山田美明のレビュー一覧

  • 「世界の終わり」の地政学 野蛮化する経済の悲劇を読む 上(集英社シリーズ・コモン)

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    面白いが、世界の終わりという予想は少し大袈裟な気もする。たしかに金融システムは大規模なリセットが来るだろうが、AIにより人口の問題はかなりマイルドになる気もする

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    2025年07月30日
  • つくられた格差~不公平税制が生んだ所得の不平等~

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    経済的不平等と格差は、不公平な税制に問題があるとする一冊。主張と根拠と改善策が簡潔に整理されていてわかりやすい。

    富裕層やグローバル企業は租税回避に血眼で、あの手この手で抜け穴を利用する。
    資産には課税されず労働にばかり課税される。
    端的にはこういうことが経済的格差の原因のようだ。

    国際的協調に基づく最低税率の導入、タックスヘイブンへの懲罰、国別売上に基づく国別の税分配など、実現してほしいことばかりだ。

    政治家・経営者・資産家などの権力者には、この本が提示する施策を実行するインセンティブがはたらかないのは残念。

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    2025年06月17日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    ゲイ、女性、人種、トランスジェンダー。

    「少数者」が「既得権多数権力」から権利を取り返す運動。

    のはずが、何で今の世の中のような「狂気」に至ったのか。

    いやもう、今日本でもネットを中心に起きている事象がピッタリハマる。つか、向こうはもっと過激。

    改めて思うのは、日本にはなかったようなクソみたいな「差別」が向こうには実際にあって、それを人の努力で克服しようとしてきた事実。で、そいつらが日本にない「問題」を見つけてわざわざ掘り起こして自分と同じレベルに下げようとしてる現状。

    乗ってる日本人。
    というか、日本を壊したい人たち。

    そもそもが、ウーマンリブ運動がうまく行った成功体験があるようだ。本当に問題が解決に近づいてくると、なぜか問題はさらに大きくなったとほえる。最初は平等が目的だったのが、平等に近づくとなぜか特権をよこせと言い出す。敵対するものとの対立を設置して、破壊しようとする。

    ゴールに近づいた列車が、なぜかブレーキを踏まずアクセルを振り切って事故を起こすような。

    本当に困っている当事者もいようが、それに乗って伝統と社会を破壊しようとする奴もいる。自我の拡大と承認欲求と無敵の正義を手に入れて、異教徒は存在すべきではないという、まあ、宗教への依存と変わりない。境界知性が新鮮な視点を与えられてめんでも。それが怖い。

    問題は、ネット社会では許しも忘却もなく、いつまでも誰かが煽り炎上させる。
    お題目は綺麗なだけに、ポピュリスト的な正当な問題提起が間違った結論を導く結果にもなっている。

    それについて、過去についても土下座して謝るべきという、どこかの国の人たちが泣いて喜びそうな世界。

    その底にあるのは、ポストマルクス主義にもあるという。
    分断を煽り、「階級」間の闘争を煽り、既存の社会を破壊する。

    ま、ただ、それぞれのマイノリティの主張の根拠、価値観が異なりすぎていて、そこに「人権」がないのは明らかで、お互いに潰しあうのではないかと思うが、それまで公の秩序善良なる風俗が維持できているかが心配。

    読みやすい。

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    2025年05月14日
  • 文學の実効 精神に奇跡をもたらす25の発明

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    いやあ、ずっしり。結構ボリュームがあって読むのに時間がかかった。

    いわゆる物語、が人にどのように影響を与えてきたのか、を(少し失礼な物言いだけど)チャラチャラした雰囲気ではなく、古典的な視点から何か分かったらいいなと思って手に取ったけど狙いには合う本だった。

    紹介されている書籍も多く、何冊かは早速購入をした。気軽に読めるものではないけど、次の読書への扉を開くにもいい一冊だった。

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    2025年04月22日
  • メトロポリタン美術館と警備員の私

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    「いつか行きたい場所」にメトロポリタン美術館が加わる本。
    メトロポリタン美術館の最高のガイドブックであり、ファンブックであり、ドキュメンタリーであり、そして何よりも喪失からのレジリエンスの記録だった。
    著者の芸術作品への敬意、仕事との向き合い方、仲間や家族への深い愛情が描写の中に優しい世界観を作り上げていて、読んでいてこちらまで癒される気がした。
    内省力と表現力のマリアージュがとても心地よい本だった。

