【感想・ネタバレ】やわらかい頭の作り方 ──身の回りの見えない構造を解明するのレビュー

あらすじ

誰にも「考え方の癖」があり、自由な発想が妨げられている。自分の「常識」や「価値観」や「見方」が絶対でないことを知り、創造的思考を広げるヒントにしよう。

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Posted by ブクログ

読み進めていくうちに、頭のひだがどんどん増えていっているような感覚でした。
今までの自分にはなかった発想や考えが次々と書かれていて、世界が広がるような、他の本では得られない体験ができました。

何回も読みたい大切な1冊。

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2025年06月29日

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ネタバレ

なんせ 工学部出身の 方の書いたもの。

むずかしい。

絵は 面白く見ました。

柔らかい頭も フリーズ状態の 頭になりました。

ぜひ 作者も言っているように

抽象的ではなく 具体的に お願いします。

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2020年06月13日

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やわらかい頭の人はたくさんの視点を持っていて、視点の数がやわらかい発想に結びつくんですね。この本ではそれらの視点が学べます。特に「両極を折り曲げてみる」はお気に入りの視点。「好き」の反対が「嫌い」ではなく「無関心」となる理由がわかります。人とは一味違う視点を手に入れたい人は是非。

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2020年02月10日

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まず自分が頭がやわらかくないということを自覚する、つまり客観視できるかというところがまず大事だとわかった。この認識している人としていない人の差は激しい。自分もそうならないよう気をつけたい。

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2019年04月13日

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大好きな細谷功さんの本。
細谷さんの書く内容は、無意識に思い込んでることを違う見方ができることを気づかせてくれます。

柔軟な思考をしていたいものです。

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2024年02月03日

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わたしは「アナロジー思考」や「具体と抽象の往復」がどうも苦手。新しいアイデアを考えるのも苦手な、いわゆる「頭がかたい」タイプ。
本書は、そんなわたしでもスラスラと読み進められた。「頭をやわらかくして考える」ことついて、ヨシタケシンスケさんの可愛いイラストと共にやさ〜しくわかりやす〜く説明してくれる本
著者の「アナロジー思考」「具体と抽象」で挫折してしまった人にもオススメ。この本を読み込んで、再チャレンジするべし。

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2023年12月07日

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Web連載ものの再構築本。この手の本は、人気のある著者が、請われて持ちネタを軽く披露する内容が多いので、既読感が多くなりがちだが、軽い気持ちで復習がてらすいすい読めるのは良いかも。

P93の、「成功」の反意語は「失敗」か?ー両極端か中庸か、が本書のハイライトか。
「成功」の反意語は「失敗」ではなく、「何もしないこと」、
「賛成」の反意語は「反対」ではなく、「意見がないこと」、
「好き」の反意語は「嫌い」ではなく、「無関心」、
最後の例は有名だけど、刺激になる。

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2022年04月30日

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自分のこれまでの固定観念に捉われず、一歩引いて世の中を眺める“視点”と“視座”を見つける事が出来ます。

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2022年02月20日

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サクサク読み進めました。
自分でも気づかないうちに頭が凝り固まっていたなと自省する部分も多かったです。
社会人としてキャリアが長くなり、知識や経験が積み重なってくるとそれが頭を固くする理由にもなるので定期的に読み返したい本です。

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2021年11月08日

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「ゼロからイチを生み出す人?」
「頑固にならない?」など考えてましたが

「考えることができる人」

常識は非常識になる可能性がある
常識だからと思考停止にならず、なぜ?という気持ちを持つことが大切

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2021年04月09日

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ネタバレ

ヨシタケシンスケのイラストが素敵
目に見えない構造を明らかにして、やわらかく生きるための思考のヒントを与えてくれる良著
物理法則は人にも当てはまるという発想面白かった。

メモ
・あえて知っていることを全て語らずに究極にシンプルに表現してみる
・自分は特殊だと考えてしまう一般性の存在。それを意識して一般化と特殊化をつかいわけていくべき。
・作用反作用の法則
・心のドップラー効果 近づいてくるものと過ぎ去ったものは見え方が違う
・資産はいずれ重荷となる
・数字はアイデア貧者の最後の拠り所であることを肝に銘じる。最後の最後まで数字を頼りにすることはやめること。または新たな物差しを考える
・決定論と確率論

