山田美明のレビュー一覧
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昨今のLGBTや性志向の多様性といった権利主張者に批判者への攻撃性を感じる人は、読むと日本以上にひどい米英の状況がわかるだろう。読みながら現代社会に焦燥感を感じた。
ゲイ、女性、人種、トランスジェンダーの4章と結論。
人種からはがぜん面白い。社会からの圧迫感(敵認定した対象への大衆の狂気)が怖いほど。
権利を主張する人々が異論を許さず批判者を吊るし上げるさまは暴力的で、紹介される事例は数多い。
読み終えて、この社会の混乱・分断を解決する方法を著者も見いだせていないのがもどかしい。このような狂気じみた他者攻撃をする人々は社会の少数派であるはずであるが、社会・世間がその声に圧倒されるのはなぜか。そ -
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ネタバレ「全史」銘打つだけあって、第二次大戦の終わりからのイスラエルxパレスチナの攻防の流れを逐次追って書かれている。上巻はインティファーダを経てオスロ合意、パレスチナ自治政府樹立までを扱う。
正直、イスラエル内部の予想外のカオスっぷりに頭が痛くなり、酔いそうになった。イスラエル人とはもっと合理的な人々ではなかったのか? ヨーロッパ出身の教育があり、お金もある層がイスラエルという国の運営を行っており、先進的で洗練された圧政を敷いているイメージがあったが、これでは法治国家とは言えないようだ。
暗殺の手際がお粗末で失敗続きでも継続したり、私的なこだわりから効果の薄いターゲットに力を費やしたり、他国の法も -
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ネタバレ経済学の大御所であるJ.スティグリッツ氏の著書。本書の主要なテーマは、大きな政府の必要性だろう。20世紀後半に勢力をつけた自由主義経済は現在でもその勢力を維持している訳だが、こうした社会にスティグリッツ氏は警鐘を鳴らしている。例えば、企業がタックスヘイブンと呼ばれる地域に生産拠点を移すといった、いわば法の抜け穴を利用して生産活動を行うインセンティブを持つといった現状は、自由主義経済が力を持ち過ぎたがゆえに法整備が追いていことに起因すると指摘している。
それに関連した本書のもう1つの主要テーマは、トランプ政権批判である。前述のように、法を掻い潜った企業の生産活動を是正するために政府介入の重要 -
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格差の原因は、税制にあり。
この切り口ほぼ一本で、深く深く掘り下げる。お陰で物凄く良くわかった。
議論のスタートは、トランプ大統領の演説。自身が税金を支払っていないことを認め、それを追求する声に対し、自らが賢いからだと返した。アメリカ社会は、富裕層が税金を支払わないのは当然となっている。結果、大統領候補がそれを堂々と認め、対立候補も明確な解決策を打ち出せない。
金持ちはあの手この手で、税金から逃れている。
その印象は、ボンヤリあるが、具体的にはよくわからなかった。
少しずつ明らかになる。勘違いをしていた。
元々、アメリカは民主主義国ではおそらく世界一累進性の高い税制を導入していたのだとい -
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とても難しい本です。
1回で全てを理解できる本ではないけど、日本の置かれる政治的な状況も同じように感じます。
キャンセルカルチャーは極左派の行為は最近行き過ぎのように感じます。それを痛感させられる本です。
本当の自由とは何か?
相手を尊重し自分の意見を押し付けることではないです。自分だけが意見を言うことは果たして本当に自由な社会なのでしょうか。
議論にならないことが多いように思います。
押し付け合いです。これで本当に国は良くなるのでしょうか。
トランプ氏の発言は如何なものかと思うこともあります。ただ、何故支持しているのか、その裏を見ないと判断を誤り大衆意見についていくだけではいつか国に綻 -
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ネタバレコロナもあまり騒がれなくなったので復習の一冊。
ファイザーワクチンの製造経緯を語った本書なのだけど、実はある科学者夫婦が立ち上げたビオンテック社がメインで作り上げていた…など全然知らんことだらけだった。
mRNAってのはタンパク質を作るように指示する設計図みたいなモノなんだけど、それをコロナに対応するようにする…というのが大筋の発想かな。mRNAワクチンの最大の特徴は、通常のワクチンと違って人の身体自身に抗体を作らせる点。生物学的薬剤とかに近い考えかもね。
しかしワクチン供給のタイミングが妙に早いと思っていたら、こんなスゲー背景があったとはね…。どちらかというとビジネス書としての色が強い -
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抑圧者対被抑圧者という構造を持ち出す人間を見抜く事。
日本でも起きている出来事。
第4章:人種差別・ジェンダー差別とマルクス共産主義
第5章:狂信的な「気候変動」論
第6章:プロパガンダ、検閲、破壊活動
メモ
引用:P65・第3章 アメリカを憎悪する社会
『個人は公共の利益のために、個人の独立や自由意志、自己の追及を犠牲にしなければならず、そうすることで自己が満たされ、自己実現が可能になるとともに、コミュニティ全体も利益を得られる、という考え方である。』
引用:P106・第3章 アメリカを憎悪する社会
『自称マルクス主義者は、アメリカの一般大衆のほんの一部を占めるにすぎないと言っていい。 -
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この本は、タックスヘイブンの説明や、大企業、超富裕層がどうやって貯蓄をどんどん増加させていくのかを分かりやすく説明してくれている。
そして、このタックスヘイブンも富裕層に有利な税制も、政治家に働きかける能力・知恵(いわゆるレントシーキング)であるとか、税制の抜け穴を提供するノウハウを持つ税理士や大手会計事務所の存在であるとかが機能した結果であるので、超富裕層の力をまざまざと見せつける感じでもある。
この本は、後半はかなりのページを格差を縮小させるための処方箋・改善案が書かれているようだ。
本書にある多国籍企業・超富裕層に有利な現税制を改善する対案に関してはおそらく、賛否両論だと思われる。
いず -
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過去全体を理解しようとパノラマ的視点から見た歴史、それが「ビッグヒストリー」。著者は宇宙、地球、生命、人間の4つの領域に分けて考察する。
まずはビッグバンによる宇宙の誕生。最新の推計では138億年前のこと。
それから何が起きたのか。
1 恒星を生み出した。
2 その恒星の中で元素を合成した。
3 一部の恒星を爆発させ、新たな元素を宇宙空間に解き放った。
〈地球の誕生〉
太陽系は、大量の水素、ヘリウム、そのほか微量の元素で構成されている。しかし、地球の主成分は、酸素、マグネシウム、ケイ素、鉄の四つの元素。
特にケイ素は、ほかの元素と結び付く手が4本あり、鉱物粒子を作ることができる -