内藤了のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ御寮というのは建物のことではなくて、裕福な家庭の妻や子女を指す古い言葉でした。寮が舞台だとばかり思ってた勘違い!
シリーズ三作目でしたが、面白かったです。じっとりとした不穏な湿り気を帯びながらも、艶やかで美しいイメージが終始散りばめられていました。紅葉に彩られた庭園の風景、秋の月夜、絢爛豪華な着物、婚礼のしつらえ、などなど。描写に艶があり、リアルなので、読んでいて目にも愉しい感じです。
民俗的な事柄を作中にふんだんに取り入れているのも、興味深かった。奉公人の暮らしぶりや、憑き物筋のあたりなど、特に。
主人公と仙龍の関係が少女漫画の王道パターンを彷彿とさせ、若干気恥ずかしくなったりします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおじが、妻が亡くなっておかしくなっていってしまうのがリアルで恐ろしかった。
死をきっかけに、失う恐怖でホルマリン漬けなのかなと思った。もう二度と失いたくない=永遠に保存出来る存在として。
本当は、妻を保存したかったのだろうけど
強い所有欲、支配欲?収集癖が加速したのか?
死をコントロールしたかったのかな
それと、犯人は異常ですごく怖かった。
BLOODがタイトルなのも、血を飲む人間、血の価値?命の価値、血が商品になる社会がテーマになっている。
ホルマリン漬け少女も、トー横界隈の子で障害があったりでこのような結果になってしまった。
これは、表に出ていないだけでかなりある事件なんだろうと思う。
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Posted by ブクログ
しかし、年末年始と重いのエグいの連チャンや!
シリーズ第7弾!
ようやく認められて、部屋貰えたみたい。
今まで、会議室か、キャンピングカーやったのに!
教誨師さんから、連絡あり!
死刑囚が新たに殺人事件を自白してる!
もう、死刑なるんやから、ええやん!って思わんでもないけど。
千一と言われるほど嘘つき!(千に一つもホントの事言わない)
でも、教誨師さんは、
「嘘だらけのままで受ける処刑は『罪の償い』ではなく『ただの死』だ。私は彼を『人』として死なせてやりたいのです」
やはり、真実を明かして、死刑囚の彼にも分かって貰い、人になってから、召されるようにするというミッション。
真実を隠し -
Posted by ブクログ
ネタバレ内藤了の新刊2冊のうちどちらを先に読むか迷い、しばらく離れていた“藤堂比奈子”シリーズのスピンオフよりも現在進行中のこちらを優先することに。
殺人をまったく後悔していない様子の死刑囚が告白する別の殺人。調査を進めたところで時効が成立している昔の話。告白が本当だったとしても今更どうなるというのかと思う清花に班長がかけた言葉が心に残ります。この仕事、損得で考えるようになったら終わりだと。もしかするとそれはいろんな場面で思い出さなければならない言葉なのかなと思う。
人生すべてが嘘だった人なんていない。千にひとつでも本当のことがあるはず。