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2021年02月10日

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ヨシタケシンスケさんの挿し絵で購入
文章も非常に分かりやすく、感情と事象をわけるための頭の整理にとても役立ちました。
読みやすく挿し絵とマッチしていて、何度も読みたくなります。

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2020年01月27日

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最近人と衝突することがあったとき、自分のなかの常識が覆されていく感覚があった。

そのとき思わず言ってしまったのが「まわりにそういう人がいなかったから戸惑っている」という言葉。

そこで思ったのが、自分の常識が他人の常識ではないというのはわかりつつも、まわりのたかだか10人くらいの意見と同調すれば逆観的に見て常識になる、というわけではないということ(類は友を呼ぶとも言うし)。

また、話しながら「私だったらこうされるとこうなるから、こうかなと思った」という表現を自分が何度も使っていることにふと気付いて、おや、自分は知らないうちに主観で自分が感じたことを相手に適応することで相手の立場に立った気がしているんじゃないか?と怖くなったこと。

そして、わかりあえないことに苛立ちを覚えたことで、自分は本質的には「話せば自分の正しさをわかってもらえる」と思い込んでいるのではないかと考えたこと。

たぶん「柔軟だと思っていた自分」を疑い始めたことで、この本を手に取ってしまったのだと思う。

結論、いい意味で「正しい」とか「間違っている」という概念がなくなり、逆に何を信じたら良いのかわからなくなった。

本のなかで、まずグサリと来たのは

「心理パンチを1番浴びるのは、不用意に中途半端に近づいたとき」

「思考停止は何かの原因を環境や他人のせいにしたとき起こる」

という2つの言葉。

実際今回の衝突の原因は「中途半端な知識で助言した」「他責にした」ことだったので猛省した。

次に、今の自分にドンピシャだったのが「常識とは自分勝手に用いられる怪しい言葉」であるということ。

自分の常識と他人の常識があることを忘れてはいけないし、別の視点から見ることも大切だし、「良い」「悪い」ではなく「どういう場合に成立するのか」という前提条件も読み取らないといけない。

同様に、「作用反作用の法則」というのも、常識を疑ううえで大切な考えだと思った。

たとえば、つまらないテレビ番組が多いと嘆く人がいるが、その理由は視聴者がそれを望んでいたりするから。「あの部下はホウレンソウができない」と文句を言う人はホウレンソウがしづらい空気を出している。というように、意外と原因は相手ではなくこちら側にあったりするらしい。

今回わたしは、「相手が悪い!」と最初に思ってしまったが、起爆剤だったのは他でもないわたしなのだと思う。わたししかいなかったし。

そして最後に印象的だったのは、「人は自分自身や自分の体験を特別だと思っていること」。たとえば深刻な悩みを抱えていたとして、事例を用いられてアドバイスをされたとしても、「いや、それはまた別のケースだから」と聞く耳を持たないらしい。

だから、「自分にも当てはまるのでは?」と気付くことが大事だし、逆に相手の話を一般化してしまうとムッとさせることになるので特別な事例として聞けばコミュニケーションは円滑に進む。

「相手は特殊な存在、自分は他者と同じ存在」と考えることで、自分が特別であるという思い込みを外す。自分が正しいと思っている限り、考え方にも進歩はない。

これーーーー!!頑固な人は進歩しないという。そんなのイヤだ!!

他にも、最近ずっと考えていた「論理と感情」の話が出てきた。私は論理がないと人を納得させられないが、感情がないと人の心を動かせないのでそのバランスをどう取れば良いのかわからなかった。

本書では「集団の意思決定やルールづくりは論理に基づく必要があり、個人を動かすのは感情やこころ」という極めてシンプルな結論に至っており、そういうふうに捉えていけば良いのだなと納得した。

話は逸れてしまったが、とにかくどの思考法も今のわたしにとってはバチバチに刺さるものばかりだったし、次に誰かとぶつかったときは(ぶつかりたくないけど)もう少し言葉を選んだり自分を疑いながら有意義な議論が交わせるんじゃないかなぁ。いや話せるといいなぁ。

