あらすじ
絵本作家ヨシタケシンスケのスケッチは弱音であふれていました──不安を言語化し、弱音をはくことは、本人にとって気持ちを健全に保つために良いのかもしれません。しかし、他人の弱音はどうでしょう? おもしろいのか? 何かに貢献するのか? このスケッチ集で、壮大な実験があなたの手から始まろうとしています。「うつぶせ編」は、しんどさを受け容れ、自分と折り合いをつけるための一冊です。
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短い言葉の一つ一つに思いがたくさん詰まっていて、生きる知恵やヨシタケさんの今までが透けて見えるようで、心がグッとくる読書体験。等身大で発されるメッセージに時々触れたくなる。また心が弱くなった時に読んでみよう。
p.5 身体が、心が、凹みやすい。身体も、心も、治りにくい。
p.12 私にはひとつだけ得意なことがある。人前で元気そうに振る舞うことだ。
p.87 過労で倒れたりしないために微労で倒れる練習を。ぼくを休ませてあげられるのは僕しかいないのだから。本日はこれをもってハッピーエンドといたします。
p.100 どうにか好きになろうともがいてきましたが、もうきらいなまあまでいいんじゃないかな、と。
p.106 水の勢いが強すぎると、器に水はたまらない。
p.117 自分にとってすごく都合がいいかすごく都合が悪い偶然のことを、人は運命と呼ぶ。
p.151 大事なことは、自分に向いていないことを経験して身体に刻み込むことだ。「アレをやるくらいなら、これを我慢してやる」「これならギリギリ我慢できる」。それが未来を選ぶ指針にもなるし、生きていく覚悟にも繋がるのだと思う。
p.153 人間のもっともすぐれた能力は、「思っても言わない」ができるところ。
p.194 歳を重ねることを、成長と呼ぶのだよ。
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(2025/8/26返却)
「あおむけ編」に続けて読んだ。
"「うつぶせ編」は、しんどさを受け容れ、自分と折り合いをつけるための一冊です。"
「あおむけ編」よりがちゃがちゃしてなくて、心に刺さるかな。
あと、やっぱり、ヨシタケさんの描くサラリーマンが私は好きだ。
一部抜粋
そうですね、発言が嫌味にならないように、気をつけてますネ。
愛してはいるが、許してはいない。
身体はいつも事後報告。
どうにか好きになろうともがいてきましたが、もう、きらいなままでいいんじゃないかな、と。
あえて言わないでいてくれる人たちのおかげで、世の中は今日もまわってる。
オナラをする時は一番カッコイイポーズで
歳を重ねることを、最長と呼ぶのだヨ。
我々にはドライフルーツ的な価値があると思うのよネ.
おわりにより
不安や弱音を外に出すことで気持ちが楽になる人
言語化することで、ぎゃくに不安がよぎり強化されてしまう人
ヨシタケさんは前者だと思ってたみたいだけど、今、どっちか迷ってる。
私はどっちかな。
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息詰まりそうな時
自分だけじゃ無いよな
まぁ〜誰にでもあるよねって
くっすっと笑って
明日から頑張れそうな
「ヨイヨワネ」
枕元に置いて置こうと思います
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私は「不安や弱音は外に出すことによって気持ちが楽になる人」です。圧倒的に。ヨシタケシンスケさんの感性がやっぱり好きです。そこ?笑みたいなとこめちゃ突いてくる。
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一度読んだだけでは忘れてしまいそうなので手元にある置いて時々読み返したい本です。弱音といっていますが現実大肯定と良い方に考えたくなりました。気持ちを落ち着かせる事は我慢し過ぎない事だなと感じさせてくれる一冊でした。
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ヨイヨワネ→良い弱音 うつぶせ編
私は、こっちの方が断然好きでした。
それぞれの好み、感想があろうとは思いますが…
あおむけ編よりうつぶせ編でした
あおむけ編に「はじめに」があって、それぞれ別の編集者さんに選んでもらったとの事。
うつぶせ編を選んだ編集者さんの方が合うんだべな。
10分で読み終わります。
クスッとできます。
気に入ったのを抜粋しようとすると
ほぼ全部になるので、せず。
中年の悲哀が満載です。
この作品に共感できない人は、相当、陽キャ
この作品に共感できない人は、相当、元気
この作品に共感できない人は、相当、強い
この作品で、ヨイヨワネを味わうと
みんな同じだなぁと受け入れられた気持ちと
こればっかりではアカンの気持ちと
どっちもわいてきて
結果、元気をもらえる作品ではなかろうかと
そんな事を感じました。
読んでいて
ピースの又吉さんに通じるものがある気がしました。
YouTubeチャンネル「渦」
あおむけ派?うつぶせ派?
