山田美明のレビュー一覧

  • ISの人質~13カ月の拘束、そして生還~

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    信じがたい拘束時の状況が淡々と綴られており、無理なく読み進められる

    これが創作ではなく、経験に基づいて書かれた、しかもこの時代に起こっている事実なのだから恐ろしい

    こんな悲惨な状況下で13ヶ月もの間、精神を保ったまま生き延びられたのは、生きて家族の元へ帰ると希望と、拘束期間中少なからず人との交流?があったからか

    身代金には一切応じないという徹底したデンマークという国の姿勢とジャーナリズムの意義には考えさせられた

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    2021年03月01日
  • 人類対新型ウイルス 私たちはこうしてコロナに勝つ

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    副題では「私たちはこうしてコロナに勝つ」と、勇ましく書かれているけれど、少なくとも自分には分かりやすい「勝利」のビジョンは見えなかった。ウイルスの恐ろしさと厄介さを改めて気づかされました。

    元々2010年に発刊された『人類対インフルエンザ』という本をコロナ禍を受けて、新たに新型コロナウイルスについての補章を加え再発刊された一冊。そのためこの副題も、販売や編集の意向(と希望)がありありと入ったのだろうな、と思います。

    内容は主にウイルスとインフルエンザの歴史について。第一章でウイルスの科学的な話がまとめられていて、二章以降でインフルエンザの歴史的な変遷であったり影響について書かれ、七章からは

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    2021年01月27日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    非常に良い。トランプなど右派、新自由主義、格差容認の考えが圧倒的な世の中で、富の再配分、教育、医療、オバマケアなどなど、心のどこかでこういう優しい社会、平等な社会が良いなあと思ってることを描いてくれる。
    でもトランプは経済運営上手いちゅうネタをよく見かけ、このギスギス感も経済運営の犠牲かと思い込んでしまうが、それも幻想で、スティグリッツ的民主党、中道左派?的な経済運営でうまくいくんじゃないかと自信がつく。
    長沼紳一郎の現代経済学の直感的になぜ資本主義は膨張がとまらんのか?それは金利だ的な話があったけど、それと合わせて読むとまたいいと思います。それと、自分も読んだしデジタル界隈で一種神格化されて

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    2021年01月26日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    とても面白かった。神の見えざる手は間違っていた、という主張からはじまり、経済には政府の介入が必要だという。まさにそうだなぁというのと、対処法的な話なのかなと。

    資本主義は、資本家が儲かり、総貧困化の限界値を超えると、資本主義を変えるしか方法がなくなるような気がする。

    アメリカの政治を見ていると、国家や政府への介入でなんとかなる話ではなく、、(国や政府を動かしているのもまた富めるものであるという事実)10年後前後で世界的な大転換期を迎えるのかもとは思う。

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    2021年01月19日
  • ファンタジーランド(下)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    いやー、これはアメリカという国を知るために必読。トランプに熱狂する宗教的保守の人たちを見て「古い伝統を守る人たち/あるいは引きづる人たち」と思い込んでいた部分がありますが、さにあらず。もちろん古い伝統を守っている人たちもいるのですが、エキセントリックなくらいの急進的(カルト的な)宗教の多くは1960年代以降に生まれたもので、特にここ20年くらいで隆盛して来たものなのですねぇ…
    本家であるヨーロッパでさえ年々宗教色が弱まっている中で、(先進国の中で)ひとりカルト的な宗教信者が減っておらず、人口の1/3が「聖書に書かれていることは文字通り事実」と心から信じる国。
    昨今「アメリカの分断」が言われます

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    2020年12月26日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    いやー、なかなか面白い。アメリカという国の非科学的な側面からの生い立ちとその後の歴史。
    確かにアメリカという国は、もともとが金を求めて一攫千金を狙ってバージニア辺りに入植して来た人たちや、宗教上の争いの結果「理想のキリスト教者の共同体」を作ろうと渡って来たピューリタンの一団が建国した国の連合体ですからね…元が「空想」とともにあるような国家な訳で…
    私も9〜10月に掛けて集中的にウォッチしていた、あの「トランプに熱狂する人たち」のバックボーンにあるものを紐解いていく感じで非常に興味深く上巻を読み終えた次第。(福音派など原理主義的あるいは急進的なキリスト教宗派たちの生まれて来た背景についても結構な

