文明が長く続くこと」 お互いを殺しあう道具ばかり作っている場合ではない。
地球外に生命が存在するか?それを考える上での論点をここのつにまとめて最新の知見を入れてまとめられたもの。地球型惑星が今までより多く存在することが分かってきて、生命が存在する可能性があると考える研究者が多くなってきているとのこと。でも、それはあくまでも微生物などの原始的な生命を想定していて、知的生命の...続きを読む存在にはまだまだ疑問符がついているようだ。
既に天体観測技術の進歩によって、推定まで含めて約3000の太陽系外惑星の存在が確認されているらしい。 地球外生命というと、下手をすると地球外文明≒宇宙人≒チャネリング≒スピリチュアルなんとかみたいな胡散臭い筋に突入してしまうものも少なくはないのだが、この本で論じられていることはあくまで地球外「生...続きを読む命」であって、地球外「文明」ではない。 主要な論点として極限生物、RNAワールド説、星間物質の検出、太陽系外惑星の観測など、現状の研究から飛躍の無い範囲で考えていく、非常に興味深い本である。 地球外生命はSFとして非常に興味深くて面白くなるテーマであるのだが、SFじゃない現実の可能性としてもマトモな議論の対象になりえる時代になったということなのだろう。 とはいえ、現状での研究は地球外生命の存在可能性である。残念ながら地球外文明の存在可能性については、残念ながらまだまだ時期尚早の話題なのだろう…。セーガンの「コンタクト」みたいな話などは面白いとは思うのだが…。 まあ、そういうオレはUFOとか大好きだけどなーwww
色んな分野で活躍する科学者が、それぞれの視点から地球外生命を語る。ちょっと生物学の知識がいるところもあるけど、それでもワクワクさせてくれる。この手の本が読み飽きた人も楽しめると思う。
地球外生命体の存在につき生物学者は否定的に天文学者は積極的に確率を計算。ドレイク方程式がこんなに使われる式だとは。。
天文学者や物理学者は、宇宙のあまりのスケールに存在を疑う特別な理由を見出さず、一方生物学者は生命の神秘さに魅了されるあまり存在を疑う。 かつては口にだすのも躊躇うようなアヤシイものだったのが、現在では地球外生命を科学的な対象として扱うのにタブーとはされなくなった。 私自身は、実感すら持てない途方も無...続きを読むい宇宙のスケール的に、敢えて否定的になる理由を持てないので、多分いるだろうと思っているが、やはりちゃんとしたデータと推論で議論できるようになってきたのが面白い。まぁプリミティブなカタチでの生命はどこかにはまずいるんじゃなかろうか。 問題は、知的な生命がいたとして、わざわざ膨大な労力(エネルギー)を使ってまで我々に会いに来るかというところか。地球の価値観で考えるのは間違っているのかもしれないが、それにしても経済的じゃないのかなと。 本書では概ね肯定的な考えばかりだったが、それもデータの裏付けが少しづつとれるようになったからかな。内容的にはそれほど目新しいものが無かったのが残念。
まあ、こんなもんかな? あんまりは期待していなかったけど、そのとおりであった。 共生とコモノートは比較的良かった。
9人の最先端な科学者が、それぞれの専門領域から地球外生命あるやなしやを論じてくれる一冊。 「SFの世界でのお話に過ぎないと思われがちだった地球外生命は、いまや科学の最先端にある重要なテーマとなっています。」 光合成の成り立ちを延々と書いて地球外生命の話はちょっとだったり、 アミノ酸が非人為的にど...続きを読むうやって合成され得るかを延々と書いてみたり、 地球の極限環境の生命についてだったり、 色んな観点で、いないと思うよとか、いやいるよとか話を聞かせてくれる。 一見、地球外生命の話としては回りくどいようにも思えるけど、その実すっごく直接的に生命発生についての話になっていて、つまりすっごく面白い。 科学系ノンフィクションは、SFを読むのと同じ感じの楽しさがあるけど、これが本当にこの世界の話だっていうところが興奮ポイントですね。 事実は小説より奇なり、を、最先端科学ほどに地で行く分野もなかなかないと思います。 10年以上前に笹本祐一が、太陽系の外の惑星を望遠鏡で見つけた!っていうネタだけで一冊出していたけど、まさにそれと全く同じことがリアルタイムで起きているこの現状はエキサイティングです。 宇宙には、地球そっくりの惑星がたくさんあることがほぼ確かになってきたのです。 SF者の基礎知識、ドレイク方程式のいくつかの要素が埋まりつつあるのです。わー! ここ3年(2012年基準)の系外惑星発見ラッシュで、 「かつては、まっとうなサイエンティストなら、『地球生物以外の宇宙生命体はない』と考える人の方が圧倒的に多かったろうが、(中略)宇宙のどこかに存在しても不思議ではない』と考える人が、むしろ多数派になりつつある。」 なんて面白い状況だと思いませんか?
