【感想・ネタバレ】うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真のレビュー

あらすじ

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ほとんどの人に写真の才能がある。でも、ほとんどの人が写真を誤解している――即完売の大人気ワークショップをベースに、幡野広志ができれば触れたくなかっ「写真の話」。「いい写真」と「うまい写真」はちがう。「だめな写真」と「へたな写真」も同じ意味じゃない。うまくてだめな写真もあるし、ヘタだけどいい写真もある。「いい写真」を知り、「いい写真」を撮ろう。初心者~中・上級者まで、写真の価値観が変わる必読の1冊。

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Posted by ブクログ

写真の楽しさを思い出させてもらえました。

その昔。
私にも、自分の「好き」を残せるのが楽しくて、カメラを持ち歩いていた頃がありました。
自宅に帰れば、いつでもシャッターを切れるようにカメラは身近な位置に置いて。

フィルムで写真を撮り、暗室経験もあるくらいには熱中していたのに、最近はすっかりiPhoneばかり。
おまけにSNSに上げることとかまで気にしたりして。

昔はもっと純粋に写真を楽しんでいたことを思い出しました。
また、ファインダーを通して、自分の「好き」と向き合いたいなあ。
週末のおでかけは、バッグにカメラを忍ばせようと思います。





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2025年10月24日

Posted by ブクログ

写真の本じゃなくて映画やドラマなどを見た方がいいということで、見た方がいい映画や漫画など紹介してある。
さらに、カメラと被写体の距離の話や照明にあったシャッター速度など、実用的な話もあり非常にためになる本。

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

ブックデザインが可愛すぎる。
そしてイメージとは違った幡野さんの口調。ズバズバと物を言う様子が面白い。
この本を読んでRAWで撮るようにしてからは失敗とか気にせずどんどんシャッターを押すようになった。結果としてイマイチなものが増えたけど気に入った写真も増えた。
ちゃんと知識を持った上で最後はちゃんと撮る対象のことを考えるっていう一番大事なことを教わった。始めたては小手先のテクニックを求めちゃいがちで自分もそうだったけど今ひとつだった。
これから定期的に読み返したくなる本。

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2025年07月22日

Posted by ブクログ

表紙とタイトルから思わず衝動借りした本。カメラ初心者向けの本と、作者の幡野さんは言ってますが、生き方全般に通じる本だと感じました。私はカメラを少しかじってますが、改めて「原点に帰ろうかな…」と思わせられた本でした。文章はぶっきらぼうなようで優しく、本質をついている感じがして、読みやすかったです。

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2025年06月27日

Posted by ブクログ

なかなか最近写真を撮れておらず、その中で写真と向き合う時間を作るために手に取った本。
考え方とかそういう部分が多いけど読んでよかった。

自分にとって伝えたいことってなんだろう

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2025年05月26日

Posted by ブクログ

ラフな文体で読みやすく、難しい技術的なことや細かな数値などはあまり登場しない。それでもためになった。前から「いい写真」とはどんなものなのか良くわかっていなかったが、ひとつの考え方を得られたように思う。無理に「うまい写真」を撮ろうとせず、自分が面白いと思うものを自由に撮れば良いという、考えてみれば当たり前のことに至った。そうしていれば、後になって見返して楽しめる思い出を残せる。写真を撮るというハードルを下げ、撮りたい気持ちになる。

著者は親バカなようで、息子にカメラを持たせて自由に撮らせた写真を絶賛している。見てみると、確かに味のあるいい写真に思える。難しいことを考えずに面白いものを面白いと思える感性を磨いて自由に撮れば、写真を楽しめると同時にいい写真が撮れるらしい。

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・「いい写真」とは何か?
本書の中心となるテーマ。「いい写真 ↔︎ ダメな写真」という評価軸とは別に「うまい写真 ↔︎ ヘタな写真」があると言う。うまい写真がいい写真とは限らない。また、うまくて、かつ、いい写真はプロ含めてもほとんどなく、趣味としてなら余計に「ヘタだけどいい写真」を目指すべき。
いい写真とは見た人に感情が伝わるものだと考える、と著者は書いている。これの説明の中で、10歳の小学生の書いた「さしみ食わせろ」(※)という習字が例としてあげられている。とても分かりやすく、なるほどとなった。これは写真に限らず、アート作品全般にも通用する考えと思う。