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    2020年12月24日
  • イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(上)

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    国家とユダヤ人を危害から守るためにあらゆる手段を講じるイスラエル。イスラエルの新聞記者が政府・軍関係者への膨大な聞き取り から明らかにした、イスラエルで特殊任務にあたるモサド、シン・ ベト、アマンの3機関による、諜報活動と要人暗殺作戦の初の通史。
    めちゃくちゃ面白そうだけど買う人少ないだろうな・・・と思いながら読み始めました。序文からして恐ろしいにおいがぷんぷん漂うんですけど、あまりに平和ボケした日本人にはかなり衝撃的な内容で、でも怖いもの見たさであっという間に読み終えてしまった。この著者、近いうちに消されるとかない・・・よね?ここまでの証言をよく集めたなあと感嘆しかないです。すごすぎる。筆者

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    2020年12月12日
  • ものづくり「超」革命

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    これからの製品の特徴
    1.クラウドや他のデバイスに接続される。
    2.データ処理やセンサー搭載など知性を備えている。
    3.人工知能や音声認識を駆使して学習する。
    4.サービスが提供される。

    デジタル化により、ハードウェアの相対的に価値は低下する。

    製造業のデジタル化の6つのポイント
    *コア事業を変革する。
    *体験や成果を重視する。
    *エコシステムを構築、またはエコシステムに参加する。
    *サービスの成果型ビジネスモデルに取り組む。
    *デジタルに対応したワークフォースの構築。
    *段階的な移行を適切に行う。

    価値を生み出すものが、ハードウェアからサービスへシフトしている。
    大量消費は終わり、個別

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    2020年11月08日
  • イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(下)

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    ネタバレ

    上巻に続いてイスラエルの各情報機関の行動を描写しているが、完璧に成功した作戦があったかと思えば、その成功から生まれた過信のために手痛い失敗を引き起こすという流れが何回かあり、モサドほどの組織であっても人の集まりなのだと妙な感慨を覚えた。

    最後の章の、『イスラエルの情報機関の物語はさまざまな意味で、見事な戦術的成功に彩られた物語であると同時に、悲惨な戦略的失敗の物語でもある』という一文が、この本の内容をよく表している。大書ではあるが、一読に値する。

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    2020年11月01日
  • イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(上)

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    ネタバレ

    スパイやその所属する諜報機関の描写は映画や小説といったフィクションの世界ではよく見かけるが、この本には実際のところインテリジェンスの世界がどのようなものなのかが事細かに書かれている。そもそも諜報機関の内情をノンフィクションとして書くことなどできるのだろうかと思ったが、実際著者はこの本を書くのに並々ならぬ苦労をしたことがうかがえる。その情報収集の結果は巻末の100ページ近い注記に見ることができ、情報の正確さのために多大な努力を払っていることが推察された。また、著者がイスラエルにかかわりが深いこともあり、情報源はイスラエル側のものが多いが、著者個人の主張を極力排し中立な立場で事実を書き連ねるように

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    2020年11月01日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    ネタバレ

    アメリカの具体的な話に特化し過ぎてて、日本人読者としては少し寂しい。
    もう少し抽象度が高い内容を期待していた。
    とはいえ、他山の石とすべき点は多々あるであろう。

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    2020年10月02日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    アメリカ社会の現状の問題点を指摘していて、それに対する対策ももっともだなという印象。
    ただし、本の中の主張で反共和党が行きすぎている。
    現状の格差の問題は民主党政権時の問題も含まれると思う。

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    2020年09月27日
  • つくられた格差~不公平税制が生んだ所得の不平等~

