内藤了のレビュー一覧
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ある雪の日、道端にお札が落ちていた。
一枚、一枚、と落ちているお金を拾っていったその先には、口からお金を詰め込まれた死体が見つかった。
今回の事件は捜査一課が主体となり八王子西署もそこの応援に加わる事となった。
どうやら藤堂のことは噂になっているようで、あちこちから嫌味を言われる厚田班は怒りはするものの、いつも通り地道に、ちょっとの違和感をも見逃さず捜査を進めていく。
そこから浮かびあがる犯人とは??
ドラマにはない、太鼓屋のおばあちゃん、絹さんの話がとても良かった。
一度は捨ててしまった息子、そしてその息子と引き合わせてくれた人物。
そしてそんな絹さんを心配する佐和さん達。
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藤堂比奈子シリーズにどっぷりハマり、同じ作家さんということで読み始めましたが、ページをめくる手が進む進む。
人工血液なんてSFの世界かと思いきや、巻末に『日本血液代替物学会』なる団体への謝辞が書かれていて現実に研究されてることを知り、読後感がさらに深くなった。
下町の消防士が急死した妹や周辺の人の謎の死を追っていく姿に応援したくなりました。
藤堂比奈子に出てくる東海林さんや、名前こそ出されなかったが、『スゴ腕のしつこい検視官』はきっと死神先生(石神先生)なんだろうなと思いをめぐらせつつ、ラストまで息を飲む展開でした。
伏線回収もきっちりでよかったです。 -
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よろず建物建物因縁帳第三弾。リニューアルオープンする博物館展示の視察に来た春菜。たが、現場の職人が2人亡くなり仕事は止まっていた。周りの話を聞いた春菜は曳き屋の仙龍に相談する。
このシリーズ物語冒頭にまず何か良くない事が起きる。その良くない事の書き方が上手く今回もそれで掴まれた。ザ・日本の幽霊な見た目の幽霊が幽霊あるあるの生者を誘う。そして幽霊被害者あるあるの呼ばれGOを実行している。読者としてはバッドエンドと分かっているのでドキドキしながら読む。この時点で掴まれていた。
今回の舞台はかつての豪商藤沢家。昔のお金持ちのイメージそのままに主人が後妻の入れ込んでまではあるあるだが、そこからが少々複 -
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ネタバレ“よろず建物因縁帳”の春菜のことをあまり好きでないという人は結構多かったかと思いますが、私は春菜のことは好きで、それよりもこっちの清花のことのほうが最初の最初は鼻についたものです。
それが今やどうですか。左遷されてこのチームに入ってから、刑事としても母親としても温かみのある人間になっている。彼女の義母がまた素晴らしくて、握り飯によだれが垂れそう。私はひそかに澄江さんファン。
親による虐待が頻繁にニュースとなる昨今、少年のことを思うと胸が苦しい。襲ったわけではない、助けてくれたのだとわかったときは涙が溢れました。
星が見えるほうが幸せだと人間の尺度で思いがちだけど、そうとは限らない。チーム -
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シリーズ第2弾
青森の山間で、火事!
そこから、等身大の花嫁の人形が。
現場に赴いて、人形を見てみると顔もそれぞれ違う。黒子あったり、産毛まで生えてる。
産毛まで?そんなん人形に?
ひょっとして、
えっ?えっ?えっ?
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アウト!
とは言え、ホラーではない。悲しい時代背景が…
冥婚とか、人形婚とか、聞いた事はあるけど、ただただ哀しい…
でも、形式はそうでも、人形が本物っていうのはインパクトあり過ぎ…
時々、剥製って言葉もちらほらあって…
何ともやわ〜
何の剥製って言う気にもならん…
工房まであって…
確かに、ちゃんと剥製に -
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髪の毛が剃り上げられた女性の溺死体が神田川で発見されるところから始まる。いきなり題名の回収だろうか?サイコパスによる猟奇的殺人の匂いがプンプンする。
ロリィタ服って暑いそうだ。ということで、人形関連なんだろう。あかねは似合いそうだ。
フロイトがなぜ夢を究明しようとしているかの理由が少しだけわかる。夢が人を殺すとは、どんな状態なのかも・・・。実験で悪夢の睡眠調査をする夢科学研究所の三人、初めてスポンサーがついたが、それがどう関わるのかという点も構成として面白かった。また、猟奇的殺人と悪夢がどう繋がって行くかも読みどころであった。睡眠不足による睡眠障害も現実の事であり、事実が盛り込まれているの -
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マッド・モランってなんだろう。フロイトはわかるが、シリーズ最初の題名に少しだけ期待しつつ読み進める。
通称夢探偵フロイトは、未来世紀大学の夢科学研究所所長、神経心理学、社会心理学、文化情報論の学者で本名は風路亥人。この人が題名からすると主人公か?未来世紀大学人文学部の4年生の城崎あかねは、単位が足りなくて単位欲しさに夢科学研究所で助手をする。未来世紀大学で修士課程で情報工学が専門のクリエイター森本太志、この3人が、悪夢が人を殺す事件を解決するミステリーだ。どうやら主人公はあかねのようだ。
マッド・モランの悪夢の場所や原因を追い求める3人、面白い展開だ。深層心理に蔓延る悪夢。このシリーズは異能 -
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内藤了氏の作品なので、異能処理班とくれば、何らかの異能を持ったメンバーが事件を解決していくのだろうが、桜底って何だ?ミカヅチってなんだ?私気になります。
安田怜は霊視能力者で、家賃支払いのためにその力のおかげでヤクザに追われることになる。そんな中、警察の秘密の部署に勧誘される。首なし幽霊の折原警視正、式を飛ばす班長の土門警部、千里眼霊視能力の広目天、松平家末裔で虫使いの神鈴、捜査一課の極意京介、三婆婆ズと濃ゆいメンバーが揃う。警視庁の地下三階が拠点で、何かを守っている。題名の疑問が解けた。
2つの事件をミカヅチが処理をするが、一般人に気付かれないように隠蔽する事も仕事で、藤堂比奈子シリーズ