あらすじ
256名の小学生から寄せられた「なぜ?」「どうして?」に、脳研究の第一人者・池谷裕二先生と人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが‟科学”と‟ユーモア”で向き合います!
モヤモヤそうだんⅠ 勉強や学校のこと
頭がよくなる薬はありますか?/やってきたことが身につくまでの時間ってどのくらいですか?/勉強に集中するにはどうしたらいいですか?/AIが発達したら計算とかやってくれるのに、なんで勉強なんかやらなくてはならないんですか?/勉強で何回も同じまちがいをしていまいます。どうすればいいですか?/簡単に覚える方法はありますか?/記憶力をよくするためにはどうしたらよいですか?/勉強のとき、本当はとける問題をまちがえると勝手に心のなかで暴走してしまいます。どうしたらいいですか?/学校のルールになっとくがいかない。
モヤモヤそうだんⅡ 自分や友だちのこと
ぼくの「やる気のスイッチ」はどこにあるんでしょう?/いつまでも恐怖心をなくすことができません。新しいことをするときもチャレンジをする気が起きず、こわがってしまいます。なぜですか?/どうしたらあまり緊張しないか?/朝なかなか起きられません。なぜですか?/友だちがとってもしっとぶかいです。どうしたらその友だちの性格は直りますか?/どうしても本を好きになれません。どうしたら好きになれますか?/どうしたら自分に自信がもてますか?/どうしたらリーダーになれますか?/毎日死ぬときはどんな感じか、想像してしまいます。どうすれば?
モヤモヤそうだんⅢ ふしぎすぎること
夢ってなんで見るんですか?/なぜゲームはやらないほうがいいのですか?/ゲームがやめられない! どうすればいい?/いじめがなくならないのはなぜですか?/心って人間のどこにあるんですか?/お父さんやお母さんの頭のよさによって子どもの頭のよさが決まるんですか?/遊んでいる時間はとても短く感じるのに、勉強の時間はとても長く感じます。なぜですか?/AIが発達すると人間の仕事はどうなりますか?/科学は進歩しているけど、進歩しすぎるとどうなってしまうのですか?/いま目で見ているのは本当の世界じゃないかもしれないと本で読んだのですが、本当ですか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ヨシタケさんのユーモラスな絵と池谷さんの子ども達に話しかけるような優しい語り口が素敵な本でした。
実際の子どものもやもや疑問に答える本ですが、大人も知りたい内容が多く、実は大人も子どもも、モヤモヤの本質は大して変わらないのだなと思いました。
楽しかったです。
Posted by ブクログ
ゲームが好きな研究者が出てきて子供たちには良かったわ~ゲームばかりしていちゃいけない理由は・・・楽しくてやめられないように工夫して作られているからで、中毒症状を起こしてしまうからぁ~ヨシタケシンスケさんのものの見方が好き。猫の絵は下手だったぁ
Posted by ブクログ
なんだか、大人も子どもも同じようなことで悩んでるなあと思う。この先生みたいな回答ができる親になりたい、けどそれは難しいから一緒に調べて学べる親になりないな。ヨシタケシンスケさんの挿絵が可愛くて微笑みながら読んだ。
Posted by ブクログ
息子にどうかな?と思って購入。
大人もおもしろい!こどもたちのモヤモヤだけど、みんな一度は思ったことがあることがたくさん。モヤモヤすることは決して悪いことじゃなくて、生きるために人間が持っている力なんだなーと思った。
Posted by ブクログ
小学生の子どもたちの質問に、脳と薬の研究者が答えていく本。
精神論での答えじゃなく、科学的なエビデンスを子ども向けにわかりやすく書いてくれているのに、好感がもてる。
読者に寄り添う語り口なので、本をあまり読まない高校生くらいにも、読みやすくていいんじゃないかな。
ヨシタケシンスケさんの、ゆるっとしたイラストも良いバランスです。
Posted by ブクログ
この本、好きだなー!脳科学の側面から見れば、モヤモヤもかなり解決しそう、、というか、自分をコントロールし易くなるんじゃないかな!?もう一度、じっくり読みたいな〜
Posted by ブクログ
子供の悩みに対して、科学とユーモアで答えてくれる一冊。子供がよく言うセリフ「なんで勉強しなきゃいけないの?」等、そういう素朴な疑問に対して、自分以外の答えが聞けるって良いなぁと思った。あーこう言うふうに答えればいいんだなーと大人も納得する一冊。
Posted by ブクログ
子どもたちの質問に対する池谷さんとヨシタケさんの回答がおもしろく、最後まで楽しく読みました。
「専門家」の立場で、「大人」の立場で、知識や経験をもとに、希望を持って伝えてくださっていて、読み終えたとき、あたたかな気持ちになりました。
こんなふうに知識や経験を子どもたちに伝えることのできる大人でありたいな、と思いました。
Posted by ブクログ
子どもたちのギモン、なんだけど、やっぱり学芸大附属の小学校の子どもたちだから、賢いなぁってちょっぴり思った。
哲学の話、脳科学の話、本当に小学生が読むならちょっと難しいけど、中学生で背伸びくらい、高校生・大学生や大人が読むと、より味わえると思いました!でもこういう視点の入り口を子どもに与えてあげるのはとても大切なことだと思う。
だから「クリニック」。「何度でも来てね」って解釈しました。
Posted by ブクログ
小学校3年生から6年生の児童に「生活する中で、心がモヤモヤすること、思議なこと、納得がいかないと感じること」の相談を脳科学者の池谷裕二さんが解決するためのヒントを提示する。挿絵は、ヨシタケシンスケさん。
■僕の「やる気スイッチ」はどこ?
