立花隆のレビュー一覧
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第三巻では、リンチ共産党事件の真相にせまります。また巻末には、著者の記事に対する日本共産党からの批判に応答をおこなった付録および資料などが付されています。
「スパイM」の暗躍時代以降も、特高によるスパイ活動はおこなわれ、大泉兼蔵が野呂栄太郎の信頼を獲得して、共産党の中心部に入り込んでいました。しかし、袴田里見が大泉と小畑達夫がスパイではないかという疑いをいだき、宮本顕治らを説得して、両者に対する査問がおこなわれます。本書では、この査問の経緯と小畑の死因との関係、さらに小畑がほんとうにスパイだったのかということについて、くわしい検討をおこなっています。
その後、共産党はスパイが組織内に入り込んでいるのではないかという疑心暗鬼から瓦解への道をたどっていきます。共産党の指導のもとにあった全協との対立がその傾向に拍車をかけますが、著者はそこに戦後の日本共産党にまでつづいていった問題点を見ようとしています。
巻末の「付録」では、宮本が釈放された経緯についても取材・調査がおこなわれ、その結果が示されています。 -
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頑張って読んだけど、アポロ計画のこととか何にも知らないで読んだので、ほぼよくわからなかった。
地球の周りをぐるぐるしてるだけじゃさほど頭はおかしくならないらしいが、月まで行くと、地球が1円玉みたいに見えて、頭がおかしく宗教家になる人が多いらしい。いつか科学的なことにも興味を持てた日が来たらまた読みたい。宇宙に行って与えた心的環境の変化のところは面白かった。以下抜粋。
人間は地球は特別な存在と考えてるが思い込みに過ぎない。人間は地球の上で大した存在ではなく、地球は宇宙の中で大した存在ではない。
神はパターン。遠いところから見れば近いところでは見えなかった類似性が見えてくるから。
人間は限界があると思っているから限界があるのであり、与えられた環境に従属せざるをえないと思っているから従属するのである。 -
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新緑の中に身を置くと心も体もピッカピカ。今の季節は何処に行っても気持ちいい。静かだとなお良い。
最近は静かなのが心地よい。自宅では意識してテレビを消す様にしている。音を伴う映像を見ると疲れを感じるのはやはり歳のせいか。
なので、本を読む時間が自然と増えてきた。小説が多いけど、ノンフィクションもたまに読む。
小説以外の本を読む時は、適当に選ぶと当たり外れが大きいので、立花隆や佐藤優の書評を参考にすることが多い。
すると、この2人が対談している新書を偶々見つけたので早速読んでみた。知性の塊りみたいな2人だがユーモアがあるし、人間味の温かさも感じて昔からファンだ。
立花隆の書斎「猫ビル」が近隣にあって、ジョギングでよく脇を通った。生前、本人を見かけたこともあるが、家族らしき人の肩に手をかけてゆっくり歩いていた。
佐藤優は著作を読むと超ストイックな印象だが、メタボっぽいし、声のトーンも高くて可愛い感じ。ただ、最近はかなり痩せてきた。遂にダイエットに成功したのかもしれない。
今回読んだ新書「ぼくらの頭脳の鍛え方」は、2人合計で400冊の本を勧めているが、歯応えの強そうな本が多く、全部読みこなすのはかなりしんどそう。
紹介された本は歴史、哲学物が多い印象だが、柔らかい本もある。しかしなんと言っても2人の対談内容がバツグンに面白く、それだけでも読む価値ありと思った。
マルクスやフロイトなど、2人の評価がけっこう違う本も多いし、著作に関するエピソード、コメントが楽しい。立花隆の学生時代の話や、佐藤優の外交官時代の話、刑務所にいた時の話など大変興味深い。
常に傍に置いて、次に読む本の手引き書みたいに使うことにしよう。 -
Posted by ブクログ
上巻に引きつづいて、中核派と革マル派の血みどろの応酬劇についてのレポートがなされています。
両者がこれほどまでに厳しい対立関係にいたった理由についての著者自身の考えは、すでに上巻で語られており、本巻ではおおむね事実関係を追いかけていくことに終始している印象です。
なお末尾に近いところで、両派に加えて公安という第三項を加えなければ事実の全体像を明らかにすることはできないとして、著者自身の考えをまじえつつ公安が両派の抗争にどのようにかかわっていたのかということを論じていますが、この点については著者の取材の中心的な対象とはなっていなかったようで、抽象的な内容にとどまっているようにも感じられました。 -
Posted by ブクログ
「知の巨人」立花隆氏と「知の怪物」佐藤優氏の必読教養書400冊
対談形式である
ブク友さんのレビューをみて気になったのだが…
読む前から圧倒されてしまう
果たして自分が読んでも良いものか、と恐れ多くなるが、怖いもの見たさ的な好奇心から読んでみた
蔵書数ももちろん驚愕なのだが、お二人とも毎月の本代は十数万〜二十万円とのこと(ひぇ〜)
実際読んでみて、(想定内の)知らない本だらけ、対話の内容も、お手上げの内容も多い
しかし、グイグイ引き込まれて読めてしまう
揺るがない確固たる自分を持っている方の底力というのはこういうものか、と、ひたすら圧倒されるのだが、お二人のそれぞれの考え方がそれぞれで面白い(もちろん、それはちょっと…と受け入れがたいものもあったが)
そいういう見方があるのか…とかね
例えば
「カラマーゾフの兄弟」実は神を信じていないドストエフスキーの本心が透けて見える
とし、ドストエフスキーの小説が流行するような社会は「病んでいる」と考える佐藤氏
また「蟹工船」は労働問題をカリカチュア化されてしまっている とご立腹な佐藤氏
政治や外務省、外交秘話的な話も面白い
大物政治家や、著名人の知られざる一面
凡人には刺激的だ
本を紹介しながら時代背景も対談してくださる
例えば
コーヒー・ハウスが政治的陰謀の場に…
それを把握していたスターリンはソ連全土から無くさせた!
