立花隆のレビュー一覧

  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    著者両氏が、様々な分野から200冊ずつ本を集めて紹介する。
    両氏の教養の幅広さと深さに改めて舌を巻く。
    教養の全体図を把握するための一助になりそう。

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    2020年01月13日
  • 武満徹・音楽創造への旅

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    なんの折だったか、ふと立花隆氏って最近見ないけど(例によってオレが見ないだけの話だけど)、どうしてるのかしらと思って調べてみたら、思いがけず武満徹氏の本を出していることを知った。

    届いてみてびっくり、ゆうに780ページあり、しかも開いてみたら二段組、活字がページの隅までギッシリという大著であった。

    まあ、氏の著作はいずれも大著が多いが、これまでいくつか読んだ限りでは、長くても面白く読み通せるのが常である。テーマというか背骨がビシっと決まっているのと、文体(ロジック)がきれいなせいではないかと思う。

    そういうわけで、この本も大変面白く読んだ。

    「文學界」という雑誌にかなり前に(武満氏の存命中から)連載されたものだそうだが、綿密な文献検索とインタビュー(武満氏やその周辺の肉声)がほぼ切れ目なく混交した、リズミカルな文章で氏の足跡を追っていく。

    作曲家(音楽家)を志すきっかけとなった「蓄音機のシャンソン」のこと、街角でピアノの音が聞こえるたびに、その家に触らせてもらいに行ったこと、病気(結核)のこと、「デビュー作」酷評のこと、「ノヴェンバー・ステップス」の成立過程(と、前にも読んだ名手たちとのやりとり)、幅広い交友関係、音(だけでなくものごとの成り立ち)に対する鋭い感受性と洞察、そして何より「ノヴェンバー」後も含む、人生を通した音楽的な変転など・・・。これまで見聞きした内容がいかに点描に過ぎなかったと思わさる、その深掘りぶりには圧倒された。

    しかし本の2/3辺りまで来たところで、突如として武満氏が亡くなってしまう。インタビューが柱の連載ゆえ・・・というか、著者自身これからあれも訊こう、これも訊こうと思っていた矢先のできごとで、相当な衝撃を受けたらしい。一読者としても、その巨大な思索が永遠に喪われてしまったことに改めて思いを致さずにはいられない。

    そこから先は遺されたインタビューをテーマ毎に配置した記事になるわけだが、どうしても尻切れの印象は残ってしまった。

    ともあれ雑誌の連載は最後(がどこなのかはともかく)まで続けられた。単行本化もゲラ刷りの状態までは進んだらしいが、その後18年も寝かされたままだったのだという。それほど、立花氏のショックが大きかったのである。

    後書きに、出版がまた動き出した理由が書いてあった。

    ショックから立ち直れないまま長年原稿を寝かせてしまったが、取材の過程で知り合ったパートナーの女性(箏楽家)が2015年に癌で亡くなるのに及び、立花氏に本の完成を望んだというのである。

    そこから作業は一気呵成に進み、本は昨年上梓された。これでようやく武満氏と、(癌の戦友でもあった)その女性のもとに届けることができる・・・と結ばれる。

    最後に、すっかり泣かされてしまった。

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    2019年07月01日
  • 臨死体験(上)

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    古今東西、「臨死体験」の事例を集め、分析するルポルタージュ。

    お花畑とか岸辺とか、臨死体験にはある種のパターンがあるようだが、それがどういう精神作用によって生まれているのかを考察する。

    基本的には「科学的説明がつき、スピリチュアルな話ではない」と著者は考えているようだが、ラストには若干含みがあって、余情を残す。

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    2019年06月17日
  • 青春漂流

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    青春とは...?
    
    著者の言葉を借りると「あらゆるの失敗の可能性を見すえつつ大胆に生きること」
    
    それが青春であるかどうかなど考えるゆとりもなく、精一杯生きることに熱中してるうちに過ぎ去ってしまうのである。
    
    遮二無二がんばって、ある日ふと過ぎ去った青春に気づくものなのかもしれない。
    
    「恥なしの青春、失敗なしの青春など、青春の名に値しない。」
    
    この言葉が特にジーンときた。
    
    何者でもない自分という存在に苦悩し、生きる意味を必死で追い求め続けた若者達がどのような道を選んだのか。
    
    精一杯生きようとする人にとって何らかの道しるべとなってくれる本だと思う。

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    2019年03月14日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    知識の系統樹を頭に入れておくことは重要。

    知の果てを見に行く。
    果てが見える地点に立つ。

    時間は有限であり
    その限られた中でいかに読書を楽しみ成長を楽しむか。
    人生は面白い。

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    2019年01月17日
  • 中核VS革マル(上)

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    新左翼運動の流れ、中核派・革マル派の考え方、分裂したのはなぜか、について詳しく書かれていた。
    両派の抗争は1972年まで(下巻へ続く)。

