山田美明のレビュー一覧
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コロナワクチンは、どうやらこれまでのワクチンとは違い医療界の革命だったらしく、どのようなものなのか気になったので読んだ。
コロナ関連のニュースはあまり見ていなかったので、なんとなくファイザーかモデルナかどっちかの企業がワクチンを作ったと思っていたのだが、違っていた。
実際には、バイオンテックというそれまで無名だった医療メーカーが、当社の画期的な癌治療技術を用いて開発したものだった。
(大規模な治験や流通の段階から、ファイザーと協力した。モデルナはその何週間か後に独自で完成させたらしい。)
本書は、画期的なワクチンの仕組みはもちろんだが、どちらかといえば、優れた洞察力と素早い判断力によって、コロナのパンデミックをいち早く察知し、癌医療メーカーからコロナワクチン開発へと舵を切って推し進めていった創業者夫妻の物語が主である。
資本主義社会の中、利益よりも人類優先で動く夫妻の働きがカッコよかった。
ただ、創業者夫妻はもちろんバイオンテック社員は、休日も無く働いていたようなので、かなりのブラック企業だと思いました。 -
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2016年に刊行された作品だけれども最近になって知ったので手にとってみた。イスラム国(IS)には欧米人が多数、そして日本人も拘束され、中には処刑され人達もいた。特に首を斬られて殺される動画が公開された米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーという人がいたが彼と同じ時期に拘束されて時に同じ施設に閉じ込められていたデンマーク人について書かれた作品。自己責任の議論が日本でもあったけれど本作品で取り上げられているデンマーク人もそうで、元々はデンマーク代表の体操選手だったのが靭帯損傷で体操の道を閉ざされ、好きなカメラの道に進もうとしてろくに中東や紛争の知識もなく言わば無邪気にシリアに出かけてしまい国境を越えた翌日には武装組織に拘束されてしまう。本作品の凄いところは拘束されている状態の悲惨さとともに残された家族がいかに武装組織にコンタクトし交渉を行い結果、どのようにして借金と募金で身代金を作りそれを支払って人質を取り戻したのか、を克明に描いているところ。理不尽な暴力に晒される人質の悲惨さはいうまでもないのだけれど正体が分からない連中から法外な身代金を要求され、その道のプロフェッショナルに依頼し開放の交渉と集金を行う家族の対応についてはこれまであまり描かれてこなかったと思うのだけれどこんな苦しいことになるのか、という印象。ちなみに同じ欧米人でもその当時はフランスやスペインは国が身代金を払ってくれる、ドイツやデンマークは国は基本的にノータッチだけど家族が身代金を払う事については支援する、アメリカ、イギリスは国はもとより家族であってもテロ支援になるので身代金を支払うことすらできない、という違いがありそれが人質の待遇にも反映されてしまうといったところも分かって非常に興味深かった。楽しい作品ではないけれども一読に値する作品かと思います。
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<目次>
第1章 ロボットのドライバー
第2章 ドライバーのいない世界
第3章 究極の移動手段
第4章 独立した知性
第5章 人工知覚の開発
第6章 「電子制御道路」構想
第7章 高性能な道路ではなく高性能な車を
第8章 ロボットの台頭
第9章 ドライバーレス・カーの構造
第10章 ディープラーニング
第11章 ドライバーレス・カーを支えるデータ
第12章 ドライバーレス・カーの波及効果
<内容>
近年クルマは進化が止まらない。ドライブアシスト機能が充実している。著者は、ドライバーレス・カーの推進者の一人なのだろう。そちらを推す文章が続く。ただ、この分野の歴史や技術をコンパクトにまとめてくれているし、実例も豊富なので、イメージがしやすい。多分、技術的にはここ数年で著者の想定するクルマが完成するだろう。特にディープラーニングの進歩により(日々、AIが学習しているから)。問題点は、法律的な規制緩和と、ネットワークを使う以上、ハッキングやソフトへの干渉になるのだろうか?日本は、まず規制緩和だろう。利点の多い、ドライバーレス・カーだが、汎用になるにはまだ十数年はかかるのではないか? -