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    2025年04月13日
  • メトロポリタン美術館と警備員の私

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    セントラルパークにあるメトロポリタン美術館に行ったのは随分前になる。警部員目線のこの本に出会っていれば見方、感じ方はまっこと違ったと思う。
    もう一度行ってみたくなった。

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    2025年03月09日
  • 「世界の終わり」の地政学 野蛮化する経済の悲劇を読む 上(集英社シリーズ・コモン)

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    脱グローバル化後の「世界の終わり」について。第二次トランプ政権前に刊行されているが、トランプ大統領が就任した今、ますます真実味を帯びている。
    本書は地政学の専門家である著者が地理的要因や人口動態、Civilizationを基に、新たな世界のパワーバランスを読み解く。「風が吹けば桶屋が儲かる」的な内容。
    冷戦終結後の、世界の「秩序」維持に理由も関心も失った米国。保護主義に走り、「秩序」を放棄する米国。そして右傾化し権威主義化していく各国。
    「やっぱりアメリカは強い」という話ではあるが、強さの源泉と、それを取り巻く各国の位置づけがよくわかる。意外な日本の底力も知ることができる。因果関係を多少簡略化しすぎているのと、現状理解が多少雑な面はあるが、今後の世界のアウトラインを学べる本だ。

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    2025年02月27日
  • ありえない138億年史~宇宙誕生と私たちを結ぶビッグヒストリー~

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    おすすめかなにかで見て読んでみたくなった本。科学や地質学のことはわからない文系人間だけど、書いてあることが興味深く考えつつ、わからないことをスマホで検索しながら読み、久しぶりに世界地図を広げたり。そんなことをしながら本を読み進めるなんて小学生のようだと思いながら面白い読書体験ができた本だった。

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    2025年02月23日
  • 「世界の終わり」の地政学 野蛮化する経済の悲劇を読む 上(集英社シリーズ・コモン)

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    少し極論を全ての国に当てはめているような気がするが、世界が自国第一に向けた脱グローバルの傾向がある中であらゆるリスクが表面化してきているのは勉強になった。
    地政学的にアメリカが盤石であると思うと、やはりオルカンやインドではなくアメリカへの投資になる。

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    2025年02月16日
  • メトロポリタン美術館と警備員の私

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    ネタバレ

    喪の作業とゆっくりとした回復とリハビリからの離陸と。割と最近の話なのだと気がついてちょっとびっくりした。

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    2025年01月18日
  • メトロポリタン美術館と警備員の私

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    パトリックの絵画への想いを読むたびに、自分がこの世界のほとんどを知らないということに気付かされる思いがした。メトロポリタン美術館の本物の芸術を前に、日々何時間も立っていることで見えてくるものを真摯に捉え、誠実に向き合うパトリックの姿はひとりの人間としてとても魅力的だ。芸術作品の見方、在り方、そして、人生。読む前と読んだ後では何かが変わっている気がします。なぜ芸術が素晴らしいのか、芸術作品を見ることの豊かさとは何なのかを、ここまで言葉にして教えてもらえたのは初めてかもしれません。世界の新しい見方をもたらしてくれた作者に感謝を述べたいです。また、この先の人生で繰り返し手に取り、その度に新たな何かをもたらしてくれるような深みのある一冊だと思います。

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    2025年01月13日
  • 「世界の終わり」の地政学 野蛮化する経済の悲劇を読む 上(集英社シリーズ・コモン)

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    単純化すると、人口論から「より多く」が終わり、地政学から地域分断後の未来はアメリカは自足自給可能だが他の地域は苦しく暗い時代がくると予想するというもの。
    少子化は問題ないと言っている人たちの反論を聞きたい。日本は海外からの分断化で輸送システムが衰退するため、海賊対策の海軍(海上自衛隊)強化が必要になる。金融は無節操な通貨発行がもたらす未来は悲劇(徳政令?)しかない。人口減で金融資本は減りこそすれ増やす人がいなくなるのだから。

