山田美明のレビュー一覧
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尊敬する、年上の友人がコレを読んで、トランプ問題が落ち着いたら
クロイスター美術館へ行くつもりになったと言う。
それじゃ、わたしも、と早速読み始め、うなる。
さすが、彼女がそこまで言うだけの1冊。
兄を亡くした喪失感から、メトロ堀譚美術館で働き始めた
わたしパトリック。
美術に関する表現はもとより、
人生の機微についても示唆に富む。
メトロポリタン美術館、行っていないんだよね。
せっかくNYに行ったのに・・・
あの頃は野茂選手の大ブームでメジャー観戦して、
日本にはまだなかったアウトレットに行って・・・
ブロードウェイで何観たんだっけ?「CATS」?
もう一度行きたいけれど・・・
ハンバーガー1個3000円なんて聞いちゃうとね?
024
(父は)自分には(ピアノを)うまく弾く才能ではなく、熱心に弾くことに喜びを見いだす才能があると常々語っていた。
⇒あ、わたしのことかもw
172
悲しみとは時間よりもまずリズムを失うことだ。あれかを失う。すると人生にぽっかりと穴が空き、しばらくその穴のなかで身を縮める?...だがやがて、そのリズムが私を見つけ、魅力的な声で呼びかけてくる。間もなく私は、永遠に黙っていること、永遠に孤独で居ることを自分が臨んでいないと気づく...自分がこれからの人生で良く面する大きな問題の大半は、日常的なやりとりの中で直面する些細な問題でもある。だから、辛抱強くなろう。親切であろう。他人の風変わりなところを楽しみ、自分の風変わりなところをうまく活用しよう。寛大になろう。あるいは少なくとも、どんなに機械的な状況でも人間的であろう。
160
(暗殺されかけたジョセフの告白)
「命もある。家族もいる。誠実さもあるんだからな。いま、私を売ったあの男たちに会ったら、握手をするだろうよ。それでいいじゃない?いいんだよ」 -
Posted by ブクログ
【ありえない138億年史】 ウォルター・アルバレス 著
これは面白いです。知的好奇心を十分に満足させてくれる本。宇宙誕生から現在の人類の繁栄に至る138億年を一気に書き切っています(訳文も読みやすい)。個々の歴史事象ではなく、「ビッグヒストリー」と言うそうですが、こうして読むと「ビッグヒストリーの果てに生まれた人間世界が、きわめて少ない可能性の上に成り立っていること」がよく理解できます(長い時間における偶然の積み重ねで現在の人類が生まれた)。
原題は「A Most Improbable Journey」で、「Improbable(ありえない)」は含まれているのですが、タイトルから受ける印象よりもはるかに格調高い内容と思います。歴史を見る上で、「時間の矢(歴史には方向性がある)」と「時間の環(歴史には周期性がある)」の二分法があるそうですが、ビッグヒストリーからは、「連続」と「偶然」という別の二分法があるという著者の見解がよく理解できる一冊です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ地政学ストラテジストの著者は、自身の専門である地政学と人口統計学の研究から、1945年以来の自由貿易の恩恵で繁栄してきた世界は終わりを告げ、ブロック経済に分かれた世界移行するだろうと予想している。折しもトランプによる相互関税で世界が混乱している昨今を予言していたかのようだ。
世界に先駆けて変化に対処せざるを得なかった国の例として、ロシアと並び日本が挙げられている。バブル崩壊後の企業が製造を他国へ移転し、現地の市場で販売するモデルを採ることで日本は「多少優雅に高齢化できるようになった」とする。
日本をはじめ、欧州、アジア、中東、BRICSのいずれの国々でも予想される未来は暗く、特に中国は膨れ上がる融資と先細る人口で、「現代世界から離脱していくだろう」と予想している。
一方アメリカはミレニアム世代が厚い人口構成と、恵まれた地理条件のおかげで今後も君臨していくだろうとする。
日本語訳の副題は「野蛮化する経済の悲劇を読む」。原題の「THE END OF THE WORLD IS JUST THE BEGINNING -MAPPING THE COLLAPSE OF GLOBALIZATION」の方が、本書の本質をよりうまく表していると思う。 -
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自由の騎士アメリカもマルキシズムに汚染されていた。BLMは映像をみても黒人による暴動、白人に対する暴行、虐待、虐殺であることは明白なのに、日本のメディアのみならず本国でも「抗議行動」だと強弁。「そんなに腫れ物に触るような対応しかできないのか。黒人差別問題は根が深いんだなあ」と思っていたが、然にあらず。アメリカの教育、メディア、政府が赤に汚染されていたのだ。日本と同じじゃないか! 暗澹たる気持ちになるが、アメリカには共和党という保守・自由主義の政党がある。しかも中川八洋名誉教授によると保守主義者(知性抜群の)が千名単位で存在するとのこと。いつの日か現状を打破してくれると信じている。翻って日本。保守主義者はほぼゼロ。保守偽装の共産主義者ばかりの民族系では望むべくもない。自民党は共産党の下請け政党となりさがった。日本の未来は暗い。