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2020年01月12日

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ネタバレ

実はイラストを描いているヨシタケシンスケ氏が元々好きで、ある意味ジャケット買いをした本書。

頭の柔らかさ、というと発想法が先攻イメージとしてあるが、どちらかというと"自分を知る"に重きを置いた一冊。
知らず知らずのうちに、いろんなバイアスが掛かっている。
この辺りは言われてみないと判らない事が多いので、自分を知る良いきっかけになった。
読んで良かった一冊。

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一般的な「頭が柔らかい」
・一つの価値観や考え方に固執せずに、状況や相手に応じて柔軟に変化することができる
・他人が考えつかないような新しいアイディアを多数考えだす事が出来る

一般的な「頭が固い」
・自分中心の一つの価値観に固執して、他人の価値観や考えを受け入れない
・慣習や前例など古い常識を絶対視して、新しい現象を否定的に捉える


これらを踏まえると"頭が柔らかくなる"為のポイントは下記
・自分の考えに固執しない
・旧来の慣習に捉われない

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頭を柔らかくする為のファーストステップは
自分の思考の「癖と偏り」を認識すること

【心の癖を理解する】

■思考回路が行動を決める

「あの時に戻れたら、、」
「若い時に勉強していたら、、」
⇒仮にタイムマシンがあって時間旅行が出来たとしても、同じ結末になる可能性が高い
 ⇒その時の個々の選択はその時のベストorベターだと思っているから

ポイントは、後悔をすること・しないことがあるのではなく、
”後悔をする人”と”しない人”の二分類だという事

多くは「後悔をする人」だが、
この場合は行動レベルではなく思考レベルを変えないと結果が変わらない

■遠くのものほどありがたく感じる

偉人や成功者の言葉はよく聞くシンプルなワードなのに重く感じ、
欧米ではこうやっている、と言われると妙に説得性がある。
親より親戚、学校の先生より塾の先生のアドバイスを聞く。
社内の人間がいくら言っても聞かないものを社外のコンサルが指摘すると改善する。

⇒「遠くのもの」の方がありがたい、というバイアス

"頭の使い方"という観点では、経験や知識を積み重ねると「より近くの物」で済ませようとする
⇒"頭の固さ"の要因のひとつ

頭がやわらかい人ほど、遠くの物からヒントを得ようとする
・回転寿司:ビール工場の生産ラインから
・マジックテープ:オナモミ(セーターにひっつく草)
・万有引力の法則:リンゴが木から落ちる様(=月と地球の関係)


■みんな”自分は特殊”だと思っている

一つ一つが特殊だ、という認識になった瞬間に思考停止してしまう
ex)本を読んで「これは特殊なケース」「自分には当てはまらない」と思った瞬間に学びや気づきが無くなる
 ⇒学びを得ようとする際には「自分との共通性」を探すことが大切

「自分は特殊だ」と考えてしまう一般性を意識し、
一般化と特殊化をうまく使いこなす事が学びを得るポイント

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【物理の法則は人間にも当てはまる】

■作用反作用の法則

テレビが"くだらないバラエティ"ばかりだと言う人がいるが、
その番組ばかりになるのは一番視聴率が取れる=視聴者が望んでいるから

物理学と同じように、物体と物体・事象と事象は関係性がある
(テレビの例で言えば、「制作側」と「視聴者」の需要供給の関係)

・報告ができない部下が多い!
 ⇒部下にも原因があるが、その部下に対しての働きかけの仕方はどうか?

・年賀状がたくさん来る人
 ⇒年賀状をたくさん出している人
 (同様に、情報収集が得意な人は多くの発信をしている)

■ドップラー効果
 (近づいてくるものと、過ぎ去った物は見え方が違う)

例としては、救急車のピーポーピーポー音

・子どもの時の20歳は大人に見えるが、30歳からするとまだまだ子ども
・年収があと100万上がれば豊か!…と思うが、実際貰うと意外と足りない
・自然を壊す都市開発反対!を叫ぶ人たちの住んでいるエリアは昔の開発地だったり

■フラクタル効果は身の回りにもある

社員5名の会社と、社員10,000名の会社、社長はどちらが大変か?