代謝・自己複製が生命とは何かを考えるためのキーワードになる。さらには外界との境界・進化するということもその特色である。 高度に知的な生物はわざわざここに自分がいるということを外に対して知らせないのではないかとうことと、宇宙人に会いたかったらまずわれわれが滅びるなという2点はおもしろい視点だと思った。
生物学者や天文学者が集まったシンポジウムを土台にしたアンソロジー。「9の論点」とあるが、論点がはっきり9つあるんじゃなくて9人集まったから「9の論点」にしたみたい。 どちらかといえば物理学者に地球外生命肯定派が多くて、生物学者に否定派が多いらしい。しかし系外惑星が次々と発見されたり、太陽系内でも生...続きを読む命が存在しうる環境が見つかったりする中で、徐々に肯定的な見方が増えてきて、学問として成立するようになった。でも、まだ知的生命の存在までは簡単には考えられない。 フェルミのパラドックス:広大な宇宙には知的生命が他にもいそうなのに、誰も人類にコンタクトしてきていないのは何故か? 電波で何光年もの距離を通信するのはとんでもない大出力がいるので、電波以外の手段を使うのでは(by大石先生) 平凡原理:わたしたちは特殊な存在ではないと考える。他にも知的生命がいると考えるのが素直。 ドレイクの方程式:地球外に知的生命体がどれだけいるかを推定する。系外惑星の発見で、少しオッズが上がった。 生命の定義・・・定説はないが、、、 1.境界をもつ 2.複製をする 3.代謝をする 最初の生命はどんなものであったか? DNA/RNAがないとたんぱく質をコードできないし、たんぱく質がないとDNA/RNAを作れないし。。。ニワトリ・卵問題 RNAワールド仮説:最初の生物は、RNAで体を作り、RNAで自身を複製したいたのではないか。 そんなことができるRNAを人工的に作る方向で研究が進む RNAは反応性が高いので情報を保存するには不向き。ある程度高度な生命のデザインまで進化した時点で、うまいデザインを保存できるDNA生物にスイッチしたのではないか。 アミノ酸を熱すると出来るプロテノイドが、膜を作って生命にとっての境界になったとする説。そこからRNAワールドへ進む。 スタンリー・ミラーの実験。メタンやアンモニアがあれば放電で簡単にアミノ酸が生成される。化学進化。しかし、原始地球にはメタンやアンモニアがそんなに豊富には存在しなかった可能性が高いと判明。スターダスト(メタン、アンモニア、一酸化炭素、メタノール)に宇宙線があたると、アミノ酸の前駆体ができると判明。前駆体は分子量が大きくて安定してる。これが地球に降り注いで、加水分解されて酸で煮られてアミノ酸へ。 ホモキラリティ。宇宙空間で円偏光にあたって左手型が増えたのでは。 電波望遠鏡で星間物質にアミノ酸を探す研究も。糖とかの有機分子はけっこう見つかっている。 系外惑星の探し方。ドップラー法→トランジット法。人工衛星ケプラーにより2009年以降続々と見つかっている。ハビタブルゾーンにも。
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地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える
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