ヨシタケシンスケのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラフな文体で読みやすく、難しい技術的なことや細かな数値などはあまり登場しない。それでもためになった。前から「いい写真」とはどんなものなのか良くわかっていなかったが、ひとつの考え方を得られたように思う。無理に「うまい写真」を撮ろうとせず、自分が面白いと思うものを自由に撮れば良いという、考えてみれば当たり前のことに至った。そうしていれば、後になって見返して楽しめる思い出を残せる。写真を撮るというハードルを下げ、撮りたい気持ちになる。
著者は親バカなようで、息子にカメラを持たせて自由に撮らせた写真を絶賛している。見てみると、確かに味のあるいい写真に思える。難しいことを考えずに面白いものを面白いと思 -
Posted by ブクログ
こちらもずっと気になっていた一冊。
おしごとそうだんセンターのお姉さんが、おしごとについて、とてもわかりやすく丁寧に教えてくれています。私も社会人経験が20年を越えて、こういう年代だからこそ響いてくるメッセージもたくさんありました。
働くことのなんたるかを堅苦しくならずにこんなに優しく、ユーモラスに描くことができるヨシタケシンスケさん、素敵すぎ。
“めずらしいおしごと“の数々にもほっこりしました。
『おひとりさまミステリーツアー』参加したいです。
『文庫すくい』際限なくやってしまいそうです。
『長い棚書店』わが家の前に来てください。
この本を読んで、自分の仕事を愛おしく感じました。
こ -
Posted by ブクログ
文庫版は、もとの単行本に3章追加して全21章。章末のコラムも書き下ろし。充実の一冊。
各章、冒頭の掴みが巧い。そしてくだけた解説とちょっと奇抜な用例。最後はヨシタケシンスケの、クスッツと笑えるイラストで締めくくる。
著者は大学で留学生に日本語を教える。それもあって、彼らの笑える誤用のエピソード集かと思って読みだしたが、まったく違った。ユーモアにあふれたコアな日本語の本だった。もちろん、留学生のエピソードもあるが、彼らの誤用や正用が私たちの日本語の(ほとんど意識していない)規則性に気づかせてくれる。
ある章は、俳句「コメ洗ふ前を蛍の二つ三つ」をネタに7ページ。著者の遊びっぷりにも感服! -
Posted by ブクログ
今焦っている。なぜスタメンで出られないのか。なぜ期日が決まっているものをすぎてしまうのか。残してしまうのか。将来自分はどうなりたいのか。余りにも時間が足りない。時間が欲しいというくせにパパッと寝ちゃうし、お菓子食べるし、凝った料理つくろとするし、YouTube見るし。
出所のわからない焦りや不安といった言葉にできない感情を絵に表す。するとなんとなく自分の姿が心の向きがなんとなく見えてくる。そうすると少し安心する。人間所詮悩んで、勝手に解決して、また悩んでの繰り返しなんだと。
焦ってもいいじゃないか。寝てもいいじゃないか。ただ自分の心の向きだけは凝り固めずに柔らかくしておこう。折れないように。絶