■本を好きになるには?
この2つのモヤモヤに対する回答が面白かった。実際にやる気スイッチ(淡蒼球)って脳の中に存在するんだ!でもそのスイッチは、自分の意思でオンにすることはできない。オンにするためには実は…。読んでからのお楽しみ。
古代ローマ哲学者キケロが語った本の魅力について、「現代と変わってないじゃん!」とびっくり。「書籍は青年には食物になり、老人には娯楽となる。病めるときには装飾となり、苦しいときには慰めとなる。内にあっては楽しみとなり、外に持って出ても邪魔にはならない。特に夜と旅行と田舎においては、良い伴侶となる」…紀元前の人が言っていることだよ⁈本筋とは離れて、キケロにめちゃめちゃ興味を持ってしまった。さて、本を好きになることについて。私の考えとしては、「読んだ本が、いかに自分の生活や思想に生きてくるか」の体験や経験が増えれば増えるほど、本を好きになっていくような気がする。「あぁ、こんな方法があったのか!」「私は〇〇と感じるけど、この主人公の優しさっていいな。こんなふうに考えてみようかな。」とか。本は人生を豊かにしてくれると思うけれども、実践力や実行力がある人は、本に頼らなくても自分の力で解決していけるんだ、とうらやましく思う時もある。
最後の「まだまだモヤモヤ」を読んでいると、学年別の傾向が見えてきて、特に大人に対する懐疑心が多くみられるのが6年生ではなく、5年生というのが興味深かった。今まで親や先生の言うことを疑いもせず信じたり聞いていたりしたことに、一旦立ち止まって自分で考える時期なんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
小学生のもやもやに答えている本。
小学生のもやもやだけど、大人の私たちのもやもやと本質的に変わらない気がする。
回答も優しくてわかりやすく、疲れている時も負担なく読める。
間に挟まれているヨシタケシンスケさんのイラストにも癒された。
小学生のもやもやを読んでいて、私が小学生の時はどんなことを考えていたっけと、遠い昔に想いを馳せたり、今の小学生って大変なのかなと思うものもあってびっくりした。
あと、ペンネームにナイスなものが結構あって笑った。
Posted by ブクログ
子ども向けですが、とても面白かったです。
子どものもやもやは意外と大人も同じなのではないかと思いました。
子どもからの相談に分かりやすい回答とイラストがあり、ステキでした。
Posted by ブクログ
ヨシタケシンスケさん大好きな息子が小学校の図書注文で欲しいと言い購入。
脳研究者、池谷裕二さんが子どもたちから寄せれた疑問に答えていく。そこにクスッと笑えるようなヨシタケシンスケさんのイラストがいい味をだしてます。
目次に質問が書いてあるから気になるのだけ読むのもいいし、1つ1つが短いのですき間時間にもいい。
小5の息子は3日くらいで読んだかな…?
わたしが入浴中にまで、ここの話が面白い!と話してきました(笑)
子どもにもお勧めです。
Posted by ブクログ
子ども向けの本と侮るなかれ。
大人の複雑なようにみえる悩みはほぐしていくと、子どものときの素朴なギモンにたどり着くのです。
その素朴なギモンの解決のヒントを得ることによって、いま抱えてる悩みも解決するかも!
手元に置いておきたい一冊。
Posted by ブクログ
悩みはあって当たり前。モヤモヤは、それだけがんばっている証拠。
「成長したい」という願いこそが、わたしたちのモヤモヤの正体です。
悩みをもつ勇気がない人は、つまらない人生を送るだけです。やりたいことや、なりたい自分があるからこそ悩むのであって、やりたいことや、なりたい自分がわからず、ぼうっと生きるのはつまらないものです。
こどものモヤモヤした悩みに答える本だが、
おとなが読んでも充分楽しめ頷ける内容だった
Posted by ブクログ
小学生が感じているなぜ?に答える池谷先生とヨシタケさん。質問の視点もおもしろかったし、大人になっても考えることもあるなーと思った。まだわからないこともあるけど、わからないのも悪くないのかも。ヨシタケさんの絵と添えられた言葉がまた良い。モヤモヤしながら、考えながら成長していくんだな。
Posted by ブクログ
小学生の鋭い疑問に、脳科学者とイラストレーターが、ハートウォーミングに答えていく。
池谷さんが答えた後、ヨシタケさんが同じ質問に、少し違った角度から、ユーモラスなイラストの「解答」を添える。
身につくまでの時間は?
