本谷有希子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
⚫︎感想
ひとつひとつ、大変興味深い短編が13編。
語り手の年齢、性別を自在に操る感覚に感銘を受けた。日常の設定からわずかに逸脱していく感覚が共通していて、興味深く読めた。また読み返したい。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
弾いている私の手首の下に尖った鉛筆が近づく――。優しいピアノ教師が見せた一瞬の狂気「アウトサイド」、カーテンの膨らみで広がる妄想「私は名前で呼んでる」、ボディビルにのめりこむ主婦の隠された想い「哀しみのウェイトトレーニー」他13編。キュートでブラック、しかもユーモラス。異才を放つ著者初の短編集にして、大江健三郎賞受賞作。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ⚫︎受け取ったメッセージ
「夫婦は似てくる」というのは良いことなのか?
表面的には似てきても、本質的には思いもしない相手の姿があるかもしれない。
⚫︎あらすじ
(異類婚姻譚)
専業主婦の私は、夫に顔が似てきていることに気づく。最後決別に至る。夫は可憐な花になる…
(犬たち)
別荘に女一人こもっている。犬がたくさんくる。村人は山を降りないと居ない。なぜか?
村人がいなくなる。犬は見つけたら捕まえられないといけないルールがある。
女の背中に白い毛が生えてくる。
(藁の夫)
夫の小言がどろどろの楽器になって、藁の間から漏れ出す…
⚫︎感想
「夫婦は似てくる」というフレーズを、マイナスの意味で -
Posted by ブクログ
13の短編が収録されている。まず2つの作品を続けざまに読んだとき僕は、ずっとこれを求めていたに違いない! と目の覚めるような想いとともに、自分の読書脳と創作脳がほの温かく躍動し始めるのを感じたのでした。わかりそうな人たちに、「ちょっとこれ読んでみ」と前のめりで薦めたい。見つけた!感が泡立つのです。
話を展開をしていくために言葉のバランスを考えたり表現を考えたりしながら書いている部分と、内容や自己に沈潜して書いている部分と、そしてもともとの発想があると思うのだけど、三位一体的でした。そしてぎゅっとして無駄がない。
以下、とくに好きだった3作品についての感想です。
「私は名前で呼んでる」
カ -
購入済み
推子のデフォルト、面白い!
推子のデフォルト、面白かったです…!登場人物や物品のネーミングがユーモラスで、でも内容はシュールで、終始不穏な感じなのにサクサク読めてしまいました。推子が他人の悩みを内心面白がっている様子は確かに悪趣味ではありますが、実際に他人に対して酷いことを言ったりしたりするようなシーンはありませんので、そこまで胸糞悪くなるような話では無かったです。むしろ自分にも少し、そのような部分があるのでは?と振り返るきっかけにもなりました。
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Posted by ブクログ
昔京王井ノ頭線の『三鷹台』という駅の側で私は生活をしていました。
この本はその三鷹台を離れ、高円寺に在住の頃購入しました。この作品のシンボルは、おっぱい、ゴミ焼却場、男性器、、、ちょっとびっくりするけど本谷有希子さんならではだと思います。
取り分け、私達に取り憑いている、ダイオキシンをだしている(と、主人公達が思っている)高井戸のゴミ処理場は通勤でいつも見ていたので、なんとなく彼女達がぼんやりと空想にふける様が想像できたのですいすい読めました。しかもなんら抵抗もなく。
内容はざっくりいえば、痛い(かもしれない)女子の思い込みとか、不安や妄想を表出しあったり、日々の様を斜に構えて見ていたとし -