本谷有希子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
普段、ほとんど読むことのない現代の日本人作家のアンソロジー。
興味深く読んだ。
もとは、深堀骨 の作品を読んでみたかったから手に取ったが、どれもなかなか良かった。ありそうでない話というファンタジーというか、不気味な話が多い。恋愛要素はどれも少なく見えるが、一応恋愛ものという括りらしい。
一作だけ、多和田葉子の漢字の話はすでに読んでいた。
特に印象的だったのは、
本谷由希子、迫力とリアリティと奇想天外で面白かった。
村田沙耶香、細かく書き連ねて積み上げるのがうまい。
吉田知子、多分この中で一番好きなタイプの作家。
小池昌代、切れ味がよい。
星野智幸、描写がうまい。
というかんじ。
編者は岸 -
Posted by ブクログ
SNS三部作!と背表紙に、わざわざ書くのがあんまりわからなかった。
でも、本谷さんの作品の何とも言えない不思議な雰囲気は好き。
「本当の旅」のあの若者感が凄く妙で、本当にいそう。その内面も上手く表されていて、すげえなって単純に思った。
「奥さん、犬は大丈夫だよね?」は、何だろ、これもまたこんな感じの関係ありそうで。
最後がこんな展開になるとは予想としてなくて…。
「でぶのハッピーバースデー」の“印”って考えは、ちょっと分かるな。うん。
何だろ、そこから逃れたいけど逃れられない。
何でも無いはずで、自分だけがそう思ってるだけで。
あと、それを言い訳にしてしまっている自分もいて。
ねぇ。 -
Posted by ブクログ
腑抜けども•••は映画を見たことがあるけど、読書ははじめまして、な本谷有希子。
いやはや、難解。登場人物みんな自意識過剰でなんだか気持ちが悪い。気持ちが悪いまんま終わる。ええええ・・・。自意識と外部との境界が曖昧で終始クラクラする。
こんな時期自分もあったかな・・・あったっけ・・・?
堅苦しい家に生まれ、地元の短大から地元に就職した熊田さんと、東京の大学に進学し、帰省するたびにちょっかいをだしてくる向伊。危険な魅力の向伊くん、ほんといけすかない。若い時に、こういういけすかない男にあえてひっかかるのもまあ、いい思い出だよね?と意味がわからなすぎて逃避。他の作品はもう少し読みやすいようなので、 -
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。