本谷有希子のレビュー一覧

  • あの子の考えることは変

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     奇妙な23歳女子二人の同居生活を描いた、何ともヘンな物語でした。二人の言動が、とっても痛々しく〝ぶっ飛んでる〟印象なのですが、重さ・深刻さを軽々と超越したテンポの良さで、読みやすかったです。

     劇作家・本谷有希子さんの本領発揮、といったところでしょうか。2009年作品で、後に芥川賞を別作品で受賞されますが、本作も同賞候補になってます。筆力あってこそなのでしょう。下ネタ満載ですが、真剣さ故に滑稽でもあります。

     自分の存在証明にこだわったり、自意識過剰でいろいろと劣等感をもってもがき苦しんだりしている状態は、ある意味(特に若者にとっては)普通だと思います。
     ただ、承認要求の内容や度合い、

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    2023年11月28日
  • 異類婚姻譚

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    女の人が主人公の、4つの短編集。
    家族や夫婦がテーマになっているが、寓話を読み慣れていないせいか、理解が難しかった。
    異類婚姻譚と藁の夫に関してはこんな夫婦にならないよう気をつけようとは思った。
    バウムクーヘンの話は、今自分がリアルと思っている世界は、作り物じゃないかという空想は恐ろしくもあるが案外楽な考え方かなと思った。
    作り物の世界ならば、自分で判断したり責任を負わなくて済むから。

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    2023年09月10日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    向伊を考えている時間か考えていない時間かの二択とか、想像上の粘液(だっけ?唾液だっけ?)とか、ものすごい言葉がたくさん並んでいて、私の脳みその中身かと思った

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    2023年08月10日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2011年に購入していた積読本。苦笑
    数年前に7ルールというTV番組で著者を拝見し、
    こんな方なのか!と驚いた記憶です。

    帯は、
    -------------------------
    この人たちに自分のペースを乱されたくない。
    この、自己顕示欲の塊たちに。

    母・姉・妹の女三人海外旅行
    イタくて笑えるゼロ年代の家族小説
    -------------------------
    北陸育ちの姉妹。
    姉は上京するが、就職できずワーキングプア。
    妹は姉を反面教師として、高卒で地元の信用金庫に就職。
    姉妹の間をとり持つように、折衷案を提示し続ける母。
    女たちにケツの毛まで毟り取られた父。笑

    姉妹の微妙な関係

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    2023年08月05日
  • 静かに、ねぇ、静かに

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    共感というか、あぁという部分が何度も訪れてしまうということは自分にも当てはまる思い出される何かがあるということなのかもしれないなと。
    snsというしがらみに自分も自らこうやって踏み入れているということを改めて実感して少し怖くなった
    適度な距離に自分は居れているのだろうか

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    2023年07月05日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    心に残るというものではないけれど 日頃あまり読まないようなファンタジー要素のある1冊で、実力のある作家さんたちが書いているものなので、文章的にも楽しめる。感動的とかではないけれど、たまには一味違ったものを読みたいという気分のときには良いと思う。

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    2026年01月12日
  • あの子の考えることは変

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    Gカップのおっぱいをアイデンティティのよりどころとしている巡谷と、彼女の部屋に居候しており、自己臭恐怖症などの妄想に悩む日田という、二人の女性の物語です。

    妄想全開の日田にくらべると、比較的常識人にも思える巡谷ですが、彼女もセフレの横ちんに執着するようすや、日田が「グルーヴ先輩」と呼んでいる躁状態に入るなど、両者ともに自分自身の生きづらさをかかえ込んでいます。二人の生きづらさの中心に存在しているのが、日田の妄想のなかでダイオキシンによってこの街に人びとを狂わせていく、清掃工場の巨大な煙突であり、いわば「不在の中心」となってストーリーが進んでいきます。

    やがて日田の口から、清掃工場が移転する

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    2023年03月26日
  • 異類婚姻譚

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    ネタバレ

    ……ホラー⁉️と思った。
    日常の話と思って読んでいたら、急に世にも奇妙な物語みたいな……まあ読み終わって考えてみるとなるほどと思ったりもする。
    表題作の異類婚姻譚については、自分も長く付き合った男と話し方が似てきていたり「顔が似ている」と言われたりしたことがあるので、わかるなあと思った。まあ一緒にいる相手と似てくるというのは本当にある話なんだろう。しかし終盤の怒涛の"世にも"感たるや……。夫がどんどん妻に近づいていき、不穏な空気を纏っていくのが恐ろしかった。ラスト、あれは……下ネタか?と思ったのは私だけだろうか。まあそういうことではないと思う。夫が花になるって、そんな馬鹿な

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    2023年03月22日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    普段、ほとんど読むことのない現代の日本人作家のアンソロジー。
    興味深く読んだ。
    もとは、深堀骨 の作品を読んでみたかったから手に取ったが、どれもなかなか良かった。ありそうでない話というファンタジーというか、不気味な話が多い。恋愛要素はどれも少なく見えるが、一応恋愛ものという括りらしい。

    一作だけ、多和田葉子の漢字の話はすでに読んでいた。

    特に印象的だったのは、
    本谷由希子、迫力とリアリティと奇想天外で面白かった。
    村田沙耶香、細かく書き連ねて積み上げるのがうまい。
    吉田知子、多分この中で一番好きなタイプの作家。
    小池昌代、切れ味がよい。
    星野智幸、描写がうまい。

    というかんじ。
    編者は岸

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    2023年03月22日
  • 静かに、ねぇ、静かに

