ヨシタケシンスケのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「メメンとモリときたないゆきだるま」にすごく救われた。
「なんかみんながボクを見てガッカリしてる。わかるよ。こんなはずじゃなかったって思うよね。」
「こんなはずじゃなかった」
私は今まで何回この言葉を自分自身に使っただろうか。
そして、何回言われただろうか。
すごく重たい言葉だなー。
他人から貰ったときはやっぱりつらかった。
自分は、その人が思い描いていた「理想」から外れてしまったのだと感じるから。
でも、これを読んで、自分の心の中にいるかつての「きたないゆきだるま」にもう一度会えたような気がする。周囲が本当にガッカリしていたのかどうかは分からない。それでも、そう捉えてしまうほど、私は疲れ切っていたのだと思う。誰かの期待に応えられなかったことよりも、そんな私を自分自身が許せなかったのかもしれない、と。
そして今、私もどこかの「きたないゆきだるま」に会いに行きたい。私は「人は経験した分しか優しくなれない」と思っている。もちろん、経験しなくても思いやることはできるけれど、それはきっと想像の範囲内。そして、想像の仕方も、想像力の大きさも、想像の方向性もみんなバラバラ。「いろんな意見がある」という一言で片付けてしまえばそれまでだけれど、やはり自分が傷ついた経験があるからこそ、気づける痛みがあるのだと思う。寄り添える感情があるのだと思う。同じ目線に立つことができるのだと思う。
「だれもわるくない。だけど、だれも、しあわせじゃない」
この苦しみの渦中にいる人に「あなたはあなたのままでいい」と伝えられる人でありたい。そんなどこかの誰かを想うことは、本来の自分を救うことでもあるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
幼なくとも大人になっても大事にしたいマインドを改めて教えてくれた。短くも深く心に残る作品だった。
姉のメメンと弟のモリ。2人の会話の中で死生観についてカジュアルにシンプルに描かれている。
私が特に心に残ったのはどの選択肢も肯定していること。一つのことをじっくりやり通すために頑張っても良いし途中で方向転換しても良い。明日終わるかもと思って死ぬ物狂いで取り組むのも良いし、いつか解決するからといったん放置したって良い。人生は楽しければ得と思いがちだけど別に楽しくなくたって良い。どれをとっても価値のあるもので悪くないよって教えてくれるようなメッセージ性の強い絵本だったし、何よりやはりヨシタケシンスケさんの緩い文字とイラストが好きだなぁと思わされた。
将来子どもが出来たら読み聞かせたい本No. 1。 -
Posted by ブクログ
◉今回もヨシタケワールドがさく裂です。
おねえちゃん(みーちゃん)も、
お母さんも
お父さんも
『赤ちゃん返り』 しちゃいます。
ちまたには その赤ちゃん返り専用の施設や
サービスもあったりして、
(カラオケや漫画喫茶みたいな?……)
お父さんは、会社の外回りの途中で、
ちょっとそこへ立ち寄り、『赤ちゃん返り』
しちゃったりするのです。
手ぶらでもOK!です、そこは。
衣装も(ロンバス)も、おしゃぶりも、
備え付けサービスがバッチリです。
そこでは、誰でも、お手軽に
『赤ちゃんがえり』ができるのです。
会社の部長も、取引先の部長も
みんな、普通に 赤ちゃん返りしちゃいます。
おじいちゃんまでも?
-
Posted by ブクログ
ほんの小さな、輪ゴムに、
少女の壮大なロマンが詰まっていると云う
お話しです。
誰にでも、自分だけの大切なこだわりが、
あるのです。
他のひとには理解されないけれども、
他のひとにとっては、
つまらない・くだらない
ことであったとしても…。
彼女にとっては、それが『輪ゴム』でした!
誰にも邪魔されない、自分だけの輪ゴム、
お兄ちゃんの「おさがり」ではない、
ずっと欲しかった自分だけの、
唯一の宝物!
なのに?
ある日!、突然!、その『輪ゴムが』っ!
○○しちゃうんです。
少女の目がテン!?に、……、…!‼️
最高にわろた(笑)瞬間でした。