立花隆のレビュー一覧

  • 「戦争」を語る

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    戦争の記憶を後世にどう残すのかは難しい。どうしても個人の記憶は一人よがりに陥りやすいし、客観性にも欠ける。
    けど、あの時代に生きた国民一人ひとりの記憶は決して蔑ろにされるべきではない。ここにあるのは立花一家の引き揚げ体験が中心だけど、そうだったんだと思わされるものがたくさんだ。母親と兄とで捉え方が違うところもおもしろい。こういった試みを急がないといけない。戦争体験者は90代なのだから。

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    2020年11月21日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    「知の巨人」立花隆氏と「知の怪物」佐藤優氏の必読教養書400冊
    対談形式である
    ブク友さんのレビューをみて気になったのだが…
    読む前から圧倒されてしまう
    果たして自分が読んでも良いものか、と恐れ多くなるが、怖いもの見たさ的な好奇心から読んでみた

    蔵書数ももちろん驚愕なのだが、お二人とも毎月の本代は十数万〜二十万円とのこと(ひぇ〜)

    実際読んでみて、(想定内の)知らない本だらけ、対話の内容も、お手上げの内容も多い
    しかし、グイグイ引き込まれて読めてしまう
    揺るがない確固たる自分を持っている方の底力というのはこういうものか、と、ひたすら圧倒されるのだが、お二人のそれぞれの考え方がそれぞれで面

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    2020年08月17日
  • 青春漂流

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    ネタバレ

    ```
    自分の人生を自分に賭けられるようになるまでには、それにふさわしい自分を作るために、自分を鍛え抜くプロセスが必要なのだ。それは必ずしも将来の「船出」を前提としての、意識的な行為ではない。自分の求めるものをどこまでも求めようとする強い意志が存在すれば、自然に自分で自分を鍛えていくものなのだ。そしてまた、その求めんとする意思が十分に強ければ、やがて「船出」を決意する日がやってくる。
    (p227 エピローグ)
    ```

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    2020年03月29日
  • 知的ヒントの見つけ方

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    こちらも良書。素晴らしいです。
    何より情報が早いので、刊行されて数年経って読んでも全く古くない。
    立花隆は一つの窓です。
    私の評価⭐︎三つは、相当良い時につけます。

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    2020年01月24日
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと

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    一気に読んだ。
    世界一周旅行を終えたような読後感。
    (したことないけど.....笑)

    元気が出る。

    この世には、知らないことばかり。

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    2020年01月19日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    対談本。知の巨人と佐藤優で対談してるのにも関わらず、佐藤優の希有な経歴から来る話題に立花氏は引っ張られてしまうような場面もあった。これは佐藤優氏の話題が良いのか、立花氏の好奇心が強いのか。ロシアのエリートについてはもう少し聞きたかった。
    当たり前だが一冊一冊に対してのコメントが少なく、ポンポンと出てくるのでもう少し深掘りして欲しかった。

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    2020年01月17日
  • 「戦争」を語る

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    立花隆の戦争体験。家族と共に戦争体験を語る。
    戦後70年が経過して戦争体験の語り手が少なくなってきた。戦争の悲惨さを次の世代に語り、その経験を次の世代に受け継ぐことは、体験者の使命と考えている。この本では、著者自身の経験と母親や兄弟達と語り合った対談の内容を紹介する。
    長崎生まれの著者は、幼時に中国に渡り戦争が終わるまで北京に滞在した。戦争終結とともに日本に帰国するが、その行程と帰国後の生活は大変だったようだ。同じ中国でも北京と満州では状況が違っており、北京は蒋介石の意向で比較的安全に引き上げたようだが、満州は厳しかったらしい。母の故郷へ帰る道程で聞いた新型爆弾の話や、終戦直後の色々なエピソー

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    2020年01月02日
  • 知的ヒントの見つけ方

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    立花隆の本はよく読んでいるけれど、このエッセイは何となく歯切れの悪さみたいなものを感じた。現政権についてもいくつか予想を書いているが、当たっていない。気鋭のジャーナリストとして活躍してきた彼も、歳と共に気力が無くなってきているような印象を受けた。

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    2020年01月01日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    9人の最先端な科学者が、それぞれの専門領域から地球外生命あるやなしやを論じてくれる一冊。

    「SFの世界でのお話に過ぎないと思われがちだった地球外生命は、いまや科学の最先端にある重要なテーマとなっています。」

    光合成の成り立ちを延々と書いて地球外生命の話はちょっとだったり、
    アミノ酸が非人為的にどうやって合成され得るかを延々と書いてみたり、
    地球の極限環境の生命についてだったり、
    色んな観点で、いないと思うよとか、いやいるよとか話を聞かせてくれる。

    一見、地球外生命の話としては回りくどいようにも思えるけど、その実すっごく直接的に生命発生についての話になっていて、つまりすっごく面白い。

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    2019年10月06日
  • がん 生と死の謎に挑む

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    第1章 がん 生と死の謎に挑む
    第2章 「僕はがんを手術した」
      ①宣告
      ②主治医との対話
      ③膀胱にメスが入ったとき
      ④がんという敵の正体
    資料 NHKスペシャル
        「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」完成台本

