山田美明のレビュー一覧
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デジタル化の進展で、製造業はどう変わるのか?今後、求められる製品の特徴、製品を「再発明」するためのヒントを示した書籍。
ビジネスのデジタル化が進む今日、企業は製品の再発明を求められている。従来の製品はコネクテッド化されていない受動的なものだったが、今後は「スマート・コネクテッドプロダクト」を生み出す必要がある。
スマート・コネクテッドプロダクトの特徴は、次の4つ。
①クラウドや他のデバイスに接続されている。
②様々なセンサーを搭載するなど、知性を備えている。
③人工知能(AI)や音声認識などのテクノロジーを駆使して、学習できる。
④製品として販売されるのではなく、成果型の「アズ・ア・サービス」ビジネスモデルを通じて販売される。
製品の再発明が必要なのは、価値を生み出すものが激変しているから。
これまではハードウェアが多くの製品価値を生み出していたが、今後はソフトウェアやデジタルテクノロジーが価値を生み出す要素となる。
新たなデジタル時代においては、「成果型エコノミー」が重視される。それは、企業が所定の成果を提供する製品を販売するのではなく、成果そのものを販売する経済。
デジタル化された世界で企業が成功するには、次の5つの大きな変化を活用し、製品を抜本的に変革しなければならない。
①機能から体験へ
②ハードウェアから「アズ・ア・サービス」へ
③製品からプラットフォームへ
④電子機械工学からAI へ
⑤アジャイルな「新時代エンジニアリング」へ -
Posted by ブクログ
決して24歳の著者の成功物語ではない。
ごく普通の青年が、何の因果かオバマ大統領のスピーチライターになった。
もちろん偶然ではないし、本人の努力や才能や運もあったと思う。
しかし本書で書かれている内容はとても控え目で、等身大の24歳の青年が、そのままの目線で自らの仕事について描いている。
決してオバマ大統領を賛美することはない。
オバマ大統領も人間だ。イライラもするし、失敗もする。
しかしさすが黒人初の大統領だけあって、やっぱり普通じゃない。
大統領のスピーチライターはホワイトハウス内で何人もいて、彼はあくまで下っ端ライターだ。
書いたスピーチは何度となく書き直され、ほとんど褒められたことはない。
大統領と直接に話をしたのも、これだけ近くで数年間も働きながら、ほんの数回のようだ。(当然だ)
そんな彼のモチベーションは、決して権力欲でもなく、自分のキャリアアップのためではない。
当然にそういう下心も多少はあることを本書では包み隠さずに書いている。
しかし、やっぱりオバマの側近として、綺麗ごとではなく、
少しでもより良い世の中にするために働きたいと思っているのだ。
アメリカの中で不平等を無くしたい。
オバマが大統領に選出される前、イチ地方議員だった時のスピーチに触れそれに感動し、オバマ支援のために政治の世界に入りだす。
当時は「Change – Yes We Can!」がちょうど世間のツボにはまった時だ。
今までの保守的な考え方でなく、世界を変えていかねばならない。
過去のやり方で悪い面は変えていかなければいけない。
そういう考えに賛同した人々がオバマ支援に乗り出したのだ。
そして著者もその一人だったのだ。(白人であるにも関わらず)
彼のような人たちに、日が当たることは決してない。
しかし彼らがいたから、世界は少しだけ良い方向に向かって行けた。(と信じられる)
ゾーイ・リンのエピソードは、オバマの功績を端的に表している。
世界を変えるのは、年寄りではない。
そして大統領でもない。やはり若者なのだ。
それもごくごく普通の若者。
会社も同じだ。彼らのハートに火を点けることがものすごく大事なことなのだ。
そんなほっこりとする等身大の若者の物語だった。
(2020/5/31) -
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文化振興とリフレッシュ! - サティア・ナデラ「Hit Refresh〜マイクロソフト再興とテクノロジーの未来〜」 ★★★☆☆
最近のMicrosoftは大きく変わりました。
VS Codeは無料だし、AzuruではLinuxも動作します。iPhoneやAndroidでもOfficeが動作します。
それは、このCEOサティア・ナデラさんが着任してからです。
彼は外部から招へいしたCEOではなく、内部昇格のCEOです。
内部昇格であったにもかかわらず、これほどまでの変革と再興をとげた訳がおぼろげながらわかりました。