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本書『mRNAワクチンの衝撃: コロナ制圧と医療の未来』は コロナワクチンを開発した会社の1つであるドイツのビオンテックを取り上げたノンフィクションだ。 日本では同じようにmRNAを用いたワクチン開発会社であるモデルナはよく知られているが、ビオンテックについてはあまり知られていないかもしれない。本書にも詳しく買いてあるが、それほど規模が大きくなかったビオンテックはワクチン配布にあたってはファイザーと提携しており、日本では”ファイザー”ワクチンと呼ばれていたからだ。
生物を真面目に勉強した人をのぞいて、コロナワクチンが広く利用されるようになるまではRNAという単語を知っている人はほとんどいなかったと思う。DNAについてはエンタメや親子関係の確定に広く使われているために普通の単語になっているが、RNAはそういった広まり方をしていないからだ。
このRNAというすごく簡単にいうと、DNAの情報をコピーするために使われている(正確に言えば体内に存在するので、”使う”という表現は正しくないが・・)。
本書によればこのRNAを用いて病気治療を行おうとする考え方は長い間存在していたらしい。mRNAを用いて体内の免疫系を利用する治療方法が確立すれば、よりテーラーメイドな医療を提供することが可能となると考えられていたからだ。
一方でmRANを 利用した治療は、コロナ禍が起こるまではまだ先の話だと考えられていたと本書には書かれている。 これまでにない新しい治療方法であるために、当局の審査や認可を受けるのは簡単ではないし、創薬には莫大な費用がかかるからだ。
ビオンテックは もともとは、感染症に対するワクチンを開発するためのスタートアップではなく、このRNAを用いて がん患者への治療薬を開発することを目的に作られたスタートアップだった。 そのためビオンテックはコロナウイルスが発生した段階においては、すでに上場を果たしており、有望なスタートアップとしてみなされていたらしい。一方でmRNAを用いた新たなプラットフォームを開発するには研究開発資金が十分ではなく、何らかの方法で資金を集めることが必要だったらしい。
コロナワクチンが開発され世の中に広まっていく過程では、このmRNA と言う技術は、まるで突然天から降ってきた発明のように報道されることもあった。自分も含めてバイオ技術を積極的に追い続けていない人間にとっては、 この技術は、当然学校で習ったこともなく、初めて聞く技術だったからだ。
ところが本書を読むと、このmRNAと言う技術は長い間活用のアイデアが温められ、それほど多くはないとはいえ研究が続けられていたことがよくわかる。実用化されなかったのは、適切なタイミングがなかったということと、もっといえば予算がなかったからだ。
本書を読めばわかるとおり、何かものすごい危機やチャンスが発生したからといって、突然新しい発明やアイディアが実現すると言う事は現実世界ではありえないということなのだ。 日の目を見るずっと前からそこに情熱を傾けている人間がおり、あるいは(広い意味での)リスクにかける投資家が何度も倒れた先に、初めて社会を変えるようなイノベーションは実現するのだということを、本書は(そしてmRNAの実用化という例は)教えてくれる。 -
Posted by ブクログ
メディアやIT企業が、極端で、非対称的な取り扱いを求める「マイノリティ」の主張を増幅させる背景には、今の自分達の「不当に恵まれた境遇」を、ノイジーな「マイノリティ」の攻撃、修正要望から、守り、彼らから看過してもらう通行手形を獲得するため、というところもあるのか、と気づいた。
結論としては、「仲間だけでなく、表面上の敵にも寛大さを示すことが、この狂気から抜け出すための最初の一歩になる。」と示されている。
極めて穏当だと思う。
また、ありとあらゆる討論と議論から、特定の属性に関する要素を取り除き、ますます高まる特定の属性へのこだわりを追い払い、特定の属性にとらわれない方向へ進むべき、ということもそのとおりだと思う。
いずれにせよ。
ある対象に向けた主張を、逆向きに適用したときに、違和感のある主張には気をつけるべき。
ということを、改めて感じた。
そして、そうした考えは、私一人の奇矯なものではない、と実感できたことは、収穫だった。 -
Posted by ブクログ
第一章 ゲイ
第二章 女性
第三章 人種
第四章 トランスジェンダー
各章のタイトルを見ただけでもクラクラするほど。
世の中この問題が溢れている。
各章、それぞれに思うところはあるが、カナダ・ナショナルポストの書評がひとまとめにしてくれている。
「疑念の種を撒き散らす社会的公正運動の矛盾に切り込み、大衆の95%がそう思いながらも怖くて口に出せないでいたことを雄弁に語っている。」
まさにこの通りで、反骨精神はあっても良いと思うが、これとは違う何かであるように思えて仕方がなかった。でも、この本を読んで合点が入った。
英国のフェミニズム作家が、「男はクズ」と言っていたのに、男である貴方の父親はどうなのかと聞かれたら逆ギレしたというエピソードは笑えた。