ヨシタケシンスケのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ外国人に日本語を教えている人ならではの本。
英語にも精通しているようで、発音に関する話題も豊富。
ヨシタケシンスケさんの挿絵が的を射ているので楽しさ倍増です。
ラ抜きことばの非難が最近なくなったのは、ラ抜きが勝ったからだそう。
「見れる」「食べれる」「来れる」「取れる」「戻れる」に「ラ」が必要?
「取られる」「戻られる」では確実に意味が変わってしまう。
「う」と書いてオと読む。「ようじ(用事)」はヨオジ。「いちろう(一浪)」はイチロオ。
同様に「い」と書いてエと読む。時計、丁寧、学生、恵子さん。など。
英語の発音は難しいなどと言うが、日本語の発音も実は難しい。
「菊池進さん」は、「きくちすすむさん」と書くが、「きっちすむさん」のように聞こえたりする。
「タチツテト」と発音するのは難しい。なぜなら、
「タティトゥテト」と「チャチチュチェチョ」と「ツァツィツツェツォ」が自然な発音だから。
「持っていて」は「持ってて」、
「持って行って」は「持ってって」、
「持ってってったって無理」なんて…、これを外国人が日本語としてマスターするのは大変だ。
日常会話と書き言葉、どちらも正しい日本語だ。
「やってしまった」と「やっちゃった」は、どちらが正しい日本語ですか?などと聞いてはいけない。
本当は正しくない言い方を、わざとすることがあるが、これも正しい日本語なのだ。
「"うっかり"太っちゃったので、スカートがはけない。」
「ずっと雨で運動会中止だと思っていたのに、なんで今日に限って"わざわざ"晴れるかな。」
形容動詞って学校で習ったけど、言葉しか覚えていない。
「安い、早い、うまい」が形容詞で、「きれいな、静かな、親切な」が形容動詞。
外国人相手の日本語教育では、「イ形容詞」「ナ形容詞」と呼ぶのだそう。
そして、「ナ形容詞」が圧倒的に多いそうだ。
それは、「ナントカ的な」という言い方と、「クールな」「エコな」のようなカタカナ言葉が「ナ形容詞」になるから。
日本語学習者の外国人のチョットおかしな自動詞・他動詞の使い方もあるあるですね。
「私の町はホテルが増えてもっと観光客を受け入れた方がいいです。」
「猫はしっぽが揺れながら走っています。」
「ぼくは彼女がぼくをふってからずっと一人です。」
修飾語が長いと正しく状況が伝わらないことがある。
「きのう原宿の駅から五分くらいの小さなお店でカズさんと割り勘で買ったドーナツを食べました」
「いつ食べましたか?」「どこで食べましたか?」確定できないです。
「遊ぶ暇があったら、遊びましょう。」はおかしい言い回しなのでしょうか。
「遊ぶ暇があったら、英単語の1つでも覚えろ。」とか言われた経験のある人は何か変だと感じるでしょう。
「自由に使える時間があるなら、遊びましょう。」という意味に置き換えできる人はおかしいと思わないでしょう。
このような言葉を扱う本に誤植は致命的なので、校閲者と編集者は神経使いますね。ご苦労様でした。
「きれえなおねいさんわすきですか?」は、この本では直してはいけないんです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ児童向けですが、自分の子どもに読み聞かせをしている大人や、読み聞かせをしていた大人もニッコリしそうな素敵なお話。
そういえば、親や先生から読んでもらう時に「どうも、読む速度やめくりのタイミングが違うんだよなー……あと、声の感じ……」と(今にして思えばそういうことを)思って、自分で読むようになった気がします。
大人が読んでくれると、大体、理解度を確認しようとしているのか、感想を言わされたりやクイズめいたことをしてくるのがプレッシャーで嫌だったのもあるかも。
誰かと読むことから一度離れて、自分で読むようになって、それからまた誰かと読むことを楽しめるようになるまで、しばらくかかったんだな、と改めて思った1冊。
