立花隆のレビュー一覧

  • 知的ヒントの見つけ方

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    2013-2017のエッセイを順不同でまとめたもの。
    近年の立花隆さんが思っている事が分かる。
    日本の最大のセキュリティー問題は、安保法制やサイバー攻撃による情報漏洩でなく自然災害にある。
    日本の政治状況は(与党も野党も)あまりにひどい。安倍首相の美辞麗句をならべた演説の裏側を見たらぞっとする。
    経済成長の時期(機会の窓)は、日米欧露は終わった。中国も2025まで。これからはブラジル、イラン、インド。特にイランに注目。
    日本は電子部品と各種素材が高品質で世界的に優位であり堅実な成長が見込める。かつて民主党が行った事業仕分けのような愚策で、日本の産業を支えている科学技術の予算を削ってはいけない。

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    2018年06月02日
  • 青春漂流

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    あと10年早く読んでいれば、なにかしらの運命が変わっていたであろう。
    冒頭に書いている通り、ふと我が人生を振り返れば、青春時代などとうの昔に通り過ぎていた。

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    2018年05月28日
  • 青春漂流

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    学生の時に友人が貸してくれた本。この本でブーム前のソムリエ田崎真也さんを知った。

    やりたいことに貪欲。青春に翻弄されながら自分を確立していく強さはなんとも強さとしなやかさを感じる。

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    2018年05月05日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    「知の巨人」立花隆氏と、「知の怪物」佐藤優氏の対談本。

    サブタイトルとして「必読の教養書400冊」と書かれている。つまり、「知の巨人」と「知の怪物」が、読むべき本としてセレクトした濃厚な400冊が紹介されているのですね。

    正直、これだけ「知」を極めつくしたこの二人が対談をするとなると、両者一歩も引くことなく、壮絶な知的バトルが展開されて、収拾がつかないほどの喧嘩になっちゃうんじゃないかと心配でした。

    ところがどっこいそんな心配は無用で、このお二方は、とても仲良く対談を楽しんでおられたのでした。

    お互いの知を認め合いつつ、むしろこの機会こそ高質の知を相手から得られるチャンスとばかりに、自

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    2018年03月01日
  • 日本共産党の研究(三)

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    最終巻。いよいよ宮本顕治によるリンチ共産党事件の詳細が語られる。
    この事件のあと戦前の共産党は完全消滅する。

    宮本顕治。
    わたしの共産党のイメージは、やはりこの人が議長で、書記長が不破哲三という人。
    99歳で2007年に亡くなったそうだ。

    現委員長の志位和夫は宮本家の家庭教師だったそうです。ふ~ん。

    立花隆のこの研究は戦前で終わっていますが、戦後編も読みたかったな。

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    2017年11月18日
  • 日本共産党の研究(二)

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    1930年代初めの共産党。
    弾圧はますます強まり、スパイがますますはびこり、ついには組織の責任者がスパイだったり、最高指導部5人のうちの2人がスパイだったりという、まともな非合法組織だったらありえない状態になってしまう。

    ここまでくると、悲惨というよりほとんど喜劇だ。スパイである幹部がスパイである別の幹部を立場上査問しなければならないなんて不条理な出来事も出てくる。

    「これではまるで官製共産党ではないでしょうか」(p188)

    と特高側の職員が語ったほど、戦前の日本共産は完全に警察の監視下に置かれていたわけである。命がけで活動していた労働者たちは、とんだ馬鹿を見たものだ。

    最後の一撃、戦

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    2017年11月18日
  • 日本共産党の研究(一)

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    「甲乙丙丁」を読んでいて、あまり背景を知らなさすぎるので、本書を読んでみることにしました。
    立花隆の本だから、おもしろいに決まっています。
    おもしろい本を読みながら、日本共産党の歴史も学べるので、一石二鳥です。

    「甲乙丙丁」では、いろんな人物の戦前の活動ぶりが語られますが、その当時の共産党への強烈な弾圧ぶりに、いまさらながら驚かされます。
    しかし、本書、とくにこの第1巻の焦点は、そういった弾圧ぶりを描くことにあるのではなく、密輸した拳銃で武装し、潰されても潰されてもしぶとく再建を図る非合法共産党と、それに対して次々とスパイを送り込み、悪辣なまでに容赦のない殲滅を図る特高との闘いを描くことにあ

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    2017年11月18日
  • 臨死体験(下)

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    ・これだけ多くの体験者の証言が一致しているのだから、たぶん、私が死ぬときも、それとよく似たプロセスをたどるのだろう。だとすると、死にゆくプロセスというのは、これまで考えていたより、はるかに楽なきもちで通過できるプロセスらしいことがわかってきたからである。現実体験説のいうようにその先に素晴らしい死後の世界があるというなら、もちろんそれはそれで結構な話しである。
    ・しかし、脳内現象説のいうように、その先がいっさい無になり、自己が完全に消滅してしまうというのも、それはそれでさっぱりしていいなと思っている。もっと若いときなら、自己の存在消滅という考えをそう簡単には受け入れられなかったかもしれないが。い

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    2017年07月14日
  • 臨死体験(上)

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    臨死体験自体は側頭葉てんかんの症状によく似ている
    結局よくわからないので、人生よりよく生きよう、という内容

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    2017年07月01日
  • 天皇と東大(1) 大日本帝国の誕生

