内藤了のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本屋さんでこの本を見つけた時に学生時代この作者の藤堂比奈子シリーズにどハマりして読み漁ったのを思い出した。
警察庁特捜地域潜入班に異動した木下清花は直情型で悪は必ず裁くべきという想いが強すぎて家庭や以前いた捜査一課でも上手くいかず、空回りしていたがこの地域捜査班に配属されてから少しずつ清花の中で頑なになってた想いや考えがほんの少しだけ柔らかになっていくのがよかったなーと思った。
神隠しと児童虐待がキーワードになるお話でさはに潜入先が栃木の村落ということでこの村にはいったい何があるんだとワクワクしながら読み進めていけた。
特に清花の配属された先にいた土井さんのとぼけているようで温かい包容 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今作は、次作の『隠温羅』とセットのような内容。最終巻の上巻といった感じの展開になっている。
導入部はちょっと読みにくいというか入り込みにくい文章だと感じた。これまでも被害者が唐突に障りに襲われるシーンでの導入は多かったが、気になったのは本作だけのような気がする。シリーズの他の導入は唐突であってもほぼ現代の時間軸で話が展開しており、タイトルと関連がありそうな事象だったからだろうか。
後からもう一度読み直してみると引っかかる感じはしなかったので、導入部分を読んでいた環境や同時期に読んでいた他の本との読み合せという個人的な理由かもしれない。
本作は導入の昔話から中盤まで一貫して隠温羅流のルーツ