【感想・ネタバレ】ファンタジーランド(下)―狂気と幻想のアメリカ500年史のレビュー

あらすじ

【全米で話題のベストセラー、Amazonレビュー500件超】

9.11同時多発テロ、金融資本主義:投資家の王国、GAFA:現代の四騎士、1%vs.99%:超格差社会、トランプ現象:フェイクニュース……

迷走するアメリカはどこへ向かうのか。
新世界を信じた夢想家たちとその末裔が創り上げた500年の歴史から読み解く。


【絶賛の声、続々】

「トランプ政権誕生に関する圧倒的に優れた記述。2017年に読んだ最も重要な本」
ローレンス・オドネル(政治ジャーナリスト)

「すばらしいライターによるベストセラー。深呼吸して、この本に飛び込め」
トム・ブロコウ(ジャーナリスト、キャスター)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

1980年代から現在までのアメリカを総ナメした本。
奇しくもトランプ政権誕生により、この本の正しさを証明したのは何とも皮肉。本書で「トランプを描写すれば、実質上この本の要約をしたことになる。」とまで書かれている
「アメリカの分断」が話題の今、下巻だけでも(出来れば上下巻)読んで欲しい

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2024年06月07日

Posted by ブクログ

上巻はアメリカ国家成立から、1970年代まで。
下巻はそれからトランプ政権まで。
内容は長大でとてもすぐには整理できないが、本当にアメリカ国民はこの本に書かれているような幻想に生きているのだろうか?
たしかにトランプ政権が成立するあたり、真実だとは思うものの、アメリカの生の情報がないだけに信じられないというのが本音のことろ。

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2019年06月02日

Posted by ブクログ

いやー、これはアメリカという国を知るために必読。トランプに熱狂する宗教的保守の人たちを見て「古い伝統を守る人たち/あるいは引きづる人たち」と思い込んでいた部分がありますが、さにあらず。もちろん古い伝統を守っている人たちもいるのですが、エキセントリックなくらいの急進的(カルト的な)宗教の多くは1960年代以降に生まれたもので、特にここ20年くらいで隆盛して来たものなのですねぇ…
本家であるヨーロッパでさえ年々宗教色が弱まっている中で、(先進国の中で)ひとりカルト的な宗教信者が減っておらず、人口の1/3が「聖書に書かれていることは文字通り事実」と心から信じる国。
昨今「アメリカの分断」が言われますが、政治的な分断、経済的な分断の土壌として、宗教的な分断・世界観の分断があるし、ある意味益々進んでいる実態がその歴史とともに分かる1冊(いや上下巻なので2冊)。

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2020年12月26日

Posted by ブクログ

何を信じてもよいが、その結果は受け入れること、というのがアメリカの基本思想のようだが、社会が高度になりすぎて、結果幸せな人生を送れる人がほとんど居なくなってる気がする。

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2019年04月01日

Posted by ブクログ

下巻は、現代アメリカの政治・社会情勢の分析が中心。

日本の漫画・アニメ・ゲームも出てくるかと期待したが、ほとんど出てこなかった。
もし著者が日本人なら、プリクラやVtuberも取り上げていたかもしれない。

「1960年代以後、真実は相対的なものとなり、批判は不当なものになり、個人の自由が絶対視され、誰もが何を信じ、何を疑ってもよくなった。その結果、さまざまな分野で意見と事実の差が亡くなった。」(3頁)

事実を無視するプロパガンダとそれを甘受する民衆の態度がファシストの台頭につながるとの示唆(389頁~)は恐ろしい。

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2025年10月26日

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