※決して達筆とは言えない「さしみ食わせろ」の習字。それだけ見れば拙い習字だが、お母さんの説明書きで背景がわかる。習字を書いたのは10歳で亡くなった少年。病気のため刺身が好物にも関わらず生ものを食べられなかった。そんな背景情報と共に見ると、見る者は心を揺さぶられる。

・写真とメッセージ
『いい写真とは(感情が)伝わる写真です。だけど、言葉がなければ伝わりません。』とある。言葉がなくても伝わる写真は確かにあるが、それが撮れるのは世界の写真史に名を残すほどの人物だとまで言っている。前述の「さしみ食わせろ」も、作品だけでは背景がわからない。お母さんの説明文があるからこそ、作品として成立する。
これもアート全般に通用するように思った。現代アートなどで「見たままに捉えて楽しめば良い」と聞くが、素人にはそれが難しい時がある。作品の見方がわからなくて困る時がある。その作品がなぜ素晴らしいのか、なぜ高価な値がつくのか、なにが評価されてそこに展示されているのかが知りたい。そういう考えはアートに詳しい人にはどう映るんだろう?

・三分割構図
カメラの入門書やWebサイトで良く見る三分割構図を全否定しており、衝撃だった。よい写真の考え方に加えて、この本で得られて良かったことのひとつ。レンズの端の方ほど歪みが生じることもデメリットとして挙げられている。これからは構図にとらわれず、中心で撮ることを意識してみようと思う。

・写真のことは写真以外から学ぶ、としていくつかの映画や書籍が紹介されている。興味が湧いたので備忘録として残す。
 - 映画『未来を写した子どもたち』 女性写真家がインドの売春地帯に住む子どもたちにカメラを渡して写真を教えるドキュメンタリー。
 - 漫画『バガボンド』
 - 映画『ザ・マジックアワー』 綺麗な光について語られる。
 - 映画『レヴェナント:蘇えりし者』 朝夕合わせても1時間程度のマジックアワーに撮影している。
 - 書籍 安友志乃『撮る人へ』

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

すごくおもしろい。
写真を撮るときにどんなことを気をつけて撮ったらいいか、当たり前なのかもしれないけど大人になると忘れがちなことが書かれていた。
感動したものを撮る、誰かに伝えたいものを撮る、そのために写真を撮ったりしてるはずなのにいつの間にかどこかにアップすることとかかっこよく撮りたい気持ちが先行して撮りたいものがわからなくなってる人って多いと思う。

自分もまたインスタントカメラとかで良いから写真撮りたいな〜という気持ちにさせてもらった。

でも著者が言うように撮りすぎないでその時々の目の前の景色、匂い、空気など写真に映らないものも大切にしていきたい。

写真は写真以外から学ぶ。

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2025年02月12日

Posted by ブクログ

カメラを趣味にしていると言える程のレベルではないが、大学生になったころからカメラが好きで、撮った写真で家族や友人が喜んでくれる事がなにより嬉しかった。
以前に、良いカメラを使えば「画質の良い写真」は撮れるが、良い写真が撮れるとは限らないと書いてある本を読んで、その通りだと思っている。
この本でも、「良い写真」を撮るための基本的な考え方が書かれている。とても読みやすく、あっと言うまに読めてしまった。
・機材の中でもPC>レンズ>>カメラ本体。という優先度なのが印象的。まだRAWでの撮影には挑戦していないが、やってみたいと思う。
・構図はまずは中心を。たしかにどんなに良いレンズでも周辺の画質は落ちるから一番のスイートスポットは中心。トリミングが出来るデジタル時代なので当然なんだけれど。それに、中心であれば構図を考えるのは後回しにできるから、その分「光と影」に注力できる。30mmレンズが欲しくなった。

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2025年02月03日

Posted by ブクログ

読みやすくてわかりやすい内容だった。技術が開設された教則本よりも、実用的な例だけ参考程度に書かれているけど、それよりも考え続けることが大事。現像面倒であまりやってなかったけど、素人でもこれは必須でやらなければと思う。

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2024年10月25日

匿名

購入済み

待望の

ブログを書いているので写真をうまく撮りたかったのですが、一眼レフを買うほどではないので我流で撮っていました。そんな矢先に写真家の幡野広志さんが本を書かれたというので早速購入しました。技術的なこと少しと、後は心構え。写真の素人でも興味深く読むことができました。

#深い #タメになる

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2023年12月17日

Posted by ブクログ

6年前、コロナ禍で写真を始めた。こんなに面白いものがあるのかといたく感動して、夢中でシャッターを切った。やがて、何を撮ればいいか全く分からなくなってカメラを手放した。新天地に来た今、再びカメラを手に取っている。写真を再び続けるために読んだ本。

