本谷有希子のレビュー一覧

  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    本を読むきっかけになった本

    グミチョコレートパインが買いたくて買いにいったら
    これをみつけて買ってみた

    衝撃的だった

    こんなにあたまのおかしいおんな
    というものを始めて見た、というか読んだ

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    2012年11月25日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    本谷有希子さんの戯曲は初めて読んだ。『腑抜けども、悲しみの愛を見せよ』もそうだけど、この方の作品の登場人物はみんな、愚か。人間の、死ぬ程ダメなとこ の権化みたいな人ばっかり出てくる。こんな奴いねえよ、と思うけど、あーわかるーと思う所もあって。うへえ、と読みつつ、嫌じゃない。嫌な人しか出てこないのに、面白い。何これ。他のも読も。

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    2012年05月23日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    完敗。


    テンポよい北陸の方言での会話や、“おもち”のネタでゲラゲラ笑って勢いよく読み終えてしまったけれど、解説を読んで本谷さんの鋭さを感じて怖くなってしまった。まるで、頭のキレるやり手芸人だー。(なぜか残っているつまらぬ芸人ではなく、頭の冴えたずるがしこい人間。)

    母、姉と3人で私もグアムに行ったことがあり、小説に登場するナイトマーケットの情景が容易に思い描けた分物語の迫力が3倍増しくらいになった。      なんて書きたいわけではなく、、、

    本谷さんの表現する対象が、とっても好ましい! 痒い所に手が届く とはこのことであろう・・・   生きることに大半の時間を割いている つまらぬ日常

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    2012年05月03日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    あー最高。めっちゃ爆笑したよ。
    一話目がそりゃもう面白かった。
    ニ話目は若干キモイけどよい。
    三話目はサスペンスでこんなんも書けるのか、といった感じ。

    なんにせよ、一話目が最高。これだけで大満足。

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    2012年01月08日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    岸田賞とかいう有名な賞をとったらしい戯曲。


    国民の新しい義務が追加されました。

    労働と教育と納税と絶望です。



    明るいメンヘラ―。
    絶望するに足る理由の欠乏。

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    2011年10月18日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    『時代が時代なら「うつけ者!」と斬りつけられてもおかしくないほど集中力を欠いた状態である。』

    『人の顔に点在するほくろを線でつなぐと何かのメッセージが浮かび上がってきそうで怖い…だの。』

    『長女は「妹をアリバイ工作に利用した、睡眠時間経過の誤認トリックを思いつきましたので」と泣き、「わけが分からん!」と父親からさらに怒られていた。』

    『うるさいな、おとん! あほ! おとんがあほや! おとんが将来ぼけろ! ぼけ老人になれ! ー ぼけたらほっぽり出してやる! 裸で近所、うろうろしろ!』

    『ちなみに長女が状況する際、彼が同様に出した条件は"AV女優にならないこと"だった。

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    2011年10月16日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    私の目標として、オカンをドイツ旅行に連れて行くってのがあって、多分その時には妹も来るんだろうけど、確ッ実にこれと同じ状態になるやろな。

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    2011年07月14日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    このお芝居、本当に見に行きたかった!   最初に日常から始まって、明里がやってくることによってどんどん他の人たちが破綻していく様子がすごかった。最初ぶっ飛んでるなぁと思ったお父さんが、終盤に向かっていくうちに影薄くなってったもんね。でも一番ぶっ飛んでるのは、やっぱり明里だけど。

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    2010年06月06日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    去年読んで最もアガった本!わけわかんのに、おもしろくて、最後、感動すらしちゃう本。スピード感がヤバイ!

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    2010年02月23日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    「幸せ最高ありがとうマジで!」
    本当に幸せな人ならば絶対に吐かないこの台詞。
    他人を巻き込み、不幸へと追い詰める、自由奔放な悪魔のような女。
    どれほど平和で善人であっても、不幸は風のように理不尽に訪れる。
    白日の下に晒されるグロテスクな生々しい人間たちの秘密は、
    やはり同じように人間である私たちにとっても痛ましい。
    狂気に潜む繊細な心こそ、恐ろしい現実を連れてやってくる。
    その現象に理由などない。
    理不尽極まりなく、人間味溢れる毒々しい一冊。

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    2009年10月04日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    ホント最高!
    本谷有希子万歳!!!!!

    明るい人格障害か。目指そう私も。
    『病むなら病むで元気に病めばいいじゃない!』
    という言葉がすごくね。なるほどって思ってしまった。
    リスカに対する考え方は私もそう思います。
    メモしたい言葉がたくさん。

    これ本当に舞台で観たかったなー。
    永作さんの生の声で明里の台詞が聞きたかった!