フラクタル
⇒複雑な事象の細部を見れば類似の複雑さがある、という数学的ワード(雪の結晶など)

上記の例で言えば後者の方が激務のように思えて、
優れた幹部がタスク処理をしてくれたり、
業務の細部まで把握しなくても良い、採用面でも優秀な人材を入れやすい等の良い側面も多い

問題の質こそ違えど、「大変さ」「複雑さ」は同じと考える見方もある
⇒無意識のうちに、大きい組織のリーダー=すごい、というバイアスを掛けている

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【メリットは必ずデメリットになる】

■資産はいずれ重荷になる

アメリカのコメディアン、ブレッド・アレンの言葉
「有名人とは人に知られる為に生涯働き通し、その後は人に気づかれないようにサングラスをかける人」
 ⇒”目立ちたい”の行き着いた先は、皮肉にも”目立たない”ように生きること

他の例
・有名な企業ブランド=サービス認知は高いが、チャレンジ精神溢れる人材は集まらない(=ブランド目当てが多い)


■成功の反意語は失敗か?

"成功"と"失敗"は両極にあるが、中間には"何もしない"状態がある
⇒成功と失敗は紙一重であり「結果」と捉えると、違った両極が生まれる
 ⇒"何か行動する"と"何も行動しない"という両極

ロベルト・バッジョ
「PKを外す事ができるのは、PKを蹴る勇気のある者だけだ」

■線を引くことの功罪

複数の人が共通のルール・認識で暮らす為に、人間は"線を引く"
ex)国、組織、選挙区、日付変更線etc

線を引く事の弊害は何か?
・本来は連続的に変化する物や事象を無理矢理に区分化している
・一度引かれた線は固定的になり、ギャップを引き起こす

ex)
・速度制限=40km/h未満は"安全"、以上は”危険”
 ⇒60km/hでも安全な道もあれば、30km/hでも危険な道も
・電気自動車は"電機業界"か"自動車業界"か?
 ⇒業界や部門ごとに区分けすると判りやすいが、逆に曖昧になる本末転倒な事も

頭の中をやわらかくするには問題が生じた時に以下のように捉えること
・「線」が間違っているのか?
・もしくは「線」は便宜上の道具だから、問題が発生して当たり前だ


■自由旅行とパッケージ旅行、どちらが自由?

一般的には自由旅行の方が自由度が高く、発見も多い
⇒実は行き先を自由に選択しているように見えて
 「自分の思いつく範囲の中で」という制約条件の下で選んでいる

本当に新しい発見をしようと思ったら、パッケージ旅行に身を委ねるのも手である

他の例
・CDは楽曲DLによるバラ売りがメイン
 ⇒アルバムというパッケージ買いの方が、聞いてみたら良い曲=発見に出会える

好きな物ばかり選んでいては成長や新しい発見が無くなる、と言うが、
パッケージ販売の良さを見直しておくと視野がさらに広がる

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【対比と軸で見えてくるもの】

■具体と抽象

抽象的で判らないとよく悪者扱いされるが、抽象表現のメリットもある
・一度に多くの物を当てはめるので応用が効く
 ex)個々ではなく、男性はコチラ・女性はコチラと性別で大分けする
・解釈の自由度が高い
 ex)昼食を食べに行きましょう=中華なのか和食なのか?中華ならラーメンなのか炒飯なのか?(塩?味噌?豚骨?)

別の例になるが、「話が上手い人」は抽象と具体の往復が上手い
例え話をする際に「要するにどういうことか?」と一度抽象化し、身近な例に再度具体化する、など

抽象的なことを毛嫌いせずに、自らの経験や知識に照らし合わせて「具体と抽象の往復」をする
⇒最高の頭の体操になる

■形から入るか、中身から入るか

新人営業が1日に5件の訪問をする、
本を読まない部下に月に3冊の本を読ませる、
というように、"回数をこなす"事を目標設定するケースは多い

手段先攻のメリット
・「形」という実質的な行動から始められること
 (中身重視の人ほど、形すら出来ずに終わるケースも多い)

手段先攻のデメリット
・中身が伴わずに「とにかく形だけ」で終わる事もある
 (手段の目的化、という本末転倒な事に)


形か中身か、という話はつまり「手段か目的か」という事
「形から入る」=いずれ手段が定着し、いつの間にか目的を達成している状況を狙う

中身が重要なのは勿論だが、その為に一件不合理な"形から入る"ことも時には重要と認識しておく
⇒柔軟に創造的な発想が出来る人は「現実と矛盾」についても柔軟に対応する事が求められる

■時と金は同じもの?