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    2018年11月18日
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説

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    立花隆は最先端の科学技術を単純に美化し過ぎるとの批判もあるようだが、それは別の見方をすれば、それだけ科学技術が作り出す未来を信頼しているということだろうし、そのために奮闘している科学者や技術者への限りない尊敬の念を持ち続けているということなのであろう。
    何より、古希を過ぎてもなお知的な好奇心を失わない探究心に脱帽するばかりである。

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    2018年11月06日
  • ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊

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    まさにmaking of 立花隆。これだけの冊数を読んで、良くここまで詳細な評論が書けるなー、頭のつくりが根本的に違うなーというイメージ。さすがです。そのうち読む本がなくなったら、この本に紹介されている本を読んでみるつもりです。読書家必読。

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    2018年10月23日
  • ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊

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    "立花隆さんの本。
    1つのアウトプットを出すためには100のインプットが必要という著者のインプットの数々が紹介されている本だ。
    ぜひ読んでみたいと思った本を下記に列挙しておく。
    ・「真説バブル」日経ビジネス編 1400税
    ・「円の支配者」草思社 2000税
    ・田邊敬貴「痴呆の症候学」医学書房 4300税
    ・牧野信也訳「ハーディス」中公文庫全六巻 計9239税
    ・キッシンジャー「外交」上下 日本経済新聞社
    ・ジェーイムズ・A・ホート「世紀末宗教戦争マップ」時事通信社 1845税
    ・河合忠編「基準値と異常値の間」中外医学者 1300税
    ・マニヌ・モレリ「戦争プロパガンダ10の法則」草思社 1500税
    ・山田風太郎「戦中派焼け跡日記」小学館 2095税
    ・永野護「敗戦真相記」バジリコ株式会社 1000税
    ・ロバート・ローラー「アボリジニの世界ドリームタイムと始まりの日の声」青工社 5800税
    ・ジェイムズ・バムフォード「すべては傍受されている」角川 3333税
    ・ロバート・ケーガン「ネオコンの論理」光文社 1500税
    ・松岡環編「南京戦切り裂かれた受難の魂」社会評論社 3800税
    ・門田隆将「裁判官が日本を滅ぼす」新潮社 1500税
    ・フリーマン・ダイソン「ガイアの素顔」工作舎 2500税
    ・ブライアン・フェイガン「古代文明と気候大変動」河出書房新社 2400税
    ・牛尾政之「失敗百選」森北出版 3600税"

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    2018年10月20日
  • 解読「地獄の黙示録」

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    映画 地獄の黙示録 についての研究本。コンラッドの「闇の奥へ」、エリオットの「荒れ地」を読みたくなった。

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    2018年10月19日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    地球外に生命が存在するか?それを考える上での論点をここのつにまとめて最新の知見を入れてまとめられたもの。地球型惑星が今までより多く存在することが分かってきて、生命が存在する可能性があると考える研究者が多くなってきているとのこと。でも、それはあくまでも微生物などの原始的な生命を想定していて、知的生命の存在にはまだまだ疑問符がついているようだ。

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    2018年10月20日
  • 知的ヒントの見つけ方

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    2013-2017のエッセイを順不同でまとめたもの。
    近年の立花隆さんが思っている事が分かる。
    日本の最大のセキュリティー問題は、安保法制やサイバー攻撃による情報漏洩でなく自然災害にある。
    日本の政治状況は(与党も野党も)あまりにひどい。安倍首相の美辞麗句をならべた演説の裏側を見たらぞっとする。
    経済成長の時期(機会の窓)は、日米欧露は終わった。中国も2025まで。これからはブラジル、イラン、インド。特にイランに注目。
    日本は電子部品と各種素材が高品質で世界的に優位であり堅実な成長が見込める。かつて民主党が行った事業仕分けのような愚策で、日本の産業を支えている科学技術の予算を削ってはいけない。
    最終章の「特別講義 未来を描く‐最先端技術と10年後の日本‐ノーベル賞興国論」は、悲観社会になっている日本に希望の光を見せてくれる。

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    2018年06月02日
  • 青春漂流

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    あと10年早く読んでいれば、なにかしらの運命が変わっていたであろう。
    冒頭に書いている通り、ふと我が人生を振り返れば、青春時代などとうの昔に通り過ぎていた。

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    2018年05月28日
  • 青春漂流

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    学生の時に友人が貸してくれた本。この本でブーム前のソムリエ田崎真也さんを知った。

    やりたいことに貪欲。青春に翻弄されながら自分を確立していく強さはなんとも強さとしなやかさを感じる。

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    2018年05月05日
  • 日本共産党の研究(三)

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    最終巻。いよいよ宮本顕治によるリンチ共産党事件の詳細が語られる。
    この事件のあと戦前の共産党は完全消滅する。