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ネタバレケインズ経済学の大家、スティグリッツによる経済面から見たアメリカ社会の問題と解決策の提示。政治と経済の連続性を訴え、新自由主義的な市場原理至上主義を批判している。独占に対する問題点や金融自由化の弊害に対する洞察、批判は見事。ただし、解決策として提示されている政策には(日本の国土の均衡ある発展の展開等を鑑みて)やや疑問のある部分も見られる。政策的な側面が多ければより良かったと思う。
事前準備なしでも読めるが、可能であればやや経済学の知識があると良い。経済学の論理における前提への疑念がより理解できると思う。スティグリッツは市場原理の自然な機能を否定しているが、市場が潜在的に果たすべき役割までは否定していない。概して、スタンスは明確であるが経済学的な目標に対しては常識的な主張と言うべきである。その主張は市場の限界とともに経済成長のための市場の力の解放も包摂している。さらに言えば、同著で提示される解決策には経済学的には自明な多くの前提、単に分配を求める者にとっては不都合な、がある。政治的に使われるような粗雑な再分配のデマゴーグとは一線を引いて考えるべきであろう。 -
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まるで映画や小説のように思えるほど臨場感が溢れる内容。
こんな世界があったのかと信じられない気持ちになり、でもそれが事実なのでとてもやるせない気持ちになる。
明日、日本がなくなるなんて今の自分には想像つかないけれど、イスラエルには国の成り立ちからして闘わないいけないと思ってしまう理由がある。
闘いを続ければ続けるほど、どんどん複雑化しているように思う。
教科書的な事実羅列ではなく、色々な立場の人間のリアルな発言があふれている。
著者のインタビューにかけた時間と労力が計り知れないし、それをこの本にまとめたのがすごい。
翻訳も読みやすかった。 -
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内容としては一貫して税金の話。今の税制が如何に富裕層に向けられて作られているのかを数値(グラフ)で見せつけてくれます。
資本主義が行き過ぎた現代において、資本家は特別強大な富を保有するに至り、その結果として政治においても発言力が強まり、彼らにとって有利な税制になっています。
「所得」に対する全税金比率は富裕層の方がすでに低くなっています。低所得者は所得に対して高い税率のためさらに困窮し、富裕層は低い税率で痛くもかゆくもなく資産は守られ、殖産が加速していく実態に驚愕。
タックスヘイブンが問題だと分かっていても抜本的な対策を取れないのも、富を集中させる資本家たちが強くなってしまったせい。
個人的には、昨今の資本家に対する超累進的な課税、または富裕税の議論には一歩引いた立場でいたのですが、これだけの不都合な事実を見せられ、資本家に富が集まることで労働階級に富が降り注ぐというトリクルダウンは、日本においてもすでにアベノミクスで妄想・煙に巻く虚言でしかないことが実証されているので、社会保障を充実させ、一度リセットする方向で進められるのであれば、現代における唯一の解決策なのだと思うようになりました。
ただ、そのためには、正しく税金が使われていることを監視すること、そういう政治を選択することが国民の義務として多くの人に理解してもらう必要がありますが。 -
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ジョセフ・E・スティグリッツは米国の経済学者で、2001年にノーベル経済学賞を受賞した。クリントン政権時代の大統領経済諮問委員会の委員長や、世界銀行のチーフエコノミストを務め、現在はコロンビア大学教授。
現代は上位1%が富と政治を独占。中間層が没落し、大きな分断を生んでいる。本書は、経済的、政治的に没落した中間層復活のための提言をまとめている。超富裕層と巨大企業への累進課税と市場競争の促進。そして、より大きな政府の必要性を説いている。
<要約>
現代の米国はこれまで以上に格差が拡大している。世界恐慌以前まで視野を広げても、最富裕層が国民所得をここまで独占したことはない。上位1%の超富裕層が富と政治的な権力を手に入れ、99%の万人との間に大きな分断が生じている。
米国の経済成長は、第二次世界大戦後と比較すると、すでに鈍化している。そのわずかな成長の富を富裕層が奪い取っているのだ。それは国全体での富の創造ではなく、富裕層による富の搾取に過ぎない。
なぜ中間層の没落が起きたのであろうか。それはグローバリズム、脱工業化、テクノロジー化、金融産業の肥大化によって引き起こされた。
グローバリズムによる工場の海外移転、工業(工場労働)からサービス業へのシフト、産業のテクノロジー化などによって未熟練労働者が仕事を失うことになった。
