本谷有希子のレビュー一覧

  • 遭難、

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    「…なんと、トラウマ、でした。」
    「何が。何がなんとですか! あなたね、そんな単純なもので人のこと見殺しにしていいと思ってるんですか?」
    「だって…しょうがないじゃないですか、トラウマなんだから!」

    「知らないの? あの、七階建てのビルの二階にある中華よ? ガラス張りで雰囲気いいらしいから夜景でも見えれば最高なんだけど…(とタウン情報誌をめくって指差して)バー…ミヤン?」


    「…じゃあもう、これで、いいですか。」
    「え?」
    「土下座して謝ったし、もうこれで…いいですか。」
    「あんた…! なんなの、その態度。」
    「里見先生、あなたね、そんな言い方して、本当に悪いと思ってるんですか。」
    「本当

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    2013年07月15日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    本を読むきっかけになった本

    グミチョコレートパインが買いたくて買いにいったら
    これをみつけて買ってみた

    衝撃的だった

    こんなにあたまのおかしいおんな
    というものを始めて見た、というか読んだ

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    2012年11月25日
  • 遭難、

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     2006年に第10回鶴屋南北戯曲賞を受賞したこの作品が、今年10月、東京を皮切りに再演されるというので、再読。
     やっぱり凄い脚本。この劇は、是非とも舞台で見たいと思っていたので、ますます楽しみになる。
     「ウンコしなさいよ、そこで」という台詞から始まる。学校の職員室を舞台に、「いじめ」や「モンスター・ペアレント」を扱い、教師や保護者をグロテスクにデフォルメしている。ブラック・コメディーかと思いきや、それぞれの問題の本質に鋭く切り込んでいて、これはシリアス・コメディーだと修正。
     ところがさらに、主人公の女教師は、トラウマが解消されてハッピーエンドかと思いきや、「お願いだから、私から原因取ら

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    2012年08月08日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    本谷有希子さんの戯曲は初めて読んだ。『腑抜けども、悲しみの愛を見せよ』もそうだけど、この方の作品の登場人物はみんな、愚か。人間の、死ぬ程ダメなとこ の権化みたいな人ばっかり出てくる。こんな奴いねえよ、と思うけど、あーわかるーと思う所もあって。うへえ、と読みつつ、嫌じゃない。嫌な人しか出てこないのに、面白い。何これ。他のも読も。

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    2012年05月23日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    完敗。


    テンポよい北陸の方言での会話や、“おもち”のネタでゲラゲラ笑って勢いよく読み終えてしまったけれど、解説を読んで本谷さんの鋭さを感じて怖くなってしまった。まるで、頭のキレるやり手芸人だー。(なぜか残っているつまらぬ芸人ではなく、頭の冴えたずるがしこい人間。)

    母、姉と3人で私もグアムに行ったことがあり、小説に登場するナイトマーケットの情景が容易に思い描けた分物語の迫力が3倍増しくらいになった。      なんて書きたいわけではなく、、、

    本谷さんの表現する対象が、とっても好ましい! 痒い所に手が届く とはこのことであろう・・・   生きることに大半の時間を割いている つまらぬ日常

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    2012年05月03日
  • 遭難、

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    第十回鶴屋南北戯曲賞受賞作品。
    生徒の自殺未遂を機に、旧校舎に用意された臨時の職員室に追いやられた4人の教師、里見、石原、江國、不破。
    そこに自殺未遂した生徒の母親・仁科が加わり、放課後の職員室は修羅場と化す。
    いじめのせい?教師のせい?
    責任転嫁と疑心暗鬼のスパイラルを辿ると、そこには、世にも性悪な女がいた―――。




    江國先生の自己犠牲。
    不破先生の事なかれ主義。
    仁科さんの自分勝手さ。
    巻き込まれる石原先生。
    そして里見先生の最低すぎる性悪さ。


    「じぶんだいすき」のど真ん中をえぐった戯曲。
    たまらないくらいよかった!

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    2012年01月10日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    あー最高。めっちゃ爆笑したよ。
    一話目がそりゃもう面白かった。
    ニ話目は若干キモイけどよい。
    三話目はサスペンスでこんなんも書けるのか、といった感じ。

    なんにせよ、一話目が最高。これだけで大満足。

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    2012年01月08日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    岸田賞とかいう有名な賞をとったらしい戯曲。


    国民の新しい義務が追加されました。

    労働と教育と納税と絶望です。



    明るいメンヘラ―。
    絶望するに足る理由の欠乏。

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    2011年10月18日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    『時代が時代なら「うつけ者!」と斬りつけられてもおかしくないほど集中力を欠いた状態である。』