レッツは読んでもらったのを「まちがい」と思うのですが、お父さんもお母さんも、読んでもらって喜んでいた事実ごと、大きくなったレッツを受け止めようとしています。また読んで欲しくなったらいつでも読むよ、という安心感も良いです。大人として、かくありたい。 -
Posted by ブクログ
子どもだと思って甘く見てはいけない。
大人のしょうもない、だけど世の中の大人みんなが一度は頭をよぎったことあるような問題を質問として子どもに投げかけたら…どの質問にもすごい回答が返ってきます。
大人なら、こんな質問されたら、オブラートに包んで、遠回しに質問者が傷つかないように…などとあれこれ考えながら回答を出すだろうに、子どもって正直ですよね。どストレートな回答です。
そしてその回答がどれも秀逸としか言いようがない。
思わず笑っちゃう回答も。
子どもって見ていないようで、実は色んなことを観察して気づいているんだな、と感じました。
実際に子どもたちが取材して作っている地域の新聞の人気コーナーなのだろうです。確かにこの相談室、大人の方が楽しみにしちゃうかも。
ヨシタケシンスケさんのイラストがまたクスッと笑える。
子どもの心を分かってるな~と感じます。
2019/09/02 -
Posted by ブクログ
すべてにヨシタケさんのイラストがあれば☆☆☆☆☆なんだけどなぁ~01カリギュラ効果(見ちゃダメ!と言われると余計見たくなる)02アンダーマイニング効果(早起きしたら,お父さんがおこづかいをくれたのに,その1回だけだったから早起きもどうでもよくなった)03TOT現象(テストで,いつもは書けてた漢字をうっかり忘れちゃうことがある)04ラバーペンシルイリュージョン(ペンの端を持って振るとペンがふにゃふにゃに見える)05天使が通る(教室がガヤガヤしてたのに一瞬,誰もしゃべらずにシーンとなった)06燃え尽き症候群(運動会が終わったら何もする気がしなくなっちゃった)07ブーメラン効果(勉強する気になった時に,親から勉強しなさいと言われ,やる気がなくなった)08ゲシュタルト崩壊(同じ漢字を書き続けてたら途中から漢字の正しい形が分からなくなった)09観察者効果(いつもはおとなしい子が,授業参観だと積極的に手をあげる)10ピグマリオン効果(先生にキミは,勉強できるようになるよ!と言われたら成績が上がった)11心理的安全性(シーンとしていた学級会で友達が急にギャグを言ったら,みんなが話し始めた)12セルフハンディキャッピング(テストの前の日になると部屋の掃除がしたくなる)13確証バイアス(嫌いな人の嫌なところばかりが目に付いちゃう)14カタルシス効果(嫌なことがあった時,それを友達に話すと気分がスッキリした)15遠慮のかたまり(友達の家でクッキーがでたけど,最後の一つに誰も手を出さなくて残っちゃった)16フォールス・コンセンサス効果(大好きなYouTuber,仲良しの友だちも当然好きかと思っていたら,そうじゃなかった)17アロンソンの不貞の法則(幼稚園からの友だちよりも,最近できた友だちにほめられた方がうれしい)18類似性効果(同じアニメが好きな人とは,すぐに仲良くなれる)19好意の返報性(別に興味がなかった人に,何度も好きと言われてだんだん好きになった)20ゲインロス効果(いつもは怖い先生が,優しい顔で子犬と散歩しているのを見かけてキュンとなった)21安心毛布(小さな頃から大切にしているぬいぐるみを持っていると落ち着く)22バーナム効果(星座占いで,間違って別の星座の所を読んだのに,当たっている気がした)23ファントム・バイブレーション・シンドローム(ケータイが着信してブルブルしてると思ったら気のせいだった)24シンクロニシティ(会いたいと思ってた友だちと,約束もしてないのに駅で会った)25ナチュラルハイ(大みそかに夜ふかししても眠くならず,かえって元気になってきた)26アンダードッグ効果(野球の試合を見てると,負けてる方を応援したくなる)27権威主義的パーソナリティ(先生やテレビに出ている有名人が話していることは,正しいと思っちゃう)28フレーメン反応(うちの猫が,くつ下のにおいを嗅いだ後に変な顔をしていた…)29エメットの法則(あとでやろうと思っていた部屋の片付けだけど時間がたって面倒になった)30シミュラクラ現象(おばあちゃんの家で和室の天井の木目が人の顔に見えて怖い)31ジャネーの法則(久し振りに親戚の大人に会うと,みんながあっという間の1年だったという)32火事場の馬鹿力(走るのが苦手なお姉ちゃんがゴキブリを見つけた時は素早く逃げる)33希少性の原理(期間限定と書いてあるお菓子をつい買っちゃう)34エスカレーター効果(止まっているエスカレーターを歩く時,変な感じがする)35バンドワゴン効果(みんなが持っているゲームは,自分も欲しくなる)36イヤーワーム(音楽のある部分だけが頭の中でぐるぐる再生されて止まらない)37青木まりこ現象(本屋にいるとなぜかトイレに行きたくなっちゃう)38カクテルパーティー効果(迷子になりかけた時,周りは騒がしいのに親から呼ばれた自分の声が聞こえた)39陸酔い(船を下りたあともしばらく船にのっているようにゆらゆらしている)40連続回避本能(向こうから来た人を避けるのに何度もぶつかりそうになる)41ウインターノーズ(冬になると,飼っている犬の鼻の色が薄くなっちゃう)42シバリング(寒い日のプールは,歯がガタガタしてしまう)43チンダル現象(キャンプに行った時,森で木のすき間から光がさし込んで,光の筋が見えた)44決定麻痺(トレーディングカードを買いに行ったけど,種類がありすぎて,結局,買わずに帰っちゃった)45道化恐怖症(遊園地やショッピングモールにいるピエロがなんだか怖い)46心理会計(お手伝いでもらったお金は大事にするけど,お年玉でもらったお金はすぐ使っちゃう)47プラシーボ効果(かぜをひいた時に野菜ジュースを飲むと治るような気がする)48遠筋繊維が多い(短距離走は速いのに持久走だと遅くなる)49ダンス細胞の音(眠れない夜,部屋でシーンという音が聞こえる…)50ストループ効果(赤いペンで青と書いてると,実際い何色で書いているのか一瞬でわからない)51アイスクリーム頭痛(かき氷を一気に食べると頭がキーンとなる)52ピントプリーズ現象(ゲーム機の画面を見たあとに遠くを見ると,よく見えないことがある)53ファニーボーン(肘を棚にぶつけた時にビリビリする)54スリープスターツ(ジャーキングとも)(眠くてうとうとしていると,突然ビクッと体が動いて目が覚めてしまう)55ガルバニー電流(アルミホイルをかんだら歯がキーンとなった)56レーザルサイクル(左の鼻づまりが治ったら右の鼻づまりが始まった)~朝日の書評で取り上げられていて,調べたら車で10分の福祉センターに1冊あることが判明。借りに行って読み終えました。大人が読んでも面白いんだけどなぁ。表紙のイラストは・ダンス細胞の音・カリギュラ効果・セルフ・ハンディキャッピング・希少性の原理・青木まりこ現象・道化恐怖症・遠慮のかたまり・アロンソンの不貞の原理・エメットの法則・ジャネーの法則。紹介だけされているのは・ゴーレム効果・偏阪神愚行か・クロノスタシス・リンゲルマン効果・ラムス電源賞・眼前暗黒感・フォアラー効果・判官贔屓・ハロー効果・ゆでガエル現象・地震酔い・エンメルトの法則・ウォーターハンマー現象・逆ストループ効果
-
Posted by ブクログ
56個もの不思議現象を解説。
ヨシタケシンスケ氏のほのぼのとした絵がいい。
〇〇効果の説明をしているが、中身は見開き2頁でカラーイラストいっぱい。
楽しみながら心理学用語などが解説される。
確証バイアスのように、普段から聞く言葉もある。(考える癖のこと)
ラムスデン現象は、ホットミルクのあれ、あれ、あれ…?言いかけて忘れちゃったよ(TOT現象)
ナチュラルハイは和製英語だってさ!
かと思えば社会学で出てきたアンダードッグ効果、権威主義的パーソナリティとか…。
これ、公務員試験に出ますから!絶対!
ほら、あっちにもこっちにも人気の問題なんですって!…じゃあ勉強しておこうかな(バンドワゴン効果)
子供でもわかりやすく、大人も楽しい。
興味の先を広げられそうな本だ。