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    SNS三部作!と背表紙に、わざわざ書くのがあんまりわからなかった。

    でも、本谷さんの作品の何とも言えない不思議な雰囲気は好き。

    「本当の旅」のあの若者感が凄く妙で、本当にいそう。その内面も上手く表されていて、すげえなって単純に思った。

    「奥さん、犬は大丈夫だよね?」は、何だろ、これもまたこんな感じの関係ありそうで。
    最後がこんな展開になるとは予想としてなくて…。

    「でぶのハッピーバースデー」の“印”って考えは、ちょっと分かるな。うん。
    何だろ、そこから逃れたいけど逃れられない。
    何でも無いはずで、自分だけがそう思ってるだけで。
    あと、それを言い訳にしてしまっている自分もいて。

    ねぇ。

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    2023年02月23日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    むかついたーーーって。
    嘘をついたり演技をしたり、劇団を持つ本谷さんならではの言葉がすごく生々しく感じられた。
    熊田の狂気を帯びた世界観はどこか憎めない、共感すら覚えるもので、とてもよかった。

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    2023年01月16日
  • 異類婚姻譚

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    夫婦は似る、とはよく聞く。同じものを食べ、同じ家で生活していれば、血のつながった者同士のように、似ていくのだろう、きっとそれが、家族になる、ということなのかもしれない。しかしそれは、少し怖いことかも。

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    2022年11月06日
  • 異類婚姻譚

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    ネタバレ

    うーーん、というのが素直な感想です笑はっきりと断言することの出来ない薄気味悪さが夫婦の日常の中にあります。
    最初は顔が似てくることでマンネリ化してる生活を暗喩しているのかと思いましたが、そうでは無いようですし…。難しい!
    ただどの話にも猫や犬が出てきたのでそれらの動物が物語の重要な鍵なのかとも思いましたが、私にはわかりませんでした

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    2022年10月26日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    難しい内容だった。
    正直理解が難しかった。熊田の考え方に共感する部分はなかったし、なんだかひねくれてる世界だなと思った。

    出来事に目を向ける話ではなくて、熊田の思考に目を向ける感じだった。

    あまり面白くなかった。理解できないかもしれない。
    でもまたいつか読んでみたいかもしれないし。

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    2022年10月07日
  • 異類婚姻譚

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    ネタバレ

    一番初めの夫婦が顔が似てくる、と言う話が興味深かった。溶けて混ざり合って、一緒になることを拒否することもできるし同化を望むこともできると言うのは単なる比喩表現ではないと感じた。でも、猫を山に〜のところは理解できなかった。

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    2022年09月29日
  • 異類婚姻譚

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    本谷有希子4冊目くらい
    古本で購入
    短編集「異類婚姻譚」「トモ子のバームクーヘン」「犬たち」「藁の夫」
    文体がとても読みやすい、以前読んだ短編集の猫殺しと殺人ハウスが怖すぎてもう読まない!と思ったけどやはりちょっと気になってしまう棘が、この本はそこまで恐怖でないまでも存在している〜
    解説の通り家庭に閉じ込められそうな女性は「主婦」一括りではなくその中の恐怖安寧驚きの機微を映し出しているところが愛おしいなと思った。まだ描かれていない感情を全部描く。

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    2022年09月09日
  • あの子の考えることは変

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    ふたりともめっちゃ変。
    狂おしいほどの性欲、すさまじい孤独、
    我々の汚さをありのまま書いてくれる、
    肯定も否定もされなくていい、
    女性の中にある爆発的な感情をいろんなオマージュを使いながら言語化してくれる本谷有希子ワールド、そしてここにしかない。
    ヒステリックもグルーブ先輩ていえばなんかかっこいいやん。

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    2022年08月18日
  • 異類婚姻譚

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    文藝春秋で読む。旦那と混ざり合う、私サンちゃん。夫婦が似てくるとはよく言うが、蛇ボールのように、食わせ合う図はゾッとする。夫婦とは、そこまで密な関係になることなのだろうか。自分がなくなり、相手を取り込むこと。
    なんとか人のカタチを維持しようとする旦那。あなたは一体、、、摩訶不思議な話ではあるが、おとぎ話じゃなくて、もっと現実味を帯びた、、、ここまではいかずとも、似た現象は起きているのではないかと思ったりする。結婚してないけど。笑

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    2022年07月26日
  • 静かに、ねぇ、静かに

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    3編からなる短編集。
    一発目の「本当の旅」
    これはもうホラーとしか言いようがない。
    見ていられなくなるような痛々しさ。
    私は1番この作品が好きだったな。

    解説も作品をなぞらえて、
    ウィットに富んでいて面白かった。

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    2022年07月25日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    腑抜けども•••は映画を見たことがあるけど、読書ははじめまして、な本谷有希子。

    いやはや、難解。登場人物みんな自意識過剰でなんだか気持ちが悪い。気持ちが悪いまんま終わる。ええええ・・・。自意識と外部との境界が曖昧で終始クラクラする。
    こんな時期自分もあったかな・・・あったっけ・・・?

    堅苦しい家に生まれ、地元の短大から地元に就職した熊田さんと、東京の大学に進学し、帰省するたびにちょっかいをだしてくる向伊。危険な魅力の向伊くん、ほんといけすかない。若い時に、こういういけすかない男にあえてひっかかるのもまあ、いい思い出だよね?と意味がわからなすぎて逃避。他の作品はもう少し読みやすいようなので、

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    2022年07月16日