ぼーっとしてたら「いい」写真は撮れない。すぐ色んなことに感動する。そのための引き出しを増やす。面白い話ができる人間になる。写真以外の趣味を持つ。JPEGに頼んなrawで撮って現像しろ。カッコつけた伝わらないポエムやキャプションをつけるな。写真一枚にタイトルなんかつけられっこない。小学生でも伝わる文章を書く。光を味方にしろ。

そうだ、俺はカッコつけて生きている。もっと素直な感動や些細な機微を大切にする。上手く取り繕うとするな。写真だけでなくてそれは生き方の問題だ。この世に起こることに意味とかない。人生は茶番だし欺瞞に満ちている。でも自分だけの価値はある。そこに何かを見出すことはできる。

写真以前、の本。こういう本が読みたかった。出会えたことに感謝。

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2025年10月19日

購入済み

内容は素晴らしいのだが 電子書籍でフォントの大きさが変更できないのは困りました。

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2025年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カメラで写真を撮ることに興味をもっている。しかし、どうやったらいい写真が撮れるのか、疑問に思っていた。新聞の広告に載っていたので購入したのだが、撮り方のhow toというより、心構えの段階からの基本的なことを教えてくれる。いわゆるカメラオタクになるのではなく、自分の人生の一ページを彩るような、そんな人生の友としての写真論である。被写体への敬意、自分の「好き」を大事にする、写真以外の事にも目を向けることで、写真にフィードバックされることなど誰でにもわかるような言葉で平易に、しかも、解説ではなくエッセイ的に書かれているので、あっという間に読み終わってしまう。しかも、読んだ後に写真を撮りたくなってしまうのである。自宅には10年以上前に買ったミラーレス1眼があるのだが、久しぶりにこれをもって出かけてみようかっていう気持ちになった。最近でた「ポケットにカメラを入れて」も読んでみたい。

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2025年10月10日

Posted by ブクログ

いい写真を撮るために、こだわる必要の無い多くのことと、こだわるべき数少ないことを、繰り返しざっくばらんに語る。スマホで撮影している人も含めた対象に向けて語っている時と、作品をプリントするような人を対象に語っている時があって、それが特に断りもなく混在しているので、矛盾したことを言っているように感じることもあるが、著者のスタンスは一貫しており、読んでいて混乱することはない。

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2025年07月24日

Posted by ブクログ

いい写真は伝わる写真。

伝えるためにはその写真と一緒に説明する文章を添えよう。
確かにそうだなと。

それと伝えたいことがないと写真は撮らなくなる。
伝えたいことを増やすには感動するハードルをグッと下げる。
そのためにはいろんな物に触れる、経験する。
写真の本だけど、写真以外の趣味を持てと言われるとは思いませんでした。笑

写真を撮るのはまずは自分が感動するような状態になること。その後にその感動を伝えられるように文章を書くこと。

また被写体のことを考えるのも今までになかった視点でした。
彼女の写真を撮るときは、彼女のことを想って撮ろう。
自分の満足のためじゃない。

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

写真を撮るだけでなく、撮られる側の気持ちや周囲への配慮をすごく気にしているのが良く分かって納得した。

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

写真を撮るのが好きで狂ったように写真を撮るので、スマホの写真データで容量が圧迫されてあらゆる動作に不具合が出始めて、仕方なく写真整理をすることに。
過去の写真の数々を整理してると、色々工夫したりして撮った渾身の一枚より、普通に全体をぱっと撮ったようなものを残していることに気づいて、良い写真って何なんだろう...と思って、以前から気になっていたこの本をついに読んでみた。

かなり勉強になった。
文章は粗いけどその分読みやすく、私のような初心者でも1回読んだだけで内容がすっと入ってきた。
何より、よくあるカメラの本って小難しいアレコレが書いてあって、何だかなぁ〜本当にこれができるようになったら良い写真が撮れるようになってるの?と疑問に思うことが多かったんだけど、この本に書いてることは割とシンプルで腑に落ちる内容だった。

技術より関係性が大事。
まぁ当然っちゃ当然だけど、本当にそうだよね。
カメラロールを一生懸命見返しながら、大量のどうしても消せない写真に悩みながら、友達や家族との思い出を振り返ってるうちに、良い写真ってどういうものなのか何となく分かってきたような...

