本谷有希子のレビュー一覧
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いやあ、すごいな
おもしろかった。
「異類婚姻譚」
最後はえーーなんだけれど、
夫婦というのを例えに近しい二者間の話。
まあ、ところどころドキッというかわからなくもないというところもあり、個人的にはアライさんが気になる。
どんなに近しくても、やっぱりお互いの輪郭はくっきりしていたいし、境界は保っていたい
世にも奇妙な物語みたいでおもしろかった。
初読み作家さん
ここからネタバレあります…
ご注意を…
最終盤
「自分だけ、俺に…」のところ
いや、ホラーー
なんというか、共依存にお互い気づく感じというか、気づいたら共依存になっていたというか、それは夫婦に限らず、親子とかで -
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私はBPD?を持っているんですがこの小説はすごい共感するところがところどころありました。
私はメンヘラって言葉じゃなくてもう障害だと思ってます。実際に障害だったし私も過眠症って自分で言ってたので序盤でドキッとしました。あと、私はまだ中学生なのですが小学一年生の頃から主人公と同じような行動してました。小1の頃にいきなり担任にブチギレて罵詈雑言を吐きクラスのみんなに「しね!」発言を連発。椅子を頑張って持ち上げて殴りつけようとしてたらしくて初めて親から聞いた時は驚きました。すごい似てると思います。後小3の頃に書道バッグを忘れて学校のトイレを全て回って消臭ビーズの丸いやつを蓋開けて一つのトイレに全て流 -
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ネタバレこの子と同じ切実さで全身がぐったりした。なんとなく思い当たるような惨めさをひとつ残らず目の前に突きつけてくる力強さに痺れた。読み終わった後も言葉の渦が頭から消えない。
家庭環境の複雑さに縛られていることはパーソナリティに大きく関わる事柄のはずなのに、こうした情報が整然と提示されることはなく、むしろ向伊との交渉という物語の必要によってようやく明かされる。そういう事情と向伊との交渉がどうやら一続きであるようだと読み手の立場からは受け取れてしまうけど、彼女自身は全く関心を払っていなそうなことにビックリした。他にも何が語られないかを見ると面白くて、向伊とのセックスも妄想の内容は生々しく描写されるのに -
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⚫︎感想
ひとつひとつ、大変興味深い短編が13編。
語り手の年齢、性別を自在に操る感覚に感銘を受けた。日常の設定からわずかに逸脱していく感覚が共通していて、興味深く読めた。また読み返したい。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
弾いている私の手首の下に尖った鉛筆が近づく――。優しいピアノ教師が見せた一瞬の狂気「アウトサイド」、カーテンの膨らみで広がる妄想「私は名前で呼んでる」、ボディビルにのめりこむ主婦の隠された想い「哀しみのウェイトトレーニー」他13編。キュートでブラック、しかもユーモラス。異才を放つ著者初の短編集にして、大江健三郎賞受賞作。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ⚫︎受け取ったメッセージ
「夫婦は似てくる」というのは良いことなのか?
表面的には似てきても、本質的には思いもしない相手の姿があるかもしれない。
⚫︎あらすじ
(異類婚姻譚)
専業主婦の私は、夫に顔が似てきていることに気づく。最後決別に至る。夫は可憐な花になる…
(犬たち)
別荘に女一人こもっている。犬がたくさんくる。村人は山を降りないと居ない。なぜか?
村人がいなくなる。犬は見つけたら捕まえられないといけないルールがある。
女の背中に白い毛が生えてくる。
(藁の夫)
夫の小言がどろどろの楽器になって、藁の間から漏れ出す…
⚫︎感想
「夫婦は似てくる」というフレーズを、マイナスの意味で
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