    『人の顔に点在するほくろを線でつなぐと何かのメッセージが浮かび上がってきそうで怖い…だの。』

    『長女は「妹をアリバイ工作に利用した、睡眠時間経過の誤認トリックを思いつきましたので」と泣き、「わけが分からん!」と父親からさらに怒られていた。』

    『うるさいな、おとん! あほ! おとんがあほや! おとんが将来ぼけろ! ぼけ老人になれ! ー ぼけたらほっぽり出してやる! 裸で近所、うろうろしろ!』

    『ちなみに長女が状況する際、彼が同様に出した条件は"AV女優にならないこと"だった。

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    2011年10月16日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    私の目標として、オカンをドイツ旅行に連れて行くってのがあって、多分その時には妹も来るんだろうけど、確ッ実にこれと同じ状態になるやろな。

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    2011年07月14日
  • 遭難、

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    自分のことが好きで好きでたまらない女教師の転落と解放の物語。
    本谷有希子の描く人物は確かに過剰だが、人間社会のどこにでもいるようなありふれた存在であり、また、誰しもがなりえてしまうものである。最後の演出には鳥肌がたった。

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    2011年04月21日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    このお芝居、本当に見に行きたかった!   最初に日常から始まって、明里がやってくることによってどんどん他の人たちが破綻していく様子がすごかった。最初ぶっ飛んでるなぁと思ったお父さんが、終盤に向かっていくうちに影薄くなってったもんね。でも一番ぶっ飛んでるのは、やっぱり明里だけど。

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    2010年06月06日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    去年読んで最もアガった本!わけわかんのに、おもしろくて、最後、感動すらしちゃう本。スピード感がヤバイ!

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    2010年02月23日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    「幸せ最高ありがとうマジで!」
    本当に幸せな人ならば絶対に吐かないこの台詞。
    他人を巻き込み、不幸へと追い詰める、自由奔放な悪魔のような女。
    どれほど平和で善人であっても、不幸は風のように理不尽に訪れる。
    白日の下に晒されるグロテスクな生々しい人間たちの秘密は、
    やはり同じように人間である私たちにとっても痛ましい。
    狂気に潜む繊細な心こそ、恐ろしい現実を連れてやってくる。
    その現象に理由などない。
    理不尽極まりなく、人間味溢れる毒々しい一冊。

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    2009年10月04日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    ホント最高!
    本谷有希子万歳!!!!!

    明るい人格障害か。目指そう私も。
    『病むなら病むで元気に病めばいいじゃない!』
    という言葉がすごくね。なるほどって思ってしまった。
    リスカに対する考え方は私もそう思います。
    メモしたい言葉がたくさん。

    これ本当に舞台で観たかったなー。
    永作さんの生の声で明里の台詞が聞きたかった!

    良い本です。

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    2009年10月04日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    独特の発想、脚本なので、配役が記してあり、非常に興味深かった。どのくらい引き込まれたかというと、あやうく電車を乗り過ごしそうになるぐらい。

    表紙写真は永作博美。彼女には見えないぐらい役に入っている。

    以前の教員ものと同じぐらいのインパクトがあった。

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    2009年10月04日
  • 遭難、

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    舞台のシナリオです。
    観たかったなあ〜。
    読むだけならあっという間だもの。
    写真がちょくちょく載っているので雰囲気は味わえました

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    2009年10月07日
  • 遭難、

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    やられた!という感じ。

    学校でのいじめによる自殺未遂という設定で子どもの親が乗り込んでくる。4人の教員との絡み。ぎりぎりのところで出てくるそれぞれの本性。

    この芝居なら東京まででも観に行きたいと思えた。
    作成日時 2007年06月30日 06:38

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    2009年10月04日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    序盤、一気に登場人物がお披露目され、誰が何なのか、どういう状況なのかよくわからずなかなか入っていけなかった。後からしれっと明かされていくいろいろな事実は、理解し難いものも多いし、話が進むにつれてしんどそうなことしかない。理解が難しいことしかなくなる終盤なんかは、各キャラがそれはそれで爆発してて面白い展開が待ち構えてるけど、急にいろいろ来過ぎだろ、と思ったりもする。全体的には救いがないが、そこまで悲壮感を感じるわけでもないのは、やはり面白いからなのか。

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    2026年02月26日
  • 嵐のピクニック

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    これは楽しい短編集。一話あたり20ページくらいだけど油断できない。

    ドタバタ、シュール、メルヘン、ぷちホラーなどいろんな味がする。突然話が終わったり、物語世界がメチャクチャになったり、かと思えばキレイに終わったりもする。
    何が出てくるか、どう話が展開するかも推測できない。たった数行でトンチキな物語の世界に引きずり込まれてしまう文章がクセになりそう。

    話の展開は嵐のようにスピーディーで荒れ模様。ピクニックのような期待感もあって、タイトルどおり嵐のピクニックでした。

    ■アウトサイド
    先生に脅されたらピアノが上達。子どもの頃ってピアノのレッスンさぼるよね。

    ■私は名前で呼んでる
    カーテンの膨

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    2026年02月04日