ヨシタケシンスケのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うつぶせを先に読んだからなのか、少しアクティブな感じがしたけど、弱音を弱音として吐き出せること、吐き出す場所が確保されていることは、人に安心を与えてくれる。それがとてもよくわかった。
p.48 人は本当にしんどくなると、すべてのものが好きでも嫌いでもなくなる
p.107 しあわせとは、自分の持っているものを上手に使えること
p.116 好きな人には、大事な人には、いいものを見せてあげたい。親の役割とは、子どもに対して、何があっても楽観的でいてあげること。
p.130-137 努力とは、物語とは、身も蓋もない現実を、せめて肯定的に捉えるために使うものだ。君の体には、君の脳には、どんな使い道があるのか。得意なことと好きな事はどう違うのか。正解があるとすると、どこからどこまでなのか。確かめてみたくない?「音速の壁」みたいなイメージで行こう。一番きついところを超えたらすごく楽になるイメージで。超える直前が1番辛いからって言うイメージで。誰かに届けることが目的ではなく、本人から外に出すことだけが目的の表現がある。作家が文字や絵を組み合わせて物語を作るように、書店員さんは本を組み合わせて書店に物語やメッセージを描くのが仕事なのです。手すりを作るような作業がしたい。安心して景色が見れるように。高いところでも怖くないように。本を届ける仕事とは、種をまくだけの仕事なのだ。育てることも世話することも収穫もできないけれど、種を撒き続ける仕事なのだ。
p.175 人間の脳は、基本的に2つ以上の価値観を同時に実装できないため、「正解は1つではない」が納得できない。どんなにお腹いっぱい食べても、次の日にまたお腹が空くみたいに。どんな言葉を尽くしてわかってもらえた気がしても、次の日にまた言葉を尽くさなくてはいけないのだ。
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Posted by ブクログ
自分で少しひいているけれど、この本の最後で泣いてしまった。
ここ10年くらいずっと荻上さんのラジオやポッドキャスト「セッション」を聴いているので、質問の的確さや議論の複雑な筋をまとめるしなやかさなど、インタビュアーやアンカーとしての荻上さんの力の確かであることについては疑いようがなく信用している。
だが、個人についてはどうだろう。この本に書かれていたが、私も著者同様に一度信頼した相手に対して「ゼロ距離」になりがちなので、以前に著者の家庭についてスキャンダル的なニュースがあった時に、荻上さんの全体像を知るのが怖くなり、そこから「セッション」外では荻上さんの情報を一切見ないようにしてきた。
その頃からずいぶん年月が経ち、今になってやっとこの本を手に取ることが出来た。頭の中で全ての文章が荻上さんの声で読まれるのが面白かった。
年齢や境遇に重なる部分が多いので、色々な風景を共有していて、わかるなと思うことがとても多かった。メモに遺書を残していると書いてあったけれど、こうしてお子さんたちに本を残せていくことは荻上さんの気持ちをきっと軽くしていってくれることだと思う。
自分について語る口調は少し照れくさい感があったが、社会について語る口調はさすが饒舌でラジオで語るような流れるような澱みなさがあって、これぞ!という感じだった。
それにしてもヨシタケさんのイラストがどれもさすがの出来で、テキストの内容から光るところだけをさらりと昇華していてそのお手なみの鮮やかさに感動した。
P.S. 本文ではオバマ大統領の時代で、次の大統領が排除する人じゃないことを祈っているあたり隔世の感ですね。この頃の私たちはそんな風に祈れたんだなって -
Posted by ブクログ
新しいものの見方を手に入れられる本。文章が優しくて読みやすい。ヨシタケケンスケさんのイラストも良い。本文のイラストじゃなくて、テーマに沿ったヨシタケさんのストーリーと言うところもとても良い。
チキさんが鬱だったときに頼りにしていた精神科医の先生の説明が、困っている人が求める人物像を言語化したものだと思う。メモしておこう。
【簡素だけど、こちらの「症状」だけでなく「辛さ」に対応しようとし、一緒に困って見せた上で、改善策を提示してくれる。上から目線ではなく、かといって頼りないわけでもない。「困り事の解決同盟」という感じがして、大変居心地が良かった。】
そう、困りごとの解決策を一緒に考えてくれる人が必要なんだよ。
今回、知った言葉
「モノガミー」
単数婚を意味する言葉。一対1の排他的な恋愛婚姻関係のことを指す。
↔︎ポリアモリー=複数婚。複数の相手と恋愛関係を持つことを指す。