あらすじ
東京五輪プレマラソンで大規模な自爆テロが発生。
救急救命士の向井圭吾は地獄絵図と化した現場で救助活動にあたる。
新開発の万能血液<ゴールデン・ブラッド>により多くの命が救われるが、
その矢先、開発に関わった病院で圭吾の妹・恵利が急死。
輸血を受けた患者もその後次々と変死を遂げていく。
圭吾は刑事の東海林とともに一連の事件を探り始めるが――。
正義の裏に渦巻く陰謀の数々。そして明かされるあまりに切ない真実とは?
著者渾身の医療ミステリ!
※本書は、2017年に幻冬舎文庫から刊行された『ゴールデン・ブラッド』を大幅に加筆・修正したものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日常が突然崩れ去る。
まさに絶望。
味方というかまともな人というか、誰を信じればいいか分からなくなる。
商店街の鍵を見直して良かった。
侵入出来ないから小火起こされてしまったけども。
でも、そのままだったら寝首を搔かれていた可能性があった訳で。
普段から交流があって、尚且つ防災訓練もきちんとしてるからこその連携。
虎吉会長強い。
東海林先輩お久しぶりです。
Posted by ブクログ
万人を救うためなら少数の犠牲を厭わないという考え方は悪なのか。永遠に答えの出ない問いを改めて突きつけられた。資金やデータ収集のために治せる病気を引き延ばす描写があり、最近どこかで見た糖尿病は本当は治せるが、積極的に完治させないようにしている話と繋げて考えてしまった。
Posted by ブクログ
『ゴールデン・ブラッド』の存在は知ってました。(私の大好きなフランスミステリドラマ『アストリッドとラファエル』でやっていたので)
血液型を問わず、免疫障害も考えることなく輸血ができたら、いいのかもしれませんが。
まだまだ、そこに至っていない医療。
その開発に巻き込まれてしまった圭吾と恵利。
いろいろ思わせる物語でしたね。
内藤さんには珍しい作品だったかも。
Posted by ブクログ
内藤了『ゴールデン・ブラッド』角川ホラー文庫。
2017年に幻冬舎文庫から刊行された『ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD』を大幅に加筆修正。
ということは既読だった。最近、2度目の既読作の再刊。しかも、面白くなかったことを思い出す。読んでみてもどこを大幅な加筆修正したか判らなかった。
タイトルの夢の血液『ゴールデン・ブラッド』を巡るミステリーが展開する。ミステリー自体は平凡であり、肝心の黄金の血液に秘められた謎については論理的に説明されることもなく、読後にモヤモヤ感だけが残った。
東京五輪プレマラソンで、自爆テロが発生する。多くの負傷者を救うべく、事故現場では新開発の人工血液『ゴールデン・ブラッド』が輸血に使われ、主人公の消防士・向井圭吾も多くの人命を救うのだが……
本体価格780円
★★★