【感想・ネタバレ】イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(下)のレビュー

あらすじ

第二次世界大戦以来、イスラエルは西洋のどの国よりも多くの人間を暗殺してきた。本書では、技術大国の軍事能力がゲリラ戦という異質な手段と融合して生まれた暗殺機構の秘密を暴き、その工作員、指導者、活動手段、作戦審議、成功、失敗、および倫理的代償について、その実情を明らかにする。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻に続いてイスラエルの各情報機関の行動を描写しているが、完璧に成功した作戦があったかと思えば、その成功から生まれた過信のために手痛い失敗を引き起こすという流れが何回かあり、モサドほどの組織であっても人の集まりなのだと妙な感慨を覚えた。

最後の章の、『イスラエルの情報機関の物語はさまざまな意味で、見事な戦術的成功に彩られた物語であると同時に、悲惨な戦略的失敗の物語でもある』という一文が、この本の内容をよく表している。大書ではあるが、一読に値する。

0
2020年11月01日

Posted by ブクログ

次々と書かれている暗殺の経過は、いささかうんざりするところもあるが、これがイスラエル側からの見方なのだろう。
ことの性格上、パレスチナ、アラブ側からの視点は反映されていないので、これを「事実」として一方的に受け容れるのは危険だろう。
人種問題と宗教問題とが重なり合っていると、本当に血で血を洗う闘いになるのがよくわかるけど、理解しがたいところもある。

0
2020年09月06日

「ノンフィクション」ランキング