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    2025年01月02日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    昨今のLGBTや性志向の多様性といった権利主張者に批判者への攻撃性を感じる人は、読むと日本以上にひどい米英の状況がわかるだろう。読みながら現代社会に焦燥感を感じた。
    ゲイ、女性、人種、トランスジェンダーの4章と結論。
    人種からはがぜん面白い。社会からの圧迫感(敵認定した対象への大衆の狂気)が怖いほど。
    権利を主張する人々が異論を許さず批判者を吊るし上げるさまは暴力的で、紹介される事例は数多い。
    読み終えて、この社会の混乱・分断を解決する方法を著者も見いだせていないのがもどかしい。このような狂気じみた他者攻撃をする人々は社会の少数派であるはずであるが、社会・世間がその声に圧倒されるのはなぜか。その辺に解決の糸口があればいいのだが。

    273。ソーシャルメディアのメカニズムでは、楽天的な人よりも憤慨している人に報酬を与える。誰よりも憤慨していると公言する人が、誰よりも注目を浴びる。大して気にしていない人の意見は無視される。

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    2024年12月14日
  • 「世界の終わり」の地政学 野蛮化する経済の悲劇を読む 上(集英社シリーズ・コモン)

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    非常に読み応えがある。人口構成の老化を主因としてこれまでの経済は維持できなくなる事が示唆されている、ほぼ事実として。先行きは非常に暗いと言わざるを得ないが、かと言って解決策があるわけでもない。なんとかならないのかと思うだけか。政治や経済に興味のある人は必読だと思う。

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    2024年11月24日
  • メトロポリタン美術館と警備員の私

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    最愛の兄の死をきっかけに、ニューヨークのメトロポリタン美術館で警備の仕事を始めた著者の10年に及ぶ思索の変遷。
    様々な美術品と愛すべき同僚たち。そんな人生もいいな、と思う。

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    2024年11月06日
  • イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(上)

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    ネタバレ

    「全史」銘打つだけあって、第二次大戦の終わりからのイスラエルxパレスチナの攻防の流れを逐次追って書かれている。上巻はインティファーダを経てオスロ合意、パレスチナ自治政府樹立までを扱う。

    正直、イスラエル内部の予想外のカオスっぷりに頭が痛くなり、酔いそうになった。イスラエル人とはもっと合理的な人々ではなかったのか? ヨーロッパ出身の教育があり、お金もある層がイスラエルという国の運営を行っており、先進的で洗練された圧政を敷いているイメージがあったが、これでは法治国家とは言えないようだ。
    暗殺の手際がお粗末で失敗続きでも継続したり、私的なこだわりから効果の薄いターゲットに力を費やしたり、他国の法も自国の法も犯しまくり、無関係の人間多数が死んでも気にしない、とか、とか。

    国を持たず軍隊を持たないPLOは1970年代に大々的な国際テロをやっていた。が、そこで報復に燃えたイスラエルもやっぱり同じレベルで過激なテロリストになったのだった。(それ以前ももちろんテロは常時あったし、ギャングの抗争みたいな殺しあいもやっていたけれども)

    1972年、ミュンヘンオリンピックで選手たちが殺される事件ののち、内閣はターゲットが友好国にいる場合でもその国の当局に通告することなく攻撃を承認する権限をメイア首相に与えた。
    それがヨーロッパの先進国でも、殺人をやる。国際問題のリスクより暗殺優先を決意した。

    テロ、報復の暗殺、報復のテロ、報復の暗殺……作戦のしかけも人数も増え、大掛かりになっていく。
    一応あれの報復がこれ、みたいな呼吸はあるものの、こぼれたツケがどんどん積み上がって恨み100倍1000倍となる歴史である。

    シンベト(シャバック):主にイスラエル国内と撤退後のガザを含めたイスラエル国防軍占領地区で治安維持活動や防諜活動に従事している。諜報特務庁(モサド)や政治調査センター(ママッド)、参謀本部諜報局(アマン)などと共にイスラエル情報コミュニティーのメンバーであるーーWikipediaより
    上記以外にも、イスラエルにはいったいいくつ怖い組織があるんですか という複雑さだが、それぞれ過激な人間が率いて好き勝手に動いていたり。ある意味、ひどい独裁者が統治する国よりも超過激に傾きやすいのではないだろうか。

    イスラエルは他国にバレるとまずいことを数多くやらかしているのだが、いろいろなメディアに本人が告白してしまっていたり、興味を持った記者に調べ上げられてしまっていたり、極秘といいつつ脇が甘いようだ。自分の所業を語りたがる人物が多いのかとも思う。本書は著者の調査以外に過去に明らかになった事実の蓄積なしには成り立たなかっただろう。


