本谷有希子のレビュー一覧
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性格真逆で不仲の長女と次女、そんな二人の間でおろおろ仲をとりもとうとする母。
そんな女三人の三泊グアム旅行。
フリーターでわがままの身勝手な長女と、信用金庫勤めで堅実な現実主義の次女という組み合わせが妙にリアルだわ。
姉はしっかり者、妹は奔放マイペース、みたいな世間一般のイメージとは違いますよね。
私自身は姉でもあり妹でもある立場なので、両方の言い分に共感できました(どちらかと言えば妹寄り)。
物語にただよう一触即発の空気と、本谷有希子の独特なユーモアセンスにニヤニヤがとまらなかった。
旅行終盤のがむしゃらとまで言える決死の思い出づくりから、ラストまでの展開もこの家族らしさがあって良かった。
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Posted by ブクログ
和合家の両親が交通事故で亡くなったところから、物語はスタートします。女優になることを夢見て上京していた長女の和合澄伽も実家へと戻り、その日から、長男の和合宍道と次女の和合清深、そして宍道の嫁の待子は、澄伽に振り回されることになります。
澄伽は幼少時から自分は女優になるべくして生まれてきたのだと信じきっていました。周囲はそんな彼女を冷ややかな目で眺めていましたが、もっとも冷酷な観察者が妹の清深でした。高校生のとき、清深は姉のエキセントリックな振る舞いをマンガに描いて応募し、見事に受賞してしまいます。その結果、澄伽は妹を深く恨み、彼女を止めようとして宍道も傷つくことになります。やがて東京へ出て女 -
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ネタバレ16歳のリンデとスコアボード
◇ランチ。ボーリング。遠慮し合う友達。
28歳のリンデとワンピース
◇結婚前夜の旅行での諍い。試し合い。
34歳のリンデと結婚記念日
◇旅行を思い出す記念日。後悔。
47歳のリンデと百年の感覚
◇クリスマスパーティー。新しい男。配達人。
3歳のリンデとシューベルト
◇お昼寝の時間。先生とのやりとり。
63歳のリンデとドレッシング
◇一日のうちにやること。配達人。
非エキセントリックなもっちんは、どこか物足りない。
しかしこの作品では、物足りなさが含蓄となっている。
特に「47歳の」における、諦念。
後追いになるが、もっちんの新境地だと静かに興奮した。 -
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劇作家としての本谷有希子さんのほうが、
小説家である本谷有希子さんよりも先輩なのだろうか。
本作は自作の戯曲を小説化したものです。
それを知ってから読んでしまったこともあって、
舞台で繰り広げられるような展開だなぁなどと読めてしまった。
そう感じてしまったところには、
まず「インパクト」がありますよね。
キャラクターのインパクト、キャラクターの行動のインパクト。
こういうのいるかもしれないなと思わせながらも極端で、
人間離れすれすれのキャラクターに感じられるところもあります。
そういうのが、舞台映えするだろうな、と思い浮かぶところでした。
ストーリーでいえば、
話の幹の部分よりも、枝や葉っ
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