内藤了のレビュー一覧
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ネタバレミカヅチ班の1人赤バッチこと極意は契約により地獄の犬に狙われている。極意が悪魔になるのも犬に喰われるのも阻止したい怜は夏休みを使い手がかりを探しに動く。
起きた事件を解決しない、助けない、ただ隠蔽するミカヅチ班。それは仲間内に起きる事でもそう処理する。だが、怜が赤の他人ならそれで済むが極意は仲間だとなんとかしたいと思う気持ちは分かる。個人的に極意が好きなので、彼を助けるために必死に足掻く怜を頑張れ、負けるなと応援している。始めの頃と違って霊視とエンパス能力+優しさを武器に自分で動けるようになった怜に成長を感じる。
次の話では極意を助けるヒントを得るため怜は冥界の入り口に入る。そこでミカヅチ班の -
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ネタバレ突如異能処理班の電話が鳴り響く、日本各地で様々な怪異が起き始めていた。ミカヅチ班は以前怜が行った麹町の因縁物件に再度関わることになる。
前作「呪街」で登場した最凶アパートが再登場するとは思っていなかった。アパートに住まずともアパートと関係を持つ方法がなかなかにゲスい。好奇心で深淵を覗き込むのは自殺行為だ。こちらが見ているという事は深淵もこちらを見ているのだろう。
2話目では警視正の折原が首ちょんぱになった事、赤バッチの極意がなぜ悪魔付きになったのか?という話。どちらも関連してくるのは家族、そして知らぬが仏ならぬ知らぬが幽霊、知らぬが悪魔だ。幽霊になる前の警視正、悪魔付きになる前の赤バッチがどん -
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幼児虐待とかいうレベルを超えてる気がする。何か、もう…何も言えん…
子供が、怯え切って、いかに怒られないようにしようかとしてるところが…
可哀想すぎる…
それも、自分が悪いことしてるから、怒られてるとか思いながら…
全然、悪くないのに…
生まれてから、ずっとそうやったら、何が良いか悪いか分からんのやろな。
善悪の判断がつかない…
こういう時に使う言葉ではない気もするけど、何か悲しい…
このエピソードの後に、事件が…
行方不明…
山で…
ヒトオオカミの真実…
でも、本人にとって、何が幸せとか、周りが気にしても分からんしな…
警察として、地域潜入班として、この結論が良かった気がするな…
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ネタバレ2024.4.9再読。前回はオーディオブックだったので、紙の本にて。
ネットで夢が売られているという、なんとも不思議なところから。見たい夢が見れたらいいなあと思うけど、やっぱりそううまくはいかないものらしい。
間違って(わざとだったのだけど)凶夢を見せられたあかねがなんだかかわいそうだった。人が死ぬのは夢でも嫌だと思う。夢のはずなのに現実になりそうで不安になるよなあ。
今回の犯人は暇なの?とも思うし、ターゲットに近づくためだけにいろいろバイトなりなんなりしてたら時間もなくなるだろうし、将来が不安になったりしないんだろうか。もっと健全に楽しめることとかあったらよかったのに。ちょっとかわいそうな気 -
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霊感があり霊は視えるがそれだけの安田怜。コンビニのアルバイトと祓い屋でギリギリの生活をしていたが、厄介な相手から祓い屋の仕事を頼まれる。それが始まりだった。
幽霊や妖怪といったものが起こした事件をさも人間が起こしたように見せるのが、ミカヅチ班の仕事。事件を起こした相手がなんであっても罰したり祓ったりしないというのが新鮮な設定。誰が、どうして、どうやってな事も人外だから平気で出来ちゃうので異能捜査班でなく処理班なのかと納得してしまった。
取り扱う相手が相手だからなのかミカヅチ班のメンバーも個性的だ。主人公の怜は潜在能力の高いエンバス系能力者で人間にもそれ以外も優しく愛されキャラだ。主人公に共感出 -
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ネタバレ2024.4.7再読。前回はオーディオブックだったので、今回は紙の本にて。
音で聴いていたときは、なんだか翠の見ている悪夢の話と、てるてる坊主殺人事件の話が繋がっているはずなのにばらばらに思えてしっくりこなかったけど、今回本で読んでとても納得できた。
カスミや翠が思うあかねへの気持ちはよくわかる。いらつくしなんでこの子がと思うけど、そう思いつつも羨ましいとか好感はけっこうあって、その矛盾にまたいらいらするんだろうな。みんないい子だ。
犯人はとてつもなく気持ち悪かったけど。殺した子の持ち物で人形を作る…むしろ人形を作るために殺す?なんて気持ち悪い以外のなにものでもないような。
メインのはずのフロ -
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ミカヅチ班に入って怜は祓い屋の仕事からは足を洗った。だが、依頼が来てしまった。切羽詰まった様子の相手につい見るだけならと約束をするが翌日依頼者は自殺していた。
