内藤了のレビュー一覧
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ネタバレ髪の毛が怖い。
今回も夜中に読んでいて、ふと耳に入る家の中の物音が怖い作品だった。
正統なホラー感のある導入部から始まるが、隠温羅流の起源に迫る探索と本編の怪異譚が同時に進むので、本題の怪異にはなかなか対峙しない状況が中盤まで続く。
また、本書の主題の怪異(= 雪女、畏修羅、カヤ)と、別系統の怪異が入り交じり、怪異の発生時にはすぐに見分けがつかず、ミスリードされたような状況(ex. ハナの部屋に現れた鬼はカヤかと思ったし、かなり強力で脅威だと思った。出雲大社境内での厄を背負った女は「カヤが出雲まで憑いてきたのか!」という危機感と出雲大社周辺の安らか(安全)な雰囲気とのギャップで緊迫した)にな -
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「警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」シリーズ第3弾
今回は、改めて潜入班のメンバー達の際立つキャラに、息の合った掛け合いの中進んでゆく捜査に、気持ちの良さを感じた。
前作も含めて、ラストは誰かを逮捕してスッキリというわけじゃないのだが、内容的に曖昧さを残しておくというのもありだと思った。
今作は親から虐待を受けている少年を気にした同級生の父親が夏休みにキャンプへ連れて行くために誘い、車で向かう道中に事故に遭う。
その父親は亡くなったが、一緒に乗っていたであろう少年の姿はない。
その後、秩父の山奥で行方不明になった男性が遺体で発見され、男性の身体には人とも獣ともつかない生き物の複数の歯形があっ -
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「警視庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」シリーズ第2弾
今回は、旧家で起きた火災の現場から変なものが発見されたので調査してほしいと青森へと向かう土井と清花。
焼け落ちた母屋の隅にある土蔵内部にあったのは、白無垢や打ち掛け、ウエディングドレスで着飾った14体の花嫁人形だった。
この精密に作られた人形の秘密を探るうちに戦慄の真相に辿り着く。
途中で勇も参加する流れになるのだが、今作は清花の活躍が凄かったように思う。
本物と見間違うような人形は、禍々しく感じて見るだけでも怖いものである。
その上に何体もあるとなると…。
以前TV番組で東北地方に伝わる人形婚を見たことがあったが、それは未婚で戦死した -
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我慢できなかった…。
藤堂比奈子シリーズを読み終わってすぐ永久くんの話が読みたくなった。
だから石上女史や厚田警部補や中島先生の話はおいて、永久の話を先に読んだ。
16歳になった永久。
彼はスサナが居なくなったボディファームとサー・ジョージが行っていた法医昆虫学の研究を引き継いでいる。
16歳になった永久は思う。
「自分は何者なのか知りたい。なぜ生まれ、なぜ生きなきゃならないのか」
「ぼくは無価値なZEROだったけど、本当の意味でONEになりたい」
16歳になったら名乗りたい新しい名前があるのだと言った。それが「ONE」。何もなかった自分にも価値があるんだって、1つの存在になるんだって -
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魔法円が描かれ、その中心に向かって何体もの遺体が配置され、さらにその中央にはくり抜かれた心臓が置かれていた。
始まりは30年前。12年前。そして昨今。
次々と見つかる特殊な遺体と遺体現場。珍しく取り乱す死神女史。
そして事件は次々と繋がっていく。
未来と親しくなった永久は未来が幽霊と呼ぶ影人間の正体を明らかにする。そしてそれを永久から聞いた保は幽霊=影武者=死んだはずの人間に何者かなりすましている事がわかった。
安全だと思っていたセンターは安全ではない。
そして木更津にある土地から大量の人間の骨が出てきて、そのDNAと一致したのは---
永久くんが日に日に人間らしくなっていくのが微笑まし -
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ある雪の日、道端にお札が落ちていた。
一枚、一枚、と落ちているお金を拾っていったその先には、口からお金を詰め込まれた死体が見つかった。
今回の事件は捜査一課が主体となり八王子西署もそこの応援に加わる事となった。
どうやら藤堂のことは噂になっているようで、あちこちから嫌味を言われる厚田班は怒りはするものの、いつも通り地道に、ちょっとの違和感をも見逃さず捜査を進めていく。
そこから浮かびあがる犯人とは??
ドラマにはない、太鼓屋のおばあちゃん、絹さんの話がとても良かった。
一度は捨ててしまった息子、そしてその息子と引き合わせてくれた人物。
そしてそんな絹さんを心配する佐和さん達。
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藤堂比奈子シリーズにどっぷりハマり、同じ作家さんということで読み始めましたが、ページをめくる手が進む進む。
人工血液なんてSFの世界かと思いきや、巻末に『日本血液代替物学会』なる団体への謝辞が書かれていて現実に研究されてることを知り、読後感がさらに深くなった。
下町の消防士が急死した妹や周辺の人の謎の死を追っていく姿に応援したくなりました。
藤堂比奈子に出てくる東海林さんや、名前こそ出されなかったが、『スゴ腕のしつこい検視官』はきっと死神先生(石神先生)なんだろうなと思いをめぐらせつつ、ラストまで息を飲む展開でした。
伏線回収もきっちりでよかったです。 -
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よろず建物建物因縁帳第三弾。リニューアルオープンする博物館展示の視察に来た春菜。たが、現場の職人が2人亡くなり仕事は止まっていた。周りの話を聞いた春菜は曳き屋の仙龍に相談する。
このシリーズ物語冒頭にまず何か良くない事が起きる。その良くない事の書き方が上手く今回もそれで掴まれた。ザ・日本の幽霊な見た目の幽霊が幽霊あるあるの生者を誘う。そして幽霊被害者あるあるの呼ばれGOを実行している。読者としてはバッドエンドと分かっているのでドキドキしながら読む。この時点で掴まれていた。
今回の舞台はかつての豪商藤沢家。昔のお金持ちのイメージそのままに主人が後妻の入れ込んでまではあるあるだが、そこからが少々複