訪問販売やセールス電話に対して「忙しいから」「時間がないから」
⇒多くは"本当に時間が取れない"のではなく、
 「他に大事な事がある」=「優先順位が低い」ということ
 (したがって、この断りに対して「いつなら空いてますか?」の返しは無意味)

同様にお金に関しても「何も買えないほど貧困」という人は多くはない
⇒「値段が高いから」という理由は「優先順位が低いから」
 ⇒重要度を更にアピールする、など自分で改善できることも

■「同じ」と「違う」は大きく違う

・「同じ」ことをするには何も考える必要がない
・「違う」ことをするには、多数のオプションの中から選択をする、という頭を非常に使うプロセスが要る

さらに、
・「同じ」ことをするには理由が要らないが、「違うこと」をするには理由が居る
・「同じ」は一つだが、「違う」の選択肢は無限にある

普段から頭をやわらかくするために、
安易に「一律〜〜」という言葉を使うのを辞める、常に「違う」ことをやる意識付けをする
⇒自分の頭を使って考える練習になる


■決定論と確率論(万馬券を買える人、買えない人)

決定論:結果には然るべき原因がある、原因が明確なら物事が進む先は予測できる
確率論:物事の挙動は最終的にはある確率をもって決定されるが、一つとの結果として予想する事は出来ない

確率論者
⇒常に不確実性が高い状況で挑戦し続ける起業家精神を持った人に多い

決定論者
⇒ある程度確立された、安定した世界に生きている人に多い

確率論者は失敗しても「数を打つ」ことを常に考えて「夢を叶えるまで」挑戦し続ける
実質的に「夢は叶うと信じている」ように見える

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2017年08月15日

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身の回りで起こっていることの構造を知り、物の見方を変えてみよう。発想を転換してみよう。ということを促す一冊。

頭のかたい人はそもそもこの手の本を手に取らないから、本を手に取ったあなたは頭が柔らかい。あるいは柔軟な発想をしたいと思っている。と、序文に記されていて、確かにその通りかもしれないと思いました。
絵本作家のヨシタケシンスケさんが挿絵を描いていて、その挿絵も楽しめます。

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2016年08月07日

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新しいアイデアを出すためには、
自分から遠い世界の情報を普段から仕入れる

業界内では、所詮既存品の延長

問題であることすら認識していない問題、に
気付く習慣付け。意識。

水は低きに流れる。
人間は放っておけば、楽なほうに自然にいく。
一度楽になると、誰かの力を借りる、道具を使う、など物理現象での解決策が必要。

PKを外すことができる人は、
PKを蹴る勇気がある人だけ

常識、をだすことが思考の停止状態。
絶対的な目的か、単なる手段の1つか

数字とは、
万人が同じ物差しで客観的に比較し、表現する必要がある、時。
ビジネスとしては有効。
ただ、全員がわかる最大公約数だから、誰でも理解できる。すなわち、アイデアとしては斬新ではない。
目的によって使い分け。

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2016年02月20日

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ヨシタケシンスケさんのイラストに惹かれて読んでみたのだが、長すぎず読みやすくて的を得ていた。特に、中小と具体の往復の話は、日頃から感じていることだったので、答え合わせができた気がした。ただそれを、研修を提供している企業に分かってもらうのはなかなか骨が折れる。

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2025年05月25日

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この本は、簡単に言うと「自分の定義を常識を疑え。」だと、自分は捉えました。みんな自分なりの考えを持っていて、それは客観的に見れば違うということ。
自然現象と人の思考にも当てはまるというのは、自分としては新たな発想でした。

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2024年10月20日

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頭をやわらかくするということは、思考停止とならずに、考え続けることなんだろう。人は、楽になりたいから、経験から常識や線引き、または環境や他者のせいにして、思考を停止してしまう。そのことをまずは認識して、いま自分が思考停止していないか?を問うことをしていこう

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2024年08月16日

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細谷さんの文章とヨシタケさんのイラストが絶妙に合っていておもしろかったです。

柔軟に考えていける自分であるためにどんなことができるか、たくさんのヒントが得られる一冊でした。

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2024年07月01日

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発想力とかが昔っからなくて、頭が硬いとずっと思っていました

若干、思っていた内容とは違いましたが、頭の体操にはなったかなと思います

頭かたいって気づけてはいる!
あとは取り入れて定着するのみ!