ちなみにロンドンにもあったが、この当時はインド植民地化の前のため、コーヒー文化があったそうだ
コーヒーハウスは喫茶店の原型
現代のスターバックスでは、人に話しかけたりはしない(笑、確かに)
ニセものに騙されないために
スパイ小説でダークサイドを探れ
週刊誌の俗悪記事をたくさん読んでいる人の方が知恵がつく
現代の教養教育に人間のダークサイドに関する情報が欠けている
人を脅したり騙したりするテクニックが発達している世の中
→
なかなかダークサイドを知る勇気が出ない
つい目を背けてしまう
家人の本棚にある「ルポ西成」「売春島」とか、どうも手が伸びないが…
佐藤氏とロシアつながりの米原万里氏の本が、2冊ほどピックアップされていた
「オリガ・モリソヴナの反語法」については、ロシア人がいかに友情を大切にするか、スターリン主義が何であったか、反語法を学ぶための最良のテキストとしている(ふふ今は本棚で崇めているので読むのが楽しみである)
また優れが書評集とし「打ちのめされるようなすごい本」も紹介されていた
シュライエルマッハーのように「直観と感情」で読んでいるとなかなか褒めておられる(米原さんは佐藤氏の書評で手厳しいことを述べられていたが…(笑))
■立花氏の「教養」の定義
・人間活動全般を含むこの世界の全体像についての幅広い知識
・その人の精神的自己形成に役立つすべてのもの
・現代社会を支えている諸理念の総体
・知っていないと恥ずかしい知識の総体
・各界で教養人とみなされている人々と恥ずかしくない会話を持続的にかわせるだけの知的能力
→
なるほど
一生かかっても教養人にはなれない…
でも教養は年齢に関係なくいくつになっても、いつでも必要だからこそ、これからも学び続けよう!
■立花氏の「実戦」に役立つ十四カ条の抜粋
・金を惜しまず本を買え→はいそうします
・一つのテーマについて必ず類書を何冊か求めよ→只今実践中です
・自分の水準に合ったものを読め(高くても低くても時間の無駄)→それが理想だが、合った本を見つけるのが至難
・本を読みながらノートを取るな、どうしてもノートを取りたいときは、読み終わってからノートを取るためにもう一度読み直せ
ノートを取りながら一冊読むより、五冊の類書を読む方が効率的→これは難しいのです せめて各章ごとではダメですかね…
・注釈は半分以上の情報が含まれることが有→最近はほぼ目を通します
・本を読むときは猜疑心を忘れるな 嘘、デタラメはいくらでもある→気を付けます!
・何かに疑いをもったら、オリジナルデータ、生のファクトにぶち当たるまで疑いをおしすすめよ→できる範囲で…
・大学で得た知識などいかほどのものでもない
社会人になってから獲得し、蓄積していく知識の量と質がその後の人生に決定的に重要→量も質も向上させたいものだ
◎今後ぜひ読みたい本リスト
■「二重らせん」ジェームズ・D・ワトソン
■「古代文明と気候大変動」B・フェイガン
■「嫉妬の世界史」山内昌之
■「不思議の国サウジアラビア パラドクス・パラダイス」竹下節子
■「『相対性理論』を楽しむ本 よくわかゆアインシュタインの不思議な世界」佐藤勝彦
■「明治十年 丁丑公論・瘠我慢の説」福澤諭吉
うーん
正直生きている世界が違いすぎるため、あまり読みたい本は増えなかった(汗)
しかしながら、こちらの知識が乏しくても、対談式のため読みやすく、また知らない世界を知ることができ好奇心が満たされる
ためになることも、意外と失礼ながら下らないこともあったりと読み物として楽しめた
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立花隆の戦争体験。家族と共に戦争体験を語る。
戦後70年が経過して戦争体験の語り手が少なくなってきた。戦争の悲惨さを次の世代に語り、その経験を次の世代に受け継ぐことは、体験者の使命と考えている。この本では、著者自身の経験と母親や兄弟達と語り合った対談の内容を紹介する。
長崎生まれの著者は、幼時に中国に渡り戦争が終わるまで北京に滞在した。戦争終結とともに日本に帰国するが、その行程と帰国後の生活は大変だったようだ。同じ中国でも北京と満州では状況が違っており、北京は蒋介石の意向で比較的安全に引き上げたようだが、満州は厳しかったらしい。母の故郷へ帰る道程で聞いた新型爆弾の話や、終戦直後の色々なエピソードについて語り合う。対談で家族が歳を取ると共に記憶も曖昧になっているが、共通して記憶に残る出来事については話も弾むようだ。一つのテーマで家族で話し合うことは、普段の生活ではあまり無いが、戦争体験に限らず先人の経験を聞いておくことは、後々役に立つこともあると思う。
因みに自分の父も中国・大連生まれで戦時中に帰国したらしい。当時の事についてあまり語らないが、帰省した時に聞いておきたいと思った。