ミカヅチ班は幽霊や妖怪が起こした事件を探偵のように解くわけでなく、人が起こした事件として隠蔽する。1巻ではその事に対してそういう設定という事でスルーしてしまった。だが、今回は怜が疑問に思う、どうして助けられる能力があるのに解決しようとしないの?に共感出来た。この時点で作者のもくろみ通りに読み進めていたと思う。こちらにそれが出来ても相手次第では無駄な努力だ。全部が全部自分が悪いわけでなくとも被害妄想が過ぎる人はいる。アパートに呼ばれない人 -
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ネタバレ藤堂比奈子も堀北恵平も読破し、更にホラー寄りっぽいこちらに手を出しました。
面白い!キャラが前出シリーズよりも立ってます。
特に警視正…怜くんの忠告も虚しく首を落としてしまってるけど平気そうにミカヅチ班にいる。頭蓋骨さえあれば臨場できるようなので、「バラバラになるとたいへん」と、頭蓋骨に黒マジックで直接「警視正」って書いてあるの笑う。頓着しなさすぎ。
ミカヅチの面々はちゃんと、幽霊の警視正が見えてる。
「解決する」ではなく、「怪異が事件を起こしたことを隠蔽する」という部署なのが新しいな。人間がどうこうしようなんて烏滸がましいし、出来るようなものでもない。この巻のエピソード1も、怪異自体はその -
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ネタバレ髪の毛が怖い。
今回も夜中に読んでいて、ふと耳に入る家の中の物音が怖い作品だった。
正統なホラー感のある導入部から始まるが、隠温羅流の起源に迫る探索と本編の怪異譚が同時に進むので、本題の怪異にはなかなか対峙しない状況が中盤まで続く。
また、本書の主題の怪異(= 雪女、畏修羅、カヤ)と、別系統の怪異が入り交じり、怪異の発生時にはすぐに見分けがつかず、ミスリードされたような状況(ex. ハナの部屋に現れた鬼はカヤかと思ったし、かなり強力で脅威だと思った。出雲大社境内での厄を背負った女は「カヤが出雲まで憑いてきたのか!」という危機感と出雲大社周辺の安らか(安全)な雰囲気とのギャップで緊迫した)にな -
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「警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」シリーズ第3弾
今回は、改めて潜入班のメンバー達の際立つキャラに、息の合った掛け合いの中進んでゆく捜査に、気持ちの良さを感じた。
前作も含めて、ラストは誰かを逮捕してスッキリというわけじゃないのだが、内容的に曖昧さを残しておくというのもありだと思った。
今作は親から虐待を受けている少年を気にした同級生の父親が夏休みにキャンプへ連れて行くために誘い、車で向かう道中に事故に遭う。
その父親は亡くなったが、一緒に乗っていたであろう少年の姿はない。
その後、秩父の山奥で行方不明になった男性が遺体で発見され、男性の身体には人とも獣ともつかない生き物の複数の歯形があっ -
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「警視庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」シリーズ第2弾
今回は、旧家で起きた火災の現場から変なものが発見されたので調査してほしいと青森へと向かう土井と清花。
焼け落ちた母屋の隅にある土蔵内部にあったのは、白無垢や打ち掛け、ウエディングドレスで着飾った14体の花嫁人形だった。
この精密に作られた人形の秘密を探るうちに戦慄の真相に辿り着く。
途中で勇も参加する流れになるのだが、今作は清花の活躍が凄かったように思う。
本物と見間違うような人形は、禍々しく感じて見るだけでも怖いものである。
その上に何体もあるとなると…。
以前TV番組で東北地方に伝わる人形婚を見たことがあったが、それは未婚で戦死した -
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我慢できなかった…。
藤堂比奈子シリーズを読み終わってすぐ永久くんの話が読みたくなった。
だから石上女史や厚田警部補や中島先生の話はおいて、永久の話を先に読んだ。
16歳になった永久。
彼はスサナが居なくなったボディファームとサー・ジョージが行っていた法医昆虫学の研究を引き継いでいる。
16歳になった永久は思う。
「自分は何者なのか知りたい。なぜ生まれ、なぜ生きなきゃならないのか」
「ぼくは無価値なZEROだったけど、本当の意味でONEになりたい」
16歳になったら名乗りたい新しい名前があるのだと言った。それが「ONE」。何もなかった自分にも価値があるんだって、1つの存在になるんだって -
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魔法円が描かれ、その中心に向かって何体もの遺体が配置され、さらにその中央にはくり抜かれた心臓が置かれていた。
始まりは30年前。12年前。そして昨今。
次々と見つかる特殊な遺体と遺体現場。珍しく取り乱す死神女史。
そして事件は次々と繋がっていく。
未来と親しくなった永久は未来が幽霊と呼ぶ影人間の正体を明らかにする。そしてそれを永久から聞いた保は幽霊=影武者=死んだはずの人間に何者かなりすましている事がわかった。
安全だと思っていたセンターは安全ではない。
そして木更津にある土地から大量の人間の骨が出てきて、そのDNAと一致したのは---
永久くんが日に日に人間らしくなっていくのが微笑まし