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

さしみ食わせろの書のすごさに感動しました。
良い作品と言うのは、見た人に感情が伝わるものだと言うことがよくわかりました。
自分も伝わる写真を撮れるようになりたいと思います。

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2025年04月14日

Posted by ブクログ

ムスメが幼い時に読みたかった。こっちを見て、ポーズをとった写真しか残っていない。ピントの合っていないものも消去してしまった。それはそれでかわいいのだけれど。

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

写真に対する価値観が変わった。
著者の主観が入った強気な文章なので人は選ぶと思うが、個人的に共感できる名言が多々あり興味深く読めた。

ほとんどの人に写真の才能はある。(才能がない人の特徴は大炎上する恐れがあるので言えないらしい)
才能がある人の特徴としては、好奇心旺盛で行動力があること。

また、素人は何を撮っていいのか分からず他の人の真似をしてしまいがち。
それではありきたりな写真しか撮れない。
じゃあどうすればいいのか。
答えはただ見たものを撮ればいいだけ。
空を飛んでいる飛行機を見たなら、撮ればいい。
釣れた魚を見たなら、撮ればいい。
人は気になった場所に目が行く。
それを写真におさめればいい。

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2024年10月16日

Posted by ブクログ

写真をこれから始める人に向けて、写真を撮る時の心構えや、これから学ぶうえで知っておいた方が良いことを書いた本。前半では写真との向き合い方などの精神的な話、後半ではカメラの設定や現像方法などの技術的な話が書かれている。「写真が向いていない人は向いていない」「YouTubeやSNSの三次情報を集めるのは時間の無駄」と、正直な意見を語っているところが潔くて良かった。ただし、少し偉そうな口調やトゲのある言い回しがあるため、苦手な人も中にはいると思う。

本書を通して学んだこと
- 写真の上手い下手と、良い悪いは別物。上手くてダメな写真もあれば、下手だけど良い写真もある。写真の良さは言葉を添えないと伝わらない。写真の説明をするのではなく、自分がどう感じたかを言葉にすると良い。
- 写真のために社会が用意されているわけではない。写真には被写体との関係性がうつる。被写体には敬意を払い、なるべくストレスを与えずに撮影する。
- 写真の質を高めたければJPEGではなくRAWで撮って現像する。

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・会話の距離で写真を撮らない
・自分だったら写真を撮られたいか
・タレントさんの写真を真似しない

・自分が何が好きなのか、何がいいかわからない人は、まずはSNSを一度やめましょう。SNSを見ていた時間で映画を観ましょう。本や漫画を読みましょう。それから音楽を聴いてください。自分の好きの感覚を養いましょう。

・写真って恥ずかしいくらい性格が反映するんだけど、自分で考える力がない人はそれが写真に反映します。行動力がある人はそれが写真に反映します。ナルシストの反映っぷりはすごいぞ。
これって人生も一緒だよね。自分で考える力がない人も、行動力もナルシストも反映されてるでしょ。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

写真は考える仕事。だれのために撮るか、撮る目的は何か。
撮る人は撮られる人をよく見ること。撮られる人の楽しさを邪魔しないこと。

みたままを撮ればいい。
構図を考える時間があるならとにかくたくさん撮れ。


いい写真とは伝わる写真。
でも写真だけで撮ったときの自分の感情やその場の空気、匂いまで伝わる写真が撮れる天才はそういない。ならば言葉を添えればいい。

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2025年08月20日

Posted by ブクログ

とても参考になります
写真撮る時に声をかけるのはついついやってしまいますよねぇ…確かに自分が撮って好きな写真は目線こちらにないやつだ…わかっていないところを言語化してもらうと助かりますねぇ

ちなみに後半部分はカメラの超テクニック部分なのでさっぱり理解できませんでした

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

笑ってしまった。直近で読んだ写真の基礎が書かれた本の内容を真っ向から否定して、そんな技術はいいから何を伝えたいかを考えて、みんなが撮るような似ている構図なんかから脱却して写真を撮るとか、そういった心構えが書かれていた。
砕けた口調の文体で、そこまで言い切ったら反発ありません??という内容やらで、おっかなびっくり読んだ。ひとまず下手でもたくさん撮って、その中の一枚でも誰かに伝わればいいなと思えた。写真も考え方がいろいろあるんだという至極当たり前のことに気付かされた。

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2025年07月14日

Posted by ブクログ

iPhoneで撮った写真はきれいだけど、面白みにかけるなぁと思っていた。
でもそれは機材の問題ではないとこの本を読んで気付かされた。
カメラはなんだっていい。
光と距離感を意識する。
そして撮る。とにかくたくさん撮る。