また金融産業の肥大化と彼らの拝金主義的行為の影響も大きい。金融には、富の創造を目的とした長期投資が求められるが、現代では近視眼的な搾取行為のための道具になり果てている。例えば高金利でのクレジットカード融資や学生ローンなど、中間層からの搾取を続けている。また、2008年には金融危機を引き起こし、多くの人々が家と仕事を失った
中間層が没落していく中で、甘い蜜を吸ったのはごく少数の大企業と富裕層だった。2008年の金融危機の中でも、銀行は保護され、経営者たちは多額のボーナスを得た。また、グローバリズムによる労働者の賃金低下は企業に取って有利に働くと同時に、さらなる労働者への支配を高めた。
豊富な資金によって政府への影響力を強め、大幅な減税を実現し、さらには反トラスト法の弱体化にまで成功した。少数の企業が利益を独占し、市場支配力を強めていった。市場支配力が高まれば、市場での競争がなくなり、製品価格をつり上げることができる。こうして少数の大企業は莫大な利益を得ながら、経済的、政治的に支配的な地位を確立していったのだ。
市場原理主義(新自由主義)によれば、市場に任せておけば市場は成長し、富は社会全体に行き渡る(トリクルダウン理論)はずだった。しかしそうはならなかった。
もはや市場に任せるだけでは何も解決できない。政府がより大きな役割を担い、雇用の創出や社会保障、教育、インフラを研究に力を入れるべきである。
まず、グローバリゼーション、脱工業化、テクノロジーの発展によって職を失った人々に対しては、職業訓練など新たな職に就くための支援策が必要である。
マイノリティーや貧困層への支援も欠かせない。差別や貧困の問題から教育や就労に関しての機会が均等でない場合、才能や労働力の大きな損失となる。また誰しもが努力によって大きな成功を手に入れることができるという、アメリカンドリームの価値観に反している。
人々の生活を守るためには、完全雇用が必要である。政府の財政支出によりインフラを開発と整備を行う。また、科学やテクノロジーの研究は国富創出の礎であるため、ここにも支出を行う。
同時に、個人や社会の不安は生産性や経済成長に悪影響を及ぼす。不安があれば仕事に集中できず、またリスクを取って大きな報酬を得るというチャンレジにも踏み込めない。個人や社会の不安を取り除くためのセーフティーネット、社会保障も重要である。
では、これらの政策を行うための財源をどこからもってくるのか。それは寡占的な巨大企業や富を独占している超富裕層への課税によって行われる。現在の逆進税制(所得が高ければ高いほど税率が下がる)を見直し、累進税制へ移行する。そもそも市場の独占はイノベーションのインセンティブを失くし、自由な競争を妨げるものでしかない。
合衆国憲法の序文には「一般の福祉を促進する」という理念がある。「一般の福祉」とは上位1%だけでなく、残りの99%を含めた万人の幸福を意味する。
富や幸福の搾取でなく、富と幸福の創造を目指すための取り組みが求められている。 -
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副題では「私たちはこうしてコロナに勝つ」と、勇ましく書かれているけれど、少なくとも自分には分かりやすい「勝利」のビジョンは見えなかった。ウイルスの恐ろしさと厄介さを改めて気づかされました。
元々2010年に発刊された『人類対インフルエンザ』という本をコロナ禍を受けて、新たに新型コロナウイルスについての補章を加え再発刊された一冊。そのためこの副題も、販売や編集の意向(と希望)がありありと入ったのだろうな、と思います。
内容は主にウイルスとインフルエンザの歴史について。第一章でウイルスの科学的な話がまとめられていて、二章以降でインフルエンザの歴史的な変遷であったり影響について書かれ、七章からはウイルスの変異やワクチンなどについて書かれています。
科学的な部分と歴史的な部分とのバランスがちょうどいい一冊。ウイルスの科学的な特性はなんとなく抑えられるし、今年は例外とはいえ、毎年流行するインフルエンザが一歩間違えばどれほど猛威を振るうのか、ということは第5章のスペイン風邪の記述の凄まじさが物語る。
自分の認識が甘くてスペイン風邪といっても季節性インフルエンザの延長線上のものだと思い込んでいたのですが、チアノーゼと呼ばれる症状は読んでいて身の毛がよだつ思いだった。
スペイン風邪の末期には患者の皮膚の色が変わる症状があり、これがチアノーゼと呼ばれるもの。これはウイルスに冒された肺が、血液に十分な酸素を送れなくなるために起こる症状。通常の6倍の重量になった死亡者の肺は、血と泡の混じった液体に満たされ空気の入る余地は全くなかった、とのこと……
