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「ガブリエル・ズックマン」の「つくられた格差~不公平税制が生んだ所得の不平等~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ガブリエル・ズックマン」の「つくられた格差~不公平税制が生んだ所得の不平等~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
格差の原因は、税制にあり。
この切り口ほぼ一本で、深く深く掘り下げる。お陰で物凄く良くわかった。
議論のスタートは、トランプ大統領の演説。自身が税金を支払っていないことを認め、それを追求する声に対し、自らが賢いからだと返した。アメリカ社会は、富裕層が税金を支払わないのは当然となっている。結果、大統領候補がそれを堂々と認め、対立候補も明確な解決策を打ち出せない。
金持ちはあの手この手で、税金から逃れている。
その印象は、ボンヤリあるが、具体的にはよくわからなかった。
少しずつ明らかになる。勘違いをしていた。
元々、アメリカは民主主義国ではおそらく世界一累進性の高い税制を導入していたのだとい
Posted by ブクログ
この本は、タックスヘイブンの説明や、大企業、超富裕層がどうやって貯蓄をどんどん増加させていくのかを分かりやすく説明してくれている。
そして、このタックスヘイブンも富裕層に有利な税制も、政治家に働きかける能力・知恵(いわゆるレントシーキング)であるとか、税制の抜け穴を提供するノウハウを持つ税理士や大手会計事務所の存在であるとかが機能した結果であるので、超富裕層の力をまざまざと見せつける感じでもある。
この本は、後半はかなりのページを格差を縮小させるための処方箋・改善案が書かれているようだ。
本書にある多国籍企業・超富裕層に有利な現税制を改善する対案に関してはおそらく、賛否両論だと思われる。
いず
Posted by ブクログ
内容としては一貫して税金の話。今の税制が如何に富裕層に向けられて作られているのかを数値(グラフ)で見せつけてくれます。
資本主義が行き過ぎた現代において、資本家は特別強大な富を保有するに至り、その結果として政治においても発言力が強まり、彼らにとって有利な税制になっています。
「所得」に対する全税金比率は富裕層の方がすでに低くなっています。低所得者は所得に対して高い税率のためさらに困窮し、富裕層は低い税率で痛くもかゆくもなく資産は守られ、殖産が加速していく実態に驚愕。
タックスヘイブンが問題だと分かっていても抜本的な対策を取れないのも、富を集中させる資本家たちが強くなってしまったせい。
個人的