同じ間違いをしなくなるには?
暗記、記憶力を高めるには?
ぼくのやる気スイッチはどこ?
緊張しなくなるには?
自信を持つには?
このあたりは池谷さんの面目躍如。
というか、『受験脳の作り方』など、これまでの本と重なる内容もある。
面白いのは、こんな質問とお悩み。
どうしたら本が好きになれるか?
いじめたなくならないのはなぜ?
AIが発達するのに、勉強をしなくちゃいけない?
どうしたらゲームをやめられる?
学校のルールに納得できない
基本は「我田引水」方式。
池谷さんのフィールドに寄せて答えるのだけれど、「お父さん」の答えになっているところもある。
これはこれで味わいがあっていい。
Posted by ブクログ
小学生の純朴な質問にしっかりと答える脳科学者。
モヤモヤは生きている証。人間はゆっくり考える、覚えるとのこと。
急かされている気が毎日していましたが、なんだかホッとしました。
Posted by ブクログ
すべての質問に、最後は自分で考える余白を与える回答で答えています。そして、最後はこれってどういうことかと自分の頭で考えさせることを大事にした本だと思いました。
モヤモヤ8
勉強のとき、本当はとける問題をまちがえると、勝手に心のなかで暴走してしまいます。どうしたらいいですか?
に対して、2つの実験を紹介しています。
ネズミによる迷路学習では、どのネズミもいちばん短いルートを見つけることができたこと。最短ルートを見つけるのが早かったのは「初期に」いろいろなまちがいをたくさんしたネズミであることが紹介されていた。
ネズミによる早とちり実験では、選択までに時間をかけるネズミが学習の効果が高いことがわかりました。
矛盾しているようですが、取りかかりが早いが、失敗に対して反省するネズミが学ぶことができるということなんだと思いました。
ぱっと読むと深みがないよう本のようにも思えますが、それってどういうこと?と立ち止まることの大切さを感じさせられる本でした。
Posted by ブクログ
小学生の頃のモヤモヤ議論って、大人になると「しょうがない、そういうものだよなぁ」って忘れちゃうものがほとんどだから、新鮮で面白かったよ。素直な議論書き出してみようかな面白そうだし。
Posted by ブクログ
コロナ休園・休校の影響で子供らと自宅にひきこもる中、業務をテレワークでなんとかこなそうとしている時、子供らが目前で喧嘩を始め、思わず「死にたい、、」と漏らしてしまった。「えっ」「死にたいの?」と返され、「いや本当に死にたいわけではなく、、」と慌てて説明したことがあった。
"モヤモヤ18 たまに、「死にたい」って思うのはどうしてですか?"を説明して、私の気持ちをわかってもらいたいところだが、子供用にと借りた本は、あまり読んでもらえなかったようす、、
Posted by ブクログ
これ、コミックにした方がいいかも?読みにくいのが難点。子ども向けの内容だから余計にそう思う。この本をちゃんと読める小学生は、こういう悩みは持たない可能性もある(笑)
Posted by ブクログ
小学生の素朴な疑問に対して、脳科学の観点から答えています。ヨシタケさんの絵もあって読みやすい本です。
読んでスッキリする項目もあれば、考える視点が増えてかえって難しい項目もあります。いずれにしても、人間が生きている以上モヤモヤはなくならないし、それだけ頑張っている証拠。
Posted by ブクログ
"でも、ルールに対して疑問を感じることは悪いことではありません。「おかしい」と思ったら一度自分のなかでしっかり考え、なっとくがいかなけれは立ち上がるべきです! なぜなら学校という場所は、モヤモヤしたことであふれている社会に適応していく力をつける場所だからです。"(p.67)
"ある日、ぼくは幼稚園に通う娘に聞いてみました。
「ねえ、心はどこにあると思う?」
彼女はこう答えました。
「身体ぜんぶ!」
自分の娘ながら、なかなかいい答えだと感心しました。"(p.148)
Posted by ブクログ
小学生からの質問や悩み相談に東大薬学部教授で、脳研究者の池谷裕二が答え、絵本作家のヨシタケシンスケがイラストを添えている。
「頭が良くなる薬はありますか?」、「ぼくの『やる気スイッチ』はどこにあるんでしょう?」、「ゲームがやめられない!どうすればいい?」等々の質問に答えている。
本文で取り上げられている質問、悩みは28個だが、巻末には取り上げられ買った質問が3年生から6年生まで学年別にたくさん載っていて、そちらも自分ならどう回答するかな~などと考えながら読んで楽しめた。(楽しんではいけないのかもしれないが・・・。)
なお、本書の質問は東京都のとある小学校一校だけで募集したものなので、小学生一般に共通したものもあるだろうが、一方で偏っている可能性も考えられるので、全国の小学生からあまねく募集して、地域性を反映した質問や悩みなどもあっても良いのでは、と思った次第。
本書の第二弾が出るのであれば、ぜひその方向でお願いします。