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    2019年10月21日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    代謝・自己複製が生命とは何かを考えるためのキーワードになる。さらには外界との境界・進化するということもその特色である。
    高度に知的な生物はわざわざここに自分がいるということを外に対して知らせないのではないかとうことと、宇宙人に会いたかったらまずわれわれが滅びるなという2点はおもしろい視点だと思った。

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    2019年09月15日
  • 日本共産党の研究(一)

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    共産党の黎明期(1922年頃)から1933年の「リンチ事件」までの党と特高の動きを追いながら、共産党の本質をあぶり出そうという本。1975年頃に文藝春秋誌上に発表され、その後加筆を経て1983年に文庫化された。

    リンチ事件からは80年、本の執筆からも30年以上のタイムラグがあるわけだけど、言葉(取材内容)が活きているというか、相当な大部であるにも関わらず面白く読んだ。

    単純な感想を書くと、「共産党、グダグダだなァ」ということであった。

    少なくとも当初は、労働運動とは名ばかりのインテリの言葉遊びであった、「暴力革命」を指向していた、ロシア(コミンテルン)からの豊富な資金が遊蕩や横領に消えた

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    2019年06月21日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    ジャーナリストでサイエンス・ライターの立花隆と、元外交官で作家の佐藤優が、合計二百冊の本を紹介しています。また、二人の対談では、いわゆるアカデミズムに限定されることのない幅広い知と教養のありかたとその意義について両者の考えが語られています。

    たんなる読書家というだけでは終わらない二人の推薦する本という印象です。歴史や宗教についてすでに読んだことのある本についても、そうした視点からとらえることができるということに改めて気づかされたという意味で、興味深く読みました。

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    2019年04月14日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    蔵書数が1.5万冊の佐藤優と7~8万冊の立花隆という化物二人の書評を元にした対談集かな。

    なんかまさに知の巨人といった感じ。
    これ位の教養があると世の中の見え方が全く違うんだろうな。
    二人の知識の深さと幅広さに終始圧倒されます。
     
    400冊の本を紹介しているけど、歴史、政治哲学方面が多いかな。
    ちなみに自分はこの中に紹介されている本を一冊も手にとったことがありません…苦笑
    ただ二人共古典を大事にされているそうで、紹介される本も名前くらいは聞いたことがあるような物がよく出てきます。
    そういや社会の時間に習ったよなぁ、と思い出しながら楽しく読めました。
    やはり古典にも目を向け

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    2019年02月15日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    政治、宗教、国際情勢など多面的に、本を紹介してくれている。この世界について、そして自分について理解を深めたい人には面白い書。

    最初の、佐藤優氏が1万五千冊くらい、立花氏が4万冊以上は本を持っているなど、二人の学びや読書へのスタンスが秀逸であり、刺激的。

    佐藤優氏が、何度も、共産主義、マルクス主義、革命、小泉元総理などを批判しているのだが、なぜそれらについて否定的スタンスをとるのか、その論理を深く知りたいと思った。

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    2018年11月20日
  • 知的ヒントの見つけ方

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    老いてなお知的好奇心を持ち続け、多くの人を啓蒙している人がいるということだけで、何かしら勇気付けられる気がする。未来を、悲観論ではなく楽観論で思い描くことは大切なことなのだ。

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    2018年11月11日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    生物学者や天文学者が集まったシンポジウムを土台にしたアンソロジー。「9の論点」とあるが、論点がはっきり9つあるんじゃなくて9人集まったから「9の論点」にしたみたい。

    どちらかといえば物理学者に地球外生命肯定派が多くて、生物学者に否定派が多いらしい。しかし系外惑星が次々と発見されたり、太陽系内でも生命が存在しうる環境が見つかったりする中で、徐々に肯定的な見方が増えてきて、学問として成立するようになった。でも、まだ知的生命の存在までは簡単には考えられない。

    フェルミのパラドックス:広大な宇宙には知的生命が他にもいそうなのに、誰も人類にコンタクトしてきていないのは何故か?
    電波で何光年もの距離を

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    2018年11月05日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    2009年10月20日 初版

    サブタイトルは「必読の教養書400冊」

    立花氏と佐藤氏がそれぞれ200冊ずつ「教養」を身につけるために読んでおくべき本を紹介している。

    これを読むと、いかに自分が本を読んでいないのか、が痛烈に感じられる。目の痛い一冊。

    基本的に最新の本を読みあさる前に、古典にあたるべきというのは納得できる。ウェブのブックレビューは新刊をフォローする事が多いのだが、こういう本の案内所はこれからの社会人にとって実はかなり有益であろう。

    実際「何を読むか」というのはなかなか難しい問題なのだ、まったく。

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    2018年10月09日
  • 知的ヒントの見つけ方

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    20181008 理路整然。久しぶりに読んだが分かりやすい論旨は変わらない。今、これから起こることに対しての予測なのだが理詰めなので信頼性が高い。数年での変化でなく。数十年単位での変化で考えていかないといけないのではないか。年寄りに希望が持てる未来でありますように。

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    2018年10月08日
  • 中核VS革マル(下)

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    一般人のわからないところで内ゲバをやってもらうのは構わないが、誤爆だけは本当に恐ろしいことだと思った。

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    2021年08月08日