    良い本です。

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    2009年10月04日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    独特の発想、脚本なので、配役が記してあり、非常に興味深かった。どのくらい引き込まれたかというと、あやうく電車を乗り過ごしそうになるぐらい。

    表紙写真は永作博美。彼女には見えないぐらい役に入っている。

    以前の教員ものと同じぐらいのインパクトがあった。

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    2009年10月04日
  • あなたにオススメの

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    2016年に「異類婚姻譚」で第154回芥川賞を受賞した本谷有希子さん。
    舞台演出家としての顔を持ち、他にも数多くの文学賞を受賞している作家でありながら、実はこれが初読となります。
    文学フリマで ご本人さんが売ってらしたので
    この機会にと。

    「芥川賞作家」という印象から、純文学的な方向を構えて読み始めましたが、本作はむしろテンポ良く読み進められるタイプ。
    少しSF的な設定の不穏さと、現代的なコミカルさが交錯し、エンタメ作品らしい面白さも強く感じられました。

    「推子のデフォルト」
    近未来の日本と思われる、ごく普通の家庭が描かれていきます。
    社会問題としても語られるオンライン依存や、SNSでの承

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    2025年11月30日
  • セルフィの死

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    これは大傑作なのではないだろうか?ここ何作かの、自己顕示欲と承認欲求に纏わるドタバタ喜劇のようなお話に終始するのかと思いきや、終盤にはあの名作「生きてるだけで愛」のような感情を突き抜けた昇華感と、まさかの「2001年宇宙の旅」をも彷彿とさせるような壮大なスケール感を味わうはめになってしまった。読み終わってから表紙のイラストを見ると、これがまたなんとも味わい深い。SNSの権化のようなソラの存在が強烈で象徴的で印象深い。この小説が悩める現代人の処方箋になったらいいな、と勝手に思っている。

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    2025年11月11日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    ネタバレ

    メンヘラの時(2018?! )に読みたいと思ってメモしたけど、結局7年くらい読んでなくて、当時のメモを発掘して購入。
    もうメンヘラじゃないから主人公にあまり共感はできなかった。
    なんで、生きてるだけで、愛ってタイトルなんだろうと思った。
    最後に津奈木がなんで寧子と一緒にいるのか、って答えを聞いたときのセリフが印象に残った。
    そうだよね、あたしは、あたしとは別れられないんだよね一生…。
    あまり共感はできなかったけどまた読み返したいと思った。
    本谷さんの別作品も読みたいと思った。
    ********
    でも俺はいろんなものを自分に近づけないようにしただけだったのに、寧子はゲロ吐いて頭から血流したまま意

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    2025年10月31日
  • セルフィの死

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    語り手の脳内で焦りと毒舌がドタバタと展開するいつもの本谷節。今回は設定をシンプルにしたことで、主人公の逃げ場を無くしたのか、著者が逃げ場を失ったのか、よくわからない苦しい結末。主人公の孤独に救いがない。

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    2025年10月01日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    葛飾北斎の美術展のおともに。ピンクに染まった神奈川沖浪裏がとってもキュート。
    ほぼ9年ぶりの再読だったけれど、当時読んだときのインパクトがそのまま蘇ったようでうれしかった。津名木〜!
    寧子がしぶしぶ働き始めたアットホームイタリアンで大暴れするシーンが以前に増して痛快だった。優しくぬるま湯に浸けられてる宇宙人みたいな構図がおもしろくてしょうがなかった。

    「あたしはもう一生、誰に分かられなくったっていいから、あんたにこの光景の五千分の一秒を覚えてもらいたい」

    五千分の一秒。生きていて何度そうした機会があるだろうか。あまりにも刹那的だけど、でもそれに気づいてパッと捉えられるというのはものすごい奇

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    2025年09月25日
  • あの子の考えることは変

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    めちゃくちゃお風呂入りたくなる(風呂キャン常習犯なのに)
    金髪と黒髪の少女2人の殺し屋の映画のシュールさに似てるなと思ったけど名前が思い出せない...

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    2025年07月18日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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     「私」のことを何も気負うことなく好きになれて嫌いにもなれて、簡単に捨てられる。そんな他人が羨ましくて仕方がない。
     私が苦しんでいるのと同じようにあなたにも一緒に苦しんでほしいと思ってしまうのは傲慢なのかな。

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    2025年07月12日
  • セルフィの死

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    心の底では「もう二度とSNSができない体にしてほしい」と思いながらも、自意識と承認欲求の底なし沼に溺れる主人公の心理描写の生々しさが凄い。拗らせてしまった人間の内面をここまで赤裸々でグロテスクに描けるのかと、強烈なむず痒さに襲われながらもすぐに読み終えてしまった。

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    2025年05月15日