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    アメリカの税制と貧富格差が主題。
    21世紀現在において、人口の上位0.1%が富の20%以上を占めており、格差が広がっている。その原因として著者は政府による富の再分配、つまりは徴税方式に問題があると提言している。労働者階級と資本家階級ではそもそも収入の得方に違いがある。労働者階級は給与所得や消費税などによって、所得のほとんどが控除なしに課税対象になるのに対して、富裕層は利益収受、配当、サービスの消費など非課税の対象となる要素からの比率が高い。したがって、いくら累進課税が導入されていたとはいえ、富裕層は逃れる道が多くある。実際、超富裕層の所得のうち課税対象は40%程にしかならない。

    法人税の減少

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    2020年09月20日
  • イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(下)

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    次々と書かれている暗殺の経過は、いささかうんざりするところもあるが、これがイスラエル側からの見方なのだろう。
    ことの性格上、パレスチナ、アラブ側からの視点は反映されていないので、これを「事実」として一方的に受け容れるのは危険だろう。
    人種問題と宗教問題とが重なり合っていると、本当に血で血を洗う闘いになるのがよくわかるけど、理解しがたいところもある。

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    2020年09月06日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    本書は、左派の政治家やヒューマニストではなく経済学者が「格差の拡大が経済発展を蝕む」と主張し「大多数の人々に中産階級の生活を」と訴えた本である。
    あくまでも経済学的な主張として格差拡大に反対していることに目を引かれる。
    本書の表題を直訳すると「進歩的資本主義」となるが、その内容は限りなく「社会主義の香り」が漂っている。
    政治も経済も、今世界中が不安と不満に満ちている。その答えを探して世界中の人々が首を傾げている現在、本書には多くの閃きがあると思った。
    2008年リーマン危機後の対策が結果的には富裕層のみを潤した結果となった
    。今回のコロナにおいても同じだろう。各国政府の巨額のバラマキは、経済シ

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    2020年06月13日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    自分のアメリカに関する知識が思ったより少なく、読み進めるのに時間がかかる部分もあったが、部分的に知っていたアメリカ文化が繋がった。宗教、ディズニーランド、UFO信仰、チャッキーチーズ、ダンジョンズ&ドラゴンズ…特に「ダンジョンズ」を知ったにはストレンジャーシングスで、番外編で脚本家の兄弟がこのゲームについて熱く語っていたのをハテナな気持ちで見ていたが、なんとなくドラマの80年代とともに理解できた気がする。
    印象に残ったところ
    「ホームスクーリング運動は当時キリスト教根本主義を奉じる右派の間でも、自由奔放な左派の間でも展開された。右派はこう考えた。ホームスクーリングにすれば、聖書を信奉す

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    2020年03月29日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    左派ケインジアン経済学者であり2001年のノーベル経済学賞受賞者であるスティグリッツによる資本主義の適切な見直しとその実行のために必要な政治改革についてまとめた論考。

    スティグリッツが問題視するのは、アメリカで顕著に発生している1%の超富裕層と、低所得者層の格差/断絶である。その原因は、伝統的な共和党及びドナルド・トラソプ政権での政策が、超富裕層を優遇しており、資本力と政治力の相互依存関係を打破すべきと説く。

    具体的な処方箋としては、
    ・累進課税的な税制により富裕層への増税を課す
    ・民間での投資インセンティブが低く、公的な投資を行わなければならない社会インフラ(教育、基礎研究、医療・社会保

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    2020年01月02日
  • アスペルガー医師とナチス~発達障害の一つの起源~

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    アスペルガー氏の半生の話。
    医者・医学の功罪がいろいろあること。
    ナチスの狂気。排除の理論。
    発達障害の子供を持つ親としては、いろいろ考えさせられる内容です。

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    2019年12月05日
  • ゴッホの耳─天才画家 最大の謎─

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    まず、こんなにも謎が多く、そして謎解きつくされた人をまた謎解こうとした著者に感服。
    もう正しいことでは無く好きか嫌いかで言えば、この本のゴッホは好きです。

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    2019年12月01日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    自分が真実だと思えば、そう思うようになった理由や経緯にかかわらず、それは真実であり、誰もそれをとやかく言うことはできない、という考え方に至る。

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    2019年10月04日