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    今の日本がいかに学問の自由や言論の自由が保障されているのかを、過去を振り返ることで思い出させてくれる本。今の学問の自由は、本当にかけがえのないものなのだと思った。江戸末期から、明治、大正時代を経て、帝国大学がどのように整備されていったのかが良く分かった。それにしても、国と帝国大学がここまで密接に関係しあいながら出来上がってきたのか、と改めて驚いた。特に面白かったのは、日露戦争開戦を訴えた法学部教授の抗議行動のところ。こんな時代もあったのだなあと思った。人事権も教授会にはなく、文部省、ひいては天皇にあった。現代の日本の状況を見ると、まさに、明治、大正時代の大学に逆行しているのだというのが、この本

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    2016年08月03日
  • 武満徹・音楽創造への旅

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    篠田正浩の初回監督作品、乾いた花 (主演、池辺良、加賀まりこ)の映画音楽は、武満徹との紹介あり。早速、ネット経由、この映画を鑑賞しました。賭場で花札が繰られるシーンに流れるタップダンスの音、確かに効果的であります。

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    2016年05月23日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    既に天体観測技術の進歩によって、推定まで含めて約3000の太陽系外惑星の存在が確認されているらしい。
     地球外生命というと、下手をすると地球外文明≒宇宙人≒チャネリング≒スピリチュアルなんとかみたいな胡散臭い筋に突入してしまうものも少なくはないのだが、この本で論じられていることはあくまで地球外「生命」であって、地球外「文明」ではない。
     主要な論点として極限生物、RNAワールド説、星間物質の検出、太陽系外惑星の観測など、現状の研究から飛躍の無い範囲で考えていく、非常に興味深い本である。
     地球外生命はSFとして非常に興味深くて面白くなるテーマであるのだが、SFじゃない現実の可能性としても

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    2015年07月13日
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説

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    立花隆のエッセイということで久々に雑学的知識を溜め込もうかという意図で購入。

    最初の方は正直単なる『エッセイ』であり、紙面の長さの都合もあろうが、単なる感想だけかなと。立花隆も老いたと感じたが、後半になるほど良い意味で知識のひけらかしが多くなり、得した気分となった。

    立花氏らしい、科学技術に関しての紹介、楽観論も心地よく感じる。個人的には有人宇宙開発に日本が乗り出すことに氏が反対であることがやや意外ではあったが、得意分野を活かして伸ばしていけという主張には納得させられるものがあった。

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    2015年05月13日
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説

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    科学や時事などの様々なテーマについて、エッセイ風に書かれている。エッセイだけどアシスタントをつけてちゃんと取材を行ったらしい。コラムによってはちょっと感傷的な感があった。本書を読んでいて、エッセイはやはり、教養が高い著者のものが安定していると思った。これはよいエッセイ。「竹島の棚上げの合意」とか「東京のゴミ (夢)の島」とかはその時代にいなかったのでよくわからない面もあったのだが、本書を読んで雰囲気が伝わってきた気がする。最後の方で「STAP細胞」の節で「(私は文系畑出身だから)過ちを犯す人間を糾弾するより、そういう人間の心の内側を探る方に興味がある」と述べていたが、これにはとても共感を覚えた

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    2015年03月01日
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説

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     文藝春秋の巻頭随筆を記載。特に、アイヒマンは、凡人だったかが印象的。
    アイヒマンの最後の言葉「もう少ししたら、皆さん、どっちみちわれわれはみな再会するのです。それは人間の運命です。私は生きていたときgottglaubigだった。ottglaubigのまま私は死にます」お進めの本は、「イエルサレムのアイヒマン」

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    2015年01月01日
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説

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    PTSD→PTG(外傷後成長。ポスト・トラウマティック・グロウス)

    X線自由電子レーザー
    相生市「サクラ」

    光格子時計。
    重力による微小な時間の歪みを計測可能。

    太陽の黒点は、巨大な磁力線の断面。
    →使徒みたいな怖さがある。

    「何でもオープンに」をルールにしている限り、政治も外交も大衆迎合的、水準低下が起こり機能不全に陥る。
    →これはすごくわかる。

    人間の感覚器官で、最も入力情報量が多いのは眼だが、次いで多いのは指先の感覚。
    大脳皮質最大の領域の一つが指先の触覚情報。

    茗荷谷の播磨坂はぶつ切りの環状三号線。
    桜の名所。

    クローネンバーグ監督作品『危険なメソッド』
    ユング、フロイト

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    2014年11月28日
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説

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    私の好きな著者のひとりである。最新科学に対する言及は成程と納得させられるものが多い。STAP細胞の問題でも、そこら辺のマスコミとは一味も二味も違う意見だ。

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    2014年11月15日
  • 四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説

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    立花隆氏による文藝春秋の巻頭随筆のオムニバス。1つ1つテーマが異なるので、掘り下げ方はそこそこながらも立花氏の幅広い素養が垣間見えます。特に自然科学系をテーマにしたものはさすがとうならされます。X線自由電子レーザー(波長がオングストローム級)を利用すると分子どころか原子レベルの挙動が、十兆分の一秒単位で観測できること、光格子時計(百億年に一秒しか狂わない時計)を利用すると一般相対性理論による時空のゆがみと時計の遅れが観測でき、海抜50mの違いによる重力の変化が観測できる、など日本が世界に誇る技術が私たちのあまり知らない分野で数多くあることなどが紹介されます。有人宇宙開発に日本が挑むのは科学的に

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    2014年11月09日
  • 読書脳 ぼくの深読み300冊の記録

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    やはり興味津々。残りの人生、フィクションを読む時間が勿体ないと、一切読むことを辞めても、読まなきゃいけない本、面白い本は次々と現る現る。キュレーターなんて言い方をITでは昨今言うが、。。流石、立花隆氏。物理、生物、政治経済、時事、エロスまで。。

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    2014年09月13日
  • 読書脳 ぼくの深読み300冊の記録

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    ネタバレ

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    2014年09月01日