それだけ。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

積読チャンネルで紹介されていたのがきっかけで、まさに自分が長い期間感じているもやもやに対して何かヒントがあるかもしれないと思って読んだ。手に取ると見覚えのあるヨシタケシンスケさんがイラストを担当されていて、より入り込みやすかった。

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昔からカメラを持ち歩いて写真を撮るのが好きだったが、数年前のとある出来事以来、写真の勉強をしたわけでもないのにカメラを持ち歩いて写真を撮ることへの無意識の抵抗感が出てしまい、それでも撮りたい気持ちはスマホでの撮影で収めるようになった。
それとは別に、フロムの著書を読んでから我が子の写真を撮るのは子どもを愛しているからではなく自分の承認欲求のためではないのか、と思うようになり、それでも写真を残したい気持ちも大きく日々もやもやしていた。

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本書でいいなと思った、もやが晴れるきっかけとなった内容。

・”うまい写真”と”いい写真”は違う
・写真は「思わず見たもの」を撮ればいい、それは興味があったり好きなものだから
・写真はその人の視点で見れるのがいい(子供目線に合わせなくても、その身長差が、リアルな場面を思い出させてくれる)
・写真に限らず作品は見た人に感情が伝わるものであり、それは言葉を添えて初めて成立するものもある
・自分ばかり撮っていて自分が写っている写真がないと思っても、「たまには撮ってよ!」などというのは野暮、写真を見ると撮り手の姿も思い出される
・たとえ家族だとしても撮影にはデリカシーが必要。今やっていることを中断して「こっち向いて」とか、ドアップの写真を撮られたりとか、好きな人はあまりいない

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ついついやってしまう「はーいこっち向いてー」とか、すぐにカメラやスマホを取り出してモニター越しに我が子を見るとか、「私と子どもの写真も撮ってよ!」とかはやめようと思った。

後半の技術の部分は流し読みだったが、学生時代をずっと共にしてきた愛機のデジカメで、それを恥ずかしいとか思う変なプライドは捨てて、私の好きなものを撮り続けたい。

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本書の最後に書かれていた、心に留めておきたい文章を抜粋。

”写真をたくさん撮りましょう。だけど撮りすぎにも気をつけて。ファインダー越しよりも肉眼で見た景色の方が圧倒的にいいです。写真にはうつらない匂いや、気温や湿度や風や音を感じましょう。たのしさやうれしさや日々の忙しさも感じる。写真にはうつらないものこそ大切にしましょう。写真を見返すと何年後でも撮った時の気持ちを思い出せます。だから目の前の景色を大切に。撮った時の気持ちも大切に。”

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

写真を始める人向けの本でしたが、写真を撮っている
自分としても学べるところはあり面白かったです。
ただ書き方が少々過激なので、合わない人は多いかも・・

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

映える写真の撮り方や作り方は書いてない。前半は写真に対する心構え?、後半はカメラの設定やパソコンで現像する時の設定など。前半に心がグサグサになった。スマホでも一眼レフでもしょーもない画像にしかならないのは「好き」が言えないからなのか?と目から鱗だった。

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2025年02月03日

Posted by ブクログ

インスタ投稿で気になった『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志)。

単純にタイトル気になったからです。

何が良くてダメなのかと。

プロが言う事だもの、そりゃ気になる。

でも読んでみて思ったのは「撮影マナーを守って自分が撮ったものに対して「好き」っていう感情があればそれでいいや」っていう事だった。

別にすごいカメラが欲しいわけでもない。

スマホで十分。

問題は「どんな瞬間に会えるか」。

ただ、そう考えると撮ってるばっかりじゃ肉眼で見る事の面白さが半減する。

迷うところですよ…。

目にカメラ機能付いてたらいいなってメチャクチャ思うわ。

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2025年01月22日

Posted by ブクログ

描いていることに納得がいくこともあったが
いろんなことをまとめて言い切る強い表現が私には合わなかった

ヘタだけどいい写真を撮るためにこれから私がすること
・写真をとにかく撮る!見たものを撮る!
・キャプションを書くようにする
・リタッチのときに粒子の設定をする

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2024年11月26日

Posted by ブクログ

子供のいい写真撮れたらなーと思い手に取った本。

最初の方は写真の概念などは非常に面白くさくさく読めた。後半写真のテクニック的なところはなにぶんカメラはスマホしかないのであまりよくわからなかった。

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2024年11月13日

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