来たるべき自動運転車社会のインパクト、最新技術を丁寧に解説!
ごくありふれた存在だった車が、私たちの生活を一変させようとしている。
移動ロボット工学が急速に進歩し、車は今や、私たちの命を預けられる最初の本格的な自律ロボットになりつつある。
運転を自動化する試みは、1世紀近く前に始まって以来、失敗を繰り返してきた。だが近年になって、ハードウェア技術が進歩し、
「ディープラーニング」と呼ばれる新世代の人工知能(AI)ソフトウェアも生まれた。
それにより車は近い将来、不確かな環境でも、人間並みに安全に移動できる能力を持つようになるだろう。
この車の進化の物語を伝えるために書いたのが本書だ。
・車が知能を持つ輸送ロボットにどのように変わっていくか?
・ドライバーレス・カーは自動車産業にどんな影響を及ぼすのか?
・毎日退屈で危険な運転をしていた状態から、快適かつ自由に移動できる状態になると、街はどう変わるのか?
・過去60年近くに及ぶ自動運転の失敗の歴史とは?
・無人運転を可能にする最新のハードウェアやソフトウェアのテクノロジーとは何か?
こうした疑問を一つひとつ、丁寧に解き明かします。
Posted by ブクログ 2021年09月25日
<目次>
第1章 ロボットのドライバー
第2章 ドライバーのいない世界
第3章 究極の移動手段
第4章 独立した知性
第5章 人工知覚の開発
第6章 「電子制御道路」構想
第7章 高性能な道路ではなく高性能な車を
第8章 ロボットの台頭
第9章 ドライバーレス・カーの構造
第10章...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月02日
自動運転本 2冊目。自動運転の歴史についての詳述は参考になる。全体としてはシリコンバレー派の楽観論に与しつつも、プライバシーの問題やトロッコ問題と保険、セキュリティに関する懸念なども表明。ディープ・ラーニングによるコンピューター・ビジョン発達の影響を、カンブリア大爆発の光スイッチ説のアナロジーと見る...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月22日
「自動運転」の現在のみにフォーカスをあてず、長年の研究の系譜に置こうとしていることが分かり、バズワードさが消えていて冷静に捉えている印象を受けた。
ようやく自動運転カーを実現するための環境や技術がととのってきた、という論旨になっている。
何が欠けていたのか、というと「物体を認識するための中位制御技...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月10日
最近話題の自動運転について
自動運転によるメリットは相当に大きく
・交通事故関係の医療に係るコスト(米国で年間180億ドル)およびそれに関連する賃金(330億ドル)が節約される。そのかわり医療、保険、臓器提供などの産業は大きな収入源を失う。
・ドライバーのコスト(トラック、タクシーなど)を削減す...続きを読む