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人間には出来事から意味を見いだそうとする悪い癖がある。など金言満載。猫背でネガティブ、後回しのヨシタケさんを大きく支持したい。「さめろ!ほとぼり」とか、「生クリーム降りてこい!」とか、こういうヨシタケさんの命令形が大好きです。創造的な仕事をする人の苦しみがにじんでいて、前よりいっそう尊敬してしまいます。
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本当に疲れてるときは、文字が多いものは読めないし、ポジティブなのも読めない。
その時の私は、できない、と、無理、と、つらい、で出来ている。
ヨシタケシンスケさんは、たぶんそういう気持ちをわかっている人だと思う。
そこに、ほんのり嫌味にならない程度のポジティブを、努力で足せるようになった人なんだと思う。
だから、底に入った状態から、少し上がりたいとき、このシリーズを手に取りたいと思う。
私のお守りの処方箋になりそうな一冊。
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10分ほどで読み終わるが、クスッと笑えたりグッと共感したりうーんとなんとも言えない気持ちになったり気持ちが揺さぶられる。
個人的には、心地よい揺さぶりを得られた。
Posted by ブクログ
ヨシタケさんの作品を初めて読みました。
新生活でネガティブ寄りになっている今の自分に刺さる刺さる。
・「不安ですかー?!」「オー!!」
・身体はいつも事後報告
・さぐりさぐり、やすみやすみ、だましだまし
Posted by ブクログ
ヨシタケシンスケの弱音とスケッチだらけの冊子みたいな本。完全に大人向け。読むだけなら30分で読めちゃうけど、スケッチをじっくりみたり、言葉を何度も読み返したりしたくなっちゃうんだよなぁ。弱音を普段吐けない人は、ヨシタケシンスケが代わりに吐き出してくれてると思って読める。普段から吐いてる人は、そうそう!と思いながら読める。ちょっと疲れてる人におすすめしたい。
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先に読んだあおむけ変更に比べて余白が多く、あおむけ編がヨワネを吐き出すのであれば、今作はヨワネごと受容する感じがしました。
時々クスッとしてしまうだけでなく、もやもやしているものを言語化してもらえるとストンと腑に落ちる感じがとてもいいです。
Posted by ブクログ
言葉の少なさと余白の多さが、様々な感情を呼び起こす。 読む人の心の状態によって、見える意味が変わる不思議さがある。他人の弱音や本音は中々触れられないものだからこそ興味深く、自分一人が抱えている想いではないのだと安心もする。
Posted by ブクログ
ヨシタケシンスケさんのアイデアスケッチ集から、「ヨイヨワネ」=「良い弱音」を集めた「あおむけ編」に続く「うつぶせ編」です。両方読んでみて、私の心の琴線にふれた内容が多かったのはこちらでした。でも、これから手にされる方には両方を手にしてほしいです。
ヨシタケシンスケさんの心の弱音は、みんなの心の弱音なんです。きっと共感できると思います。そして、優しいんですよね、どこまでも優しいし、そんなに頑張らなくってもいいよ、弱くってもいいじゃないって…代弁してくれているかのような気持ちになります。たくさんの、とどめておきたい言の葉があったんですが、その中の一つだけあげておきます。
『世界を壊すのも直すのも、感情なのだ。
本当に大事な場面で、理屈は役に立たないのだ。
人間は、理屈ではなく、感情で未来を決める。
そのせいで世界は、時としてメチャクチャになってしまう。
そのメチャクチャな世界を
もとどおりにできるはずだ、もっとよくできるはずだ、と
信じる力は、理屈ではない。
「世界はいいものであってほしい」という感情だ。』
今でもって世界では、争いが絶えないことを憂いているんですよね!誰もが安心して暮らせる平和な世界、世界はいいものであってほしいという感情は持ち合わせているはずなんですよね…。1日も早く世界中の人たちが、世界はいいものって実感できるようになりますように…!!