    宮本顕治。
    わたしの共産党のイメージは、やはりこの人が議長で、書記長が不破哲三という人。
    99歳で2007年に亡くなったそうだ。

    現委員長の志位和夫は宮本家の家庭教師だったそうです。ふ~ん。

    立花隆のこの研究は戦前で終わっていますが、戦後編も読みたかったな。

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    2017年11月18日
  • 日本共産党の研究(二)

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    1930年代初めの共産党。
    弾圧はますます強まり、スパイがますますはびこり、ついには組織の責任者がスパイだったり、最高指導部5人のうちの2人がスパイだったりという、まともな非合法組織だったらありえない状態になってしまう。

    ここまでくると、悲惨というよりほとんど喜劇だ。スパイである幹部がスパイである別の幹部を立場上査問しなければならないなんて不条理な出来事も出てくる。

    「これではまるで官製共産党ではないでしょうか」(p188)

    と特高側の職員が語ったほど、戦前の日本共産は完全に警察の監視下に置かれていたわけである。命がけで活動していた労働者たちは、とんだ馬鹿を見たものだ。

    最後の一撃、戦前の共産党運動の息の根をとめた事件の詳細は、次の第三巻。いよいよクライマックス。

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    2017年11月18日
  • 日本共産党の研究(一)

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    「甲乙丙丁」を読んでいて、あまり背景を知らなさすぎるので、本書を読んでみることにしました。
    立花隆の本だから、おもしろいに決まっています。
    おもしろい本を読みながら、日本共産党の歴史も学べるので、一石二鳥です。

    「甲乙丙丁」では、いろんな人物の戦前の活動ぶりが語られますが、その当時の共産党への強烈な弾圧ぶりに、いまさらながら驚かされます。
    しかし、本書、とくにこの第1巻の焦点は、そういった弾圧ぶりを描くことにあるのではなく、密輸した拳銃で武装し、潰されても潰されてもしぶとく再建を図る非合法共産党と、それに対して次々とスパイを送り込み、悪辣なまでに容赦のない殲滅を図る特高との闘いを描くことにあるようで、これが手に汗を握るおもしろさ。一気に読んでしまいました。
    複雑怪奇な話でも、まるで波乱万丈の冒険小説を読んでいるみたいにスラスラ読めるのは、立花隆の論術がいつものようにクリアで分かりやすいおかげだと思います。

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    2017年11月18日
  • 臨死体験(下)

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    ・これだけ多くの体験者の証言が一致しているのだから、たぶん、私が死ぬときも、それとよく似たプロセスをたどるのだろう。だとすると、死にゆくプロセスというのは、これまで考えていたより、はるかに楽なきもちで通過できるプロセスらしいことがわかってきたからである。現実体験説のいうようにその先に素晴らしい死後の世界があるというなら、もちろんそれはそれで結構な話しである。
    ・しかし、脳内現象説のいうように、その先がいっさい無になり、自己が完全に消滅してしまうというのも、それはそれでさっぱりしていいなと思っている。もっと若いときなら、自己の存在消滅という考えをそう簡単には受け入れられなかったかもしれないが。いずれにしても受け入れなければならないものを受け入れまいとジタバタするのは、幼児性のあらわれであり、あまりみっともいいことではないから、しないですませたいと思うのである。
    ・どちらが正しいかは、そのときのお楽しみとしてとっておき、それまでは、むしろ、いかにしてよりよく生きるかにエネルギーを使った方が利口だと思うようになったのである。
    ・生きている間に、死について、いくら思い悩んでもどうにもならないのに、いつまでもあれこれ思い悩み続けるのは愚かなころである。生きている間は生きることについて思い悩むべきである。

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    2017年07月14日
  • 臨死体験(上)

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    臨死体験自体は側頭葉てんかんの症状によく似ている
    結局よくわからないので、人生よりよく生きよう、という内容

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    2017年07月01日
  • 天皇と東大(1) 大日本帝国の誕生

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    今の日本がいかに学問の自由や言論の自由が保障されているのかを、過去を振り返ることで思い出させてくれる本。今の学問の自由は、本当にかけがえのないものなのだと思った。江戸末期から、明治、大正時代を経て、帝国大学がどのように整備されていったのかが良く分かった。それにしても、国と帝国大学がここまで密接に関係しあいながら出来上がってきたのか、と改めて驚いた。特に面白かったのは、日露戦争開戦を訴えた法学部教授の抗議行動のところ。こんな時代もあったのだなあと思った。人事権も教授会にはなく、文部省、ひいては天皇にあった。現代の日本の状況を見ると、まさに、明治、大正時代の大学に逆行しているのだというのが、この本を読むとよく分かる。天皇との関係については、この本の半分もしめていない。これからもっと出てくるのだろうと思う。扱われている資料が幅広くて、すごい。旧字体は読みにくかったが。

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    2016年08月03日