内藤了のレビュー一覧
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疫病と闘う人々を鮮やかに描き出した、スピード感のある一冊
前作のメデューサの首に続き、防衛大の特任教授がまた新たな微生物に立ち向かいます。
前作はウイルスでしたが、今作は原生生物。ちょっと大きくなった。
防衛大の人々も坂口教授の家族も再登場し、病原菌の恐ろしさにハラハラし、人々の奮闘にエールを送る。
生物学の専門的な話がちょこちょこ挟まれますが、話のテンポが良いのでスルーでもページを捲りたくなるのではないかと思います。生物学を齧ったことのある人ならより楽しく読めるはず。
読み終わったあと奮闘した人々に拍手をして、何故か手を洗いたくなるような一冊です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレお米のとぎ方分かったみたいで安心しました(笑)。
今回のシリーズは、微生物関係。アウトブレイクが好きな私としては、興味のある題材でした。1巻目はウイルス。今回はアメーバと、次の微生物は何をもってくるのか気になるところです!
取り上げる題材の範囲が広くて、毎回読んでいてわくわくします。そして、前回のウイルスが解決に繋がっているというのが面白かったです。数えきれないほどの人間に影響を及ぼすことも、一人から始まるということが、恐怖でもあり、希望でもあるというのが凄いなと思います。
2巻目にして教授解雇されちゃったけど、新しい職場は何処になるんでしょう。警察関係か? -
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Posted by ブクログ
警視庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花シリーズ、5作目。
シリーズ2作目の「LIVE」も人形モノだったけど、ホラー的怖さは断然今回の方が上。実家の周辺も田畑が多いから、案山子を目にするのはさして珍しいことではないものの、リアルに作られた案山子はやはり怖い。今までのこのシリーズでは内藤作品の中でも然程おぞましさを感じていなかったが、今作はなかなかに衝撃的なエグさ。久々に内藤作品でこれが来たわ。にしても、清花の刑事根性スゴイ。あの状況で井戸に入るのはさすがに無理。普段子供がいる前では不器用な母親になってしまっているが、やっぱり元は敏腕刑事だったんだなと思わさせられた。 -
Posted by ブクログ
警視庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花シリーズ、4作目。
異なる場所で起こった3件の凍死事件の被害者たちが最終的に一つに繋がっていく様は見事。後から振り返れば、プロローグでほぼ真相が語られていたなと感じる。なので、雪女の正体は何となく予想はついていたものの、最後に清花の母親らしい見解というか、雪女の呪い歌の真相が母親の子に対する本当に強い愛情が感じられるもので胸を打つとともにその凄惨過ぎる状況にあらためて恐怖を感じた。
そして、今回は勇の出自も明らかとなる。こちらも清花らしい見解で固く閉じかけた勇の心を解きほぐしていて、ああ良かった、この捜査チーム素敵だな、ってほっこりした。