新型コロナが確認されてから一年近くたったものの、未だ終息の気配はうかがえませんが、この本を読んでいるとパンデミックの終わりが見えてくるのには、早くても2~3年はかかるような印象を受けました。それはウイルスの特性によるものです。
本で紹介されていたウイルスの特性で厄介だと思ったのは、遺伝子の変異が早いことと、そして他の動物やウイルスの遺伝子までも取り込み、未知のウイルスに変わる危険性があるということ。
例えばやや状況が落ち着いて、オリンピックのために全世界から選手がきたとして、その中に各国それぞれで変異したウイルスの保菌者がいて、そのウイルスが遺伝子を取り込み合い、また変異したとしたら……
オリンピックは無観客か、観客国内だけにしぼってやるのかなあ、と個人的に思っていましたが、その認識も甘く感じ始めました。変異したとしてそれが必ずしも、強毒化したり、感染率が高くなるというわけでもないけど、それでもリスクを承知でオリンピックをやる意思があるのか、政府やIOCには聞いてみたくなったりする。
それに対抗する手段としてワクチンの開発と接種が急がれています。感染拡大を防ぐには、人口の6割が集団免疫を獲得、つまりワクチンを打っている状態が望ましい。一方で変異したウイルスにワクチンがどこまで効くかは未知なところも多いのが現状で、そういう点からも改めてウイルスの厄介さを思わされます。
エイズ、エボラ出血熱、新型インフルエンザ、そしてコロナウイルスといった未知のウイルスは、動物から人へと感染していく過程で変異し、強毒化していったものが多く、そのリスクは今後、人類が地球上に居続ける限り続くものだと思われます。だからこそ、今のコロナウイルスに対する、各国の指導者の対応、そして自分たち一人一人の対応は、今後の人類の試金石となるもののようにも思えてくる。
「勝ちにいく」というよりも「耐え忍ぶ」ウイルスと人類の闘いは、これから先も続くのだろうと思います。 -
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非常に良い。トランプなど右派、新自由主義、格差容認の考えが圧倒的な世の中で、富の再配分、教育、医療、オバマケアなどなど、心のどこかでこういう優しい社会、平等な社会が良いなあと思ってることを描いてくれる。
でもトランプは経済運営上手いちゅうネタをよく見かけ、このギスギス感も経済運営の犠牲かと思い込んでしまうが、それも幻想で、スティグリッツ的民主党、中道左派?的な経済運営でうまくいくんじゃないかと自信がつく。
長沼紳一郎の現代経済学の直感的になぜ資本主義は膨張がとまらんのか?それは金利だ的な話があったけど、それと合わせて読むとまたいいと思います。それと、自分も読んだしデジタル界隈で一種神格化されてるピーター・ティールもトランプ主義者てことでディスられてる。彼の有名な、競合のいない市場でビジネスするという言葉は、経営書として読んだときはなるほどなぁと思ったが、スティグリッツに言わせると競争のない独占、寡占のせいで富が偏重し、一般人が困ってるということで、そっちの方がより大きな視点だなあと思いました。 -
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いやー、これはアメリカという国を知るために必読。トランプに熱狂する宗教的保守の人たちを見て「古い伝統を守る人たち/あるいは引きづる人たち」と思い込んでいた部分がありますが、さにあらず。もちろん古い伝統を守っている人たちもいるのですが、エキセントリックなくらいの急進的(カルト的な)宗教の多くは1960年代以降に生まれたもので、特にここ20年くらいで隆盛して来たものなのですねぇ…
本家であるヨーロッパでさえ年々宗教色が弱まっている中で、(先進国の中で)ひとりカルト的な宗教信者が減っておらず、人口の1/3が「聖書に書かれていることは文字通り事実」と心から信じる国。
昨今「アメリカの分断」が言われますが、政治的な分断、経済的な分断の土壌として、宗教的な分断・世界観の分断があるし、ある意味益々進んでいる実態がその歴史とともに分かる1冊(いや上下巻なので2冊)。 -
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いやー、なかなか面白い。アメリカという国の非科学的な側面からの生い立ちとその後の歴史。
確かにアメリカという国は、もともとが金を求めて一攫千金を狙ってバージニア辺りに入植して来た人たちや、宗教上の争いの結果「理想のキリスト教者の共同体」を作ろうと渡って来たピューリタンの一団が建国した国の連合体ですからね…元が「空想」とともにあるような国家な訳で…