Posted by ブクログ
パラパラとめくりながらクスッと笑いつつ楽しめた!共感する弱音、ユニークな弱音、さらにはハッとさせられる教訓のような一言もあったりと、様々なメッセージが描かれていて、何度も読みたくなるような作品でした。
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「うつぶせ編」は、しんどさを受け入れ、自分と折り合いをつけるための一冊。
こちらの方が「あおむけ編」よりも共感することが多いように感じた。
以下、一部抜粋。
↓
作業は早いですよ。雑ですけど。
気を使われるくらいなら気を使ってやる。
身体のしんどさと気持ちのしんどさの見分けがつかない。
疲れやすさがすごい。
今決めなくていいことはけっこうたくさんある。
日々、「できなさ」にむきあうつらさ。
そんなもの、できなくたっていいはずなのに。
「わからない人にわかってもらおうとしない」
今日じゃなくていい。決めるのもはじめるのもやめるのも。
身体が衰えていろいろわかってきて、ひと言でいうと「さみしい」ってことなんです。
Posted by ブクログ
この本はいわばイラスト集です。
イラストと一言二言の色んな弱音が描いてあるだけです。
文章ではなく、脈絡もない。
LINEのスタンプのようにそれ一つだけで完結するイラスト集。
ただ、「今の自分ってこれかも」という共感を見つける。
「分かるわー(だって今の私これだもん)」を探す作業。
探したからと言ってどうにかなるわけでもなし。
解決もなければ進展もなし。
「私にはひとつだけ得意なことがある。人前で元気そうにふるまうことだ。」これとイラストが書いてあるだけ。
そうなんだよな。。。
元気がないことを隠しちゃうんだよな。。。と、改めて自分思う時間がこの本。
Posted by ブクログ
こちらは下巻扱いかな?
あおむけ編とちょっと違い、1ページに1つのイラストです。
なんとなく詩集というか、日めくりカレンダー的な印象でこれもまた気軽に読めていい。
『あおむけ編』『うつぶせ編』どちらにしても弱い自分を肯定してくれている、励ましにも似たとらえ方で読めて気持ちがちょっと楽になる心のサプリメント的な1冊でした。
Posted by ブクログ
共感できるものや、こんな弱音を吐いていいんだなということが書いてあって、心が少し軽くなりました。
覚えておきたい言葉
●他の生き方を知らないだけなのだ
●まア全部ダメってこたぁないだろう
●あきらめることで生まれる希望もあるのです
Posted by ブクログ
この本を手に取った時、新しい責任ある役割をまかせられて、弱っていた時だった。
今はその時よりもずっと遥かに弱っている。この本を読んで、スッキリしたとも前向きになったとも楽しかったとも言えない。ただ、辛い状況でもペラペラとめくれた。
なんとなくスラスラ読めた。
しんどくなかった。
Posted by ブクログ
あおむけ編に続くうつぶせ編
こちらはあおむけ編よりもイラストが大人。
描かれる人物も大人だし、スケッチも写実に近いながらもヨシタケシンスケさんらしい暖かみが感じられる大人テイスト。
そうか…
ヨシタケシンスケさんも更年期でこんなに苦しんで、弱音を吐きながら生きてるんだ…
と、更年期真っ只中の自分ももっと弱音を吐いてもいいんだ!と思わせてくれる。
何の言葉も添えられていないたくさんのスケッチ
そこに、ヨシタケシンスケさんが上手くいかない今日を描くことでなんとか乗り越えていることを感じさせる。
「不安や弱音を外に出すことで気持ちが楽になる人」と「言語化することで逆に不安がより強化されてしまう人」がいること。
そして、自分がどっちなのか…と
ヨシタケシンスケさんは心配している。
でも、ほとんどの人は弱音を吐いたほうが気持ちが楽になるんじゃないかな。
「弱音を吐いても大丈夫」とこの本を読めば楽になる人はきっと多いはずだ。