    個人的には、コワモテのイスラエル人の心境に興味があった。
    1956年、パレスチナゲリラに殺されたキブツ警護の中尉への、参謀総長モシェ・ダヤンの追悼文。ーー今日は殺人者を責めないでおこう。われわれに彼らの強い憎しみを否定する権利はないはずだ。ガザの難民キャンプから八年間出られないままでいる彼らの眼の前で、彼らやその祖先が住んでいた土地や村をわれわれの財産へと変えているのだから。ーーー
     アラブ人から侵入者と憎まれることと向き合う。安全と民族の存続を最優先にして踏みとどまる。そのために報復攻撃をする所存である。殊勝なようだが自分たちの生存のためなら遠慮なく殺すと言っているのだ。アラブ人に憎まれることは理解してやってるとは意外な気がした。

    しかし、インティファーダ前夜まで、一般のパレスチナ人は訳なくコントロールできている、とイスラエルの国の幹部たちは考えていたらしい。民衆がPLOの指導なく自分たちで立ち上がるとは、思いもよらなかったという。それが本当なら、その時点では、アラブ人の憎しみにまったく向き合っていなかったと言える。
    まるで、いじめっ子が「そんなに嫌がってるとは思いませんでした」と言うのと似ていないか。


    ーー情報機関の幹部のほとんどが、力ずくでは占領問題は解決しないことをよく認識していた。ーーパレスチナ問題に関してはリベラルで左派的な見解を抱き、パレスチナ国家の独立を認めて和解する政治的解決策を支持していた。だが、それを堂々と口にするものは誰もいなかった。ーー
    これは驚き。パレスチナ人をいくらでも殺していいと思っているかのような暴力的な人物までも、このような見解を抱いていたとは。

    オスロ合意、パレスチナ自治政府樹立。あれは幻ではなかったんだなあと不思議に思う。一方で、容赦なくテロや暗殺をしてきた人間たちだから、やはり過激な指導者がいれば引っ張られてしまうだろうとも思う。

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    2024年10月19日
  • ゴッホの耳─天才画家 最大の謎─

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    精神病の発作で耳たぶを切り落として娼婦に渡したゴッホを町中の人が怖がって精神病院へ入れるように訴え市長は冷酷にもそのまま従った。
    謎でしかない経緯だが、なんとなくそう認識されている事件を、当時のアルルとその住人一人ひとりを調査し、何が起こったのかを暴き出す。さらっと書いていることの背景の調査量の多さが伺える読ませる良質なノンフィクション。
    全く違う光景が見えてくる。

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    2024年08月20日
  • メトロポリタン美術館と警備員の私

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    美術館の警備員という仕事の裏側を知ることができる本。世界3大美術館の1つとも言われるメトロポリタン美術館の裏側を垣間見れる。
    美術品に対する眼差しを豊かな言葉で表現されている。

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    2024年08月14日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    ネタバレ

     経済学の大御所であるJ.スティグリッツ氏の著書。本書の主要なテーマは、大きな政府の必要性だろう。20世紀後半に勢力をつけた自由主義経済は現在でもその勢力を維持している訳だが、こうした社会にスティグリッツ氏は警鐘を鳴らしている。例えば、企業がタックスヘイブンと呼ばれる地域に生産拠点を移すといった、いわば法の抜け穴を利用して生産活動を行うインセンティブを持つといった現状は、自由主義経済が力を持ち過ぎたがゆえに法整備が追いていことに起因すると指摘している。
     それに関連した本書のもう1つの主要テーマは、トランプ政権批判である。前述のように、法を掻い潜った企業の生産活動を是正するために政府介入の重要性が今まさに高まっているにもかかわらず、トランプ政権の暴挙によって国民の政治への信頼性が落ちてしまっていることに対する批判である。これは、次回の大統領選挙の争点にもなるリアルタイム性のある重要な指摘である。
     以上のように、本書には重要な論点が詰まっているため一読の価値は十分にあるだろう。

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    2024年07月31日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    アメリカ建国から1970年代までのアメリカを総ナメする本。どの国民もファンタジーが好きだが、この国は建国された時からファンタジーなのだ
    下巻の方がより面白い

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    2024年06月07日