過去の栄光に対して、「リフレッシュボタン」を押したからなのです。しかも、彼だけが押したのではなく、会社のメンバーに変革する文化を共鳴させることによりメンバー自らが「リフレッシュボタン」を押したのです。CEOという人物の大事さがよくわかりました。
これから会社を興そう!偉くなろう!という人は必読です。
後半のテクノロジー部は正直、退屈でした。
#引用
・リーダーシップとは、選択を行い、選択を実行するためにチームを結集させること
・変革は内部から、中心から起こすことが重要だ
・リーダーは、外部のビジネスチャンスと内部の能力や文化、およびそれら相互の関係に目を向け、そのチャンスがありきたりになる前に対応しなければならない。
・完全であるより一貫しているほうがいい
・CEOは、企業文化の管理人だ。
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Posted by ブクログ
ゴッホといえば、ヒマワリの絵と耳を切り落とした狂気の人という印象は誰にでもあるだろう。そのゴッホの耳はなぜどのように切られたのかを徹底的に調べ上げたのが本書。
アルルを訪れ、公文書館で当時の膨大な記録を一つ一つ調べていくという地道な調査を積み上げ、少しづつゴッホに近づいていく。そして、少しづつ見えてくる当時のゴッホとその周辺の人々。ゴッホを支え続けた弟テオ、ゴッホを見捨てたと言われるゴーギャン。それぞれの新たな姿を探り出し、ゴッホの病の深刻さが読み取れる。
著者がエピローグでも書いているが、一つ一つは大きな発見とは思えなかったものの積み重ねが、新たなゴッホ像を構築していく。
ゴッホの画集をそばに読むとより面白さが増したかも。
今公開されているゴッホの絵が動くというゴッホの映画、見てみたくなった。 -
Posted by ブクログ
第一の自動化では機械が肉体的に辛い危険な仕事から開放した。
第二の自動化では退屈な仕事から開放した。
第三の自由化は機械が知能を向上させ、人間の判断を奪う。
高失業率が続くか、新しい仕事が増えるか。
スキルが身につかない。新人の教育現場がない。
キャリアアップの最初の数段がない。
AIに判断を任せると、バーナンキ元議長もローンが通らない。
高い次元での判断力で競おうとしても、1年後には追いつかれてしまう。
どうすればいいか、拡張する。
レジのスキャナは拡張に当たる。
ケインズは週15時間労働になると予言した。
そうならない理由は、消費が増えた、忙しさが満足感につながる、仕事は満足感を与える。
人間は拡張という方向で器械を使うから仕事が広がるだけで代替にはならない。
拡張の方向性
1,ステップアップ=自動システムの上を行く。より大局的な意思決定。管理職。
組織内の自動システムを監視する。
2,ステップアサイド=脇による。非決定作業をする
3,ステップイン=自動意思決定システムを作り使う側に回る。プログラマーではない。新しいシステムを使いこなす人。
4,ステップナロウリー。狭い専門領域を見つける。好きでやること。通常は一緒に勉強しないふたつの領域の交点にある。
5,ステップフォワード=新しい意思決定システムやテクノロジーを開発する、メンテナンスする。プログラムする。JAVAが圧倒的な人気を誇る。データサイエンティスト。
AIはひとつの道具に過ぎない、という考え方。
人類を根底から脅かす、地球規模と同じ脅威、という考え方=制御不可能問題。
プログラム、アルコリズムの教育が必要。
チーム作業の重要性。孤高の発明家ではできない。
賢明な意思決定のための教育。
仕事はそれ自体、生活の意義を見出す手段になる。
働いているほうが幸せになる。 -
Posted by ブクログ
人口知能を用いて自動化して人員削減すると、そこから進化できなくなると(疑問の余地はあるが)指摘し、人間を排除する自動化ではなく人間の能力を拡張する方向性を打ち出す。これからの人工知能と人間との関わり方については、人工知能に処理できない大局観をもった意思決定などを行うステップアップ、人工知能が得意ではない日決定作業である人を説得するなどステップアサイド、人工知能に携わり、それを理解し改善するステップイン、人工知能が関わって来ない分野を見つけるステップナロウリー、特定の分野で新たな人工知能などを開発するステップフォワードを提唱している。IBMのワトソンやGoogleのDeepMindと並んでファナックとプリファードネットワークスの提携も挙げられているなど、興味深い点もあるものの、全般的にはいささか新鮮さに欠けるきらいがある読後感でした。