ヨシタケシンスケさんの絵で少しほっこりします

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2024年06月02日

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頭が柔らかくなったかと言われるとそうでも無いけど、なるほどと思うところはいくつかあった。

始まり方が終わり方を決める
作用反作用の法則
心のドップラー効果
両極と真ん中は実は対照的であって、両端に見えるものは実は似ている

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2023年12月27日

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個人が当然だと信じている思考だけが全てではなく、相反する思考からも長所を見つけることが重要である。なぜなら物事には様々な相反するものがあるため、どちらか一方だけの考えに染まってしまうのは良くない。

平たく言えば上記内容のことが延々と書かれており、個人的に目新しいと思う内容は特になかったが、決めつけは良くないのだろう。柔らかい頭を養うためにも。

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2024年01月02日

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グループワークなどをとおして、
他業種の方と関わる機会があり、
違う視点で話されて受け止めきれない自分に気付き、頭固いなと自覚し、こちらの本をおすすめされて読みました。

結果、自分が逃げてきたことが色々と書かれていてグサグサきました。
思考停止し、興味の持てない打ち合わせ
常識的に考えてなくない?!と、友人への愚痴
等々。。。あぁ、固いな自分。と思い当たる場面がありすぎました。

結果論 確率論
感情 論理
などはあまり持ち合わせてない軸だったので
使い分けたり意識できたら
すこしコミュニケーションも楽になるのかな
と感じたところでした。


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2022年12月14日

Posted by ブクログ

自分中心からの脱却。自分が正しいという前提からの脱却。一度相手の考えを受け止めて、俯瞰してみる。
成功の反意語は失敗か?
成功と失敗は紙一重。=同意語。
成功の反意語は何もしないこと!!


北極↔︎赤道↔︎南極
北極と南極は、同意語。

挑戦する↔︎何もしない

賛成↔︎反対は同意語なぜか、、、?
自分の意見を持っている!
どちらでもない、意見を持ってない人が反意語である。

常識を疑え。

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2022年04月05日

Posted by ブクログ

世の中の常識を見直すきっかけになった。自分で考える力はこれからの人生を豊かに味わい深いものにしてくれるだろう。
成功の反対は失敗ではなく何もしない事である。
図を使ったわかりやすい表現があり視覚的にも楽しめた。挿絵もセンスがありクスッと笑わせてくれた!

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2021年11月11日

Posted by ブクログ

なんとなくわかっていることを言語化してくれる本。

人は易きに流れやすいことと物理法則は似ている。上へ行くのはエネルギーが必要で、下に行くのは超簡単。

成功の反対は失敗ではない。何もしないこと。失敗の反対も同様。成功=何もしない=失敗、という関係性。これ、北極と南極が反対ではなく、北極=赤道=南極の関係と似ている。

いま新しいチャレンジをする自分にはこのあたりが心に残った。違うフェーズで読むとまた違った示唆が得られるかもしれない。

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2020年07月05日

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今、クリエイティブな仕事をしていたり、ビジネスマン向けの本だった。今自分自身が学生っていう事もあって、将来役に立ちそうだな〜という雰囲気で、読むタイミングがちょっと早かったかなとも思った。

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2019年06月30日

Posted by ブクログ

抽象と具象がよかったので、同じ著者の同じような話を読みたく。

◯全体も細部も同じ形というフラクタクルの話を、身近なものにもあてはめているのがおもしろかった。フラクタクルというのも初めて知った。
◯頭をやわらかくする考え方がたくさん紹介されてる。まず疑う。ここからがスタートかも。自分中心から離れる→たまに忘れていらいらしちゃうのはこれが要因。相手からみるとどうか?を問うてみよう。長所と短所はどちらにもなりうる→何を目的として動きたいのかが重要。問題がいろいろ複雑になるとどこに向かって進んでるか、メリデメも軸がブレるとぐちゃぐちゃしちゃうけど、ちゃんと向かう方向を見てそこから問題を見るのが大事。

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2019年02月10日

Posted by ブクログ

決定論者と確率論者

問題解決できる領域
問題発見できる領域
問題だと認識できていない領域

問題だと認識できていない領域をいかに減らせるか
→思考の多角性や柔軟性

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2016年09月25日

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