私も9〜10月に掛けて集中的にウォッチしていた、あの「トランプに熱狂する人たち」のバックボーンにあるものを紐解いていく感じで非常に興味深く上巻を読み終えた次第。(福音派など原理主義的あるいは急進的なキリスト教宗派たちの生まれて来た背景についても結構な紙面を割いています) 翻訳もこなれていて読みやすい。 -
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国家とユダヤ人を危害から守るためにあらゆる手段を講じるイスラエル。イスラエルの新聞記者が政府・軍関係者への膨大な聞き取り から明らかにした、イスラエルで特殊任務にあたるモサド、シン・ ベト、アマンの3機関による、諜報活動と要人暗殺作戦の初の通史。
めちゃくちゃ面白そうだけど買う人少ないだろうな・・・と思いながら読み始めました。序文からして恐ろしいにおいがぷんぷん漂うんですけど、あまりに平和ボケした日本人にはかなり衝撃的な内容で、でも怖いもの見たさであっという間に読み終えてしまった。この著者、近いうちに消されるとかない・・・よね?ここまでの証言をよく集めたなあと感嘆しかないです。すごすぎる。筆者のイスラエルへ対する批判的な姿勢は述べられていますが、決してくどくなく、淡々と事実が記されていて客観的な一冊に仕上がっている。下も早く買わないと。翻訳してくれた早川書房に感謝です。 -
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これからの製品の特徴
1.クラウドや他のデバイスに接続される。
2.データ処理やセンサー搭載など知性を備えている。
3.人工知能や音声認識を駆使して学習する。
4.サービスが提供される。
デジタル化により、ハードウェアの相対的に価値は低下する。
製造業のデジタル化の6つのポイント
*コア事業を変革する。
*体験や成果を重視する。
*エコシステムを構築、またはエコシステムに参加する。
*サービスの成果型ビジネスモデルに取り組む。
*デジタルに対応したワークフォースの構築。
*段階的な移行を適切に行う。
価値を生み出すものが、ハードウェアからサービスへシフトしている。
大量消費は終わり、個別の体験、状況に応じたサービスの時代が来る。
ビッグシフトとは。
機能から体験へ。
ハードウェアからアズアサービスへ。
製品からプラットフォームへ。
電子機械工学からAIへ。
直線型エンジニアリングからアジャイルな新時代エンジニアリングへ。
今後の差別化は、製品の特徴や機能ではなく、総合的なユーザー体験。
ユーザーが製品を所有していた時代は終わり、必要に応じて製品にアクセスする時代が来る。製品をサービスとして、消費する時代。
AIテクノロジーの採用が急速に進む。
新たな世界では、アジリティ(スピード)、反復、体験が重要になる。
プロダクト再発明を成功させるには、核となる以下7つの能力を構築する。
1.設計のflexagility これは、flexibility とagility の造語。反復的な設計アプローチ。
2.アジャイルエンジニアリング。
3.データの拡張、AIの活用。
4.as a service コンピテンシー。
5.体験重視のワークフォース。
6.エコシステムの管理。
7.セキュリティ意識の浸透。
協力を推進し、アジリティを高めるためには、組織の壁を徹底的に破壊する必要がある。
製造業にはまだ未来があると感じられた。
自分は本書を読み、どうアクションするか日々のトライアンドエラーを重ねて進みたい。 -
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ネタバレスパイやその所属する諜報機関の描写は映画や小説といったフィクションの世界ではよく見かけるが、この本には実際のところインテリジェンスの世界がどのようなものなのかが事細かに書かれている。そもそも諜報機関の内情をノンフィクションとして書くことなどできるのだろうかと思ったが、実際著者はこの本を書くのに並々ならぬ苦労をしたことがうかがえる。その情報収集の結果は巻末の100ページ近い注記に見ることができ、情報の正確さのために多大な努力を払っていることが推察された。また、著者がイスラエルにかかわりが深いこともあり、情報源はイスラエル側のものが多いが、著者個人の主張を極力排し中立な立場で事実を書き連ねるようにしていることも感じられた。
上巻ではイスラエルの建国から第一次インティファーダのあたりまでの期間に各情報機関がどのように設立され、確立されていったかの経緯や、国の生き残りを賭して諜報活動に血道を挙げる状況が様々な作戦行動の描写を通じて綴られる。普段自分が暮らしている日常とは全く想像もつかないような世界があるということを痛感させられた。